「写楽 幻の肉筆画 ギリシャに眠る日本美術〜マノスコレクションより」 江戸東京博物館

昨日に続き、本日7/4(土)よりスタートした「写楽 幻の肉筆画」展を江戸東京博物館で見て来ました。
「写楽 幻の肉筆画」展公式HPはこちら。
この展覧会の目玉は、何と言っても昨年写楽ファンを沸き立たせた新発見の写楽肉筆画だろう。
特に、写楽ファンという訳ではない私でさえ「見たい見たい〜。日本に来てくれるのか?」と思ったことは記憶に新しい。
写楽の肉筆画をはじめとする貴重な浮世絵1600点!や日本絵画200点が、調査団により見つかったのはギリシャ・コルフ島にある「コルフ・アジア美術館のマノスコレクション」。グレゴリオ・マノスはギリシャの外交官で、ヨーロッパにおいてアジアの美術品を蒐集した人物。
彼は私財を投げ打ち、自身が理想とするコレクションを作り、それを美術館に寄贈した。しかし、そんな彼は埋葬先さえ分からないという悲しく寂しい最期を遂げたようです。
そして、もう1人。今回の隠し球となっている名品狩野山楽筆「牧馬図」をはじめ屏風16点中13点は1965年から67年まで駐日大使を務めたニコラオス・ハジヴァシリオからの寄贈によるもの。
浮世絵だけでなく、珍しい屏風まで堪能できるのが本展最大の魅力です。
1世紀近くの眠りから覚めたお宝が発見されて1年。予想以上に早く私たちの目の前にその姿を見せてくれることになりました。本展覧会は日本・ギリシャ修好110周年記念として開催されるもの。関係者、主催者の皆様に心より御礼申し上げます。
前置きが長くなりましたが、展覧会の構成を印象に残った作品とともに振り返ります。
第一章 日本絵画
・≪牧馬図屏風≫ 狩野山楽 17世紀前半
山楽は永徳の弟子筋にあたる狩野派作家。それにしてもこの屏風には驚かされる。六曲一双の左右両隻に馬がこれでもかと様々な姿態で描かれている。
ざっと数えた所によれば、右隻44頭、左隻40頭、合計84頭もの馬がいる。単に馬が並ぶだけならいざ知らず、水を飲んだり、ギャロップしたり、子馬もいれば、葦毛、白馬と実に様々。
本展のマイベスト。
・≪韃靼人狩猟図屏風≫ 筆者不詳 17世紀前半
筆者はともあれ、この屏風は不思議な魅力を持っている。韃靼人の狩猟は、この頃よく好んで描かれていたそうだ。細密な描写とどこかコミカルな内容は見ていて楽しい。
人物の描き方が岩佐又兵衛風と図録解説に書かれていたが、それも当時の流行りだとか。
・≪見立琴高仙人図≫ 周幽斎夏龍 江戸時代後期
手紙を読む美人画おちゃめな顔をした巨大な鯉に乗っている。鯉と恋をかけて、恋文を読む美人?
