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「安宅英一の眼」  大阪市立東洋陶磁美術館

安宅1


安宅2



つい先頃、世田谷美術館にて「青山二郎の眼」展を鑑賞したのは本ブログ上にてご報告した通り。

同時期に同じような安宅コレクション・美の求道者「安宅英一の眼」と題する展覧会が大阪で開催されていると知り、比較して見物するのも面白かろうと早速出かけてきました。

以前なら陶磁の特別展など素通りしていたことは間違いない所ですが、人間年を重ねると変わって来るものです(しみじみ)。


さて、この展覧会結論から申し上げますと展示品数が並外れて多い!

なんと200点です。

会場入口で展示作品リストをいただいた時、その分厚さに驚いたのですが、展示は続くよどこまでも・・・と果てしなく続く陶芸作品に最後の最後まで圧倒されていました。


青山二郎との比較でこの展覧会を見た結果、美の求道者として二人は違った鑑識眼をそれぞれ持っていたように感じました。

青山好みの作品と安宅好みの作品は明らかに違う。
青山二郎の展覧会の感想として「枯れの美」という言葉を使いましたが、安宅氏のそれには「銘の美」とでも名づけましょうか。

「銘」には陶芸によくある「銘」という意味もありますが「名品」の意を含んでいます。

言葉は悪いですが、金に糸目をつけず、タイミングを逃さず、礼を尽くし、収集し尽くしたコレクター魂を見たというのが率直な感想。


展示は以下のような流れになっています。

 ・第Ⅰ部 コレクションの形成
  第1期(草創期)
  第2期(発展期)
  第3期(成熟期)  
  第4期(整理期)

  → ここまでで108点です。

 ・第Ⅱ部 美の選択 -ものは三顧の礼をもって迎えるべし

 ・第Ⅲ部 安宅コレクションの小品 -小さきものへの眼差し


第Ⅰ部は安宅コレクションが時を経るに連れ、著名な骨董商を通じどんどん名品を買い入れていく様子が作品を通じ、つぶさに分かりました。
特に第3期は重要文化財、国宝指定となる作品の買い入れに成功しており、コレクションの核となる作品と出会えます。
 

作品リストを片手に気に入った作品に印を付けていきましたが、全部で20個ほどになりました。

マイベストを1つ挙げるのは難しいのですが、欲しいと思ったのは
 ・青磁彫刻 童女形水滴&童子形水滴 (おそろい)(第1部第2期)
 ・青磁象嵌 海石榴華文 水注 (第1部第2期)
 ・青花 山水文 角瓶 (第Ⅲ部)
 ・青花 条線文 段重 (第Ⅲ部 展覧会の最後を飾っていた作品)

童女、童子形水滴は下記三井記念美術館HPに掲載されていますので、関心おありの方はご参照ください。


この展覧会はこの後、三井記念美術館(東京)、福岡市美術館、金沢21世紀美術館に巡回します。

会場によって出品されない作品もあるようなので、全ての会場で200点と会することはできないようですが、陶芸に圧倒されるという体験を味わうには絶好の機会と言えるでしょう。


大阪市立東洋陶磁美術館で、何より残念だったのは作品の正面しか鑑賞できなかったことです。
作品によっては正面から365度図柄が異なる作品も多く、背面の絵が鑑賞者から全く見ることができません。

何度もサイドから覗きこんだのですが、無理。

先日行った三井記念美術館では、入口すぐの展示室で一点一点ショーケースに入れられ、ぐるりと一周することができたので、東京では365度鑑賞できる作品もある筈。


*「安宅英一の眼」展 大阪市立東洋陶磁美術館で9月30日まで開催中。

(ご参考)
三井記念美術館 次回企画展案内HP 
*こちらのHPに安宅氏のプロフィール、コレクション概要などの説明がまとめられています。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_02.html
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花咲くころ  アサヒビール大山崎山荘美術館

梅雨のさなか、アサヒビール大山崎山荘美術館へ行って来ました。
お目当ては、須田悦弘さんの木彫作品とお庭の睡蓮。
私が初めて須田さんの作品実物と対面し感激したのが、この美術館でした(教育TVで見たのが知ったきっかけ)。

さて、あいにくの曇り空ではありましたが、美術館に至る坂道は雨に濡れた緑の匂いがいっぱいで、思わず深呼吸してしまった程です。

久々の大山崎山荘美術館ですが、その姿と庭園は変わらず外観だけでも趣きある風情。

中に入って早速作品鑑賞です。

まず、須田さんの作品「百合」(写真→写り悪いです)と尾形乾山の「百合図」(写真)がお出迎え。

百合須田


乾山



次の暖炉のお部屋で眼を引いた作品は、やはり須田さんの作品「チューリップ」と宮本三郎の「けし」です。
「チューリップ」は縦長のガラスケースをうまく活かした作品で、チューリップの散り落ちる瞬間を花びらで縦に流れを作り見せています。

「そう、チューリップが散る時ってこんな感じ!」と手を叩きたくなるような上手さです。

宮本三郎の「けし」は「チューリップ」の反対側に飾られていましたがはっとする程、色のコントラストが良かったです。


2階のバスルームに展示されていた澤登恭子さんのビデオ作品「指先に咲く花」(写真)は浴槽に入った女性がろうを溶かし指で花びらを作っていく過程を映像化したもの。

澤登


澤登さんの作品は初めて見ましたが、蝋が熱くないのかと気になり、淡いピンクと蝋の白があいまってファンタジックな景色を展開していました。

同じ澤登さんの作品「献花~花を産む」も新館で見ましたが、私はこの「献花」の方が良かったと思います。
逆回しで花を口から産み出す映像なのですが、演じているアーティスト本人が産みの苦しみを表情に表して、パフォーマンスとしてはこちらの方が優れているように感じました。


安藤忠雄設計の新館はパリのオランジュリー美術館を思わせる円柱形ですが、その天窓と同じ大きさの黒い円(館内中央)に須田さんの作品「睡蓮」が展示されていました。
ここだけ靴を脱いで作品を座って鑑賞できます。

黒い人工池に浮かぶ須田さんの睡蓮はやはり可憐で美しかったです。


この新館にはお馴染みモネの「睡蓮」が3点、他にはルノワール、入口正面にはウォーホルの「4フィートの花」が出迎えてくれましたが、これら名画の中で、私を惹き付けたのはビュッフェの「アネモネ」という小品でした。

このビュッフェの小品は一番最後に鑑賞する順序なのですが、その小ささと凛とした潔さがモネの「睡蓮」よりも私を圧倒したのです。
今年に入って静岡県のビュッフェ美術館でビュッフェ作品はかなり見たのですが、ビュッフェだけをまとめて見るより他の画家の作品と並べて置かれていると良さが際立つように思います。


大山崎山荘美術館では河合寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチの陶芸作品(写真=リーチが手がけたタイル)が多く展示されています。
今回はリーチの陶芸が今風で私の好みに合いました。

リーチ



お庭の睡蓮はちらほらと咲いていて、こちらも鑑賞者の眼を楽しませてくれます。
もう少しお花の近くに寄れたら最高でしたが。。。。残念。

庭睡蓮

池



帰りに庭園を散策。
久々に梔子の甘い香を味わい、夢見心地のまま帰路につきました。


「花咲くころ」~モネ、ルノワールから須田悦弘、澤登恭子まで~
アサヒビール大山崎山荘美術館にて9月17日(月・祝)まで開催中。
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