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「屋上庭園」 東京都現代美術館

「屋上庭園」のタイトルから、屋上に彫刻やインスタレーションでも置いてあるのかと思いきやさにあらず。
通常展覧会を見る前の事前情報はなるべく少なくして、最初に見た時の印象を大切にしたいと思っているので、そのような勘違いをしたわけだが、この展覧会は単に「庭」というキーワードを基本に、アート作品で様々な庭を展開するという構成となっている。
1.グロテスクの庭
2.庭を見つめる
⇒ ここでは、現在松濤で開催中の河野通勢のスケッチ他を展示。
3.掌中の庭
⇒ これまた「誌上のユートピア」展で見たような版画作品が掲載された同人誌の数々を展示。
4.アトリエの庭
5.夜の庭
6.閉じられた庭
7.記録された庭
8.記憶の中の庭 ⇒ 後述
9.天空に広がる庭
⇒ 話題の内海聖史さん作品(本展チラシ掲載)を展示
10.庭をつくる
⇒ 須田悦弘さんのガーベラ彫刻がひとつ。朽ちたガーベラが最後とは、ちょっともの悲しい。

今回の最大の収穫は「記憶の中の庭」でブノワ・ブロワザ(フランス人アーティスト)による映像作品であった。デッサンを切り抜いた紙の模型と、平面のデッサンとを組み合わせ構成した映像は、不思議な魅力を発散していた。
3D映像なの?と思われるような立体感と平面との構成が絶妙。白と黒のモノトーンだけの世界で、バクミュージック含め、一切音がない。
にもかかわらず、一定のスピード感で流れる映像を見ているとなぜか心地よい。
この作品、カフェかバーなどで、ずっと流しっぱなしにすると面白いのではないだろうか。下手なアート作品を展示するより、余程顧客を楽しませてくれるように思う。

*7月6日まで開催中。
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「増田 佳子展」 銀座 なびす画廊

masuda

ギャラリー修業シリーズ。
なびす画廊さんは、銀座からJR有楽町駅に向かう途中にたまたま通りがかりました。
でも、以前より名前だけは聞いていたような気がします。

明日6月28日(土)まで開催中の「増田 佳子展」へ行って来ました。
思ったより、広めの展示スペースです。
なびす画廊さんに行こうと思ったきっかけは、とあるギャラリーで多数のギャラリー展覧会の案内ハガキが壁一面に貼られていて、その中で、増田さんの作品に一番心惹かれたから。
その作品が冒頭の油彩。

最初、画材は何を使用されていたのか分かりませんでしたが、たまたまオープン初日に出かけ、増田さんご本人とお話する機会に恵まれ、直接作品についてお伺いすることができました。
増田さんは、ほんわかした雰囲気のお若い女性作家さんです。
ご本人のプロフィールについては以下のHPをご参照くださいませ。

今回は、130×160の大きめの作品+32×42の小品を組み合わせた展示となっています。

何より、色づかいに惹かれたのですが、作品のテーマは「光」「水」とのこと。
なるほど、「光」も「水」も大好きな私が心ひかれたのは必然でした。

明日28日は17時までの展示となります。増田さんご本人は、明日も会場にいらっしゃるそうです。
梅雨時に、アートで「光」の渦に巻き込まれてみませんか?

*なびす画廊 HP:http://www.nabis-g.com/exhibition/2008/masuda-y.html

琵琶湖文化館 その後の活動

今朝、日経新聞朝刊を読んでいたら、コラム欄に琵琶湖文化館の記事が目に入った。

本年3月末で休館し、その後1度か2度文化館のHPを見に行ったが、それきりになっていることを思い出した。
ちょうど、「日経5つ星の美術館」を読み終わり、公立美術館の財政面、運営面での苦境について、問題意識を感じた所だったので、タイミングが良かった。
コラム(手もとにないので記憶だけ)では、文化館ではHPを通じて現在も学芸員の方が再開に向けた活動を展開していることを紹介。さらに、県内の博物館(安土城博物館だったか)で、収蔵品の公開が決定したという内容であった。

帰宅後早速琵、琵琶湖文化館のHPを閲覧すると、前回より更にヴァージョンアップしているではないか。
収蔵品をHP上で様々な角度から紹介したり、これまでの文化館のあゆみをまとめた冊子を作成し、県内で無料配布している等々、学芸員の方の懸命な努力の成果が目に見える形で現われている。
さらに、今月24日からは「Akitu Blog」と名付けられたブログが立ち上がっていた。
学芸員さんが日々の活動を日記風の記事として発表されているのだが、こちらも1日単位の活動状況を知ることができ、親しみやすい博物館を目指す姿勢が感じられる。

できることなら、文化館が月例で主催している滋賀の文化財講座「打出のこづち」に是非とも参加してみたいものだが、いかんせん平日昼間では難しい。

閉館前に開催されていた「浮城鑑賞講座」も復活していただければなと思う次第。

群馬県立近代美術館の記念展で学んだ通り、美術館・博物館のお仕事は、作品公開だけでなく、教育・研究・作品保存等々幅広い。
これらの活動をより充実させ継続していくことで、必ずや文化館再開が実現すると固く信じている。

「青春のロシア・アヴァンギャルド」 Bunkamura ザ・ミュージアム

rossia

サブタイトル「シャガールからマレーヴィチまで」とあるように、モスクワ市近代美術館所蔵の20世紀初頭(1910・1920年代)のロシア・アヴァンギャルドの作品を日本初公開の70点によって展観しています。

「ロシア・アヴァンギャルド」というテーマのせいか、天候のせいか土曜の5時過ぎに入場しましたが、館内はガラガラ。

カンディンスキー、シャガールと言ったおなじみの作家の作品から、始まります。
シャガール「家族」は両性具有のような左右半身ずつが、男女に描き分けられた不思議な作品。
のと
この後、パリの画家たちによる影響が色濃く現れたロシアの画家による作品が続きます。
フォービスム、キュビスム、ネオ・プリミティヴィズム、それらが融合し合った結果、ロシア・アヴァンギャルドの流れが汲み取れます。
中でもキュビスムが、これほどまでに形態を変え、伝わって行ったとは知りませんでした。

ロシアならではと思ったのは、出展作家の多くが、舞台芸術、衣裳に関わっていること。
作品もさることながら、私が本展でもっとも印象に残ったのは、会場後半で流れていた1924年制作の旧ソヴィエト映画「アエリータ」(SFもの)です。
わずかに6分程度のダイジェスト版でしたが、アレクサンドラ・エクステルがデザインした火星人の衣装は今見ても斬新で、火星人にピッタリ(火星人がいればの話ですが。。。)。
アーティストの多くが、舞台芸術分野に携わっているのはロシア文化史では重要だと思われます。

ニコ・ピロスマニの素朴派アンリ・ルソー的な作品も、ロシア風に味付けされており、興味深いものがあります。今日私たちがイメージするロシア絵画源流と言えるのではないでしょうか・。

1917年の10月革命以後、ソヴィエト社会主義共和国成立後、徐々に自由な絵画の流れがせき止められ、拘束されて行きます。
終盤、自由に好きな絵を描けなくなったがために、仕方なく描いた古典的人物画が展示されていました。それらを見ていると、画家たちの苦悩が伝わって来ると共に、それでも絵筆を折らなかった画家たちの性を感じました。

なかなか目にすることのできないロシア・アヴァンギャルドの絵画作品で、有意義な内容だったと思います。

*8月17日(日)まで開催中です。

「ターナー賞の歩み展」関連 「英国現代美術を知る」第3回講演

森美術館で開催中の「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」レクチャーシリーズ第3回:「ポストYBA:今日の英国美術」に参加しました。

夜7時から2時間を超える長丁場。
冷房の寒さ&空腹と闘いつつ、何とか最後まで聞いてきました。

レクチャーシリーズ「英国現代美術を知る」 第3回<ポストYBA:今日の英国美術>

テート・モダンの開館と成功やポストYBAとでも呼ぶべき新しい動向など、2000年以降の英国現代美術界について語り合います。
日時: 2008年6月24日(火)19:00 - 21:00
出演: ロジャー・マクドナルド(インディペンデント・キュレーター)
モデレーター:近藤健一(森美術館アシスタント・キュレーター)
会場: 森美術館53階展示室内

まずYBAとは何か?
Young British Artistの略ですが、デミアン・ハースト、トレイシー・エミン、レイチェルホワイトリードら
90年代に入り、英国現代美術の担い手となった一連の作家を指しているようです。

90年以後1年単位で、英国現代アートを社会的背景と共に出演者のお二人が私見も交えて解説していくという大変濃い内容でした。
全く知らなかった英国現代美術について、今回語られた内容をもって、90年代以後の状況がおぼろげながらも掴めたのは、何よりの収穫でした。

個々の作家による活動ではなく、彼らの活動を支えた様々な背景を英国という枠の中で、見た時、日本にはないものが、理解できたのは収穫でした。

1.若手アーティストの活動の場であるオルタネイティブスペース(プライマリーでもセカンダリーいずれのギャラリでもない)の存在。

2.作品発表の場を国が資金面で援助。

3.発表の場を提供したら、その後は市場に任す。

ことに、日本では政府、自治体による資金面での援助はほぼ望めない状況で、企業が財団を形成しメセナの一環として活動支援している程度の現状を考えると、大きな相違があります。
国による支援と言えば、文化庁の留学生として海外派遣制度があることくらいしか思い当たりません。東京都では、近年東京ワンダーサイトと銘打って、渋谷・本郷・青山で若手アーティストの作品発表の場及び制作アトリエの提供などの支援がされ、徐々に定着しつつある所です。
これらの活動が東京だけでなく、各地に広がって認知されれば、日本のアート状況も更に成長していくのではないかと考えます。

