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2月21日・24日鑑賞記録

寒風の中、本日(24日)は2つの展覧会へ。21日木曜は退社後の鑑賞でした。

2月21日
・再興 第92回「院展」 三越名古屋栄店
行きつけの喫茶店「KAKO」のマスターからチケットをいただいたので、初めて院展を見る。
それにしても大型の日本画ばかりで、どれも同じに見えてくる。そもそも「院展」って何だっけ?と帰宅後ネットで調べたら、大作ばかりが並んでいた理由が判明。小品は春の院展に出品されるのが慣例だそう。
同じサイズでなければ入賞作品を選びにくいのかもしれない。
似たような日本画が多い中、気になったのは以下作品。
・「めだけ」 田渕俊夫
・「朝の門」 松本高明
・「午後の駅」 小田野尚之
・「果て路」 鈴木恵林
・「晩夏」 芝康弘

2月24日
1.北斎展 及び 常設展(「岩田信一 夢のパラダイス」展含む) 名古屋市美術館
やっと前期を見ることができた。前々回のダリ展ほどではないが、かなりの人手。名古屋ボストンの浮世絵展をはるかに上回る入場者数。展示作品が多いため、第一部を見た後ミュージアムカフェで休憩し、2時から常設で行われたボランティアガイドさんによるギャラリートークに参加した。

今回の常設で印象的だったのは以下。
・「come・on・my・house」 1955年
・「私生児の誕生」 1955年
上記2点は河原温23歳の作品。河原温と言えば「日付絵画」。多くの美術館で目にするが、初期の油彩は今回初めて目にした。変形キャンバスに機械の部品と妊婦や嬰児。50年代はこうした油彩を多く手がけていたようだ。意外。変形キャンバスの効果で対象物の広がりを感じさせる。

・「兄弟」(虐殺1) 1991年 240×309
・「兄弟」(虐殺2) 1991年 同上
森村泰昌のプラド美術館蔵ゴヤの「マドリード 1808年5月3日」をモチーフに使用。約2×3mの大作だが、実際のゴヤ作品は600×462だから、もっと大きい。描かれている全ての人物を森村が演じている。今まで見た森村作品の中では、一番印象深い。

今回のギャラリートークの参加者は私1人。1対1で参考になるお話を伺うことができた。更にその後お若い男性のガイドさんも加わり、お話をする。最後に女性ガイドさんが金刀比羅に行かれたとの話題が出て、何と私のブログ記事を参考にして現地に赴かれたと分かり、大変嬉しかった。こんなブログでもお役に立って何より。

*名古屋市美2/24のボランティアガイド様
多弁が過ぎたようです。お疲れが出ませんように。この場を借りてお礼申し上げます。

2.「藤田喬平 雅の夢とヴェニスの華」展 JR名古屋高島屋
ガラス芸術で初めて文化勲章を受章した藤田喬平の足跡を150点でたどる展覧会。
こちらも「KAKO」のマスターにチケットをいただいたので拝観。
これが、予想外(大変失礼な表現ですが)に面白かった。目からうろことはこのことか。
1960年代の「流動」「虹彩」でぐぐっと来た。
更に海外で称賛された「飾筥」(かざりばこ)シリーズには驚嘆。「琳派」「菖蒲」「かぐや姫」「夜桜」「紅白梅」「光悦」等々、大きさは異なるがぼ同じ形態のガラス箱で見事に、琳派の美を表現している。
世界で称賛されるのはもっともな気がした。
本当はこんな鑑賞記録でさらっと書くのは惜しい内容。

最後に展示されていた茶道具にも心ひかれる。藤田によって命を吹き込まれたガラス茶器は本当に美しい。繊細な茶碗、水指、棗、可憐な香合、欲しい。。。

藤田喬平の言葉。
海外でのインタビューで「飾筥には何を入れるのですか?」の問いに「夢を入れる」と答えたそうだが、素敵な回答だと思う。
「学生時代より、今、宗達、光琳が生きていたらまた彼らの素材の中に当時ガラスがあったならいかなる作品をつくったであろうかと思って作品を作り始めた」 
~会場での解説より抜粋~
見事にガラスによって、現代で琳派の系譜を引き継いだ作家と出会えた。

藤田喬平展は明日までの会期です。お薦めします。
*名古屋の後、能登島ガラス美術館(3/8~5/11)へ巡回。
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NHK知っ得講座~くらしの中の美術鑑賞マニュアル『美の壺』のツボ~

NHK名古屋放送局主催のイベント「NHK知っ得講座~くらしの中の美術鑑賞マニュアル『美の壺』のツボ~」に参加して来ました。
「NHK美術番組「美の壺」をテーマに番組の魅力と美術鑑賞のコツを楽しく紹介します。」の謳い文句にひかれ、早速応募したところ、オランダ出発数日前に入場整理券が届きました。