実際は、中国の「列仙伝」の話の見立て。
・≪郊垌佳勝図帖≫ 狩野養信他狩野派 19世紀
どことなく西洋画の香漂う風景画の図帖。間に名所にちなんだ和歌が書されているが、ちょっと料紙が派手すぎて江戸後期だなぁと落胆。絵は好き。
第二章 初期版画
ここから錦絵、浮世絵登場。
気になったものが沢山ありすぎるため、ここでは特別☆2つ付いた作品だけご紹介。
・≪初代市川門之介≫ 鳥居清忠
見所はキラキラ。傘と着物に真鍮の粉が振りかけられている。下方やや斜め方向から、かがんで作品を下から見上げると、その美しさがよく分かる。
・≪初代市川門之介の花売り≫ 佐川近信
こちらも前作同様、真鍮の粉が振りかけられているそうだが、分かりにくい、むしろ、赤の発色の素晴らしさに目を奪われる、この佐川という絵師も初めて知る名前。
第三章 中期版画
ご存知春信登場。≪唐子と布袋≫という春信らしからぬ題材の作品は微笑ましい。
☆2つは
・≪風流六玉川≫ 喜多川歌麿 六枚続き
扇子の骨がピンクで濃い紫は退色しやすいが、こちらの作品ではよく残っている。状態の良い名品。
同じく歌麿の≪歌撰恋之部 深く忍恋≫は、他でもよく見かけるが、本展出品作は中でも最高の摺りと言われているので、必見。
・≪四代目松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪≫ 扇面肉筆 1795年
これがかの扇面肉筆画。予想していた以上に素晴らしい作品だった。
写楽の繊細な筆遣い、その特徴がよく現れている。男役が手に持っているピンクの扇子の色がはっきりと残っているのに感動した。役者の顔つきもよくとらえていると思う。
扇面の地には雲母でなく、「たけしば」という紙の繊維だそう。
また、タイトルでは四代目、絵中の賛は五代目とあるが、五代目が誤りで、これは四代目が正しい。
第三章は作品も多い。やはり歌麿が良かったが、鳥居清長の≪唐子遊び≫シリーズも愛らしくて良かった。
第四章 摺物・絵本
摺物大好きな私にとって、このコーナーは垂涎ものだった。
やはり北斎、魚屋北渓は美しい作品を手がける。
・葛飾北斎 ≪四姓ノ内 源 小鳥丸の一腰≫ 1822年頃
この抜群のデザイン性。やはり北斎は天才なのだ。複製が多く出回る中、この作品は貴重。摺物作品の中でのマイベスト。
・魚屋北渓 ≪扇絵より立ち昇る龍≫≪三都之内 大阪疋田唐物≫
いずれ劣らぬアイディアに富んだ作品。三都は西洋風。
・歌川国芳 ≪汐干五番内 其三〜五≫
国芳にしてこのような繊細な作品が生まれるのかと担当学芸員さんに言わしめた程の名作。
白波の描き方に要注目。
第五章 後期版画
最後は豊国、北斎、国貞、英泉らの作品で締めくくる。
・歌川豊国 ≪新吉原桜之景色 五枚つづき≫
桜並木と溢れんばかりの人々。間違いない名品の1枚。
同じく豊国≪両国花火之図 三まへつつき≫
花火の描写は現代アートかと思われるような斬新さ。そして赤色が良く残っていて黒い夜空によく映える。
またも豊国 ≪風流てらこや吉書はじめけいこの図≫
中央に描かれている女性が大あくびなのか伸びをしているのか威勢が良い。
この他にもご紹介しきれないほど、沢山の浮世絵、版本が出展されている。総展示作品数126点、全て展示替えなし。傷まないことを祈るのみです。
図録の印刷が秀逸で、会場では光が足らずよく見えなかった部分が、拡大+細部までうまく印刷されており、本もの同等にその質感、加工の様子が分かる。
この内容で2300円(だったと思う)はお買い得。
この日、出光美術館のやまと絵展に行って図録の図版の小ささ、印刷の悪さに落胆したのと対照的でした。
*9月6日(日)まで開催中。写楽の扇面は小さな作品なのでお早めにどうぞ。
「ゴーギャン展」 東京国立近代美術館

本日からスタートした東近美の「ゴーギャン展」に行って来ました。
ゴーギャン展公式サイトはこちら。主要な作品画像が掲載されています。
金曜の夜間開館は、通常の企画展でも同様ですが、今回は金曜だけでなく土曜日も夜間開館が午後8時(30分前までに入場)まで行われます。
初日ということで、逆に混雑しているかなと懸念しましたが、美術館到着が5:45。この時間は混雑は全くなく、時間の経過とともに混雑して来ました。仕事帰りの方が増えて来たのでしょう。
私は名古屋ボストン美術館で先に開催されていた「ゴーギャン展」も拝見していましたので、そちらと比較しつつ本展を振り返ってみようと思います。名古屋展では約40点、本展では53点が出展されています。