また、英国現代美術発展の一大転機となったのが、テートモダンの開館であり、先にあった旧発電所をリノベーションし、巨大な美術空間を形成したことは大変意義深かったようです。
同時期にイギリス政府のてこ入れで、巨額を投じ建設されたミレニアム・ドームは、批判にさらされ、閉館に追い込まれたのと対照的で、両者の差は結果として「リノベーション」がキーワードになったと思われます。

この後、リノベーションとして、アート発表の場となった施設についていくつか説明がありました。

日本でも同様の流れが見られ、例えば直島、富山の発電所美術館等々、今や現代アートを語る上でなくてはならない存在として、軌道に乗りつつあるのは、今更申し上げるまでもないでしょう。

美術館という存在を考えると、テートモダンは通り道のような、大衆にとって開かれた存在であったことが成功の鍵であるとすれば、ここで再び日本に目を戻すと、金沢21世紀美術館が思い出されます。

美術館含むアートと都市活性化、再生化が上手く絡み合わされば、日本でも、更にアートが身近になると感じました。
とすれば、今年開館した十和田現代美術館、青森県立美術館の動向が気になる所です。


最後に、今年のターナー賞候補4名の紹介とテート・モダンがついに「ストリート・アート」をとりあげたという話題で幕となりましたが、久々にアカデミックなお話を聞くことができ、貴重な時間となりました。

今年の4人のターナー賞候補者の中で、お話を聞く限りでは、ルナ・イスラム(つい先ごろまでシューゴアーツで個展開催)とゴシュカ(彼女の作品は未見)の今後が大いに気になります。

「大正の鬼才 河野通勢」 渋谷区松濤美術館

kouno

松濤美術館で開催中の「河野通勢」展へ行って来ました。
NHK「新日曜美術館」の特集通り、いやそれ以上に素晴らしい内容でした。

私の記憶の中の河野作品と言えば、自画像。
今回も出展されていますが、愛知県美術館所蔵の河野作品は「自画像」であったし、彼が師と仰いだ岸田劉生の関連で過去に見た作品も自画像や人物画が多かったと思います。

ところが、本展で公開された作品はそんな河野のイメージを大きく覆す作品ばかり。
ことに、2階に展示されていた宗教画(チラシにも一部採りあげられている)には驚きました。
例によって、松濤では展示順を無視して、2階へ向かってしまうので、最初に見たのが「アマゾン征伐」。
「えっ、これが河野通勢の絵なの?」
しばし、沈黙、絵の前で固まる。
次、「竹林の七妍」。日本にも、モローがいたのか!と思わせる繊細かつ色彩感覚。

今まで見ていた河野のイメージはこの2枚で吹き飛びました。

更に大作「蒙古襲来の図」、「婦人像」でも絵筆は冴えわたります。

圧巻なのは、奥のガラスケースに入っていた「新東京風俗図屏風」(左隻)。
明治の洋画家が浮世絵風の作品を描いていたとは知りませんでした。
でも、この屏風、明らかに浮世絵を意識しており、明治の洛中図と言っても過言ではないでしょうい。
今回は左隻のみの展示ですが、右隻共々そろって見せていただきたいものです。

作風はかなりめまぐるしく変わっており、前田寛治風の人物画もあり、同じ人物画でも初期の岸田劉生影響下の作品と比較すると、その違いは大変興味深いものがあります。

また、デューラーばりの銅版画も見逃せません。
個人的には「御茶ノ水橋」界隈の風景作品、「アダムとイブ」など宗教的なモチーフを描いた作品、いずれも魅力的です。

また、挿絵も多く手がけており、これらは先に見た「誌上のユートピア」展と重なることもあり、明治大正と続いた挿絵、装丁芸術の復習にもなりました。

とにかく、見どころ満載の内容です。
松濤からの帰路、渋谷の電柱に河野の宗教画をメインとした本展チラシが風になびいていました。
渋谷の雑踏と河野の宗教画、これほどアンマッチな風景もそうはないように思います。

*7月21日まで開催中。7月1日から後期展示となり、前期とわずかに作品の展示替えがあります。
この後、長野県信濃美術館へ巡回します(11月22日(土)~09年1月18日(日)まで)。

「破れし城」 畠中和久 写真展 銀座キャノンギャラリー

仕事を早めに切り上げて、銀座のギャラリーをいくつかまわる。
月曜休みのギャラリーも多いので、空いているのは限られている。

その中で、たまたま通りがかったキャノンギャラリー銀座で開催されている畠中和久写真展「敗れし城」が、一番印象に残った。

<キャノンギャラリーHPからの引用>
16世紀、中世日本の戦国時代。織田信長、豊臣秀吉の天下統一の過程でもっとも戦乱の激しかった近江国(現、滋賀県)と、その周辺諸国で夢破れて散っていった群雄たち。本写真展では、彼らが残した遺構「城跡」を撮影した作品約30点をご覧いただきます。


畠中氏は、元々歴史がお好きで、戦国時代の城跡、戦場をライフワークと位置づけ撮影を行っている。

イチオシの一枚は、福井県「一乗谷」の朝倉氏城跡唐門を含む春の風景。

こんな場所が本当にあるのだろうか・・・頭をよぎったのは「兵どもが夢の跡」の一節。
あれは、夏草やが上の句であったと思うが、こちらは「桜咲く」が似合うのどけき風景である。
画像は畠中氏ご本人のHP⇒プロフィールで使用されているので、関心のある方はぜひご覧ください。
http://www.kazuhisahatanaka.com/

今日は、畠中氏ご本人が会場にいらっしゃったので、直接お話を伺ったところ、くだんの朝倉氏城跡は、JR一乗谷駅から車が便利とのこと。
春になったら、一度訪れてみたい。私にもこの景色は見えるのだろうか。
現在残っているのは、豊臣秀吉が安土桃山時代に再建した唐門だけだが、とにかく絵になる場所に違いない。

一乗谷シリーズの他には、比叡山延暦寺にて撮影された早朝の風景も良かった。
信長の焼き討ちを唯一免れた「瑠璃堂」や朝靄もしくは霧に浮かぶ最澄像など、延暦寺の霊性が伝わって来る。
写真とともに、戦国ロマンをに浸ることができた。
それにしても、緑の美しさが際立っている。城跡というと荒れ果てたイメージを浮かべるが、実際写真で見る景色は、再生・生命・静謐、といったキーワードが浮かぶ。

今回のテーマは近江一円の城跡であったが、次なるターゲットは毛利発祥の地、中国地方とのこと。

これからも、歴史の息吹を感じる写真を見せていただきたい。
個人的には、城跡だけでなく、滋賀県の古寺をぜひとも畠中氏の写真で見たいと思う。

*キャノンギャラリー銀座にて6月25日まで開催中。
7月10日~16日 キャノンギャラリー梅田
8月11日~22日 キャノンギャラリー仙台
9月16日~26日 キャノンギャラリー福岡 に巡回します。

「磯崎 新 七つの美術空間」 群馬県立近代美術館

前回の続き。
実際の鑑賞順序としては、こちらが先。

磯崎氏の美術館建築で最初に私が思い浮かべたのは、先ごろ初訪問した「水戸芸術館」。
しかし、実際かなり以前に彼の美術館建築に接していることに思い当った。
岐阜県の「MINOセラミックパーク」。
こちらには、開館してすぐに行ったが、広々とした気持ちの良い空間だった。

好きかと問われれば「う~ん」と悩むところであるが、今回の群馬県立近代美術館は良かった。
ホワイトキューブと言われる、氏の中でも1974年の比較的初期の建築である。

今回は、リニューアルオープンに際し、同館の設計にあたった磯崎新氏の「美術館建築」を展観する内容。
建築門外漢がこれ以上語るのは危険だから、簡単な感想と概略のみにとどめたい。

1.導入・カリグラフィ

2.七つの美術空間 展示室写真
(1)アートプラザ
(2)群馬県立近代美術館
(3)ハラ ミュージアム アーク
(4)奈義町現代美術館
(5)ロスアンジェルス現代美術館
(6)中央美術学院美術館CAFA (中国)
(7)上海証大ヒマラヤ芸術センター

3.七つの美術空間 スケッチ・模型・図面

4.七つの茶室 インスタレーション
(1)有時庵
(2)明日庵
(3)戸方庵
(4)酩酊庵
(5)山中居
(6)懸舟庵
(7)觀海庵(かんかいあん)

5.七つの美術館 スケッチ・模型・図面・・・
(1)ブルックリン美術館
(2)クラコフ日本美術技術センター
(3)シュツットガルト現代美術館
(4)サンパウロMAC
(5)ミュンヘン近代美術館
(6)ロスアンジェルス現代美術館増築
(7)ラ コルーニャ 人間科学館


展示構成がよく練られていたので、素人にも分かりやすい展示方法だった。
最初の七つの美術空間の中では、未訪のハラミュージアムアークと奈義町現代美術館へ行きたい思いが強まる。
ことに、ハラミュージアムアークは、茶室の方でも紹介されていた「觀海庵」のオープンが来月に迫っているため、ぜひ行ってみようと思う。

この他、中国の北京、上海の2つの美術館、特に上海の建物に強く関心を持った。現在建設中で、完成の暁には、未来都市のような雰囲気をかの上海に与えるのではないかと期待している。