会場はNHK名古屋放送局内のR3スタジオ。TVスタジオに入るのは初めての経験で、まず放送局に入るのも厳重な警備とお出迎えで、びっくりしました。
スーツ姿の会場係員の数は若冲展に匹敵するかも。
私1人が乗ったエレベーターにまで、係員が同乗し、アテンドされます。
「なになに、そんなに凄いの?このイベントって公開放送なの???」と胸が高鳴る。

開始時間20分前には到着しましたが既に場内の座席は半分以上埋まっておりました。
参加者は60名程度でしょうか。何と定員の4倍も申込があったそうです(参加者は抽選で決定)。それを聞いた途端、背筋も伸び、真剣になる私。

イベントは2部構成。
第1部 講演「美の壺」のツボ 
講師:紙屋 聡 (かみや さとし) 
   NHKエデュケーショナル 美術教養部 担当部長 「美の壺」担当プロデューサー
第2部 トークショー「美術鑑賞のツボ」
ゲスト:名児耶 明(なごや あきら)
   五島美術館 理事・学芸部長
他1部講師の紙屋氏、司会NHK名古屋放送局キャスター:前田朱由


このイベント一言で片付けると、「美の壺」の番組宣伝+次週水曜よりJR名古屋高島屋で開催される「NHK 美の壺 名古屋展」の宣伝と申し上げてよいでしょう。

ものは考えようで、宣伝であっても受けて側に得るものがあれば良いのではないかと。
特にゲストの名児耶先生は、お話がお上手でした。

1.氏が語った美術鑑賞のツボ
・ものを見るには自分の眼(視点)で見るという気持ちが必要。
最初は、好き嫌いで見れば良い。分からないことを知りたいという気持ちが大切。

2.専門である「書」について
読めなくて当たり前。まずは、「造形美」を味わうこと。
・読めない → 読みたい → 学ぶ → 読めてくる  
ついでに、ここで1月に発売された「書の見方」(角川選書)の紹介があり。
書

どうしても専門的になりがちな分野を誰でも関心が持てるよう、分かりやすく書いたとのこと。上梓までに2年かかったそうです。

3.身近なものにも美はある
これは番組「美の壺」を始めるきっかけにもなったテーマ。屏風も茶碗も、日本人の身近にあったもの。生活の中にも美を感じて欲しい。


美の壺展で良い表具、悪い表具の比較展示を試みたが、最初悪いと思って準備していた表具が実際に展示され照明を当ててみたら、逆にぴったりマッチして焦った、作品は置き方、間の取り方で良くも悪くもなることがあると展覧会主催者ならではの苦労話など語られました。
内容として新鮮味はありませんでしたが、書の専門家による「書は読めなくていいんだ!」との発言で、今後は書の展示も気楽に拝見できそうです。

第1部の紙屋プロデューサーが語った番組の楽しみ方は以下。
1.本物が伝える美
番組に登場する作品(焼き物、掛け軸等)は全て本物をお借りして、徹底的に本物主義を貫いている。谷啓扮する番組ホストの住まいも重要文化財に指定されている住居で、現在も住居として使用されており、撮影時のみ借用している。
番組では美術館から作品を出し、本来あるべき姿(屏風なら和室、茶碗ではお茶を飲む)で作品を視聴者に見せたかった。

2.ユーモアに苦心あり
谷啓の演技力を絶賛。台本にはない部分を谷啓独自の解釈で表現している所を是非見て欲しい。

3.BGM音楽(ジャズ)
ジャズは不協和音、変調などあってTV番組のBGMに使用するのは難しいと言われているが、日本美術にはなぜかマッチした。ジャズと日本美術には共通する観念があると思う。


「美の壺」展は開催場所によって展示作品が違うようです。これは楽しみ!

「芳年・芳幾の新聞錦絵」展 千葉市美術館

錦絵

Takさまの記事に触発されて、千葉市美にて「日本の版画」展と共催の「芳年・芳幾の新聞錦絵」展について書いてみることにしました。

展覧会について語る前に、私と新聞錦絵との出会いから。
そもそも浮世絵に関心を持ち始めたのは、何度もここで書いているように昨年開催されたミネアポリス美術館所蔵の浮世絵コレクションを見て以来とまだ日は浅いです。そんな私が浮世絵について、もっと知りたいと思った時、いづつや様よりご紹介を受けたのが高橋克彦氏の浮世絵関連著作でした。高橋克彦氏は「写楽」など浮世絵をテーマにしたミステリーで著名ですが、小説のテーマとされるだけあって浮世絵についての造詣が深く、「浮世絵コレクション」シリーズと銘打ち、浮世絵についての薀蓄、事典、対談本などを出されていたのです。

早速買い求めようと思ったのですが、これらの著作は既に絶版。名古屋のジュンク堂へ駄目もとで行ってみたら、何と「新聞錦絵の世界」(角川文庫)が1冊だけ残っていました。
*「浮世絵コレクションシリーズ」は古書であれば、いずれも入手可能。

