「珠玉の浮世絵コレクション 江戸の彩」(前期) 太田記念美術館
太田記念美術館で開催中の同館30周年記念特別展「珠玉の浮世絵コレクション 江戸の彩」(前期)に行って来ました。
展覧会HPはこちら。(画像あり)
詳細は後日書きたいと思いますが、非常に見ごたえのある内容です。
前期展示は1月26日(火)までのため速報のみとりあえず。
<本展のみどころ>
1.浮世絵作家による肉筆画ファンは必見
通常同館の肉筆画コレクションは、1階の畳がひいてあるコーナーに毎回5点程が展示されているが、今回は1階フロア全てを肉筆画の展示にさいている。
前期後期を通じて、全48点!の展示は素晴らしいの一言に尽きる。
菱川師宣から始まり、月岡芳年、後期には小林清親の作品も出る。
前期は、鳥文斎栄之や窪俊満、磯田湖龍斎、古河師政、おなじみ北斎の名品を堪能。
2.初期浮世絵から幕末近代までの名品多数
特に注目すべきは幕末から近代にかけての明治期の浮世絵作家作品。
橋口五葉、名取春仙、尾形月耕、小早川清らの大正から昭和までの作品を網羅。
もちろん、歌麿、北斎、春信、清長、国貞、国芳、広重などお馴染の作家の名品も多数展示されているのでご安心を!
3.版本の世界
個人的には版本もツボであった。
菱川師宣の「新板 団扇画様集」など過去に見た記憶がない。
歌川豊国の「役者相貌鏡」も面白いし、何度見ても素敵な喜多川歌麿「潮干のつと」なども楽しめる。
まずは、なかなか他所では見られない肉筆画コレクション目当てに、是非ともお出かけください。
鎌倉国宝館の氏家コレクションの肉筆画に並ぶ逸品ぞろいです。
*前期は1月26日(火)まで、前期・後期と版本以外は全作品入れ替わります。
なお、後期は1月30日(土)~2月24日(水)まで。