*名古屋ボストン美術館「ゴーギャン展」の記事はこちら。
東近美の展覧会構成は第1章から第3章と極めてシンプル。ちなみに、名古屋ではその倍の6章に分かれていた。
以下印象に残った作品です。
第1章 野生の解放
1882年〜1891年(一部1894年完成の作品あり)作のタヒチに渡る以前の作品を展示している。
・≪愛の森の水車小屋の水浴≫ 1886年 ひろしま美術館
何度見ても禁断の匂いがする。少年の裸体が水車小屋とともに描かれる。既にゴーギャンの裸体への関心を示す一作。
・≪洗濯する女たち、アルル≫ 1888年 ニューヨーク近代美術館 東京のみ
ゴーギャンが来た!と思えた作品。人物の形のとらえ方にゴーギャンの特徴を感じる。画面左下に2人の人物のクローズアップがあり、異質な感じ。何を狙ったものなのか。
・≪海辺に立つブルターニュの少女たち≫ 1889年 国立西洋美術館
何度も見ているが、改めて今回見てみると、人物の顔、大きな足、などタヒチでの作品の前兆をよく表している。
・≪異国のエヴァ≫ 水彩 1890/1894年 ポーラ美術館蔵
これは名古屋展に出ていただろうか。愚かにも名古屋展の作品リストが既に手許になく確認できない。でも見た記憶がない。
エヴァの顔がゴーギャンの母だという。何とも意味深な作品。
・≪純潔の喪失≫ 1890-91年 クライスラー美術館 東京のみ
この作品、本展でもっとも衝撃を受けた作品。ゴーギャン作とは思えない。
背景色、モチーフ全てが異質。
横たわった少女の乳房に前脚を置くキツネ。キツネ!しかもこのキツネの目線はとても邪悪な感じ。私にはこのキツネがゴーギャン自身に似ている、彼が自身を描きこんだのではないかと思った。
少女は死んでいるかのように見えるが、左手はキツネの背中にまわされている。
少女のモデルは当時ゴーギャンが子供を孕ませてしまったお針子のジュリエット。あまりにも意味深な作品とタイトルである。
更に不思議なのは、画面後ろに描かれている大勢の歩く人々。小さく小さく描かれていて葬列を組んでいるようにも見えた。
第2章 タヒチへ
ここでは、タヒチへ渡ってからの油彩と連作版画「ノアノア」が展示されている。
連作版画については、作品が名古屋展と同じであったようなので感想については省略する。
・≪タヒチの風景≫ 1892年 メトロポリタン美術館 東京のみ
第1次タヒチ作品、スケッチのような風景画。こんな作品を最初は描いていたんだなという軽い驚きがあった。
・≪かぐわしき大地≫ 1892年 大原美術館 *7/3〜8/30までの期間限定展示作品
やはり、国内にあるゴーギャン作品でタヒチを思い出させるといったらこの1枚。久々に対面。名古屋展では期間がずれて見ることができなかった。アダムとイブのヘビとリンゴがとかげと花に置き換えられていて、ゴーギャンの想像の世界を描く。
・≪エ・ハレ・オエ・イ・ヒア(どこへ行くの?)≫ 1892年 シュツットガルト州立美術館 東京のみ
≪かぐわしき大地≫に続いて、大作につながるようなタヒチの女性裸身像、これが実にたくましい。そして気になるのは黒い犬。裸体にからみついているように描かれている。
今度はキツネでなく黒犬がゴーギャンか。
・≪パレットをもつ自画像≫ 1894年 個人蔵 東京のみ
強烈な自画像。背景色の赤色が気になる。ゴーギャンカラーと言ってイメージするのは、黄色、オレンジ、朱赤。どうも顔つきが良くない。
第3章 漂白のさだめ
1897年から最晩年の1903年の作品を大作≪我々はどこから来たのか、我々は何者か我々はどこへ行くのか≫をまじえて、油彩7点でフィナーレを飾る。
・≪テ・パペ・ナヴェ・ナヴェ(おいしい水)≫ 1898年 ワシントン、ナショナル・ギャラリー
空の色が虹色に描かれて美しい。夕暮れのタヒチ。
・≪ファア・イヘイヘ(タヒチ牧歌≫ 1898年 テート・ギャラリー
ロンドンのコートルード美術館で見たゴーギャンコレクションに一番近い作風。横長で黄金色の地色。
まさしく楽園風景。大作の横ワイド縮小版。マイベスト3のひとつ。
・≪浅瀬(逃走)≫ 1901年 プーシキン美術館
プーシキンからはもう1点≪路上の馬:タヒチの風景≫も出展されていたが、圧倒的にこの作品の美しさが際立っている。手前の青い水面(池?)と遠方の海のエメラルドグリーン、更にピンク色の大地。
・≪赤いマントをまとったマルキーズ島の男≫ 1902年 リエージュ近代・現代美術館
タイトルを見るまで、描かれているのは女性だと思っていた。人物の横に描かれた鳥と犬?キツネ?は形が崩れている。