という訳で、最初に読んだ浮世絵関連本が「新聞錦絵の世界」といきなりマニアック路線からスタートすることになりました。
「新聞錦絵の世界」は文庫ながらオールカラーで、主に「東京日々新聞」と高橋氏による感想・解説が各新聞に添えられています。

読後、わずか数ヶ月で実物とお目にかかれるとは・・・ラッキー!と千葉市美での本展開催を知り小躍りしました。

さて、前置きが長くなりましたが、本展での新聞錦絵の主流「東京日々新聞」と「郵便報知新聞」全点展示は、さすがに凄い量でした。
とら様の本展記事に書かれていたように、各新聞に書かれている内容についての解説が一切なかったので、一点一点見ていくのは骨が折れるし、読もうにも明治時代の文章ですので読みづらく時間がかかることは間違いありません。
私も「新聞錦絵の世界」を読んでいなければ、はて~と絵だけ眺めて終わったことでしょう。

が、事前の予習が効を奏し、文庫で紹介されていた作品は記憶に残っているものが多く、むしろ紹介されていなかった作品に集中して展示を楽しめたのが収穫でした。
「郵便報知新聞」は未見のものが多く、こちらは芳年の絵がほとんどなので、芳年作品、芳幾作品の違いが並べて見たことで、より鮮明になったと思います。
個人的には芳年の作品にシャープで現代的な印象を受けました。対する芳幾の作品にはあくの強さ、泥臭さのようなものを感じ、血みどろ、残虐さは両者甲乙付けがたいところです。


定価の1000円安でミュージアムショップにて販売されていた「文明開化の錦絵新聞」は買い求めたものの、いまだに未読。このまま眠らせないようにしたいものです。
文明開化


*3月2日まで開催中。

2008年2月17日鑑賞記録

帰国当日、買い物ついでに展覧会を1つ流し見しました。

1.巨匠ブールデル展 松坂屋美術館

(概要)
本展は《弓をひくヘラクレス》など大型作品を中心としたパリ・ブールデル美術館所蔵の彫刻75点、絵画・デッサン48点によって構成される、約20年ぶりとなる展覧会であり、ブールデル芸術の全貌を余すところなく紹介するものです。

(印象に残った作品)
・「弓をひくヘラクレス」(1909年)
チラシ・ポスターに使用されているブールデルの代表彫刻。展覧会の入口正面に展示されていたが、躍動美、力強さにあふれている。

・「果実」(1902年~1911年)
徐々にロダンの影響+ブールデルのオリジナリティが見られる作品。他の作品に比べると対象がシンプルになっている気がした。

(雑感)
全体としてロダンの影響を強く感じた。そのせいか個人的には好みではなかった。彫刻作品より、デッサン・絵画の上手さの方に関心が向く。
印象に残った作品には挙げていないが、ブールデルは躍動的で情熱的なベートーヴェンの音楽に惹かれ、彼の立像・胸像を制作したというが、「弓をひくヘラクレス」を見ていると、ブールデルがなぜベートーヴェンに惹かれたのかが分かるような気がした。

オランダ美術館への旅

本日午前9:40無事帰国いたしました。
前日に発熱し、どうなることかと思いましたが解熱剤でしのぎ、お目当ての美術館には全て行くことができました☆
本日は例によって旅程と一言感想です。
ただし、今回は本編アップなしになるかもしれません。とても書けない~。。。

2/11 中部国際空港よりルフトハンザでフランクフルト経由アムステルダムへ。
日付変更線をまたぎ、同日18:45スキポール空港到着。

知人が空港まで出迎えてくれ、ホテルまで届けてくれました。感謝感謝。
知人の帰国が3月末なので、今回の旅行を決起した次第。

ホテルはゴッホ美術館から100メートルのBilderberg Hotel Jan Luykenにて5泊。
シングル:1泊約120ユーロ、金曜泊のみ10ユーロアップだった。
以下HPより予約。ホテルも予約サイトも件の知人が教えてくれた。
http://www.booking.com/hotel/nl/luyken.html?aid=313620

最初にチェックインした部屋がシャワーのみだったので、代金アップしてもバスタブ付に変更しようと、フロントに尋ねたら、同じ値段でバスタブ付シングルがあると言う。
当初2階の部屋から4階へと移動。
個人的にこのホテルは最高にお薦め!何より国立美術館2つは徒歩1分。難は隣室の音が響くことくらいか。
シングルは、機能的な作りで多少狭い(17㎡くらい)が一人なら充分。湯沸し+紅茶+インスタントコーヒーはありがたかった。水周りもすこぶる良好。
到着日はすぐに就寝。

2/12 寝坊。ホテルにて朝食。これがまた素晴らしく美味しいし内容が充実していた。

 ・国立ゴッホ美術館 
     ↓
  ミュージアムパークでぼ~っとする。(3月のようにポカポカ陽気だった)
     ↓
 ・国立アムステルダム美術館

1日目はこの2つで終了。トラムのチケットと乗り方が分からず徒歩圏内のみで行動。
熱っぽいためか、時差ぼけか眠くて仕方なかった。
19:30~ 知人とイタリア料理店にて夕食。ごちそうに預かる。これまた大感謝。
彼にトラムの乗り方等々教えてもらい、この日で彼とはお別れ。

