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“水”七変化 ―デザインされた水の形― 徳川美術館

徳川


徳川美術館に出かけたのは実に15年ぶり。
初めて行った時は、面白くない・・・という感想を持ちました。

しかし、15年も経過すると人間変わるものです。
美術館自体も変貌を遂げたと思いますが、やはり私自身の変化が大きいのでしょう、今回行ってみたら面白かった!
人生分からないものです。

常設はいまひとつ感は否めませんでしたが、特別展の水”七変化は見応えが十分。
特に印象に残った作品は以下の通りですが、約1週間後の今思い起こしてみれば、一番に浮かんだのは丸山応挙の「浜松図屏風」。
地元近くの浜松の海岸べたを描いた大作です。

左右で動の海、静の海を対比し描いています。

展覧会の流れは
Ⅰ.浄土の水
 鎌倉時代の阿弥陀浄土図が保存状態も良く美しかったです。

Ⅱ.さまざまな水の姿
 ・雲と雨
 牧谿柳燕図からは雲と雨というより風を感じました。
 長谷寺縁起絵巻はコミカルで風神雷神がマンガちっくに描かれてかわいらしかったです。
 ・雪
 ・露

この順に関連作品が展示されていました・

Ⅲ.水辺の情景
 ・庭の水
 ・川
 ・湖
 ・瀧
 ・海 → 前述の浜松図屏風はここにありました。

 この他印象に残ったのは明治天皇御物であった唐子形文鎮です。
 小さな子供が小船に寝そべっている文鎮ですが、思わず欲しいと口にしてました。

Ⅳ.水と物語

Ⅴ.水のデザイン

後半になるに従い、工芸作品が多くなっていました。


国立博物館の展示と比較するのは、あまりにむごいので避けますが、私設美術館でこれだけの規模・質の作品を拝見できて、とても嬉しかったです。


併設の蓬左文庫で開催されていたお亀の方(尾張徳川家初代の生母)を偲ぶ一連の作品を見たのですが、お亀の方を含む親族一同で描いた合貝がへたうまといいますか、素人っぽいのですが家族の愛情が溢れていて他の合貝とは一味もふた味も違っていました。


*水七変化は7月16日まで名古屋の徳川美術館で開催中です。
徳川美術館には徳川園という日本庭園もあります(別料金)。
お時間あれば是非。
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ちいさきもの みな 美し Miho Museum

久々の更新です。
ちょっと体調を崩して、10時前には眠る日々を送っておりました。
と言いつつ、先週奈良の国博の常設仏像群を見に行ってしまう私です。


さて、余談はここまでにして。
先送りとなっていたMiho Museum 「ちいさきもの みな 美し」についての感想です。

ちいさいものが森羅万象全て美しいかどうかは分かりませんが、ここに展示されていたものはさすがに美しかったです。

美しいというより愛らしいものが多くありました。

展示方法もよく考えられていて、実際の茶室を模した展示空間に長沢芦雪の「旭大亀図」がかけられていたり、秀吉が有名な醍醐の花見で用いた桐紋陣幕がお部屋の中央にど~んと飾られていてかなりのインパクト
でした。

作品そのものはこの美術館の創立者の審美眼により集められたものばかりで、一定の好みが推し量られました。

美というものは、人により基準が異なりますが、私の好みにはそこそこ一致していて大満足です。

何より凄いと思ったのはこの展覧会の図録(写真)。
こんなに小さくてかわいらしくて、センスの良い図録は初めてです。
お値段500円で薄さや大きさに比べるとCPはどうなの?と言われそうですが、即決買いです。

すぐに手に取れるので、私はベッドサイドに置いて就寝前によく眺めています。


そして、最大の収穫は投げ入れというお花を知ったことです。
この美術館はミュージアムショップのセンスが良く、まるでギャラリーかと思うような商品が売られていました。
実際、近隣のギャラリーから集めた品物がたくさんありました。