本展の目玉である≪我々はどこから来たのか、我々は何者か我々はどこへ行くのか≫(1897-1898年)の展示方法についてはイマイチだった。
まず照明が良くない。正面から、特に画面に近づくほどライトが反射して画面が見づらい。
ライティングが気にならない位置となると、左右どちらかに寄って、斜め方向から見るか、正面なら少し離れるかだろう。
また、部屋の明るさも名古屋では壁を黒にして全体照明は抑えめだったのに、こちらでは背景色白、全体照明もかなり明るい。
東近美たるもの、もう少し、ライティングに気を遣っていただけたらと思う。
名古屋展で置かれていたひな壇(一段高い段)は設置されていないので、高い部分は必然的に見えづらい。見上げる形になる。双眼鏡、単眼鏡の類はお持ちであれば、持参されることをおすすめします。
また、アメリカボストン美術館の彫刻作品は東京展には出展されていませんでした。彫刻は静岡県美の1点のみ。
帰路は本展開催中、東近美と東京駅を往復する無料シャトルバスを利用。座席数が少ないので、立ちになる可能性も大きい。土日・祝は10分〜15分間隔で運行しています。
*9月23日(水・祝)まで開催中。
「天地人−直江兼続とその時代−」 サントリー美術館

狩野永徳ファン待望の国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の展示が始まったので、サントリー美術館「天地人展」に行って来ました。
この展覧会とタイアップしているNHK大河ドラマは一度も見たことがないので、上杉藩を支えた直江兼続のこともよく知らない。知らないので、この展覧会で少しでも勉強できるといいなぁというノリで入場。
いきなり「愛」の文字を前立てにつけた兜が目に入る。
う〜ん、「愛」を兜に付けるってかなり斬新。続く「浅葱糸威錆色塗切付札二枚胴具足」もすばらしい。こちらは梵字を兜に付けているが、この梵字は胎蔵界の普賢菩薩を表しているらしい。
やはり、戦国時代、群雄割拠の戦乱の時代だから武将も守り本尊、縁起担ぎいろいろと試みて命を守ることに腐心したのだろう。
この展覧会で面白いと思ったのがこの鎧兜たちだった。普段東博では薄暗い展示室で、じめっとした通路のような展示コーナーに置かれているので、ピンと来なかったが、鎧兜は、よくよく見るとデザインも凝っているし、糸の色も美しい。これは新たな発見だった。
兜の飾りについては、同じサントリー美術館で開催された「KAZARI」展で認識を新たにしたのだが、よろい具足も面白かった。
4階の展示室は書状など、直江兼続を取り巻く人々の歴史を語る。お目当ての洛中洛外図は3階の階段下の吹き抜けに展示されていた。
展覧会の構成は次の通り。
<第1部 直江兼続の生涯> ⇒ 4階展示室
第1章 直江兼続
第2章 上杉謙信と景勝
第3章 越後・佐渡の統一と信長・秀吉
第4章 直江状と関ヶ原合戦
第4章では銅製の狛犬(桃山時代)が不思議な魅力を持っていたのが忘れられない。
<第2部 直江兼続の時代と文化> ⇒ 3階展示室
第1章 洛中洛外と近世初期風俗画
第2章 学門と教養
第3章 桃山の能
第4章 桃山のくらし
第5章 兼続と茶の湯
冒頭に挙げた鎧兜以外では、やはり洛中洛外図を思う存分丹念に眺めた。無論単眼鏡は必須である。
京博での「狩野永徳展」の展示より、屏風までの距離が非常に近いのが魅力。
下はじっくり見られるが、上部は単眼鏡がないと肉眼では目線より上にありすぎて見づらい。
やはり、細部を見ていると実に楽しい屏風だ。多分20分はここにいた。
他に同じ第2部第1章で印象に残った作品。
・≪洛中洛外図帖≫ 奈良県立美術館蔵も美しく絵もなかなか。ただし元信の印はあるが、その周辺の人間の作と言われている。
・<三十二番職人歌合絵巻>サントリー美術館蔵
なぜ、ここでこの作品が出てくるのか理解が及ばなかったが、面白い絵巻。これは全場面見たいと思った。
・≪風俗図屏風≫ 狩野甚之丞筆
狩野甚之丞の名は初めて聞くが、永徳にゆかりの人物らしい。絵に描かれている人物の描き方が似ていると何かに書かれていた。・・・と知ったのは見に行った次の日のこと。
そんな情報は知らずとも楽しめる屏風である。
・≪築城図屏風≫ 名古屋市博物館蔵
我が名古屋市博所蔵の屏風。この築城風景を描く屏風もなかなかお目にかからないのだが、当時は何でも屏風に描いてしまったのだなぁという驚きがある。
これを部屋に置いてどうするのだろう?