2/13 アムステルダム中央駅より国鉄でデン・ハーグへ。デン・ハーグまでは約50分。

 ・マウリッツハイス美術館
      ↓
 ・エッシャー美術館
      ↓
 ・デンハーグ市立美術館
      ↓
 ・アムステルダム市立近代美術館

マウリッツハイス美術館はフェルメールの「青いターバンの少女」でつとに有名。「デルフトの眺望」他計4点、しかと拝見。

デンハーグ市立美術館では、「Picasso in The Hague」展を開催中で平日にも関わらず大勢の観客で賑わっていた。この展覧会どこかで見たような・・・と思ったら、昨年岡崎で見たルードヴィッヒコレクションによるピカソ展と内容がほぼ重複。ハーグでは岡崎では出ていなかった初期の作品、青の時代の作品など展示数ははるかに上回っていた。
同時開催していた「Night in the Period Rooms」は面白い!何とここでは芳年の浮世絵4点が出ていたのだが、問題は芳年云々でなく、その展示構成、コンセプト。日本国内では見られないような感覚、悪く言えばごった煮的だが、見せ方が上手い。
この市立美術館は広く、展示作品も多いため、時間を要す。

2/14 国鉄にてライデン→ロッテルダムへ。
 ・ライデン国立民俗学博物館
     ↓
 ・シーボルトハウス
     ↓
 ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館

ここで特筆すべきは最後のボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館。地球の歩き方ではわずか数行「アムステルダム国立、マウリッツハウスに次ぐ美術館でブリューゲルの「バベルの塔」がある・・・」の記載のみ。
ところが、行って驚いた。改修中のアムステルダム国立やマウリッツハウスと比較するのはどうかと思うが、ここは本当に凄い。3時間では全てを見終えることができなかった。
しかも、特別展が数日後に開催予定となっていたが、これも見ることができたら1日いても飽きない内容。
コレクションはオランダ絵画のみならず、イタリア・フランスの中世絵画から思い切り旬な現代アートまでその幅広さは驚異的。「バベルの塔」は今も脳裏に焼きついている。
ちなみに日本からは河原温の作品が、この日展示されていた。

2/15 オッテルローのクレラー・ミュラー美術館へ。

これが朝から大誤算。前日ホテルマンより綿密なスケジュール表をいただいたにも関わらず、トラムが遅延し予定の列車に乗れず。次の列車でもまだ間に合う予定が、その列車も遅延し、結局1時間にわずか1本のバスに乗ることができなかった。
仕方なく、Edeよりタクシーで美術館へ。約37ユーロの予定外出費。
国立公園内の美術館で、ゴッホコレクションで著名。野外彫刻めぐりも楽しい。
アンゼルム・キーファや蔡国強などの現代アートあり、アンソール、ルドンや印象派の作品多数。

帰路も1時間に一本のバスが来ず(時刻より早く行ってしまったらしい)、オッテルローまで延々30分以上歩いた。馬鹿な私。。。

アムステルダムに戻り、
 ・レンブラントの家
 ・エルミタージュ・アムステルダム
へ行く。

金曜日はゴッホ美術館は夜10時まで、アムステルダム国立美術館も夜8時半まで開館している。
最終日の夜は、ゴッホ美術館でこの日オープニングを迎えた「ジョン・エバレット・ミレイ」展を目一杯楽しんだ。今年東京のbunkamuraでも「ミレイ」回顧展が予定されているが、オランダ開催の本展と同内容になることはないだろう。
夜8時から美術館新館中庭でミレイ展をイメージしたパフォーマンスが行われ、夜の楽しみ方を知ってるな~とつくづく感心。

2/16 トラムと国鉄を乗継、スキポール空港へ。
スキポール空港内のアムステルダム美術館分室にて、最後の最後まで絵画鑑賞。
「オランダの空」と題する水彩画特集は旅の最後に相応しい内容、こんな作品を空港で鑑賞できるのだから、スキポールはやはり世界でも指折りの空港だと思う。

2/17 帰名


初オランダ、大変楽しかったです。住んでもいいと思ったくらい。オランダ国内の美術館めぐりには「musium kaart」が大変便利。1年間有効でオランダ国内にある大半の美術館、博物館は入場無料または1~2ユーロで入館可(特別展も無料)となります。カード代金は、35ユーロ+登録手数料4.95ユーロ。今回訪問した中で、このkaartが使えなかったのは、エッシャーとクレーラー・ミュラーのみでした。
アムスの美術館全ての改修が完了したら、必ず再訪します。

オランダへ

どうも昨年からオランダに呼ばれているような気がするので、今日から旅に出ます。
17日(日)の朝、帰国予定です。

発熱

昨日名古屋は大雪に見舞われたため、自宅から一歩も出ることなく1日が終わりました。
その前日金曜から、頭痛、肩こりがひどいと思っていたら、昨日から喉が痛くなり、本日ついに発熱。