また、展覧会の関連商品で川瀬敏郎さんの本がありました。
川瀬さんはかの白洲正子さんとも親交のあった華道家ですが、特定の流派に属さず投げ入れという手法でお花を活けられているようです。

最近、お花に興味を持ち始めた私にとって川瀬さんの活けるお花はどれも美しく繊細で可憐。
また、お花を活けている器に惚れました。

話はどんどん展覧会の内容からそれていますが、私も投げ入れをやってみよう!と決意を促した意義ある展覧会でありました。

*この展覧会は終了しています。

☆写真 → 展覧会図録 大きさは手帳サイズ。
図録

プライスコレクション 若冲と江戸絵画  愛知県美術館

ジョー・プライス氏と奥様の悦子様と握手する!
プライス氏のサインをご本人より図録にしていただく!

昨日、このような幸せに恵まれました。
プライス氏、悦子夫人本当にありがとうございます。

プライス氏はちょっとお疲れのご様子だったのが気がかりでしたが、
本日の特別展最終日もきっとファンのためにサインをされているに
違いありません。


今回の特別展は東京、京都、九州、名古屋と全国4都市を巡っていますが、私は東京国博で一度、地元名古屋で再度プライスコレクションを堪能させていただきました。

東京で見てから約1年。
記憶に残っていた作品は意外にも「幽霊図」と芦雪の「白象黒牛図屏風」。
二つの幽霊図は日本の幽霊を象徴するかのようなおどろおどろしさで、今にも枕元に立たれそうな恐ろしさを醸し出していたし、幽霊図自体を他で見たことがなかったため、記憶に残っていたのでしょう。

そして、「白象黒牛図屏風」はその屏風自体の大きさと屏風にはみださんばかりに描かれている象と牛の大きさ、黒と白の対比、白い子犬と2羽の黒い鳥の対比ずくし。


今回の展覧会では、プライス氏の審美眼、好みというものが見事に徹底されており、落款などにこだわりなくご自分の目に適う作品だけをこれほど沢山集めていらっしゃる、そのコレクター哲学に尊敬を覚えずにはいられません。
と同時に大変羨ましくもあります。

全てのコレクションは約600点、今回紹介していただいているのはその約6分の1ですから本当に凄いです。

もう1つ凄いのは、日本画の展覧会では必ずあるガラスケース越し鑑賞というのが一部外されていて、作品そのものをガラスケースを通さず鑑賞できる機会に恵まれたことです。
プライスさんは太っ腹です。

今日の会場には子供も大勢いて、中には仕切りから身を乗り出す子供もいて冷や冷やしましたが、そんなリスクも顧みず、今回のような展示方法を取って下さったことは感謝の念に耐えません。

まさにリアル日本画です。

応挙の「懸崖飛泉図屏風」はもっと広々としたスペースでじっくり眺めたかったのですが、なぜかせせこましいコーナーに置かれていたのだけが残念でした。
あの遠近感は凄いです。

今回はプライス氏のサイン欲しさに図録を購入したので、この後じっくり眺めつつ、プライスコレクションを愛でたいと思います。

プライスコレクション展は6月10日(日)に終了です。



アートで候 会田誠 山口晃展 上野の森美術館

一度は諦めた「アートで候 会田誠 山口晃展」に7日(木)に行くという僥倖に恵まれました。

きっかけはこの6年間1度もなかった東京(本社)出張。
しかも行けと言われたのでなく自分から行かせて欲しいと上司に直訴し、却下されるかと思いきやまんまとOKが出た次第。

ただ、この時点では真剣に仕事のことのみを考えており美術館見学のことは毛頭なかったことを書き添えておきます。
出張は木曜で美術館の夜間開館は通常金曜と決まっているためです。

ところが、前日にHPを見てみたら何と6月から木・金・土は夜8時まで開館と謳われているではありませんか!
ラッキ~と思ったのは言うまでもありませんね。

さて毎度のことながら前置きが長くなりました。
6時半過ぎに上野の森美術館に駆けつけた私ですが、結果は「無念」の一語に尽きます。

つまり私にとって期待はずれでした。

これは単に好みの問題かと思いますので、HPに記載するのは憚られるのですが作品を鑑賞していても、どうものめりこめないのです。

少し前に行った現代美術館のデュマス展でのデュマスの言葉「アートとは自分が何者かを忘れさせてくれること」を借りるとすると、常に自分というかその前にあった仕事の事が浮かんできて、作品に集中できなかったのです。

