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「駒井哲郎銅版画展」 名古屋ボストン美術館

モネ展との共催で「駒井哲郎銅版画展-一俳人のコレクションによるイメージと言葉の共振」を見ました。
名古屋ボストン美術館の館長:馬場駿吉氏のプロフィールは以下。俳人だったとは露知らず。

馬場駿吉(ばば・しゅんきち) <名古屋市立大学名誉教授>
俳人、美術・舞台美術評論家。医学博士。1932年名古屋市生。医学研究のかたわら句作。1960年代から、美術・舞踊・演劇・映像・音楽・文学などの現代芸術の最前線に立ち会い、評論やエッセイを幅広く執筆。

そんな馬場館長は、駒井哲郎の版画コレクターでもあったとはこれまた知らず。
今回の展覧会は、馬場館長ご自身の貴重なプライベートコレクションを同館学芸員さんの視点で再構成して展示するという企画。
かねてより、一人のコレクターというフィルターを通したコレクションには興味があったけれど、今回の馬場館長の版画コレクションも非常に感銘を受けました。
コレクションの1枚1枚に、コレクターの人生の一部が語られているような印象を受けます。

展覧会は、プロローグ:邂逅
文字通り、駒井作品との最初の出会いとなった1枚「束の間の幻影」1951年が冒頭に展示されていました。
このころの作品はどこか宇宙的な不思議な感じです。

Ⅰ.コレクターの眼差し
1.モノクロームの宇宙
2.色の誘惑
3.ブックワーク
Ⅱ.版画と俳句の出会い
1.句集「断面」
2..イメージと言葉1(旧作句より)
3.イメージと言葉2(新作句)

最後のイメージと言葉の展示では、馬場館長の俳句と共に駒井作品が展示されていました。
俳句と版画のコラボレーションです。
駒井版画には、俳句も合います。

見終わった後、しっくりと落ち着いた気持ちになります。
素晴らしい展示だったと思います。帰りに今回の展示記録として300円の小さな図録を買いました。
この小冊子も表紙が素敵で、ついつい手が出てしまいました。

*こちらの展覧会も9月28日に終了しています。

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「クロード・モネの世界」 名古屋ボストン美術館

monet

「クロード・モネの世界」へ行って来ました。この展覧会は、今日で終了していますので、ご注意ください。

名古屋ボストン美術館のオリジナル企画展。モネと言えば、当代一の人気画家であることは申し上げるまでもありません。

今回はモネを中心として(24作品)、コロー、ミレー、ブーダンや彼に影響を与えた浮世絵、アメリカ印象派絵画も併せて、全58点でモネの魅力に迫ろうというものです。

展覧会の構成順に印象に残った作品を挙げて行きましょう。

Ⅰ.初期のモネ インスピレーションの源

・「フォンテーヌブローの薪拾い」 テオドール・ルソー
モネの「森のはずれの薪拾い」1863年頃と併せて、展示されている。モネの初期の作品だが、ルソーの同作品をモチーフに描いたのだろうか。
ふたつを比較すると、ルソーとモネの作品の違いは一目瞭然。個人的にはルソーの作品が好きだけれど、後のモネにつながる気配を早くも見せている。

・「洗濯女」 ミレー 1855年頃
本展マイベスト3のひとつ。モネ展に来て、ミレーをベスト3の一角に入れてしまうのはどうかと思うけれど、良いものは良い!夕暮れ時の風景、情感あふれるというのはこういう作品をいうのではなかろうか。

Ⅱ.モネと初期の印象派
・「ポプラ並木のある草原」 1875年頃
モネの風景画。画面半分を使用して空を下半分を花咲く草原として描いている。モネらしい作品。

・「ロンシャン競馬場の競走馬」 エドガー・ドガ
同じ印象派でもドガのこの作品は、モネと対照的。乗馬服を着込んだジョッキー達と馬をしっかりと描いている。気になったのは、乗馬服の色の取り合わせ。美しい配色。

Ⅲ.モネと印象派の勝利 1880年代
・「ヴァランジュビルの崖の漁師小屋」 1882年
今回の展覧会では過去あまり見たことのないモネの風景画を見ることができた。本作もその一つ。
海岸の崖に立つ漁師小屋を描いている。何よりも崖に目が吸い寄せられる。モネ特有の色彩。崖なのか草原なのかはっきりとは分からないのだが、光にあふれていることだけは間違いない。

・「アンディーブ岬、ミストラル」 1888年
アンディーブ岬からアルプスを遠くに望んでいる風景画。モネらしからぬちょっと粗いタッチの樹木や海。対照的にアルプスは光輝いて静か。

・「ジヴェルニーのポプラ並木」 1887年
ひょろひょろとしたポプラが薔薇色の背景を背負って、長く細く上に伸びている。ただそれだけなのに、美しく、輝いている。

Ⅳ.モネの技法
「ヴェトゥイユの花壇」「クルーズの谷」の2作品を使用して、モネの技法を解説している。
これは、素人でも分かりやすくて参考になった。

Ⅴ.モネと日本美術
ここでは、モネの作品もさることながら日本の浮世絵がいくつか紹介されていた。そして、その発色の良さに目を奪われる。
ことに、東海道五拾三次之内、「蒲原」「「箱根 湖水図」などは何度も見ている作品なのに、復刻版?と疑うような色と状態の良さであった。浮世絵だけでも、もう1度見たい。

・「プティック・クルーズの峡谷」 1889年
私がモネを知らなさすぎたのかもしれない。モネと言えば、睡蓮、ルーアン大聖堂、日の出・・・の印象が強すぎて、こんな峡谷の作品など、まるで思い浮かばない。が、彼は描いていた。かくも鮮やかに。

Ⅵ.モネとアメリカ美術
モネの作品がアメリカにも伝わり、彼の影響を受ける画家たちが次々と現れる。
残念ながら、本家本元のモネを上回るような強烈な作品は見当たらなかった。