休日診療所に行って、検査をしましたがインフルエンザではどうやらなさそう。

点滴を一本打っていただき、今から少し寝ます。
松坂屋美術館のブールデル展に行けませんでした。う~ん。

「30年分のコレクション」展  国立国際美術館

30年

国立国際美術館のコレクション5700点から選りすぐりの400点!を見せる「30年分のコレクション」展へ行って来ました。
現在販売中の雑誌ブルータス「すいすい理解る現代アート」を実物で見るような展覧会です。

展覧会の構成は「0.現代彫刻の出発から」始まり「22.新たなる潮流-多様化する日本の現代美術」まで22個ものテーマでコレクションを見せています。

その全貌をご紹介するのは無理があるので、ここでは一番印象に残った写真のコレクションに的を絞ってみようと思います。

14.現代美術の現場-安齋重男のフォト・ドキュメント
昨年の新国立美術館で開催していた安齋重男の展覧会を見逃したので、ここで安齋の写真に出会えたのは僥倖であった。
予想通り、どの写真にもアーティストそれぞれの個性と作品制作過程が時に美しく、時に静かに、語りかけてくる。わずか22点のみの公開だったが、大変見応えがあった。中でも「田中泯と宮脇愛子の作品」1984年は肉体も芸術の一部であることを粛々と見せてくれる。

20.現代写真-ベッヒャー以降
ここでは、畠山直哉「アンダーグラウンド」や杉本博司の「海景」シリーズと「建築」シリーズの中から数点が展示されていた。畠山直哉は恥ずかしながら、ごく最近その名を知ったばかり。
富山の内藤礼「母型」展の図録の撮影を担当しており、その写真が現実を見事に昇華していたためもっと彼の写真を見たいと思っていたところだった。
本展での畠山作品は2点(もう1作は「ブラスト」)だけだったが、好みは「アンダーグラウンド」の方。
杉本作品では安藤忠雄建築「光の協会」を撮影した作品が良かった。

21.現代写真-日本での展開
石内都、米田知子、オノデラユキらの作品が並ぶ。
「これどこかで見た」と思ったら、その日移動中に読んでいた冒頭のブルータスに掲載されていた宮本隆司の「九龍城砦より12点」だった。雑誌で見てすぐ、実物を見るというのはなかなか面白い体験。


写真以外では、今村源、伊藤存、キキ・スミスの作品が良かった。彼・彼女らの作品は今後の要チェック。ちなみにぶっとい図録は1500円とお値打ち価格でした(買ってませんが)。

*2月11日まで開催中。これから行かれる方は事前にブルータスを読まれるとより理解が深まると思います。 

「瑞祥の造形」 琵琶湖文化館

前回の続き。
琵琶湖文化館2階展示室では館蔵品から「瑞祥画」というおめでたい画題の日本画が30点展示されています。
こちらも1階同様、丁寧なお手製作品リストと展示図が置かれています。
作品解説は作品横でなく、作品リストに記載されているのが1階との相違点。こちらでは作家紹介もリストに一緒に掲載されているので、日本画初心者にも大変親切な心遣いが感じられました。

肝心の展示作品ですが、本当に素晴らしいものばかりでした。

中でも印象に残ったのは
・「寿図群仙図」 作者不詳
中国明時代の作品と考えられているようですが、時代のことより注目すべきは描かれている内容。大画面いっぱいに書かれた「寿」という漢字一文字の中に多くの仙人が描かれており圧巻。お正月にふさわしいおめでたい作品。

・「和合神図」 長沢芦雪
これもかなり大き目の1幅。とにかく満面に笑みをたたえた2人の和合神は見ているだけでこちらにも福が舞い降りてくるようで、ユーモラスな作風は見ていて非常に楽しい気持ちになります。この作品は2階でマイベストです。

・「寿老花鳥図」 鈴木其一 3幅
鹿を伴った寿老人を真ん中に、菊花と鶉が左、紅梅と菊とオシドリを右に配した3幅対。
これまた、名品でその色彩と描きっぷりは琳派の本領を見事に発揮しています。

・「富士之図」 狩野安信 6曲1隻
淡墨を用い、富士を力強く描いているのですが、壮大な中にも静謐さが感じられるのが魅力。

個々の作品というのでなく、この近江ゆかりの作家として「紀 楳亭」のものが数点展示されていました。この作家の名前はこちらで初めて知ったのですが、蕪村に学び、大津在住で近江蕪村と呼ばれていたそうです。


1階・2階あわせると約100点の作品が展示されていましたが、どれもこれも本物。
しかも、国宝、重文は計15点。
やはり滋賀県の仏教美術を中心としたコレクションは素晴らしいの一言に尽きます。
そして、文化館では毎月作品鑑賞講座が行われており、広く美術教育分野にも貢献されていることがよく分かりました。
学芸員の方々の日夜の研究成果も入口に紀要が置いてあり、なぜここまで素晴らしい文化館が再開の目処も立たぬまま休館に追い込まれるのか不思議でなりません。