我を忘れさせてくれるような作品との出会いがなかったのは残念でした。

そんな中でも、山口晃氏の上手さ緻密さは群を抜いていて、一番見たかった四天王立像も素晴らしかったし、ペン画と水彩を駆使して出来上がっている山口ワールド東京圏シリーズは圧巻でした。

一方会田氏の作品で印象に残ったのは不気味な「ジューサーミキサー」と「題知らず(戦争画Returns)」の2作品。
ジューサーミキサーは全裸の女の子が大量にジューサーミキサーにかけられるという残酷な題材であるのも関わらず、思わず見てしまうという大作。
細かいのですこれが。

「題知らず」は原爆ドームを描いているのですが、会田氏の作品には珍しく静謐な感じを醸し出しているので、もしこの1点だけが展示されていると彼の作品だとは分からないかもしれません。



結局、私はお二人の作品の毒気に当てられ、会場を出る頃にはよろよろとなっておりました。
興味がおありの方は体調のよろしい時に是非。

6月19日まで 上野の森美術館で開催中。
http://www.ueno-mori.org/special/aida_yamaguchi/index.html

中国山東省の仏像 飛鳥仏の面影 Miho Museum

近くて遠い美術館、Miho Museum。
「建築探偵」藤森照信氏の著書「特選美術館三昧」での紹介記事を見てから行ってみたい美術館でした。

今回の展覧会が「山東省の仏像 飛鳥仏の面影」であることを知り、滋賀まで行く決意がついにできました。

名古屋からはJR東海道線を米原で乗り継ぎ、美術館までのバスが出ている石山駅まで約2時間。
そこからバスに揺られること50分。
気が付けば、周囲は山山山。

この美術館の設計を担当したのは世界的にも有名、フランスのルーブル美術館ピラミッド建築と言えばお分かりでしょう、I.M.ペイ氏である。

一体どんな美術館建築が展開されているのか写真と実物は違うのか?!
行く前から興味津々。
そしてそして結果は期待に違わぬ素晴らしさでありました。

レセプション棟から緩やかな上り坂を電気自動車に乗せられてトンネルをくぐると雪国ならぬ昔の農家を思わせる形のエントランスが待っていました。
自然との同化を目指し建物の80%が地下に埋まっているのが特徴です。
ガラス張りの天井、入口の正面にはそれはそれは見事な景色が広がっています。
何より気に入ったのは、自然光がさんさんと降り注ぐガラス天井とライムストーンの壁。
さすがペイ氏の建物、あまりにも素晴らしすぎて逆に落ち着かないのが難点かも。

前置きが非常に長くなりました。

肝心の山東省の仏像展も非常に見応えがありました。
お顔には何とも言えぬ柔らかな微笑をたたえたものあり、品格を漂わせるお顔、凛とした雰囲気をもつ仏様、どれをとっても見惚れてしまう仏像ばかりです。

素材は石か金銅仏。

木造の仏像はほとんどありませんでした(ひとつもなかったかも)。

大陸はやはり石の文化なのかなと思ったものです。

小さいものから大きなものまで、どれも細工が細かい。

今回は1つ選べと言われても非常に悩みます。
強いて言えば交脚像が1日なった今一番思い出されます。

中国大陸の仏像様ですが、顔立ちに違和感は感じませんでした。
その後コレクションも見たのですが、やはりパキスタン等西方に行くにつれ仏像様のお顔もエキゾチックになるのと対照的でした。

まさしく飛鳥仏の面影を見たと言えるでしょう。

同展は6月10日(日)まで開催中。
詳細は以下美術館HPをご参照下さい。
http://miho.jp/japanese/index.htm

次回に続く。
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