強いて挙げれば、「アトリエの中の芸術家」 ジョン・サージェント 1904年
サージェントオリジナルな画面の中、モネの影響を受けたとされるのは光の扱い方。ベッドを照らす陽光がモネの影響などとは、指摘されて初めて、そうかなぁ、、、と思う程度。

Ⅶ.モネの連作
この終盤で、お馴染みモネの連作モチーフから1作ずつ展示されている。
・「セーヌ川の朝、ジヴェルニー近郊」 1897年
本展、マイベスト。そして、この作品が図録表紙を飾っている。
そのまま絵に飲み込まれたくなるような朝靄の風景。何もかもが静かで美しい。
モネっていいなぁとまたも思ってしまった。

Ⅷ.1900年以降のモネと印象派
・「ベレー帽をかぶった自画像」 ポール・セザンヌ 1898-99頃
ここで、セザンヌの晩年の自画像を出してくるあたりが心憎い。ブリヂストン美の自画像を彷彿とさせる。

本展覧会の最後を飾るのはやはり「睡蓮」1905年。

少しずつ、全部見たいといった欲張りな私にはぴったりの内容でした。

突然のこと

先週の木曜日、前回の「名古屋美術館めぐり」をアップした数時間後、突然の腹痛と嘔吐に見舞われました。痛みがあまりに強く、自力歩行もできなくなったため、逡巡したあげく、やむなく救急車を呼ぶことに。。。

救急車に運ばれたまでは良かったのですが、ご多分にもれずなかなか受け入れ先の病院が見つかりません(最初の二つに拒否された)。近隣の救急だと残るは整形外科のみというので、、現在お世話になっている都内某所の病院に打診をお願いしたところ、ようやくOKが出て、診ていただけることになりました。

病院へ着いたら、古手の看護婦さんが、とっても迷惑そうに救急隊員の方に嫌味を言っているのが聞こえました「こんなの、かかりつけって言わないでしょ!」とかなんとか。。。
救急隊員の方、本当にごめんなさい。
が、予想外に私の症状は重かったようで白血球がかなりの異常値だったため、そのまま入院することになりました。

で、今朝一応、退院いたしました。入院翌日から絶食+点滴治療、何も食べられないのって悲しいです。
食中毒か何かかもしれませんが、はっきりとした原因は本日現在不明です。
もうひとつの気がかりは、入院費+各種検査費用(CT,レントゲン、明日は胃カメラ、超音波等々)、差額ベッド代ってこんなに高いのですね!驚きました。

それにしても、おなかが破れてしまうかと思いました。あの痛みは当分忘れられそうにありません。

小学2年の扁桃腺除去以来、入院など初めてですが、やはり辛い。
健康のありがたさをつくづく感じました。

プライベートすぎるお話ですが、記録として残しておきたかったのでご容赦くださいませ。

名古屋 美術館めぐり

地元名古屋での鑑賞記録です。今回は、あまり時間をさけなかったので、主要な5館のみとなりました。ちょっぴり不完全燃焼状態です。

<9月23日>

・愛知県美術館 「タイムスケープ-もうひとつの時間-」&常設展示<特集:片岡球子>

・名古屋市美術館 「版」の誘惑展

・松坂屋美術館 「マティスとルオー 素晴らしき芸術への共感」

<9月24日>

・名古屋ボストン美術館 「クロード・モネの世界」展  「駒井哲郎 銅版画」展

・徳川美術館 「神仏に祈る」 蓬左文庫「妖怪絵本」


今回は主要な5館のみに絞っての鑑賞となりました。
中で、一番評価が高いのは名古屋ボストン美術館「クロード・モネの世界」及び「駒井哲郎 銅版画」展、次点は、松坂屋美術館の「マティスとルオーー素晴らしき芸術への共感」。
「ルオーとマティス」は春に東京の松下電工汐留ミュージアムで開催されたものの巡回であるため、既にご覧になられた方も多いことでしょう。

名古屋ボストンのモネと駒井哲郎は、同館オリジナル企画であるため、他館への巡回はありません。
来週の日曜9月28日までの開催です。詳細は別途アップいたしますが、モネだけでなく彼に影響を与えたコロー・ミレー・ルソーらの絵画やボストン美術館ご自慢の浮世絵コレクション(今回はビゲローコレクション)から、保存状態がとびきり良い作品が数枚展示され、いろんな楽しみ方ができました。

逆に残念だったのは、名古屋市美術館と県美です。
両館とも、名古屋ボストン、松坂屋美術館の賑わいとは裏腹に、閑古鳥が鳴いてそうなほど、お客様が少なかった。。。
公立美術館危うしです。名古屋の人は印象派から印象派以後の西洋画展覧会が大好きです。
私の知る限り、モネ、ゴッホ、ルノアール、ダリ、マティスなどの展覧会は行列を作ることもしばしば。
23日祝日のボストンは、入口手前で相当な混雑を感じたので、撤収し翌日出直しましたが、それでも混雑していました。

名古屋市美と県美の企画展は、企画展と言いつつ、実質所蔵品展なので、何とか工夫をこらして見せようと言う努力は認めますが、逆に工夫をこらしすぎて、教育的見地からの鑑賞方法を呈示するなど、ちょっぴり上から目線を感じてしまいました。

鑑賞方法などなくても、モネなどの名画を前にすれば、ひたすら観客は感動するのですが、それだけではダメなの?と問いかけたくなります。

次回、名古屋ボストンのモネと駒井展へ続く。

TWS-EMERGING2008 08/08/30~09/21 TWS本郷

行ってみたい行ってみたいと思いながらもなかなか行けないギャラリーってありませんか?
美術館は、何とか時間のやりくりを付けていくのに、ギャラリーはついおろそかになりがち。

トーキョーワンダーサイト本郷もそんなギャラリーのひとつ。
御茶ノ水から徒歩7分ということですが、場所が分からないと時間も長く感じます。
東京水道局を抜けると、壁面緑化の見本のようなビルが建っていました。
これだろうな・・・当たりです。