能衣装や豊臣秀頼の書状、第4章は蒔絵、第5章はやきものを展示していたが、どうも展覧会自体にまとまりがないような。
テーマに古美術を無理やり付け足したような印象を受けた。
直江兼続という武将は実直で信義に厚い人物だったのだろうという想いがしたのだが、そんな人物のように主催者側が見せていたのかもしれず、実際は分からない。
*7月12日まで開催中。国宝上杉本洛中洛外図は12日まで展示されています。
2009年6月の振り返り
6月の振り返りです。
くしくも美術館・博物館の展覧会訪問数30、ギャラリー展覧会訪問数29とほぼ同数でした。
今月の特徴は、現代アートのギャラリー巡りにはまったこと。
美術館では評価がある程度定まった作家さんの作品を鑑賞することになるが、ギャラリーの場合、旬な作家さんの最新作もあれば、まだお若いこれから!という金の卵的作家さんの作品を見ることもできたりとこの緩急がたまらない。
それにしても見に行くのは良いが、以前にも増して記事のアップをおろそかにしているのは反省せねばならない。
*先月同様、私個人の面白さ、感動の大きさにより○と◎を付けています。
<美術館・博物館の展覧会> 計30
○「日本の美と出会う−琳派・若冲・数寄の心」 日本橋高島屋 6/5
・「手塚治虫展〜未来へのメッセージ」 6/6
・「パウル・クレー−東洋への夢」&浮世絵コレクション展 千葉市美術館 6/6
・「尼門跡寺院の世界」 東京藝大美術館 *展示替え再訪 6/7
・「藝大コレクション展」 東京藝大美術館 *展示替え再訪 6/7
○「ネオテニー・ジャパン〜高橋コレクション〜」 上野の森美術館
・「畠山記念館名品展−季節の書画と茶道具−」 畠山記念館 後期 6/10
◎「芳年」 太田記念美術館 6/13
○「富岡重憲の蒐めたもの」&常設展示 早稲田大学會津八一記念博物館 6/13
◎「近世文藝の輝き−早稲田大学所蔵近世貴重書展−」 早稲田大学大隈記念タワー125記念室 6/13
・「松浦家とオランダ残照」 五島美術館 6/13
・「魔法のクレパス」 桐蔭学園メモリアルアカデミウム ソフォスホール 6/13
○「やなせたかし展」 弥生美術館 6/14
○「夢二グラフィック」 竹久夢二美術館 6/14
○「原口典之 物質と社会」 BankART NYK 6/14
・「プレスマン・ストーリー」 東京都写真美術館 6/18
○「見出された日本 クリスチャン・ポラックコレクション」 明治大学博物館 6/19
○「前衛都市 モダニズムの京都展」 国立京都近代美術館 6/20
・「白いやきものをたのしむ」 細見美術館 6/20
・「雅なる香りの世界」 泉屋博古館 6/20
△「大西清右衛門の目」 大西清右衛門美術館 6/20
○「昭和12年のモダン都市へ」 大阪大学総合学術博物館 6/20
○「魯山人の宇宙」 岐阜市歴史博物館 6/21
○「日本の’美術’の愛し方−美への扉−」 徳川美術館 6/21
・「七夕」および「近代の詩歌」 蓬左文庫 6/21
・「マティスの時代」 ブリヂストン美術館 6/23
○「日本の美術館名品展」 東京都美術館 6/27
・「動物を愛した陶芸家たち」 ニューオータニ美術館 6/28
・「イラストレーター170人が描く わたしの句読点」 たばこと塩の博物館 6/28
◎「野村仁 変化する相−時・場・身体」 国立新美術館 6/28
展覧会では、徳川美術館とたばこと塩はアップしようという気持ちはあります。気持ちはあるけど、実現できるかはう〜ん。
千葉市美術館のパウルクレー展は、皆さんが記事にされている通り、研究的な内容でドローイングが中心。油彩も愛知県美所蔵のものがメイン扱いになっていてがっかり。見てないのは宮城県美のものくらいだった。
常設の浮世絵展の方が良かったけれど、ダイジェスト版のようでこちらも・・・。菱川師宣が気になった。