茶室のインスタレーションも、バリエーション豊かだったが、建築家と茶室というのは永遠の命題なのだろうかと不思議に思った。

ブルックリン美術館は前回NYに行った際、スケジュールが合わず諦め未訪であるが、ここも磯崎氏が関わっていたとは知らなかった。ちょっと意外。
磯崎氏のスケッチは味がある。ちょっとしたアート作品に見えた。


*こちらも6/22に終了しています。図録2100円はコンパクトで写真も良いです。

「甦る美術館」 群馬県立近代美術館

gunma

北関東シリーズ最終回(勝手にシリーズ化)は、群馬県。
腰をあげたのは、やはり理由がある。
いつも、拝見している「artscape」サイトの以下記事を昨夜読んで、やはり行かねばと思い立った。
http://www.dnp.co.jp/artscape/exhibition/curator/ik_0806.html

「アーバン」というJR快速に乗ったら、高崎市は思ったより近かった。近頃すっかりお気に入りのグリーン車を利用するも、今回のグリーン席はイマイチ古かったのが残念。
高崎駅からは、市内循環バス「ぐるりん」に約20分程乗車(運賃均一200円)し、群馬の森で下車してすぐである。

・・・が、ここで予期せぬアクシデント発生。
バス代を準備しようとバッグをかきまぜたが、財布が見つからない。隅から隅まで探したがない。
まさか、電車に忘れたのか?
いや、高崎までは、グリーン券含めて全てSUICAで支払ったので、財布を一度もバッグから出していないことに気付いた。
自宅に置き忘れ。
その瞬間、ちびまるこちゃんのように、顔面に斜線が入る。
う~ん、無賃乗車、しかもこの先どうすればよいのか。

ここから先はご想像におまかせします。
この場を借りて、群馬県の関係各位の皆様(複数)のご厚情に厚く御礼申し上げます。

と、かつてないピンチに見舞われたものの何とか近美で鑑賞と相成った。

今回のお目当ては、約2年の改修工事を終え、リニューアル・オープンを記念しての「甦る美術館」と題したコレクション展である。
同館収蔵品1700点から選りすぐった作品、何と300点!を一挙公開。
2階の全展示スペース、約2500㎡を使用しての文字通り大展覧会であった。

展示は以下の5部構成。

Ⅰ.西洋の近代美術
・ルドン「ペガサスにのるミューズ」

・ピカソ「ゲルニカ」のタペストリ 
このタペストリは、ピカソ自身の監修によるもので、世界に3点あるうちの1点。
本物そのもの言っても、過言ではない。3.3×6.8の画面は迫力があった。

・ケル=グザヴィエ・ルーセル 「田園詩(教え)」
初めて知る作家。パステルを使用した風景画だが、印象に残る作品。

パスキンの「丸椅子に坐る長い髪の娘」もあったが、出来はいまひとつ。

Ⅱ.戸方庵井上コレクション
山種証券の創始者による個人コレクション。
古美術中心の素晴らしい内容。まだまだ沢山の作品があるようなので、次回以後のお楽しみとしよう。
・「観月美人図」 作者不詳
kanngetu

・「梅図」 中村芳中
・「鷺図」 尾形光琳
・「鯉図」 葛飾北斎 井上コレクション中、マイベスト。北斎による肉筆画。
・「朝顔図」 酒井抱一
・「猫柳図」「楓図」 鈴木其一
・「富士眺望図」 司馬江漢
・「自画自賛」 市川団十郎(七代)  団十郎が描いた作品を初めて目にした。上手い!

Ⅲ.群馬県ゆかりの作家の彫刻と絵画
この展示がすごかった。群馬近美の思い切った展示手法に、感心すると共に、鑑賞者にとって、このような貴重な鑑賞経験ができたことを深く感謝したい。

展示室5の高さ6メートルの壁四方いっぱいに、170点以上の絵画作品をずらりと展示(冒頭画像)。
時代順に、壁に番号が振られているので、一連の流れが分かりやすい。日本洋画の変遷を感じる。

この眺めは壮観であったと共に、一度に沢山の作品を見ることによって、自分の好みの作品を探しやすかった。
作品リストがきちんと準備されており、展示室内の作品が番号順に図解されていたので、とりあえず、気に入った作品をリストで確かめ、番号に○を付け、後で作家名、タイトルを確認して行った。
すると、私は山口瞳の作品に沢山の○を付けていることが判明。

湯浅一郎、福沢一郎らの作品も、普段これだけ沢山見ることはないので新鮮だった。

Ⅳ.日本近代洋画
・山下新太郎 「紅白の萩」
・長谷川利行 「少女」
・横堀角次郎 「細き道」
・脇田 和 「午睡」
などが印象深い作品。

Ⅴ.現代の美術
・モーリス・ルイス 「ダレット・ザフ」 ロスコー調の抽象画。
・押絵千恵子 「すずなり」 「あまいにおい」
押絵さんの作品を見ることができたのは行幸。先日まで開催されていた西村画廊での新作展を見逃したので、ちょっと埋め合わせ。
・リ・ウーファン 「風より」
いつもの李の作品とはちょっと趣が異なっていた。この作品も良い。
・ホセ・マリア・シシリア 「赤い花々」
初めての作家。蝋で作られた下地によって、色に独特の深みが加わっているように思う。

割合新しい作家の作品もコレクションされていて、見ごたえがある。


上記以外に今回は、普段目にすることができない美術館の収蔵庫が公開されていた。
この収蔵庫の公開と展示室5の170点一挙公開によって、美術館活動と作品保存スペース、公開スペースなど、美術館が抱える諸問題を提起する試みとして、個人的には評価したい(私の評価など受けてもどうなるものではないが・・・ちょっと高い所からの物言いご容赦ください)。

「美術館のおしごと」と題して、「施設管理」「「作品の調査・研究」「作品の保存・修復」「作品の輸送と展示」「教育普及事業」「広報」と6つの側面から、美術館の役割を来館者に分かりやすく紹介していたのも大変良かった。

今日は、子供向けの参加型プログラムが開催されていて、みんな楽しそうに作品作りを楽しんでいた。


1階のミュージアムショップの充実度も特筆すべき点。
MOMAのデザインショップのような、ちょっと変わった海外のデザイングッズが所せましと並べられている。他ではお目にかかれない品物ばかりで、目移りしてしまうこと間違いなし。

既に、次回訪問時に買ってしまおうと心に決めた物もある。

担当の方にお聞きした所、店内の商品選定にも相当のこだわりを持たれているご様子。
なるほど、普段からアンテナを高くしておかなければ、これだけの品物を集めるのは難しい。センスのある運営者ならではのショップ。
デザイングッズだけではなく、地元作家による作品(スカーフやアクセサリー)もお土産に最適で、群馬に来た記念にひとつ求めるのも楽しい。


群馬県立近代美術館の再出発に心から感謝とエールを贈ります。
磯崎新氏の建物も良いし、また行きたい美術館リストに入りました。

*本展は本日で終了していますので、ご注意ください。

「ハマヤキ故郷へ帰る 横浜・東京-明治の輸出陶磁器」 神奈川県立歴史博物館

はまやき


「ハマヤキ」って何???妙に違和感があるチラシで、横浜まで出かけるのもなぁ・・・と迷っていたが、「フクヘン ブルータス副編集長」のブログで「超絶技巧」の高評価、かの山下裕二先生お薦めの展覧会とのことで、やはり行っておかねばと急遽予定に組み込んだ。

いやはや、ほんと凄いです。
こんな世界があったのかと目からうろこが落ちっぱなし。
ひとつ間違えば、いや実際これはいくらなんでもやりすぎでは?と思わせるような豪華絢爛、細密な絵付けの陶磁器(約150点)ばかり。
これらを目にした西洋の人々にとっての日本が、ちょっとずれた感覚になるのも頷けるような気がした。

ハマヤキとは、明治期に国際港として貿易の窓口となっていた横浜に輸出向け陶磁器商が軒を並べ、焼き物の材料である粘土は、瀬戸などから取り寄せ、窯と絵付けを横浜近辺で行い作成されたもの。

透けるような薄さのカップ&ソーサーの数々が何より印象的だった。
これって実際に使うことがあったのだろうか?手に持っただけで、壊れてしまいそうな繊細さ。
ましてや、洗うなんてことを考えると、恐ろしくて使えない。

絵柄としては花鳥画が好まれていたようだが、中には「忠臣蔵図ティーセット」など浮世絵の役者絵を思いおこさせる物もある。
この「忠臣蔵図ティーセットは」1点1点のカップに描かれた絵が異なっていて、全て揃うとストーリーが分かるようになっているので、驚く。
怖かったのは「金彩羅漢図ディミタスカップ&ソーサー」小さなディミタスカップに、羅漢がひしめいている。一体誰が、羅漢をティーカップの絵柄にしようと思ったのか!
実際、かなり不気味で、自分がこれを手に持ってコーヒーを飲む姿を想像してみたが、落ち着いて味わえないと思った。外国からのオーダー品かもしれない。

絵付けにばかり目を取られるが、「青磁上絵金彩花鳥図花瓶」(井村彦次郎商店)などは、青磁としての美しさも際立っていて、青が絵を更に引き立てていた。これらは、陶磁器窯の技術水準の高さを示す。


後半は、初代宮川香山の驚嘆すべき作品が並ぶ。
宮川香山(みやがわこうざん)は、「高浮彫」「真葛焼き」創始者。その技術は海外で絶賛を浴びたという。
今回の展示作品の中では、「高浮彫風神雷神花瓶」がことに印象に残る。
「風神」「雷神」1つずつの花瓶1対になっている。どこをどうやったら、この作品が出来上がるのか、制作過程が外観からは全く想像つかない。
これを言葉で表現してみようと試みたが断念。百聞は一見に如かず。
どうか、直にご覧あれ。

