興福寺 北円堂の仏像様

奈良博へ向かう途中、興福寺の前を通り過ぎると「北円堂」の特別公開の案内が。
おぉ、何とGWが特別拝観時期だったとは露知らず。秋にあれだけ見に行きたいと思っていたのに、都合がつかず諦めたのに、タイミングってあるものです。

北円堂には、鎌倉時代の仏像彫刻として名高い無著・世親立像が安置されています。以前、NHKで作家の柴門ふみさん(仏像好きで名高い)の「私が選ぶ仏像この1点」で無著像について、語っておられ、一度実際にお目にかかってみたいと思っていました。

北円堂には全部で9体(5/9修正)の仏像がいらっしゃいます。
中央に「弥勒如来座像」、その脇侍ニ菩薩として「法苑林・大妙相菩薩半跏像」、東西南北に「四天王立像」そして、弥勒如来座像の左右後方に「無著像」「世親像」、すべて国宝指定です。

「無著像」。。。
これまで博物館、その他で数多く仏像を見て来ましたが、素晴らしい写実性です。生きているのかと思われるようなその姿には、ただただ脱帽。
運慶総指揮のもと、その一派によって作られ、運慶晩年の名作として名高い理由がよく分かりました。
何と言っても、その瞳に吸い込まれてしまう。
思い出すたびに余韻にひたる仏像様と言えるでしょう。

また、サイズは小さいのですが四天王立像の躍動感にも驚きました。実際最初は、持国天から目が離せなかったほど。

なぜか一番印象が薄かったのは「弥勒如来座像」ですが、あの狭いお堂の中に、ぎっしり7体、しかもとびきりの名作が安置されているというのは、さすが興福寺としか言いようがありません。

これまで見た仏像様の中でも、無著像はベスト5、いやベスト3に入ります。
私は山田寺の仏頭も大好きなので、興福寺様様です。

さて、念願の北円堂にも行ったし、次はいよいよ東大寺へ大仏以外の仏像様にお会いしてみようと思います。

秋篠寺 伎芸天像

奈良の旅最後を飾ったのは秋篠寺伎芸天像。
昨年だったか西大寺に行きましたが、秋篠寺には行かずに帰ってしまったので、今回は必ずと思っていました。

秋篠寺は、ひっそりとした小さなお寺でした。
しかし、本堂(下)は国宝で奈良時代末期の建立。
国宝建物


入ってすぐに目に入ってくるのが苔むしたお庭。今回はちょっと乾いた感じの苔状態でしたが、雨の後などしっとりした良い雰囲気を醸し出すのではないでしょうか。

本堂手前に大元童がありここには年1回ご開帳の大元帥明王(だいげんすいみょうおう)像(秘仏)が安置されています。

本堂に入る前、件の双眼鏡で屋根瓦を眺めると発見。ちょっと変わった瓦(下)です。

本堂



さてお目当ての伎芸天立像は本堂にいらっしゃいます。
伎芸天


本物の素晴らしさは実際に相対して分かるもの。
2メートル強の大きさ、少し腰をひねった立ち姿も美しい。
お顔立ちは優美そのものでやはり実物からオーラがありました。

他にもご本尊の薬師如来像(重文)脇侍の日光・月光菩薩や地蔵菩薩立像、十二神将像などともお会いすることができました。


仏像について書くのは難しい〜。
みうらじゅんさんやいとうせいこうさんのようには行きません。
まず仏像についての基礎知識が足りなさ過ぎ。
単純にお顔や姿の美しさを書き記すだけでは足りない気もするし。

まずは実物を見たということを記録として残すことで満足しよう。