今期は、吉田真由子、江幡京子、渋谷奈緒の3名。

個人的に一番ひっかかりを感じたのは吉田真由子の「鬼し」。
意味するところは分からない。ちょうど最終日の21日に行ったので、作家さん本人ともお話したけれど、テーマは言葉とのこと。
正方形に切った薄いハトロン紙とスプーンと燃えカス(灰)と展示台として真っ黒のテーブル。これらは全て作家本人の手により作成。
スプーンの横に置かれている紙の枚数分、灰も多くなっている。
そして、この作品の前にたつと、何だか匂いがする。この匂いは何だろう?建物から発するものなのか?作家さん本人によれば、1日1回炊くとおっしゃってました。でも、お香ではないような。
紙を燃やすという行為そのものが行われるのだとしたら、儀式めいている。

はろるど・わーど」さんの記事でご紹介されていた渋谷奈緒「passage」も気になる。
刺繍や編み物を思い出させるような模様絵画。どんどんと続いて行くつながっていくようにも見える。
ペンで描かれた線の美しい作品群で、あげは蝶の羽にも見えてきた。

東独留学中に手がけた作品が本になっているとか。渋谷さんご本人とも直接お話しすることができた。ギャラリーの良さってこういう所にもあると思う。
今回のような線の細い作品だけでなく、過去本にされた線が太い絵画もぜひこの目で見てみたいもの。
まだまだ先が楽しみな作家さん。線を使うところが共通しているアンリ・ミショーのような作家さんになられるのだろうか。絵と文字のコラボ作品が作風にマッチしそう。

トーキョーワンダーサイト本郷は、かなり広い。この程度の広さがあれば、観客もわざわざ見に行こうかなという気持ちにさせられる。
しかも、多くのギャラリーが休みの日曜に開館している所も良い。
今後は定期的にのぞいてみる予定です。

特集陳列「中国書画精華」前期  東京国立博物館

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東京国立博物館アジア館で開催中の特集陳列「中国書画精華」に行って来ました。
前期(10/5まで)18点、後期(10/7~11/3)14点が展示替え。全期を通じて主に書の作品は展示されています。

さて、やはり見所は中国絵画。
さすが東博。特集陳列といえども、18点中、国宝2点、重要文化財11点そろえて来ます。

中国絵画と一口に言っても、画風は様々。
印象に残った作品はほとんどすべてと言いたいのですが、中でもというものをピックアップ。

・国宝「十六羅漢図」(第四尊者)北宋時代 清涼寺蔵
見た瞬間、これは只者ではなかろうと思わせます。
絵から流れる雰囲気が違う。。。羅漢の絵なのですが、どことなく恐怖を覚えます。

・「四睡図」 3名合作 元時代
双眼鏡を持参しなかったのを激しく後悔しました。
はっきりと見えなかったのですが、猫のようにかわいい虎を枕に人が寝そべっています。
まさに、四睡。
こんな絵もあるのか・・・と驚きました。

・「蓮池水禽図」 南宋時代 知恩院蔵
左に傾く蓮の葉と花。蓮池図は数見れど、この作品のように左に傾いているのは初めてのような。

・「翠竹図」 顧安筆 元時代
これぞ、中国絵画。若い竹がすっくりと涼しげに描かれていました。

・「雛雀図」 南宋時代
小品シリーズの中では、一番愛らしかった。
小さな色紙サイズの作品も中国絵画の良さが伺われて楽しめます。

とにかく、どの作品も見せてくれます。眼福でした。

*作品リストは係の方に申し出るといただけました。

なお、この日は本館でようやく久隅守景の「納涼図」を拝めました。
やはり本物は違う。こんなにも凄い絵だったのねと感心しました。教科書でお馴染みの高村光雲の「老猿」も初見。もうひとつ、「堅田図」という桃山か室町あたりの絵が気に入りました。

本館は、相変わらず大人のワンダーランドぶりを発揮してくれます。

「出光コレクションによる近代日本の巨匠たち」 出光美術館

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冒頭のチラシ、山種美術館のものではありません!出光美術館です。
ありがたいことに、さるお方からチケットをいただいたので、早速行って来ました。
出光版プチ「対決展」です。

今回は、出光コレクションによる日本人作家のごった煮的展覧会。
出展作家は
・上村松園
・東山魁夷
・富岡鉄斎
・坂本繁二郎
・小杉放菴
・平櫛田中
・板谷波山
・富本憲吉
など他多数。

展示構成は次の通り。感想と共に振り返ります。
1.近代のめざめ
上村松園の春夏秋冬も良かったが、唯一1点東山魁夷の「春梢」が最高です。欲しい。
なぜか、この2人の作品の後に続くのが、芳年の「風俗三十二相のうち4点」かなり唐突感あり。
そして、忘れてならないのが平櫛田中の「張果像」。
何でしょうね、このリアリズムは。東博の常設コーナーで平櫛田中の木彫作品に出会うたび、雷に打たれたような衝撃を覚えますが、今回もまた同じ。
これは、平櫛田中美術館に行けという思し召しではないでしょうか。

この他、墨色も鮮やかな富岡鉄斎中心に明治の日本画が紹介されています。

展覧会最終コーナーで小杉放菴の作品がずらり。小杉放菴は大好きです。こちらも、一度まとめて見に行く必要がありそうです。
特に最後の最後にある「さんたくろす」などは、見ているとなぜだか泣けて来ます。

2.茶のいろどり
絵画だけではありません。出光コレクションと言かえば、やはり陶芸。
今回は南宋や朝鮮茶碗にまじって、昭和の作家によるお茶碗がずらり。川喜田半泥子と波山中心に展開。

3.和のモダニズム
こちらでは昭和前半の工芸作品を展示。蒔絵や花籠など。高井白陽の蒔絵中心。残念ながら名前は初めて知った。

4.近代陶芸のパイオニア-板谷波山VS富本憲吉
いやはや板谷波山、恐るべし。
彼の編み出した「葆光彩」技法を使った陶芸作品の数々は薄いベールに覆われて不思議な魅力を発散していた。
この技法には、大きな作品より「香炉」や「小花瓶」のような小さな作品によりマッチしているように感じた。そう思ったのは私だけ?
「彩磁蕪小花瓶」や玉葱形の花瓶に使用されていた「彩磁」も美しい。