後年、高浮彫はあまりにも制作に手がかかり、生産性が悪いという理由で、宮川は釉薬の研究に励み、デコラティブな作品から一転、シンプルかつ釉色で勝負の作風を生み出す。
個人的にはこちらの方が好み。
makuzu

(彩磁紫陽花透彫花瓶)

「黄釉白梅花瓶」「紫釉白藤花瓶」などは中国風だけれど、やはり日本らしい風情漂う逸品だった。

図録1150円は、そのお値打ち価格のせいか既に完売御礼。今後増刷予定もなしと出ていた。
チラシさえも、出払って在庫なしだということで、相当人気の様子。

明日が最終日。
ぜひ、明治と横浜の香漂うこの展覧会にお出かけください。

「コロー 光と追憶の変奏曲」  国立西洋美術館

コロー

待ちに待った「コロー展」に金曜夜間開館を狙って行って来ました。
ブロガーの皆様のご感想をちら見しつつ、今日まで満を持しての鑑賞です。

展覧会は
1章 初期の作品とイタリア
2章 フランス各地の田園風景とアトリエでの制作
3章 フレーミングと空間、パノラマ風景と遠近法的風景
4章 樹木のカーテン、舞台の幕
5章 ミューズとニンフたち、そして音楽
6章 想い出(スヴニール)と変奏
約120点でコローの足跡と後年の画家に与えた影響を作品とともに、振り返ります。

これだけのコロー作品を一挙に見られるとは、喜びもひとしお。
ほとんどがルーヴル美術館を中心とした海外からの貸出作品であることもポイントです。これだけ揃えるのは、かなりのご苦労があったのではないでしょうか。

1章の初期の作品から、2章、3章とこれまで目にしてきたコローの風景作品がそろっています。
3章までは、小作品が多く、展示室の壁がスカスカなのが、気になりました。
コローの風景がはまとめて見るより、ポツンとそれ1枚あるとか、他の画家の作品と併せて展示した方がコローの魅力をより感じられるように思います。
一度に見たいけど、1枚だけあった方が良いなどと、相反する要求は当然叶うはずもなく、4章、5章、6章と大作品へ続きます。

ことに5章は素晴らしかった!
コローは、風景だけでなく人物画でも評価されるべき画家であったことがよく分かります。

本展の目玉、展覧会ポスターにもチケットにも使用されている「真珠の女」は、垂涎ものです。
実際に真珠は作品のどこにも描かれていないとは…。驚きました。
「真珠の女」は別格扱いとすれば、
「水浴するディアナ」
「青い服の婦人」
「罐を手にする収穫の女」
この3枚は特別印象的でした。「水浴するディアナ」は、水をもとりこにしそうなポーズの裸身は神々しく美しかったです。

コローの風景画の大半に、人物が描かれています。その人物が作品のアクセントになっており、平凡なフランス風景をひきしめています。

コローの影響を受けた画家の中で、セザンヌの「オヴェールの村の道」を見つけた時、セザンヌが当時いかに前衛であったかを感じました。


最終章にもう1枚。「ビブリ」(1874-1875頃) こんなコローの大作を新潟県立近代美術館が所蔵していたとは。。。コロー好きとは表だって言えない有様。

各章単位の解説文は、敢えて作品を難しい言葉で飾り立て、消化しきろうとすることに無理があったように思います。私などは、解説を読んでいても、チンプンカンプン。
いっそ解説を読まずに、まずはすべての作品をさっと見て行く度胸も必要でしょう。

また、展示方法も東博、奈良博などは、観客受けしそうな派手な展示方法を企画展で繰り広げていますが、西洋美術館はおとなしすぎ、保守的すぎるように思いました。

しかと図録で復習してから、再訪しようと思います。

*8月31日まで開催中。期間中の金曜日は夜間8時まで開館していますので、お見逃しなく。

「森山大道展」 東京都写真美術館

hawai

森山大道と言えば、「新宿」シリーズ。。。と申しますか、それしか知りませんでした。

今回は、彼の回顧展とも言える「Ⅰ.レトロスペクティブ 1965-2005」と新作シリーズ「Ⅱ.ハワイ」の2段仕立てです。

私は順序を考えず2階展示室の「Ⅱ.ハワイ」から見ました。
自動ドアを抜けて、会場に入るといつもとは違った空間が!
これ以上は見てのお楽しみ。
森山大道って、「こんな写真も撮るの!」というカウンターパンチに見舞われます。
ノックアウトまでには至りませんでしたが、これは良いかもと予期せぬ喜びがありました。
個人的に、新宿シリーズで、私の脳裏にイメージされた彼の写真は、正直好みではありません。

しかし、「ハワイ」は違いました。
写真なのに、雨の匂い、町の匂い、どこか懐かしいヒロの風景、五感がフルに活性化されます。

この展示室の最後には50分の映像が放映されています。被写体を次々と侵食していく森山大道の姿と写真群を大画面で見せていますので、こちらもお楽しみいただけます。


3階展示室では、写美の所蔵品を中心に1965年から2005年までの作品で、写真家としての軌跡をたどります。

中でも一番印象に残ったのは、展示室あちこちにあった森山大道語録。
「写真は、光と時間の化石である」は至言だ。

フォトエッセイ「犬の記憶」を読んでみようかと思わせます。

片手で、何気なくスピーディーに被写体をとらえる姿はハンターそのもの。
そこから繰り出される写真は、途中スランプ時期があったものの、常に強いメッセージ性を感じました。


木曜と金曜は夜8時まで開館しています。両日5時半以降の入館者は希望すれば「トワイライトカード」がその場で作成され、ひとつの展覧会単位でスタンプを押してもらえます。
本展は、どちらか一方の展示室だけでも鑑賞可能で料金も異なりますから、両方見ると、スタンプはすぐに2つ。
1階のカフェ「シャンブル・クレール」(ここのコーヒーは美味)で休憩後、地下展示室で開催中の「世界報道写真展2008」も見たので、1日で3つのスタンプが集まり、写真美術館オリジナルクリアフォルダーをGETしました。
これ、カッコイイです。

なお、6つ(残りう3つ)たまると企画展が1回無料になります。

ちょっと、早く仕事を切り上げることができたら、写真美術県へお出かけ下さい。
新たな出会いが待っています。

*森山大道展は6月29日(日)まで開催中です。

「チェ・ウラム Animal Machines」 SCAI THE BATHHOUSE 

会社帰りにふらりと、根津から徒歩でSCAI THE BATHHOUSE ヘ行って来ました。
お風呂屋さんを改築したギャラリーとして、つとに有名ですが、私は初めて。

例によって、道に迷いつつたどりついたのは7時20分前。
がらがらと引き戸を開けて目に飛び込んできたのは、巨大な金属製のシャンデリア風インスタレーションがどんと展示されていました。。
「うわ、きれい」。

しばらく眺めていると、機械製のお花が順番に結んで開いてをしています。
法則性のある動き。
機械の動く音がちょっと耳障り。
音が気になり始めると、きれいだったものが不気味にも見えてきます。
「食虫花に似てる」。。。

作品のもとになったドローイングともう1点機械彫刻が展示されていました。
ドローイングは繊細な感じ。

ギャラリーというのは、あっけない。
美術館や博物館での展示では量で明らかに負けている。
だとすれば、ギャラリーでなければ見られない作家、追っかけている作家に絞るのもコツなのかも。

まだまだ、ギャラリー初心者です。

*6月28日まで開催中。

「綯交-フジイフランソワ一体こやつのアートはいかに」  豊田市美術館

フランソワ

名古屋に戻ったので、豊田市美術館の「綯交」展へ行って来ました。
少し前まで、企画展「ドイツポスター展」も同時開催されていましたが、今回は常設のみ。「綯交」展は
常設特別企画ということで、入場料はわずか300円!

この内容で300円はお安い。結論から入ってしまいましたが、早速展覧会を振り返り。

約50点、豊田市美所蔵作品はそのうち数点で、残りは作家ご本人の所蔵、個人コレクターからの借用である。
展示作品の中でもっとも古いのは1997年、新作はできたてのほやほやで2008年作だが、図録掲載が間に合わず、図録付録として200円で別売りされている。

さて、フジイフランソワさんはれっきとした女性。彼女は絵画世界のアーティストとしてだけでなく、雅楽奏者としての顔も持つ、多才ぶり。
今回は、アーティストトークと合わせてご自身が出演されて雅楽コンサートも同時開催された。

さて、作品鑑賞のポイント。

1.タイトルに注目
作品そのものと併せて注目すべきは、タイトルである。「待つ 去る」「とらやき」(どらやきではない!)、「コブコブラ」「ひょう流ひょうひょう」「やなぎにかえる」等々。
これらのタイトルは、作品に描かれた対象そのものを表していることに後で気づくのだ。ちょっとかわされた気分。
たとえば、「待つ 去る」には「松」と「猿」が、「とらやき」では、どらやきの皮の部分が虎の毛皮になっていたり。ブラックユーモア、思わずくすりと笑ってしまうようなタイトル付けは、ひねりがきいていて、絵が分からない人も楽しめる。

2.素材に注目
キャンバスも特製だが、注目すべきは画材。作家が使用するのは、「ルイボスティー」「エンジンオイル」「コーヒー」等、通常画材として用いることのない身近なものだ。
特にお気に入りは「ルイボスティー」とのこと。これらに共通するのは、色。褐色の古ぼけた色合い。古い色褪せた写真の色と言えば分かりやすいだろうか。
現代アートなのに、枯れた感じを醸し出しているのは、これらの画材によるもの。