京都遠征の泉屋博古館の展覧会は香がメインなのに香が展示室で感じられず、香木だけ拝見してもなぁ〜とやや期待はずれ。香道に使用するお道具は素敵だった。
細見の白磁は朝鮮でなく中国のもの。香合でかわいいのがあった。
<ギャラリー> 計29
・「ローリー・シモンズ展」 小山登美夫ギャラリー 6/6
・荒木経惟 「69猥景」 タカ・イシイギャラリー 6/6
・「平野 真美展」 キドプレス 6/6
・マーティン・クリード ヒロミヨシイ 6/6
・窪田美樹 「かげとりと、はれもの」 hpgrp GALLERY 6/6
・三瀬夏之介 「シナプスの小人」 新宿高島屋 6/6
○「青木良太展」 TKG代官山 6/13
・「ロバート・ハインデル展」 代官山ヒルサイドフォーラム 6/13
・片平 菜摘子 「かなたのちかく」 Gallery Jin 6/17
・「秋山さやか」 日暮れ 6/17 *再訪
○風能奈々「誰がその物語を知る」「草上の想像」 小山登美夫ギャラリー京都 6/20
・クサナギシンペイ「アイデス」展 タカイシイギャラリー京都 6/20
・SHIMURABROS. タカイシイギャラリー京都 6/20
・「大森暁生展」 新生堂 6/21
◎「山口英紀展」 新生堂 6/21
・「セブン」 西村画廊 6/23
○「TWS EMERGING 2009 116/117/118 福島沙由美、坂本紀恵、諏訪奈都美
○「イ・スーキョン/見附正康」展 オオタファインアーツ 6/27
・「佐伯洋江」 タカ・イシイギャラリー 6/27
○「池田光弘」 ShugoArts 6/27
・「大野智史」 小山登美夫ギャラリー 6/27
・「森弘治」 hiromiyoshii 6/27
○「阪本トクロウ展」 キドプレス 6/27
○「Vintage Brown 市川孝典」 PLSMIS 6/28
・「MIHOKANNO」 トーキョーワンダーサイト渋谷 6/28
・小倉正志展 「21世紀都市」 ニュートロン東京 6/28
・西川茂展 「interlude」 ニュートロン東京 6/28
○変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.2 冨井大裕x中西信洋 ギャラリーαM 6/30
・厚地朋子 「ヘビノス」 TARO NASU 6/30
ギャラリーでは、変成態の中西信洋さんの作品が美しかった。これは記事書きます。
清澄では池田光弘さんの新作が大作揃いで秀逸。
TWS渋谷のMIHOKANNOは混沌としていて、どの作品が誰のものなのか分かりづらかった。特に1階にあった映像作品は注目したい。でも、あの映像を作った作家さんの名前を忘れてしまった。とにかく展示室が落ち着かない。
タロウナスの厚地さんは、まだ京都市芸大在学中の若い作家さん。独特のタッチと背景のマスキングが特徴。今回はヘビがテーマになっていて、画家の西洋への憧れを象徴するものらしい。
ヘビは嫌いだけれど、この作家さんのタッチは味がある。
7月も拙い内容で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
くしくも美術館・博物館の展覧会訪問数30、ギャラリー展覧会訪問数29とほぼ同数でした。
今月の特徴は、現代アートのギャラリー巡りにはまったこと。
美術館では評価がある程度定まった作家さんの作品を鑑賞することになるが、ギャラリーの場合、旬な作家さんの最新作もあれば、まだお若いこれから!という金の卵的作家さんの作品を見ることもできたりとこの緩急がたまらない。
それにしても見に行くのは良いが、以前にも増して記事のアップをおろそかにしているのは反省せねばならない。
*先月同様、私個人の面白さ、感動の大きさにより○と◎を付けています。
<美術館・博物館の展覧会> 計30
○「日本の美と出会う−琳派・若冲・数寄の心」 日本橋高島屋 6/5