富本憲吉のモダンなデザイン陶器も捨てがたい魅力。
むしろ普段使いしたくなるのは、こちらの器。
一番のお気に入りは「色絵煎茶器」。旅先携帯用に作られたので、お茶碗が入れ子式になっている。
何と、かわいい器なのだろう。。。

併設で 仙展も開催。

併せて楽しめます。

*10月26日まで開催中です。

「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」 東京藝術大学大学美術館

芳崖

行こう行こうと思いつつ、なかなか行けずにいた「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」に行って来ました。
大人500円という入場料から、さほど期待していなかった展覧会です。バウハウス、コレクション展と期待を裏切られていたので尚更でした。

しかし、侮ることなかれ。どっぷりと芳崖作品に浸る濃厚な時間を過ごすことができました。

展覧会の構成を振り返りつつ感想を。
<芳崖の画業Ⅰ 下関と江戸・東京>
過去、あまり意識しなかった芳崖ですが、初期の作品から既にその非凡ぶりを発揮していることが分かります。
「牡丹図」 下関市立美術館
「山水図」 山口県立美術館
「鏻姫像」 下関市立長府図書館

などなど枚挙にいとまを問いません。どれもこれも狩野派の粉本教育を受け、確固とした基礎のもとに制作にあたっていた姿が浮かびます。

<模本 芳崖芸術の基礎>
上記の通り、教育の基本となった模本作品の数々。探幽などを好んでいたのでしょうか。

<芳崖の画業Ⅱ フェノロサとともに>
フェノロサに見出された芳崖は、彼の影響を受けつつ新境地を開拓していきます。
・「山水」 東京藝術大学 本展ベスト3のひとつ。
過去の作風から完全にひとつ抜け出していることが分かります。幽玄な色遣いは天女の羽衣を思い出させます。明け方の山水図なのでしょうか。
岩の形も芳崖特有の形をしていて、非現実的な気がしました。

・「不動明王」 東京藝術大学
後の悲母観音への軌跡がうかがわれる名作。重要文化財。
芳崖はこの作品にも見られるように、岩をくりぬいたようなニッチな空間に仏を描くことが多い。

・「大鷲」 明治21年頃 東京藝術大学
この大きさには目をみはる。何と、こんなものを見られるとは・・・。絶句。
良し悪しは置いておいて、大迫力画面を堪能してください。

他にも「岩石」「獅子図」などなど、明治の芳崖日本画が勢ぞろい。
春に京博で河鍋暁斎展を見たけれど、今年は江戸から明治に活躍した二人の日本画家の回顧展を楽しめて大満足。
暁斎も狩野派の教育を受けているせいか二人の作品はどこか共通した所がある。特に衣の襞の描き方や飛沫の描き方が似ているように思います。

<悲母観音へ>
大作制作のために描かれた下絵が全て残されています。長い試行錯誤の末に完成した作品なのだということを改めて感じます。

そして、ついに「悲母観音」との対面。
う~ん、う~ん、う~ん、やはり素晴らしい。最後の芳崖の作品にふさわしい。当たり前ですが、印刷と本物の違いはここでも明らかに。。。日本画は特に金粉など使用されているため、尚更です。
しかも、サイズも大きかった。じっくりじっくり眺めました。
最後の仕上げを弟子の雅邦に頼んで亡くなる芳崖。

お疲れ様でしたと思わず合掌したくなります。

*9月23日(火)まで開催中です。22日(月)も開館しています。

ギャラリー徘徊記録 08年9月20日

昨日アップした資生堂ギャラリーを皮切りに、いくつかギャラリーをはしごしたので簡単に。

1.ギャラリー小柳
吉井智、中村哲也の2人展。
いずれも、個人的には好みではないため、軽く流してOUT。
吉井作品はかなり売れていた。

2.TARONASU 松江泰治展「Nest」
こんなまとめ書きをしては申し訳ないような、出来であった。TARONASUは初めてだったので、JR馬喰町駅を降りてから、迷ってしまった。分かってしまえば、近いのですが。。。
さて、このギャラリーは地下の展示スペースが広く、気に入りました。お隣にはカフェがあって、ランチが美味しそう!次回はぜひ、お昼を食べつつ鑑賞と行きたいところ。

松江泰治の新作は、う~ん正直いまひとつかな。
旧作の俯瞰写真の方が圧倒的に良かった。この写真家さんは、カラーセンスが良い。ただの風景なのに、色紙を貼り合わせたような光景がとても素敵だった。
やはりというか、大きい作品の方が相当数売れていました。
皆、考えるのは同じか。
新作では階段下りて正面に展示されていた芝生の写真が一番良かった。

*9月20日(土)で終了しています。ご注意ください。

3.Radi-um
今回はグループ展なのか、複数アーティストの分野もテイストも異なる作品が展示されていた。もとより、TARONASUの帰り道だったので、ふらふらと入ったのだが、ここで一人面白い作家さんを見つける。
その名は岩田俊彦さん。
東京芸大美術学部工芸家漆芸専攻卒業の1970年生まれ。
彼の現代アートな漆パネルは和空間にも、洋間にも合いそうな作風。鶴やどくろや松などを記号化、デフォルメして漆パネルに表現。
これまた、やはりというべきか展示品2点いずれも売約済みだった。

近々、別のギャラリーで個展をやられるとのこと。気になります。

もう1人。1階で映像作品を出展していた山口幸太郎も良かった。
作品タイトル「15番目の宝箱」。映像は長く見ていられるかどうかが勝負のような気がする。
少なくとも彼の作品は腰を落ち着けてじっくり見たくなるだけの魅力を持っていた。
なかなかに面白いけれど、もうひとひねりあっても良いような。。。

お隣のギャラりーCASHIものぞきましたが、今回はハズレでした(失礼)。

4.西村画廊
西村画廊扱いの作家+新しいアーティストを加えたグループ展。
中では、押絵千恵子のドローイングが一番良かった。
留学先のベルギーの風景画。
やはり、この人はきれいな色を使う。