3.江戸絵画の流用
流用、剽窃、どちらでも構わないけれど、作家ご本人は、「江戸絵画からの引用があっても、そこから先はあくまで自分の世界」と言い切る。
作品それぞれが、どの名画からの引用かを考えるのも古美術好きには楽しい。ちょっとしたクイズが出されているかのようだ。
琳派あり、応挙あり、芦雪あり、もっとも多く引用されているのはやはり若冲だろうか。若冲の鶏が、現代アートに見事にアレンジされて目の前に現れる。

作品からは、「間合い」を感じて欲しい、これも作家ご本人がアーティストトークで語られていること。
間合い、リズム、ひねりのきいたタイトル、どことなく作品から音楽性を感じる。名曲からの引用で「夜明けのスキャット」というタイトルの作品もあった。

作品には、日本画的な魅力もあるが、こまごまとしたかわいいキャラもたくさん登場する。動物も植物も2つずつ揃って恋を育む様子を描いた「池のこい図」(若冲の蓮池図がモチーフ)などは、その最たるもの。

200年にVOCA展奨励賞を受賞。2002年の水戸芸術館現代ギャラリーでの個展から、6年後の2回目となる個展は、展示室3つを使用した力が入った内容です。この作家、東京に出せば間違いなく売れる。

*6月27日(金)まで開催中。日本画現代アート好きの方にはおすすめです。

「国宝 法隆寺金堂展」 奈良国立博物館 

*6月16日加筆しました。

先程、奈良より帰還いたしました。
「国宝 法隆寺金堂展」と法隆寺にて同時公開中の「釈迦三尊像」と「薬師如来像」のレポートを簡単に。

9時40分頃入館しましたが、特段列を成すこともなく、スムースに入場です。今回は通常1階階段下でチケットの確認がある所、2階の踊り場でのチケット確認です。混雑を予想した変更なのでしょうか。
ここで東新館、西新館の2手に分かれますが、係の方がこちらへと指示する方は西新館の常設展。
進めど進めど、法隆寺金堂展の陳列がないので???と思ったら逆に行ってました。
すぐにUターンして東新館へ。

入口に大きな大きな立て看板があり「国宝 法隆寺金堂展」のタイトルが目に飛び込んできます。
6月末までの展示は金堂再現壁画12面を除くと、わずかに12点。
行くまでは12点など、長くて1時間弱で見終わるだろうと思っていました。
ところが・・・。気が付けば、2時間が過ぎていました。

この鑑賞時間の長さが、本展の魅力を語っています。
言葉は、不要なのではないでしょうか。

ポイントをしぼって、見どころをあげると

1.通常では考えられないほどの至近距離+360度の視野で拝観可能。
四天王像のうち2体と吉祥天立像、毘沙門天の4体には、手を伸ばせば届くのではないかと思われるほど、近くに寄れます。ガラスケースはありません。

2.吉祥天立象、毘沙門天を侮ることなかれ。
四天王像の公開が話題を呼んでいますが、吉祥天、毘沙門天、ことに吉祥天立象は、個人的に今回のマイベスト。彩色と載金の美しさは、平安時代の仏像の逸品です。
特に注目すべきは、手の美しさと首や頭の飾り。飾りの方は、ヒスイとラピスラズリなのでしょうか。
やはり、このあたりも法隆寺所蔵の仏像らしさが現われています。
この2体は6月末までの公開となりますので、お早めに!

3.2点の天蓋。
前回の特別展「天馬」に行った際に、本館常設でじっくり見たのに、やはり目をひく天蓋です。
飾りに注目。

4.印刷なのに、目を離せない再現金堂壁画。
複製と分かると、な~んだ偽物かと思いがちですが、どういうわけかこの再現壁画、長時間見ていても飽きることがありません。展示室左右両側に6面ずつ展示されていますが、入ってすぐの壁にある再現壁画はことに、状態が良く、1点1点それぞれ違った味わいがあります。当然、描かれている仏様の姿や種類も異なります。
全体的に照明は暗くしてあるので、印刷と書かれていなければ、私など最後まで本物だと思って見ていたに違いありません。

全ての展示は、見渡せるくらいのスペースに展示されており、動線は少ないはずなのに、2時間経過した時にはへとへとになっていました。
ことに、吉祥天立象の優しくふくよかなお姿を見てからは、他の物がどうでも良くなってしまうほど心奪われました。

それにしても飛鳥時代の仏像のお顔は、平面的で大陸の香がします。


さて、場所を移して法隆寺へ。
こちらの上御堂(重要文化財)では、金堂の本尊を拝観できます。
金堂展の入場券半券で、200円入場料が割引されますので、お忘れなく。

さて上御堂は、大講堂からさらに上に行ったところにありました(南大門からまっすぐ進むと一番奥)。
さすがに、こちらでは手を伸ばせば届く距離にはありません。
正面からしか見ることができないのは残念。

釈迦三尊像と薬師如来は同じ印を結んでいます。そして両者は釈迦三尊の方がお顔が長細い、飛鳥時代特有の形をしていること以外には、衣文表現もほぼ同一。
聖徳太子の病気平癒のために造営されたとのことですが、この2体の関係は興味深いものがあります。

そして、法隆寺まで足を伸ばせば、6月30日まで「法隆寺秘宝展」にて、奈良博で見ることが叶わなかった四天王像の残り2体の拝観が可能です。残念ながら、私は時間がなくいやこれはいい訳で、予習不足で秘宝展で残る2体を見られることを知りませんでした。。。
秘宝展(6月30日までの展示品リストが気になる方はクリック。


最後にこれから行かれる方へのアドバイスをいくつか。

1.双眼鏡は必携
天蓋のうちひとつは、かなり高いところに吊られています。実際の展示状況を反映させたのかもしれませんが、双眼鏡なしでは上部の飾りまでしかと見届けることは難しいです。
ざっとですが2メートルほど距離があります。
同様に、再現壁画も大画面なので、双眼鏡はあった方が良いでしょう。

2.法隆寺への移動はJRの利用がオススメ。
博物館前のバス停から、法隆寺行きのバスが出ていますが、恐ろしく時間がかかりますので、ご利用は避けた方がよろしいかと。時は金なり。

3.奈良博の常設もお見逃しなく!
今回の常設では絵巻の良いもの(国宝3点)が出ています。六道絵と併せて、ご鑑賞をお勧めします。

4.前期・後期どちらに行かれるかお悩み中の方へ
混雑を避けるなら、前期。
4体そろい踏みがどうしても見たいということならば後期でしょう。
2体ずつでも良いと思われる方は前期に奈良博と法隆寺の拝観ですべて鑑賞可能です。
時間には余裕を持っておでかけください。

*7月21日まで開催中。会期中展示替えがあり、毘沙門天と吉祥天立像は6月29日までの展示。
四天王像4体全てがそろうのは、7月1日からです。
正倉院展を除く通常の特別展と比較すると、出足は好調とみました。今後の混雑やいかに!

「パスキン」  エコール・ド・パリの「リベルタン」 宇都宮美術館

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宇都宮ツアーの続きです。
宇都宮に到着し、先に向かったのが宇都宮美術館でした。JR宇都宮駅からのバスは1時間に1本。
ちょうど到着してすぐのバスがあったので、すぐに乗り込みました。バスに揺られること約30分。到着したのは森の中でした。

外観、アプローチとも美しく一目で「これは良い美術館!」と分かる佇まいです。中に入って更に驚きました。外から見るよりも、中は広く気持ちの良い玄関に迎えられました。展示室に向かうと、大谷石の壁など、地元産の石を上手く使って、地域色も出している。余談ですが、私は大谷石が好きで、同じように大谷石が使用されている神奈川近代美術館も好きなのでした。
こんな素晴らしい美術館の設計は誰?と尋ねたら、岡田新一さんとのこと。岡田氏と言えば、岡山市立オリエント美術館の設計もされています。
岡田氏の設計された建築は、まだ数えるほどしか拝見していませんが、個性のないところが個性といいましょうか、プロトタイプ的なものが感じられず、場の状況に応じた設計をされている印象を受けます(素人の感想なので、軽く流してください)。

レストランからの景色もガラスの向こう側には森があって、宇都宮というより、どこか軽井沢に来たのではと思わせるようなリゾート感がありました。

前置き長くなりました。

本題のパスキン展。
今回のパスキン展は、北海道立近代美術館所蔵作品から149点を選りすぐっての宇都宮美単独企画です。かねてより、まとめてパスキンの絵が見たいと思っていたので、宇都宮行きを決めた次第。

展覧会は作品年代順に並んでいます。詳細な作品解説はなく、節目節目ごとにパスキンの人間性や交流関係に触れた内容がありました。

パスキンは、シャガール同様ユダヤ人だったのですね。シャガール同様、放浪を繰り返すことになったのも、祖国を持たないユダヤ人であったことも理由の一つだったのでしょう。
弱冠19歳で挿絵画家としてデビュー。
初期の作品では、「ドラマ」や「女」1906年のドローイングが気に入りました。
この時代には、フォービズムやキュビスム風、セザンヌの影響を強く受けた作品があり、独自の画風を築くまでの試行錯誤の過程が伺われます。