・「手塚治虫展〜未来へのメッセージ」 6/6
・「パウル・クレー−東洋への夢」&浮世絵コレクション展 千葉市美術館 6/6
・「尼門跡寺院の世界」 東京藝大美術館 *展示替え再訪 6/7
・「藝大コレクション展」 東京藝大美術館 *展示替え再訪 6/7
○「ネオテニー・ジャパン〜高橋コレクション〜」 上野の森美術館
・「畠山記念館名品展−季節の書画と茶道具−」 畠山記念館 後期 6/10
◎「芳年」 太田記念美術館 6/13
○「富岡重憲の蒐めたもの」&常設展示 早稲田大学會津八一記念博物館 6/13
◎「近世文藝の輝き−早稲田大学所蔵近世貴重書展−」 早稲田大学大隈記念タワー125記念室 6/13
・「松浦家とオランダ残照」 五島美術館 6/13
・「魔法のクレパス」 桐蔭学園メモリアルアカデミウム ソフォスホール 6/13
○「やなせたかし展」 弥生美術館 6/14
○「夢二グラフィック」 竹久夢二美術館 6/14
○「原口典之 物質と社会」 BankART NYK 6/14
・「プレスマン・ストーリー」 東京都写真美術館 6/18
○「見出された日本 クリスチャン・ポラックコレクション」 明治大学博物館 6/19
○「前衛都市 モダニズムの京都展」 国立京都近代美術館 6/20
・「白いやきものをたのしむ」 細見美術館 6/20
・「雅なる香りの世界」 泉屋博古館 6/20
△「大西清右衛門の目」 大西清右衛門美術館 6/20
○「昭和12年のモダン都市へ」 大阪大学総合学術博物館 6/20
○「魯山人の宇宙」 岐阜市歴史博物館 6/21
○「日本の’美術’の愛し方−美への扉−」 徳川美術館 6/21
・「七夕」および「近代の詩歌」 蓬左文庫 6/21
・「マティスの時代」 ブリヂストン美術館 6/23
○「日本の美術館名品展」 東京都美術館 6/27
・「動物を愛した陶芸家たち」 ニューオータニ美術館 6/28
・「イラストレーター170人が描く わたしの句読点」 たばこと塩の博物館 6/28
◎「野村仁 変化する相−時・場・身体」 国立新美術館 6/28
展覧会では、徳川美術館とたばこと塩はアップしようという気持ちはあります。気持ちはあるけど、実現できるかはう〜ん。
千葉市美術館のパウルクレー展は、皆さんが記事にされている通り、研究的な内容でドローイングが中心。油彩も愛知県美所蔵のものがメイン扱いになっていてがっかり。見てないのは宮城県美のものくらいだった。
常設の浮世絵展の方が良かったけれど、ダイジェスト版のようでこちらも・・・。菱川師宣が気になった。
京都遠征の泉屋博古館の展覧会は香がメインなのに香が展示室で感じられず、香木だけ拝見してもなぁ〜とやや期待はずれ。香道に使用するお道具は素敵だった。
細見の白磁は朝鮮でなく中国のもの。香合でかわいいのがあった。
<ギャラリー> 計29
・「ローリー・シモンズ展」 小山登美夫ギャラリー 6/6
・荒木経惟 「69猥景」 タカ・イシイギャラリー 6/6
・「平野 真美展」 キドプレス 6/6
・マーティン・クリード ヒロミヨシイ 6/6
・窪田美樹 「かげとりと、はれもの」 hpgrp GALLERY 6/6
・三瀬夏之介 「シナプスの小人」 新宿高島屋 6/6
○「青木良太展」 TKG代官山 6/13
・「ロバート・ハインデル展」 代官山ヒルサイドフォーラム 6/13
・片平 菜摘子 「かなたのちかく」 Gallery Jin 6/17
・「秋山さやか」 日暮れ 6/17 *再訪
○風能奈々「誰がその物語を知る」「草上の想像」 小山登美夫ギャラリー京都 6/20
・クサナギシンペイ「アイデス」展 タカイシイギャラリー京都 6/20
・SHIMURABROS. タカイシイギャラリー京都 6/20
・「大森暁生展」 新生堂 6/21
◎「山口英紀展」 新生堂 6/21