観客が来ないとしたら、その原因はやはりハード面にあるのかもしれません。
空調、エレベーター等の施設設備がおぼつかないのに、悲しみを覚えました。もっと設備環境の良い所でこれらの収蔵品を公開していただけたらと切に願うばかりです。
現状のままでも何度も訪れる価値のある文化施設であることは、この目でしかと確かめました。

休館が予定されている3月末までに再訪します。次回展示、殊に3月4日からの「仏教美術の精華」は必見です。

「花鳥風月」 琵琶湖文化館

かねて本ブログで告知していた通り、琵琶湖文化館へ行って来ました。
まずは1階で展示されていた「花鳥風月」展についてご紹介します。

琵琶湖文化館は、琵琶湖の上に建てられています。その形がお城に似ていることから、文化館の愛称は「浮城」(うきしろ)。定期発行されている文化館作成のニュースタイトルも「浮城」です。文化館の入口は外階段を上がった2階にあります。

入口でチケットを購入し左側に細長く展示コーナーが延びており、左右両側が展示ケースとなっていました。最初の印象は思ったより広い!ということ。

早速順路に従って、鑑賞開始です。
本展では様々な形で美術作品にあらわれた「花鳥風月を仏教美術作品、江戸絵画作品などの収蔵品66点(うち1点は奈良博所蔵)より展観しています。
作品リストは以下琵琶湖文化館HPに掲載されています。

<花鳥>
最初の展示物はいきなり国宝「金銀鍍透彫華籠」2枚(神照寺 長浜市)。華籠(けこ)は仏教工芸の1つで、花を盛る籠と丁寧な解説が添えられていました。
次は重文「金銅種子華鬘(けまん)」と仏教工芸の美品が並びます。

明代、清代の中国絵画などが続き、「絹本著色楊貴妃図」円山応挙が。。。
いきなり金刀比羅で感銘を受けた応挙の本画。やはり素晴らしい。
以下印象に残った作品です。
・「絹本著色十二天のうち地天」
着衣の紋様が精緻で鎌倉時代のものにしては保存状態が良いです。

・「木造 阿弥陀如来坐像」(洞照寺) 平安時代
突き当りの展示ケースに鎮座されておりました。
脇侍に浄信寺の「観音菩薩」「勢至菩薩立像」が据えられていましたが、良い雰囲気。

・「絹本著色仏涅槃図」(重文) 正法寺 鎌倉時代
<花鳥>コーナーではベストでした。横たわった仏が光り輝いて離れて見た時からその神々しさ(仏に神々しいとは変かもしれませんが)が伝わってきます。
過去何点も涅槃図を見ていますが、こちらの涅槃図はとりわけ中央の仏に焦点が当たっていて、なお、周囲の動物、摩耶夫人や天女も表情豊かに描かれているのが見事。

再奥の展示ケースの前に長椅子があったので、しばし涅槃図を座って堪能。

<風月>
後半の<風月>分野は驚きの作品が続々。

・「紙本墨画淡彩楼閣山水図」 重文 曽我蕭白 6曲1隻 近江神宮
蕭白の本気絵を初めて見た気がしました。奇想の画家の1人として著名な蕭白ですが、この作品では奇想ぶりは、なりをひそめ、ひたすら真面目な作品です。
6曲1隻の大作で、座って眺めているとその幽玄な楼閣山水風景に入り込んで行けるような気がしました。これを見られただけでも、来て良かった!とつくづく思った作品です。
この美術館には他にも蕭白の名品が所蔵されており、こちらも是非見てみたい。

・「紙本著色柳塘山水図屏風」 与謝蕪村 6曲1隻
これまた大作。風になびく柳、風に煽られる人物2人。館内にいる私は、もちろん風を体感していませんが、不思議なことに見ているだけで風を感じられます。
これまで見た蕪村の作品の中で、一番好きな作品。

・「絹本 著色十二天のうち月天」 鎌倉時代 西明寺
この仏画の上部には風神、雷神が描かれ、蓮華の上に月天がおられます。これまた状態の良い作品で美しい。

・「紙本著色栗紅葉図」 渡辺始興 江戸時代
琳派の作品までありました。やっぱり色の美しさにひかれます。


全ての作品にポイントを絞り込んだ解説がそえられていたことに大変好感を持ちました。
また、お手製の作品リストやチラシにも予算の限られている中、「観客に良い作品を観てもらいたい」という文化館職員の方々の気持ちが現れています。

図録を購入しようかと思いましたが、過去の図録の図版はフルカラーでなかったため、購入をやめ、「近江の美術」仏教文化の精華 鑑賞の手引き 300円を購入。
このA4サイズの小冊子は仏教美術の基本が分かりやすく解説され、収蔵品がオールカラーで掲載されているので、大変お買い得です。