同じエコパリの画家、ロートレック同様被写体には娼婦などが多く描かれています。パスキンの描く女性達も、気取らず日常風景そのままの様子を写し取っていました。

1画面に多くの人物が描かれるのも特徴でしょう。一見ごちゃごちゃしているように感じますが、よく眺めていると、表情、動作、全て丹念に描かれていることが分かります。


後半はパスキン独自の「真珠母色」の女性たちの油彩が出ています。
中でも「三人の裸婦」「白いリボンの少女」は、パスキン特有の境界線がない画面に溶け出してしまうような背景から表出される淡い世界に浸りました。
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予想通り、エッチングなどが中心で油彩はそれほど多くありませんでしたが、まずまず満足です。
パスキンのエッチング、挿絵さえこれまで見ることがなかったので、その点は収穫でした。

45歳で自らの命を絶ったパスキン。自身の画家としての絶頂は、45歳までと自己暗示にかかっていて死を選んだのでしょうか。

パスキンによる砂糖菓子のような、エロティックな世界をもう少し見てみたいのです。


この後、常設展に回りましたが、充実した内容で、西洋美術では、シャガール、デュフィ、マグリット、クレーなどがありました。この他、デザイン関連のコレクションも著名なようで、ロシアデザインなど異色な展示が目をひきます。

*7月13日まで開催中。

「十二の旅:感性と経験のイギリス美術展」 栃木県立美術館

栃木県宇都宮市へ日帰りで遠征して来ました。北関東には、これまで縁がなく今回初訪問。新幹線は使わず、上野から東北本線を利用し、電車でぐっすり寝込んでいたら終点の宇都宮でした。

さて、栃木県立美術館へ。JR宇都宮駅から関東バスで約15分。大通りから、美術館の姿はまったく見えず、少し奥まった所にあります。4月に改装を終えたばかりとのことですが、常設コレクションも充実しており、歴史を感じさせます。

今回は「十二の旅:感性と経験のイギリス美術展」を楽しんで来ました。旅するように12のイギリスのアーティストの作品を巡ります。
受付で無料音声ガイドを借りて出発。この音声ガイドは宇都宮中央女子高校放送部のみなさんがナレーションをつとめていますが、大変聞きやすかったし、長さも適度。こんな無料ガイドがあれば、再度利用したくなります。

12名のアーティストのうち、特に印象に残った作家を以下ご紹介します。

1.ボイル・ファミリー
ファミリーと言うのが苗字かと思ったら、さにあらず。その名の通り、一家4人で制作にあたっている。
この展覧会で初めてその存在を知った。
作品は、彼らが旅した先の大地そのものをオブジェとして再現。あまりの見事さに、思わず土地ごと持って来て、壁にはったのでは?と思うほどリアル。通常上から下に見下ろしているものが、眼前にどんと置かれると奇妙な感覚に襲われる。こちらが、傾いているような錯覚を味わう。
「赤い崖の研究」 富山県立美術館蔵が特に良かった。

2.アンディー・ゴールズワージー
今回、はるばる栃木まで出かけたのも、彼の作品見たさ故。
ゴールズワージーは名古屋市美が何点か所蔵していて、常設展で見かけた時から大変気になっていた。はたして、新たな作品を見ることができるのかという心配は杞憂であった。
「快晴の朝、凍った雪を板状に切り、注意深く運ぶ、棒で雪を貫通するまで削る、暖かくなり解ける 和泉村 1987年12月19日」。長いタイトルで、しかもタイトルが作品の制作過程を表しているのも特徴。
ゴールズワジーは自然にある雪、枯葉、石などを作品化する。瞬間芸的なアートであるため、通常写真を使用して展示される。彼の見事な表現化によって、私たちは枯葉や雪、石が本来持っている美しさを改めて感じることができる。
今回は、過去日本に滞在した際の作品が展示されていたが、最新作をぜひ見てみたいと思う。

3.モナ・ハトゥーム
昨年金沢21世紀美術館で開催された「オルブライトノックス美術館コレクション展」で「+と-」を見て、印象に残っていたが、今回は映像作品のみ。約15分の彼女の母親の映像と母から娘(彼女)への手紙をモナ自身が朗読する自伝的内容。
http://memeyogini.blog51.fc2.com/blog-entry-185.html
15分という長丁場を飽きさせず、見させる手腕はさすが。

4.チャールズ・ワーグマン
高橋由一が油彩画技法を学ぶため、入門したのがワーグマンであった。言わば日英絵画交流の原始となる存在。
作品を見ていると、確かに高橋由一の作品はワーグマンのそれと似ている。どこか懐かしい日本の風景や人物画。

5.ジョゼヒ・マロード・ウィリアム・ターナー
日本では印象派、エコパリの画家の作品はよく展示されるが、ターナーらイギリス絵画はほとんど見かけることがない。貴重な水彩画と油彩、エッチング・メゾチント作品が展示されていた。
エッチングでさえ、過去見た記憶がない。いかに、日本で見る西洋美術に偏りがあるかが分かる。
ターナーのエッチングはイギリスの風景を刻んでいる。まるで写真のよう。

6.ジョン・コンスタブル
ターナーと同じくイギリスを代表する画家。
油彩「デダムの谷」にひかれる。女子高生のナレーションンに従って、絵を眺めていたら、自分だけでは気付かなかった所まで、声が教えてくれた。
ナレーション終了後もしばらく動かず、絵を眺める。絵画ではこれがマイベスト。
デダムの谷


時代も作風も異なる英国アーティストをうまく見せてくれていた。

*6月22日まで開催中。その後下記の通り巡回します。
2008年9月12日~10月26日 静岡県立美術館
2008年11月2日~12月23日 富山県立近代美術館
2009年1月10日~2009年3月1日 世田谷美術館

「XXIc.-21世紀人」 21_21 DESIGN SIGHT

21世紀人

三宅一生。「プリーツ・プリーズ」発売以来のファンで、近年「イッセイ・ミヤケ」に吸収された「A-POC」まで、愛用している。
今回21_21 DESIGN SIGHTを訪れたのも、三宅一生ディレクションによる展覧会ということで、ファンとしては見逃せないと思っていた。
ミッドタウンの奥に安藤忠雄建築の21_21 DESIGN SIGHTがある。最寄駅からここまでのアプローチは、散歩にちょうど良い。ここが六本木ということを忘れてしまう。

そして、見えてくるのが三角の屋根。外観はすっきりと洗練されており、兵庫県美のような威圧感はない。直島の地中美術館とも違うが、内部はそれに近いかなと思った。

さて、地下階が展示会場。

①ティム・ホーキンソン 「ドラゴン」
クラフト紙いっぱいに描かれた龍。墨絵だろうか?約3.6×2.7の大画面に描かれた龍は、今にも向こう側から飛び出してきそう。クラフト紙の地色なのだろうか、少し黄色っぽい色がフルっぽさを醸し出す。

この「ドラゴン」の向かい側に、会場案内図が貼られているが、これは会場構成を担当したアーティストデュイ・セイドお手製。

②ロン・アラッド 「ピザコブラ」
蛇のような照明器具。砂に埋まっているので、海中でよく見かけるゴカイのよう。カッコイイ。さすがイタリアンデザイン。

③三宅一生 「21世紀の神話」
龍と蛇の導入部から一挙に「21世紀の神話」を展示させる演出をあざといと見るか、上手いと感じるかは人それぞれ。私は後者。
この「21世紀の神話」は視覚、聴覚、臭覚に訴える作品。工業用の梱包紙と和紙でここまで、素晴らしいものが作り出せるのか。一生ならではのインスタレーション。まるで、舞台装置のよう。彼は現代日本のディアギレフになりえたかもしれない。

④デュイ・セイド 「スティックマン」
和紙づくりに使用され、役割を終えた楮の枝を生かして作った人体像。
後に続くイサム・ノグチの「スタンディング・ヌード・ユース」を意識したかのように、両作品はマッチしていた。

⑤イサム・ノグチ 「スタンディング・ヌード・ユース」
イサム

本邦初公開作品。20代に北京で描いた。イサム・ノグチの墨絵は、ピカソとモディリアニのドローイングを足して2で割ったようにも感じたが、彼の彫刻、世界観を思い出させるのはさすが。必見の1枚。
この作品、ずっと見ていたくなる。

⑨鈴木康広 「始まりの庭」
マイベスト。目黒区美術館で昨年「まばたきの葉」を見たが、今回の新作も素晴らしい。
哲学的とさえ言えるが、その実、作品の背後には「結露現象」という科学的アプローチを使用しているのだから恐れ入る。
1滴1滴、水のしずくが落ちる様子を眺めていると、慌しさも何もかも霧消して行く。
この作品、夜間に見るのがオススメか。

⑩関口光太郎 「明るい夜に出発だ」
新聞紙とガムテープで造形した巨大オブジェ。幼虫が大樹を一気にかけのぼり、さなぎとなって、羽化し大空へはばたいていくイメージを形にしたとあるが、大きすぎて、全体イメージを把握しきれなかった。帰宅後作品解説を読んで、意図することを知った次第。
やたら、賑やかな作品だなと思って呆然と見ていたのがいけなかった。

⑪外間也蔵 「どぅなんエンデバー号」
コーヒー生豆の梱包袋を再利用し、沖縄県与那国島の伝統的な「飛行機凧」が天井を舞う。

再生と環境を意識した今回の企画展。
21世紀人とは何かという主題について深く考えなずとも、建物の魅力と併せて楽しめる。

*7月6日まで開催中。

6月7日 鑑賞記録

よく歩いた1日だった。そして、自分の方向感覚のなさに呆れる。

1日の振り返り。

御茶ノ水で所要。
ブランチを近江屋洋菓子店(お茶の水店)にて、すます。日曜はパンが一切ないので要注意。

おなかも満足したし、向かった先は大田区立龍子記念館。
1.「川端龍子と修善寺~伊豆市所蔵、近代日本画の巨匠の姿と共に~」
龍子の作品はあちこちで見かけるが、わざわざ西馬込の記念館に足を運ぶには訳がある。川端龍子の作品はこの記念館が、一番映えるのだ。先日の山種美術館でも鳴門の渦潮を描いた大作が展示されていたが、あの作品も記念館ならもっと見栄えがしただろうに・・・と思ってしまうのだ。それだけの何かがここにはある。