「キム・スージャ展 鏡の女:太陽と月」 資生堂ギャラリー

久しぶりに資生堂ギャラリーに出かけた。
銀座と言いつつ、新橋の方が近いので便利なようで不便。

さて、韓国生まれNY在住の女性アーティスト:キム・スージャだが、これまで名前を知らなかった。どうやら、相当に有名なアーティストらしい。
今回の資生堂ギャラリー個展は新作映像作品をひっさげての登場。

前評判は高かったので、やっと行くことができてほっとしている。そして感想は・・・すごく良いです。
久々にギャラリーの展覧会で良いもの見させていただきました。
壁4面を使って、インド・ゴア地方の海景を映写している。
作品タイトルは次の通り。
・Eclipse   ⇒ 入口向って正面
・Reflection ⇒ Eclipseの反対側
・Deep Water ⇒ 入口向って右側の壁
・Water with Rock ⇒ Deep Waterの反対側

まずは「Eclipse」。どちらが太陽でどちらが月なのか、今でも判然としない。こんな風景が実際にあるのか・・・と12分33秒しっかり見届けてきた。
太陽や月の動きと同時に、海の干満を「Water with Rock」で表現。満潮時に岩は姿を見せないが、潮がひくにつれて、少しずつ姿を現す。
「Deep Water」も不思議な作品。
他の映像とは速度を変えているのだろう、ゆっくりとゆっくりと、波が動く。じっと見ていると海という飛沫に肌が覆われて行く、包み込まれていくような感覚を覚える。

母なる海なのだ。

小展示室には写真作品「The Sun-Unfolded」が展示されています。
映像のインパクトが強すぎて、こちらは存在感が薄かったです。

*10月19日(日)まで開催中。日・祝のみ18時Close、月曜休み ご注意ください。

「白隠とその弟子たち」(後期) 永青文庫

後期の「白隠とその弟子たち」展を見て来ました。
野間記念館と永青文庫は近いので、野間の展示替えとセットにすると便利です。

さて、後期展示ですが前期の方が「おっ」という感動は強かったと思います。今回は、これ!という作品がほとんどなかったです。前期で初対面衝撃が薄れたのが一番の要因かもしれませんが、ちょっと小粒の作品が多かったように思います。

ですが、印象に残った作品をあsて挙げると
・「布袋・烏賊図」 白隠 なぜ、布袋と烏賊なのか??? 不思議な取り合わせに驚く。
・「袈裟達磨図」 白隠 なんといっても、ど太く濃厚な墨の輪郭線が目をひく。前回も同じような達磨の作品があったように記憶している。
・「弁財天図」 白隠 思わずくすりと笑ってしまうようなパロディー作。
・「お福お灸」 白隠 お灸好きな私ですが、痔疾を患い、お尻にお灸をすえられる男がいと哀れなり。


「一円相」(円を描いた墨画)で、白隠と弟子の東嶺円慈の作品がそれぞれ展示されていました。
単純なまるなのに、両者の作品は全く違う様子で、シンプルな対象ほど差がよく現れるのかなと思った次第です。

*この展覧会は9月15日に終了していますので、ご注意ください。

「西洋絵画の父 ジョットとその遺産展」 損保ジャパン東郷青児美術館

ジョット

行って来ました。「ジョットとその遺産展」。
想像通り、私には敷居が高かったです。宗教画は洋の東西を問わず、信仰主体や絵画技法が異なるだけで、どこも同じような気がします。

今回は感想を書くにしても、あまりにこちらの知識不足で書けば書くほどボロが出てしまいそう。
どれを見ても大して変わらないな・・・というのが正直な感想です。

言われてみれば、時代を下るにつれて聖母の表情に柔らかさが出て、肉感表現も見られたりするのは分かりました。何しろ冒頭に展示されていたジョットの「サン・ジョルジョ・アッラ・コスタ聖堂の聖母子」の聖母は、男性か女性か一見した時判断できませんでした。
最後のコーナーにあった「聖イヴォと少女たい」は聖母ではありませんが、明らかに女性の様相をしております。

もうひとつ、宗教絵画という点で見ていたのは錐かね紋様。こちらも日本では院政紀の仏画で非常によく見る技法です。西洋の場合、テンペラ作品がほとんどなのですが、金彩箇所には、細かい紋様が見られました。

解説は、章単位で分かりやすく案内されていたので良かったのですが、哀しいかなそれらの解説を読んでも作品理解には至らず、撃沈です。

まるで、参考にならない展覧会紹介記事で申し訳ございません。
鑑賞記録ということでご容赦くださいませ。

*11月9日(日)まで開催中です。
 なお、10月1日(水)はお客様感謝デーで無料観覧となっています。

「川合玉堂とその門下」 講談社野間記念館

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文京区にある野間記念館に行って来ました。
今回で2度目の訪問となるので、同館のスタンプカードはこれで一杯になり、今度ポイントカードを提示すれば無料で拝観可能です。

さて、今回は川合玉堂を中心として、その門下の画家の作品と併せた内容です。
目玉は、「渓村秋晴」明治41年 でしょうか。比較的初期の作品ですが、すでに貫禄たっぷり。
展示室の入口正面に展示されているのもポイントではないでしょうか。

個人的には、「鵜飼」も気になりました。
名古屋の古川美術館で同様のタイトルが付いた作品を見ましたが、今回の作品の方が力が抜けていて、鵜匠や鵜の動きがよく描かれているように感じました。

玉堂門下の中では、児玉希望が好きです。
四季の風景を水をメインに扱った風景画「春、精進湖」「夏、華厳」「秋、那智」「冬、十和田」は見た目も涼やかで秀逸です。ことに、春の精進湖は湖面に映った緑が幻想的でした。