館内は大変寒いのが残念でした。これは文化館の責任でなく、この老朽化した文化館の空調すら改修せず放置していた行政に問題があるのではと悲しくなりました。
いまどき、オイルヒーターを暖房に使用している公立美術館、博物館は少ないのでは?少なくとも私は今回が初めて。暖房の利きが悪いので、じっとしていると底冷えします。
床はカーペット敷きなのに、不思議でした。

*本展は終了し、現在「か・ざ・り」展が開催中。

2階の展示へと続く。。。

滋賀・京都・大阪 日帰り美術館・博物館への旅

前回の西国への旅で見られなかった展覧会等をまとめて見てきました。
もう、山盛り、てんこ盛りです。
これだけ見て、一番印象に残っているのは「琵琶湖文化館」。
詳細は後日アップしますが、ここの収蔵品は素晴らしい!
今日までが会期であった、常設展「近江の美術-花鳥風月」及び13日までの特集展示「瑞祥の造形」を見ることができ、本当に幸せでした。

本日の旅程は以下の通り。

7:05 名古屋発 JR東海道線にて米原乗り換え大津駅まで向かう。

9:06 大津駅着 バスの時間が合わず、結局タクシー(630円)で琵琶湖文化館へ。

9:20~琵琶湖文化館にて「近江の美術-花鳥風月」展と「瑞祥の造形」展を見る。

再びタクシーで大津駅まで戻り、京都へ。

11:11 京都駅着 市バスで京博へ向かう。2月というのに節分のせいか市バスは臨時が増発、それでも三十三間堂バス停まですし詰めの車内だった。

京博のからふね屋でランチを手早くすましつつ、休憩。

12時頃 京博常設展へ。お目当てはもちろん、本日までの小特集「若冲を愉しむ」だったが、
     さすが京博、他にも心ひかれる名品多数。

13:15 JRで大阪へ向かう。
目的は国立国際美術館の「30年分のコレクション」展。チケットを前回購入していたので、こちらを優先したが、伊丹市美の「宮武外骨」展は諦めることにした。30年分のコレクションゆえ、地階の両展示室を使用した大掛かりな近現代美術の総花的内容。新国立美術館のオープニング展よりは構成が良かったと思う。観客は多数、開館記念展の賑わいを思い出した。

15:20 阪急電車で梅田より京都・烏丸へ向かう。
     
16:20 小豆庵うさぎ亭にて休息。美味しいあんみつをいただく。

16:45 京都文化博物館本館にて、「川端康成と東山魁夷~響きあう美の世界」展を見る。
     京都文化博物館は18時まで特別展を開催しているため、後にまわした。

早めの夕食と知人へのお祝い品を「COCON KARASUMA」にて購入後、地下鉄にて京都駅へ。

19:00 最終目的地美術館えきKYOTOにて、「内藤ルネ展 ロマンティックよ永遠に」を見る。
     内藤ルネが薔薇族であったことを知り驚く。冒頭で紹介されていた「ジュニアそれいゆ」は見応えがあったので、この第1章だけ時間をかけた。出版美術はちょっとしたマイブームになりかけている。

20:06発のぞみ号で帰名。

1日5つをはしごした割には疲れが少ない。一番疲れたのは国立国際美術館だが、お馴染みの作品が多かったため、流して見たのが良かったのかも。

お薦めは冒頭に揚げた「琵琶湖文化館」。「瑞祥の造形」展だけでも一見の価値ありです。
何しろ2階だけで芦雪2点、鈴木其一、今尾景年、狩野派、土佐派絵師らの名品32点が公開されています。お見逃しなく。       

「木村定三コレクション 名作展」  愛知県美術館

愛知県美で25日から開催中の「木村定三コレクション 名作展」を見て来ました。木村定三氏(1913-2003)は名古屋で著名な美術収集家として知られ、90歳で亡くなられた後、3000点もの膨大なコレクションを愛知県美術館に寄贈されました。
普段、木村定三コレクションは県美の一番奥の専用展示室で展覧されていますが、展示数はごくわずか。年初にロートレック展の後、木村定三コレクション室を覗いたら、浜田知明の版画や地元アーティスト鷲見麿などの現代アートが紹介されていて、収集作品分野の幅広さに驚いたばかりです。

今回の展覧会は、3000点の中からよりすぐった名品約200点を一挙公開しています。
結論から申し上げますと、素晴らしいコレクションで木村氏の審美眼、収集家としての魅力ははかり知れないものがあると感じました。

展覧会構成と感想は以下の通り。

第1章 古代の形象
青銅器、玉器、印象、銅鏡などオリエント・中国など古代の人々の造形を紹介。

入口入って目の前にあった中国・春秋時代(紀元前8~5世紀)青銅壺は素晴らしかったです。精緻な紋様と緑青の入り方が抜群に作品をひき立てているような印象を受けました。