今回も大作「龍子垣」、「逆説・生々流転」など好感を持てる作品が目白押しだった。中でも、マイベストは「怒る富士」。墨の世界に、金彩色の稲光?と赤い富士山の姿が描かれている。黒、金、赤の3色を使用しているだけなのに、引き込まれる。黒々とした雷雲が妖しげに蠢く。

修善寺に龍子は別荘を持ち、長逗留することもあったと言う。今回は開館45周年記念展ということで、伊豆市より作品を借用しての展示。
龍子以外では、安田靭彦、横山大観らの作品があったが、やはり川端龍子の作品が一番素晴らしかった。
今回は、龍子公園が特別開館されていたので、外から龍子のアトリエや住まいを眺め、実際に庭園を散歩することができた。長縁に坐って、ぼ~っとお庭を眺めるのが心地よい。

*6月15日まで開催中。

2.「もうひとつの薬師寺展」 薬師寺東京別院
明日で会期終了。これまた、道に迷う。
真新しいビルが薬師寺東京別院だった。
向って一番右にあった平安時代の「十一面観世音菩薩立像のお顔が美しい。
大津皇子像もじっくり堪能。
仏画が3点あって、いずれもガラスケースに入っておらず、かなり近寄れたのが嬉しい。これも向って一番右にあった「二河白道図」鎌倉時代が、見ごたえがあり。金箔も残りもよく、細部まで描かれており、絵画として見所が多かった。

こちらの展示は明日で終了だからか、かなり混雑していた。

この後ギャラリーmomoで「佐藤栄輔展 アイスクリームを飲み込む」を見る。詳細は別途。ちょうどオープニングセレモニーが始まったばかりで、直接作家さんご本人とお話することもできた☆

ギャラリーmomoから、東京ミッドタウンへ向かう途中、写真家の荒木経惟と遭遇。さすが六本木。雑誌で見るのと同じ(当たり前)。そう言えば、先日のシャネル・モバイルアートでも荒木氏のエロチックな映像を見たばかりだ。

最後は21_21で「21世紀人XXIc.」展を見る。
これが出色の出来栄え。鑑賞記録の片隅では申し訳ないので、こちらも別途ご紹介予定。
過去2回の企画展を見ていないので、比較は難しいけれど、図録で見た限り、3回目となるこの企画展が一番素晴らしいように思った。

会場となっている21_21も今回初めて訪れたけれど、今まで実際に足を運んだ安藤忠雄建築の中で一番好き。地中美術館に似ているけれど、外観のデザインが抜群。今回の企画展は建物とぴたりとはまっていた。

シャネル モバイルアート展

話題のシャネル・モバイル・アート展に行って来ました。

会場がある代々木競技場を見たのは生まれて初めて。名高い名建築とザハ・ハディド設計の特製パビリオンの対比は見ているだけで面白い。
うねうねした蛇のような蝸牛のようなパビリオンの入口には、既にキャンセル待ちの列がありました。
チケットを見せて、まずは仮設テントの待合コーナーで入場待ちです。

時間が来ると、約10名ずつの単位でパビリオンへ向かいます。当日は小雨が降っていたのですが、自分の持ち傘は傘立てに置いて、真黒でしかも大きなこうもり傘をさしての入場でした。

クロークで一人ずつ!荷物を預けて、次は椅子に腰かけ、音声システムを装着してもらいます。
ヘッドホンでなく首にかけるイヤホンは、ずり落ちそうで、最初違和感がありました。「言語は日本語でよろしいですか?」と聞かれ、うなずく私。
しばらくすると、魔女のような女性の声が聞こえてきました。一体誰の声?帰宅後調べたら、フランスの女優ジャンヌ・モローの声と知りびっくり。てっきり日本人だと思ってました。

このおどろおどろしい住人(パビリオンに住んでいる主という設定)に導かれ、いよいよモバイル・アートの始まりです。会場では作品ひとつひとつと一人で対峙します。

一貫してすべての作品でシャネルのキルティングバッグをモチーフにしている所がポイント。
思わぬ所で、シャネルバッグを発見するのも本展を愉しむコツでしょう。
女性の憧れ?シャネルのバッグを取り合う映像あり、束芋の映像アートでは周囲を囲むドームがキルティング製だったり、至るところでシャネルらしさを見せてくれます。
特に、レアンドロの作品が素晴らしかったです。窓に映っているのはシャネルのマーク!
期待はずれだったのがソフィ・カル。彼女らしいと言えばそうなのですが、もうひとひねり欲しかったな。

モローの声に導かれてアートを見る行為は、アート鑑賞というより体験型アトラクションのようです。

最後にお願いごとをするツリーがあって、七夕気分で短冊を吊るして来ました。
これがオノ・ヨーコの作品だとは全く気付かず。。。

荷物と一緒に展覧会カタログ(これが重い)が無料でいただけます。

シャネルのアート&建築を手法とした世界的な広告展開ですが、さすがシャネルと言わせるだけの見事な内容でした。プロデューサーはカール・ラガーフェルドですが、ファッションだけでなくアートでも世界をあっと言わせる稀有なデザイナーです。

カルティエやエルメスなどトップブランドもアート支援を行っていますが、これほど大々的なブランドメッセージを伝えてはいません。毎度見かける女性誌の広告にかける費用を考えると、案外この展覧会安いものかもしれません。

シャネルの新しい試みに脱帽です。

*7月4日まで開催中。入場には予約が必要です。
香港、東京を巡回し、この後NYへ会場を移します。

「エミリー・ウングワレー展」 国立新美術館

先日展覧会入口でチケット期限切れが発覚した国立新美術館へ行って来ました。
でも、モディリアニ展ではありません。
仕切り直しで、オーストラリアのアボリジニが生んだ女性天才画家エミリー・ウングワレーの回顧展です。

1.イントロダクション
「アルハルクラ」=エミリーが故郷と呼ぶ土地をタイトルにした22枚の作品にまず圧倒される。
ここからエミリーの世界が始まる。

2.原点
「エミューの女」1988・1989年作で画家としての評価を高めたが、原点となるのはバティック(ろうけつ染め)の制作である。初期の作品はバティック模様を思わせる。

3.点描
1989年からエミリーの才能は一気に花開く。スーラでもシニャックでもない点描の世界。タイトルなど、もはやここでは問題とする必要はない。彼女を取り巻くオールトラリアの大地、ヤムイモなどの植物が彼女の頭の中でイメージ化され、点描世界となった表現されているだけ。
エミリーにとって、これらの作品は抽象絵画ではなく、あくまで具象なのだろう。

4.色彩主義
それにしても、素晴らしい色彩感覚。元々色の使い方が上手い画家の作品が好きなのだが、エミリー・ウングワレーの色使いは、これまで見てきた巨匠のどれとも一線を画している。
誰の模倣でもない。
彼女のエネルギーが作品から溢れ出ている。

5.身体に描かれた線
1994年、これまでの作風とは異なる作品が登場する。アボリジニ文化であるボディペインティングをキャンバスに置き換えた線の作品。
一見無秩序に見える線の並びと色使いだけれど、彼女にとってはごく自然の流れ。作品を制作しているエミリーの映像が会場内にあったが、線を描く手に迷いは一切ない。

6.ヤムイモ
ボディペインティングで見た直線作品ではなく、うねうねと曲線を描いて密なる風景を白と黒のモノトーンで描いた大作「ビッグ・ヤム・ドリーミング」はすごい。
作品を見ても、見ている側にそれとは判別できないのだが、エミリーの中でそれはヤムイモの像を「なしているに違いない。

7.神聖な草
ビッグ・ヤム・ドリーーミングを描いた翌日すぐに制作した「ヤムイモのアウェリェ」をはじめとして、80代半ばにして、衰えを見せない制作意欲。ここでも、また新境地を開拓。
それにしても、lこの時代の色使いは、荒々しいけれど美しい。

8.ラスト・シリーズ
亡くなる二週間前のわずか3日で24作品を仕上げた。ラストシリーズは、それまでの点描でも線でもなく色を面にして表現した。
最終的に単純な構成をした作品を残している。ラスト・シリーズの作品は故郷アルハルクラそのものなのだろう。

途中、「ユートピア・ルーム」とした資料展示コーナーが設けられている。ユートピアで採取した岩石などアボリジニ文化の一端を紹介している。わずかな物でエミリー・ウングワレーの世界を感じ取るのは難しいけれど、少しだ彼女が見た風景を感じることはできた。


国立新美術館の高い天井、白い壁にウングワレーの作品はマッチしていたと思います。

*7月28日まで開催中。

「KAZARI 日本美の情熱」 サントリー美術館

開館以後、訪れるのは今回で3度目でしょうか。
サントリー美術館の展覧会は巡回することが多いため、巡回先の関西で見ることが多く、足が遠のいていました。
さて、久々のミッドタウンですが、人が少ない。もう、飽きられてしまったのか?入館したのは5時過ぎでしたが、展示会場も混雑はなく、ゆっくり堪能できました。
「KAZARI」をテーマにした企画ですが、非常に面白い。同じ作品を見るにしても、視点を変えるだけで、こんなに楽しい見方ができるのか・・・と目から鱗が落ちること請け合いです。
日本古美術界重鎮の辻惟雄先生の監修が光ります。