同じく希望の「十二ヶ月図」も師匠玉堂の同じ一連の作品と比べて、良かったです。希望を好きな理由はその色づかい。師匠を超えた才能を感じました。


第4章では、村上豊「小説現代」の表紙原画シリーズを開催しています。
お名前にはピンと来ませんでしたが、ユーモラスさ、愛らしさ、華やかな色と見ていて楽しい作品です。原画とあわせて、表紙化されたものも一緒に展示されていましたが、やはり原画とは味わいが異なる者ですね。
印刷は何でも平坦にうすっぺらに見えてしまうので不思議です。

*10月26日まで開催中です。

「ベルギーロイヤルコレクション展 前期」 太田記念美術館

ベルギー

巷で評判の「ベルギーロイヤルコレクション展 前期展示」へ行って来ました。ブロガーの皆様のご報告、ご感想を目にするにつけ、心ははやり、気はあせる。何しろ、前期展示は9/15あさってで終了、さらに後期は9月17日~9月28日(除く22日休館日)のわずか11日間と短い。
見逃したら最後、ベルギーまで行っても見られるか分からないし。。。
前置きが長くなりましたが、とにかく前期には間に合いました。

で、感想ですがやっぱり良かったです。海外里帰り浮世絵はどれもみなハズレなどありません。
まして本展はロイヤル(王立)なだけに、世界で1点とか、世界で7点しかないものの1点とか、稀少性のある作品がいくつかあって、さらに例によって例のごとくコンディションが良い。
雲母刷りの雲母の剥落がほとんどない作品もありました。剥落していてもごく一部。通常国内で見る浮世絵は退色が相当進んでいたり、雲母が半分以上剥げていたりと、状態が万全でないものが多いので、本当に眼福でした。

個人的には、どうしても春信に目が行ってしまいます。
中でも「五常 義」。何でしょう、この朱色とピンクの色の出は。ミネアポリスでもピンク色に感動しましたが、今回はピンクだけでなく微妙な日本色である朱(赤ではない)に目を奪われました。
春信作品は全てコンディションが良くこれだけで、来た甲斐があったと思います。

意外だったのは歌川国貞「大当狂言之内 菅丞相」です。この作品は、展覧会のチラシ(表)にも使用されていますが、最初チラシで見た時は何でこれを使ったんだろう・・・と思うほど、その良さが分かりませんでした。
しかし、本物と対面して「なるほど、これはチラシにと思うわけだ」と納得できたのです。
それほどに、本物の浮世絵から溢れる迫力が強かったということ。桜の枝をバラのように横くわえし、忘れられないのはその瞳。まさしくぎろっとひとにらみする姿は、真剣に怖かった。

忘れてならないのは、国芳の金魚づくしシリーズ。森ビルのスカイアクアリウムで本物の金魚と対面してから、日は浅いのですが、ここまで擬人化できるなんて、江戸文化って楽しかったんだ、と今と変わらぬものを感じてしまいます。

珍しいと言えば歌麿の妖怪(幽霊)画。、3点。「見越入道」「一つ目」「河童」は、美人画歌麿の違った一面を見られる好作品です。
でも、やっぱり美人画の歌麿が好き。

これまた、後期展示が楽しみです。この後来年1月に京都高島屋、5月に日本橋高島屋でも別作品で展覧会があります。
いっそ全てを制覇したいと目論んでしまうのでした。

*前期は9月15日(月)まで開催中です。

「月百姿を主に月岡芳年展」 礫川浮世絵美術館

月百姿は、芳年のシリーズ作品の中で一、二を争うほど気に入っているけれど、全ての作品にお目にかかってはいない。
今月、来月と月百姿を中心の展示内容ということで、早速出かけて来た。

午前中だったせいか、今回は来場者は私一人。前回は狭いスペースにお客さんがひしめいていたけれど、今回はゆっくりじっくり見ることができた。

月百姿以外の作品もたくさんあったが、初期作品は師匠の国芳の影響が多分に伺われ、ちょっと魅力に欠ける。しかし明治以後は芳年らしさが見えてくる。このあたりの作品からはぐっと楽しくなってくる。
彼の浮世絵の魅力は、登場人物の線と表情ではないだろうか。どこか西洋技法の香が漂って、江戸紀の浮世絵とはどこかテイストが違う。

常日頃、芳年作品はかっこいい!キレがある!と思うのは、「月百姿 原野月 安昌」などを目にする時。同様に「月百姿 鳶巣山 暁月 戸田半平重之」「月百姿 吉野山/夜半月 伊賀局」などを見ているうちに、はぁ~と思わずため息が出てしまうのであった。これら3作品は人物のたたずまいが美しい。

後期の10月も今から楽しみ。

*9月25日まで開催中。

「ジョン・エバレット・ミレイ」展 Bunkamura ザ・ミュージアム

ミレイ

今年の2月までミレイの名は知らなかった。日本語で同じ発音となるフランソワ・ミレーなら知っていたけど・・・。
2月にオランダに行った時、滞在期間中にゴッホ美術館新館で「ミレイ展」の開催が始まった。初日は、夜の7時から展覧会にちなんだ幻想的なパフォーマンスを屋外で行われ、ミレイの世界觀にどっぷり浸ったと言える。
おまけに、子どもたちを描いたコーナーでは本物の人間の子供が身じろぎもせず、作品の隣で同じポーズを決めていた。時間交代制なのかなと余計なことを心配しつつ、海外では面白いことを考えるな~などと感心しつつ、モデルと絵画の両方に目を向けた。

そして、オランダでの展覧会が日本にも巡回してきた。
作品数は、思った通り日本展の方が少なくなってしまっている。ゴッホ美術館新館展示室全てを使っていたので、Bunkamuraで全部は無理だなと思った通り。オランダで書いたメモを読み返すと、やはり同じ作品に対して好感を持っていることが分かった。人の嗜好というのは7か月足らずでは変わらないようだ。

印象に残った作品は、初期ラファエル前派時代の作品群。「アグネス祭前夜」「両親の家のキリスト」「マリアナ」「オフィーリア」及びドローイング。
次に続くⅡ「物語と新しい風俗」では「救助」。何度見ても映画「バック・ドラフト」を思い出す。それほどにドラマチック。「連隊のこども」は後に続くファンシーピクチャーを予感させる。