・青銅鍍金蚕 漢時代
紀元前2世紀に既に蚕は存在していたのですね。青銅であっても実物そっくり。蚕に比べて、隣にあった蛙は、ちょっと似てませんでした。

・青玉へき
玉器は中国において神霊とつながる物と信じられ、中でも妖しさに虜になったのが、「玉へき」祭器や身分を示す標識として使用されていたそうです。
形は円形で、紋様が彫られています。このような「玉へき」を過去見た記憶がないのですが、玉器はその歴史を感じさせず、当時のままの姿を見せてくれます。

第2章 祈りの造形
仏画、仏像、密教法具、経筒などの仏教美術をテーマとした作品を展示。

仏像は中国の石造、日本の不動明王像(平安時代)まで、どれも素晴らしいの一言。
石造の中で1つ、獅子?とと思われる1対の動物がありましたが、その表情の滑稽さも今回初めて目にしたものです。

・「阿弥陀三尊来迎図」 14世紀
保存状態が良く、仏の表情までよく見てとれます。

仙がいの力が抜けた禅画もあり、これがやっと仙作品の本物と出会うことができました。

第3章 仮面
鎌倉時代の舞楽面、室町時代の能面を展示。

第4章 近世絵画の諸相
江戸時代の絵画名品を展示。

いきなり、歌川豊春の肉筆美人画「遊女図」(画面が大きい)が目に入ります。すごい。。。
・「王子喬図」 英一蝶
・「六歌仙図」 伊藤若冲
・「薔薇蝶狗子図」 長沢芦雪
・「林檎図」 鈴木其一
・「寒山拾得図」 曽我蕭白
など11点と展示数わずかですが、見応え十分。これだけで、満腹感あり。

第5章 茶の湯の芸術
朝鮮茶碗から桃山~江戸時代の名茶碗、茶道具がずらり。

・「緑釉日本地図角鉢 源内」 江戸時代
日本地図を器の絵に使うとは、驚きです。しかも、現代でも目にする日本のかたちとほぼ同じ。地理学、地図学が発展していたことが伺われます。周囲には緯度を現しているのか数字や方位も描かれています。

中国・清時代の螺鈿合子と小盆は非常に細かい幾何文が施されており、精緻の美の極みを見た気がします。

第6章 南画の系譜
ここでは木村定三コレクションが誇る与謝蕪村、浦上玉堂、小川芋銭を中心とした南画約35作品を展示。
重文指定を受けている蕪村の「富嶽列松図」、玉堂の「秋色半分図」「酔雲醒月図」など5作品を一度に鑑賞できました。

これらの名品とは別に私の関心をひいたのが小川芋銭の作品たち。
・「若葉に蒸さるる木精」 1921年
明治という新しい時代を感じさせる斬新な色使い。幻想感を高めています。

レアものかどうかは不明ですが、あの萬鉄五郎の日本画もあり、洋画だけではなかったのか!と新鮮な驚き。しかし、私は彼の洋画の方が好きです。

平福百穂、森田恒友など初めて知る作家の名前もありましたが、静かな雰囲気で飽きずに眺められそうな作品でした。

第7章 熊谷守一とその周辺
熊谷守一の作品は前述の各章でもそのテーマにちなんだ作品が数点並んでいましたが、ここではお馴染みの絵画と絵付けをした器が2点。長谷川利行、須田剋太、香月泰男のコレクションも併せて紹介。

・「伸餅」 1949年
高橋由一の豆腐のように真っ白な四角いお餅が3つ。お餅というよりはんぺんに見えます。

須田剋太の作品は、力強い。昨年展示されていたとりわけ「東大寺落慶供養」は華やかです。

第8章 「近代日本画」
村上華岳、岸田劉生、福田平八郎、土田麦僊らの名だたる作家の作品ばかり。

・「村嬢姿」 岸田劉生 
やはり、お気に入りの劉生作品に吸い寄せられます。ちょっとどろり系入っていますが、楽しく遊ぶ童女達が漫画チックに描かれていて楽しい。

・「櫨紅葉」 福田平八郎
久々に福田平八郎の良いものを見たような気がします。こういう作品を描けるのが平八郎の魅力だと思うのですが、なかなか出会えません。

大変な作品群で見所満載にも関わらず、場内は閑散としており、ゆっくり名品を鑑賞できます。


更に、今回常設展では新収蔵作品として、東松照明の写真55点と川瀬巴水の版画40点が特別公開されています。もちろん、愛知県美の誇る名画クリムト「黄金の騎士」など西洋絵画やドイツ表現主義作家の作品なども展示。

これで、しめて入館料500円は破格のお値段かと。なお、名古屋市営地下鉄・市バス1日乗り放題の「土日エコきっぷ」を呈示すると100円引きで400円!

所蔵品だけで、これだけの展示ができる愛知県美術館は、本当に素晴らしいと思います。公立美術館の所蔵コレクションでこれだけ幅広い分野を網羅できるのは、国内でもここだけではないでしょうか。


*「木村定三コレクション名作展」「川瀬巴水」特集展は3月23日まで開催中。
名古屋ボストンの浮世絵名品展と併せて名古屋詣ではいかがでしょう。お薦めです。
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