・「セブン」 西村画廊 6/23
○「TWS EMERGING 2009 116/117/118 福島沙由美、坂本紀恵、諏訪奈都美
○「イ・スーキョン/見附正康」展 オオタファインアーツ 6/27
・「佐伯洋江」 タカ・イシイギャラリー 6/27
○「池田光弘」 ShugoArts 6/27
・「大野智史」 小山登美夫ギャラリー 6/27
・「森弘治」 hiromiyoshii 6/27
○「阪本トクロウ展」 キドプレス 6/27
○「Vintage Brown 市川孝典」 PLSMIS 6/28
・「MIHOKANNO」 トーキョーワンダーサイト渋谷 6/28
・小倉正志展 「21世紀都市」 ニュートロン東京 6/28
・西川茂展 「interlude」 ニュートロン東京 6/28
○変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.2 冨井大裕x中西信洋 ギャラリーαM 6/30
・厚地朋子 「ヘビノス」 TARO NASU 6/30
ギャラリーでは、変成態の中西信洋さんの作品が美しかった。これは記事書きます。
清澄では池田光弘さんの新作が大作揃いで秀逸。
TWS渋谷のMIHOKANNOは混沌としていて、どの作品が誰のものなのか分かりづらかった。特に1階にあった映像作品は注目したい。でも、あの映像を作った作家さんの名前を忘れてしまった。とにかく展示室が落ち着かない。
タロウナスの厚地さんは、まだ京都市芸大在学中の若い作家さん。独特のタッチと背景のマスキングが特徴。今回はヘビがテーマになっていて、画家の西洋への憧れを象徴するものらしい。
ヘビは嫌いだけれど、この作家さんのタッチは味がある。
7月も拙い内容で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
坂本真澄展 「体育の時間」 GALLERY MoMo Roppongi

≪開会宣言≫2009年
こちらのブログ(作品画像等展示風景はご参照ください)で拝見して、楽しそうで気になったので、坂本真澄展「体育のじかん」に早速行って来ました。
会期が7月3日(金)までとあとわずかなので、焦る焦る。
場所は六本木のGakkery MoMo Ropponngi。坂本にとって今回が東京での初個展。
入ってすぐに、圧倒される。
会場は坂本真澄ワールド全開。
1982年生まれ、大阪芸術大学では銅版画を専攻していたそうだが、現在は版画と並行してアクリルや色鉛筆、油彩等による絵画も制作している。支持体が普通のキャンバスでなく板を使用しているものに特徴がある。
また、形も自由自在。
四角にこだわらず、人型、顔型様々に板を裁断して、その上に絵を描いている。
私のお気に入りはこれ(↓)

≪おさげちゃん≫2009年
今回の展覧会テーマは展示室内で見事に表現されていて、入口を入って左側が体育の時間。右側は体育の時間中にさぼってる生徒たちを描いたそうだ。
壁や天井から、坂本描く人物たちが顔を出しているのが楽しい。
そして、彼女のタッチはある著名な美術研究者Y氏によれば、どこか大正ロマンを感じさせるという。
私自身大正ロマンは特段感じなかったが、その特有の人肌の着彩、瞳(片方は瞳を描いていないものが多い)など、個性的で、一度見たら忘れられない作風である。
版画も3点出ていたが、こちらもまた別の味わいがあってとても良い。ただ、お値段を考えると一点ものの板絵の方がお買い得な気がした。
彼女の作品は、小説などの単行本表紙に使っても良さそう。この方、売れっ子作家になるような気がする。
ぜひぜひ、足をお運びください。楽しい体育の時間を味わえます。
坂本真澄 展 GALLERY MoMo Roppongi
「体育のじかん」
2009年6月13日(土)- 7月3日(金)
火-土 12:00 - 19:00 日曜・月曜・祝日休