これ以後の肖像画は、あまり好みではないが、ミレイの生涯をたどる上では重要な展開。

「初めての説教」「あひるの子」「きらきらした瞳」ミレイが描く子供たちの瞳は常にまっすぐ。

最後に忘れてならないのは晩年に描かれたスコットランド風景画の数々。このシリーズの作品数が日本では少なかったのが残念。オランダでは、倍はあったのではないかと思う。
どれも好きなので、選ぶのは難しいが「穏やかな天気」「露にぬれたハリエニシダ」は、その前に座っているとスコットランドの風景に囲まれているように思えた。

*10月26日まで開催中。

「パリーニューヨーク 20世紀絵画の流れ フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター所蔵品展」 府中市美術館

府中市美術館で9月6日より開催中の「パリ-ニューヨーク20世紀絵画の流れ」を見て来ました。
日曜のブリヂストンがあまりにも素晴らしかったので、本展についてこその良さを挙げて記事にしようと思います。

展覧会の構成は次の通り。
Ⅰ章 近代美術の起源(はじまり)
Ⅱ章 アメリカ絵画の胎動
Ⅲ章 抽象表現主義-アメリカ絵画の成立
Ⅳ章 ヨーロッパとアメリカの戦後絵画

まず、何と言っても目をひくのは入口正面にある大作です。
・ギュスターブ・ドレ パリの防衛 1871年
暗い色調の中に、フランスの三色国旗が中央に折りたたまれるように描かれています。人物表現も見事。

Ⅰ章ではコローやセザンヌの小品も出ていますが、むしろ普段目にすることのないトーマス・コールらハドソンリバー派の風景画がいかにもアメリカの大学コレクションといった感じで出展されていました。

しかし、Ⅰ章で印象的だったのは意外にもムンク。
・「サン・クルーのセーヌ川」 1890年
紫とブルーを主体にしたセーヌを描いた作品ですが、描かれている木のしだれ具合が、だらりとしていて、色遣いはどもかく木を見てムンクらしさを感じてしまいました。
でも、見ているとなぜか落ち着きます。

Ⅱ章では、オキーフ3点、ベン・シャーン2点のアメリカ作家作品が出ています。エドワード・ホッパーもあり。アメリカ近代絵画がお好きな方はぜひ。

Ⅲ章、Ⅳ章では次の2品に付きます。
・「ナンバー10」 ジャクソン・ポロック 1950年
・「ナンバー1」 マーク・ロスコ 1948-1949年

ことに、ポロックが良かった。絵に力がありました。

今後もなかなか目にする機会がなさそうなアメリカの名門大学コレクション展です。初見作品が多かったのも見どころの一つでしょう。

期間中、公開制作として呉亜沙さんの-ホームパーティーも展観できます。初日だったので、何が何やら分かりませんでしたが、ファンの方はぜひお運びください。


*11月3日まで開催中です。

「美術散歩 印象派から抽象絵画まで」 ブリヂストン美術館

本当は、昨日行った展覧会のことを記事にしようと思っていた。でも、今日ブリヂストン美術館の「美術散歩」所蔵品展に行って、改めてブリヂストン美術館の素晴らしさに感心した。昨日拝見した「弐代目・青い日記帳」Takさんの記事の通りだ。この感動の冷めやらぬうちに、記事にせねば・・・となった次第。なぁんだブリヂストンかと侮ることなかれ。

一連の彫刻群(ブールデル、ロダン)を抜けて、第1室に入ると、今日の最初の1枚。
・「水浴」 ジャン・バティスト・パテル
・「婦人像」 トマス・ゲインズバラ
・「若い女の頭部」 ドミニク・アングル

この3点を見ただけで、すでに満足。これ3つ並べて見られる美術館など、日本で他にあるだろうか。
かの西洋美術館くらいではなかろうか。

さらに、ここからもすごい。
・「乳しぼりの女」 ジャン・フランソワ・ミレー
・「森の中の若い女」 カミーユ・コロー
これまで、ブリヂストンのコローと言えば「ヴィル・ダブレー」をイメージしていた。こんな作品も持っていたのね。ミレーの乳しぼりも良い。
・「石切場の雪景色」 ギュスターヴ・クールベ
隣にあった「雪の中を駆ける鹿」と言い、クールベは当時時代の寵児であったのではないか。
クールベ展をぜひ、どこかで企画していただけないだろうか。これだけ、多様な作風を持つ才能ある画家はなかなかいないように思う。
ここに挙げなかった名作も多いが、この部屋の最後はやはり、レンブラントの「聖書あるいは物語に取材した夜の情景」。溜息ものだ。

第4室印象派の部屋で今回光っていたのは、モネの「アルジャントゥイユ」関連の作品2点。落ち着いた雰囲気。ゴッホの「モンマルトルの風車」も良い作品だ。

第5室「変わりゆき絵画の風景」
この日はボナールにやられました。計4点。こんなに持ってたっけ?的な驚きと小さいながらもボナールの良さがにじみ出てる作品ばかり、帰り際にもう1度戻ってじっくり楽しむ。なんて幸せなんだろう。

マティスの部屋やルオーの部屋は、はしょって第8室「ピカソの多彩な展開とその交流」へ。
なんと、今回はピカソ8点。おなじみのサルタンバンクや女の顔はもちろんだが、「茄子」が良かった。
この後第10室で、ウングワレイ2点と再会。早くからウングワレイに注目し、コレクションしている所はさすがというしかない。

今回の目玉はもうひとつ。第2室「日本近代洋画の景観」。
浅井忠がとても良かった。「グレーの洗濯物」「縫物」はもう1度見たいくらい。
明治、大正、昭和の日本近代洋画をコレクションしている美術館は数あれど、ブリヂストン所蔵作品は同じ作家の作品でも質が高いように思う。
やはり、コレクターの審美眼で選別されているからだろうか。
作家のネームバリューにこだわらないコレクションができているように思う。