展覧会は以下4章構成ですが、見ごたえある作品が満載です。
第一章 かざるDNA
(1)イントロダクション 「かざり」の源流
冒頭は日本のあけぼの縄文土器。国宝・重文クラスの土器がお出まし。
そして、なぜかこの章で最大の目玉「浄瑠璃物語絵巻 四巻」 伝岩佐又兵衛筆が。
血みどろさ、残虐さは一切なく、ただただ精緻な筆致でディテールすべてを描ききっています。わずかに人物の顔の描き方が又兵衛らしい。

(2)荘厳と祭祀 神仏へささげるかざり
仏教・神道などの祈りの場を荘厳した中世の舎利容器(しゃりようき)、華鬘(けまん)、華籠(けこ)などを展示し、かざることと信仰との結びつきを紹介。
ここでは、本展マイベストの「春日龍珠箱」(奈良国立博物館蔵)に注目してください。
箱の大きさもさることながら、特筆すべきはそこに描かれた一風変わった絵柄です。8人の宮廷人らしき人が各々龍を背負っています。龍の表情もどこかとぼけていて、かわいい。
見れば見るほど不思議な箱(注:6/16までの展示)。


第二章 場をかざる
(1)中世のかざり
室町時代の「座敷飾り」を見本帳と実際に展示した空間演出を再現展示して紹介します。

(2)室内を彩るかざり
生活の場で使われてきた品々、屏風や、宴席で用いられた漆器、陶磁器などが中心に展示されています。
・「秋冬花鳥図屏風」 四曲一双 サントリー美術館蔵 室町時代
・「邸内邸外遊楽図屏風」 個人蔵 六曲一双 江戸時代前期
桃山時代の屏風の流れを組む優美であでやかな遊楽図屏風。見事な出来栄え。

陶磁器は九谷、鍋島、伊万里、小清水、中国宋代、明代の名器等々がこれでもかと並びます。
やきもの好きな方は必見でしょう。

この豪華なやきもの群の最後を飾るのが「つぼつぼ」。土製小壺で、おもちゃのような小ささ。江戸時代の懐石料理の器として使用されていたようですが、華麗な器を見終わった最後がこの「つぼつぼ」。対照の美で展示のうまさを感じます。


第三章 身をかざる
(1)武将のダンディズム
戦国時代を中心に、自己を誇示することを目的とした変わり兜、甲冑(かっちゅう)、陣羽織などの奇抜な装飾や、優美に装飾された刀など、非日常の戦場に赴く装いにおいて、「かざる」意識がいかにはたらき、表現されたかを紹介します。

普段、兜、甲冑には興味のない私ですが、今回は違います。ことに「黒漆塗執金剛杵形兜」など、密教法具を握った拳を飾りにした兜で、こんな重いものをかぶって歩けるのか?立てるのか?。江戸時代に入ると武具も機能性でなく装飾性が重視されたことがよく分かります。装飾美=権力の誇示。

また陣羽織には現在に通じるようなデザイン性を見せてくれます。
「黒黄羅紗地御神火模様陣羽織」 桃山時代 大阪城天守閣蔵 
本展図録の帯に使用されている意匠「神火模様」。これだけピックアップする見せ方が上手い。
言われなければ見過ごしてしまうような所にも飾りの美があることを教えてくれます。


(2)町衆の粋
江戸時代、庶民の粋の世界を紹介します。男性の装いでは、用途をこえて意匠に凝り、華美を競った煙草入れや印籠等を展示。女性の装いでは、華やかな小袖の他、素材・細工・意匠に凝った櫛(くし)、簪(かんざし)などの装身具が展示されています。

特に男性の煙草入れ、紙入れのデザインを見ていると、今販売されていても決しておかしくありません。


第四章 動きをかざる
(1)芸能のかざり
元来は神仏への祈りや祭儀、饗宴のために発達した芸能における「かざり」を紹介。舞楽をはじめ、能や狂言、歌舞伎の意匠を凝らした衣装を展示。

(2)祭礼の華、風流(ふりゅう)のかざり
本来「かざり」はハレの日に祝祭の場を、日常から非日常へと変貌させる演出でした。作り物をかざし、扮装にも趣向を凝らす風流踊りや祇園会の山鉾巡幸などに代表される、日常と離れた、祭りという本来はハレの空間を作り上げる一過性の装飾を紹介しています。

最後の最後で珍しい作品を見つけました。
「ちょうちょう踊り図屏風」 小沢華嶽筆 19世紀 個人蔵 注:6/16までの展示
ちょうちょう踊りって何???見ると、人々が様々な仮装、かぶりものをして、踊っています。その中には町民だけでなく、武士も困ったなぁといった風情で輪の中に入っている様子が可笑しい。
解説がなかったので、図録を見ると京都で流行した踊りとのこと。
「ええじゃないか」踊りが流行したとかつて、日本史で習いましたが「ちょうちょう踊り」は知らなかった。。。


作品リストは全335点を掲載。7期に分けて展示が異なっていますので、見たい作品がある方はサントリー美術館HPより作品リストで展示期間を確認の上、足を運んだ方が良いでしょう。
次週のNHK「新日曜美術館」で特集されます。関心がおありの方はぜひ!

*7月13日(日)まで開催中。おすすめです。
なお、本展はこの後2か所を巡回します。
・京都文化博物館 8月2日~9月15日 ・広島県立美術館 9月27日~11月9日

6月1日 鑑賞記録

いよいよ、ぐるっとパスの最終期限6月5日が迫る。
ぼやぼやしていたら、あっという間に6月に突入、光陰矢の如し。

朝目覚めた時は、大田区の龍子記念館へ行く気満々で、都営地下鉄1日乗車券を購入したのに、三井記念美術館から山種美術館へ向かう途中、落としてしまった。。。で、冴えない1日になってしまったのだが、たまには部屋でのんびりしようと下記2館で切り上げた。

1.「-数寄の玉手箱- 三井家の茶箱と茶籠」 三井記念美術館
江戸、幕末、明治、大正、昭和と時代を追って三井家宗主所持の、茶箱、茶籠に入った茶道具一式の展覧会。
次から次に、玉手箱のように愛らしい茶道具がゾロゾロと並んでいる。携帯用だからか、どれも皆通常のお道具より小さいので、大人のおままごとセットのよう。それにしても、ここまでしますか?という程、箱の裏に使用している名物裂、仕覆まであらゆるすべての物へのこだわりを感じる。

中でも、三井高福所蔵「唐物竹組大茶籠」一式と北三井家所蔵「籐組煎茶抹茶大茶籠」は名品ぞろい。
ひとつひとつのお道具をあげていると、きりがない。百聞は一見に如かず。
それにしても幕末~明治の動乱期にも贅沢な茶箱、茶籠の仕立てをしていた三井家の裕福さには、驚く。世情の慌しさなど、どこ吹く風といったところなのだろうか。

茶箱、茶籠に混ざって、数点の絵画も展示されていた。今日のお気に入りは応挙の「破墨山水図」。
大胆に3か所墨を落としたような荒々しさが応挙らしからぬような気がして、逆に気を惹かれた。

*6月29日まで開催中。


2.「大正から昭和へ」 山種美術館
山種はこれが2回目。前回同様、かなりの人出だが、それも当然かなと思える充実した展示内容。
やはり、ここと出光の展示内容はジャンルは違えど、レベルが高い。
今回の日本画も逸品ぞろい。以下好印象作品。

・「静物」 油彩 小林古径
古径唯一の油彩画だという。そんな稀少なものを所蔵していること自体がすごいと思うけれど、油彩もなかなか。岸田劉生の影響を受けていると解説にあったが、なるほど劉生の静物画に雰囲気は似ている。これが時代の流行だったのだろう。

・「昆虫二題 葉陰魔手・粧蛾舞戯」
これぞ、御舟と分かる作品。個人的には葉陰魔手の方が好き。
今回御舟の作品がかなり出ていた。」「灰燼」も不思議な静けさをたたえた作品で良かった。
さらに、イタリアでの旅のスケッチ(紙本・彩色)の数々も別の魅力があって、好印象。作風に偏りがなく、見ていて楽しい。

・「班猫」 竹内栖鳳 重要文化財
NEKO

先日日本橋三越の展覧会でも竹内栖鳳が描いた鶏の写実性に感嘆したが、この猫もすごい。毛並みがふさふさしていて、触れそう。好き嫌いを超越してすごいと思った。
竹内栖鳳はこの他2点あったがいずれも素晴らしい。

・「火口の水」 山元 春挙
こちらも大作。上方に描かれた雲の幽玄さと火口にたまる水たまりの透明感。これが今回のマイベスト。ずっと見ていたくなる。

・「蛍」 上村松園
松園らしい美人画。蛍を見つめる女性のまなざし。構図が良い。

以下作品名と作者のみ。
・「萬相亭」 都路 華香
・「漁家春光」 富取風堂 ⇒ 初めて聞いた作家。

どっぷりと日本画の名画にひたった。

*6月8日(日)まで開催中。

3.「イタリア現代美術・デザイン展」 イタリア文化会館
山種から地下鉄駅までの帰り道、入場無料だしふらっと立ち寄る。
・シッシ 「ブドウローブ」
・ロベルト・バルニ 「ヨーロッパに歩を進め」
が気になる。
他にもイタリアらしいデザインの工業製品や絵画、彫刻など90点の作品を展示。

*6月8日(日)まで開催中。
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