下手な企画展よりよほど充実している。
いわゆる名画は、何度見ても飽きが来ないし、また帰って来たくなる。
それが、石橋コレクションの魅力だと思う。

*10月19日まで開催中。

2008年9月6日 鑑賞記録

青春18きっぷ最後の1回分をどう使うか、来週の土日は期限切れのため、今週が最終期限。
明日は予定があるため、使うのは今日限り。
前日より、頭を悩ますがちょうど展覧会の変わり目だったりして、適当な行き先がない。

結局、藤森照信先生のご著書「美術館三昧」掲載美術館をひとつこなすことにした。

行った順番。

①真鶴町中川一政美術館 ⇒ 「第15回吉田五十八賞・建築設計」、「公共建築百選・建設省」を受賞している。設計者は、柳澤孝彦氏、東京オペラシティ、東京都現代美術館の設計者と言えばお馴染みかもしれない。

感想。建物としての魅力は、正直ほとんど感じなかった。窓の切り取り方、天井、コンクリートには見えない外観が特徴的に感じたが、内装のクロスや照明は、今どき流行らない。
ただ、こちらの美術館は建物の力などなくても素晴らしい景観に恵まれている。隣の公園からは、海を一望しつつ休憩可能。
ソフトクリームをいただきつつ、一息ついて真鶴駅へ戻る。

②新宿三井ビル エプサイトにて、今森光彦写真展「神さまの森、伊勢 日本の聖域・神宮の杜」を見る。
スタンプラリーの最後の砦。結局今森氏による3つの展覧会へ行ったが、最初の写真美術館の昆虫展が一番面白かった。

③府中市美術館 パリ ― ニューヨーク 20世紀絵画の流れ フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター所蔵品展

別途アップします。小粒ですが、まずまず楽しめます。

④bunkamura museum 「ジョン・エバレット・ミレイ」展
やはり、文化村のスペースは狭かった。ゴッホ美術館新館と比較するのが間違いだろうが、作品の展示方法も見づらい箇所がいいくつかあったのが気になる。
オフィーリアに再会。 詳細は別途。

まとめると、今日はヒットなしの凡退まではいかず四球を選んで一塁にというところでしょうか。

「GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード」展 国立科学博物館

上野の東博へ向かう道すがら、いつも気になる建物があった。国立科学博物館。
休みの人もなれば、行列を見かけることも多く、科学博物館のこの人気は一体どこにあるのだろう・・・と不思議に思っていた。これまでは、名古屋からはるばる東京まで来て、しかも東博、西洋美術館等々名だたる美術館を前に、科学博物館へ入る時間は、さすがになかった。

しかし、ついに未知の扉は開かれた。
退社後まっしぐら。到着は18:50頃だったか。最初は、噂のシアター360へ。
これが、素晴らしいのなんの。まさに360度の視野の中、高画像が次々に足もとに左右上下に繰り出される。乗物に乗っているような感覚が味わえるのであった。

東博のトッパンシアターでは、始まるやいなやなぜか眠ってしまうのに、こちらは立ち見のせいか、全く眠くならずとても楽しめた。本日最大の収穫。

シアターを後に向かうは地球館。
科学博物館はとても広い。地球館、日本館とあって館内で迷子になりそうだった。
企画展「GOLD」を見る。
文字通り「金」を科学しつつ、歴史上、文化史上「金」の様々な姿を展示。たとえは悪いが、横浜美術館の「源氏物語の1000年」を金に置き直したというイメージか。

秀吉が作ったと言われる「金の茶室」の再現展示や、本物の金塊を触って、金と触れ合うコーナー、重さを感じるコーナーなど、見て、触ってと参加しながら「金にまつわる世界」に入っていた。

コロンビアの協力のもと、かの地での金製品も多数出品されており、文字通り金ぴか世界を味わった。


帰り道、西洋美術館前に次回展覧会「ハンマースホイ」展の看板を見た。とても良い作品。
私には科学より絵画かなぁ。。。と思いつつ家路についた。

*9月21日まで開催中。

「明治の洋画 解読から鑑賞へ」 茨城県近代美術館

日曜の茨城ツアーの際、最初に見に行った展覧会です。
茨城県近代美術館は2度目ですが、千波湖のほとりにある大きな近代的な施設だなと改めて思いました。水戸駅からもギリギリ徒歩圏内です。

帰宅後展覧会チラシを見て気付いたのですが、本展の趣旨は次の通り。
現在の私たちにも影響を与えた、近代的な鑑賞が成立した明治期の洋画をひもとくと共に、これからの美術館における鑑賞のあり方についても考える機会になればと思います。
現在のように、ひとり静かに作品と対話するような鑑賞形態は、明治半ばに美術展が盛んになり、フランス帰りの黒田清輝らの叙情的な写実表現が登場してからのことと言えるでしょう。

なんと、のんびりと好きな高橋由一や岸田劉生の作品を楽しんでいたが、その背後にはこのようなテーマが隠されていたとは。。。
そうと知っていたら、鑑賞方法も一味違ったものに・・・いやなってないでしょうね。

全国各地の国公立美術館と宮内庁三の丸尚蔵館所蔵作品を中心に、明治の洋画を約85点展示。
大変見ごたえのある内容でした。

印象に残った作品をご紹介いたします。*作品リストは入口で配布されます。

・高橋由一 「甲冑図(武具配列図)」 1877年 靖国神社 遊就館
由一の生真面目?な性格がうかがわれる作品。きっちりと描きこんであるけれど、紐などはよく見ると湾曲した部分が固い。

・中丸精十郎 ナイル河畔 
一見したところ、シュルレアリスム作品かと思った。明治という日本の洋画創世記にこんな作品を描いていることがすごい。

・川村清雄 「咬龍天に昇る」 1896年頃 福富太郎コレクション
絵そのものよりも、この作品にまつわるエピソードが興味深い。あの勝海舟がお買い上げした作品なのだが、もとはと言えば借金取りを龍の怖さで追い払おうと魂胆し作成された。
そうは問屋がおろすまじであったのだろうな。

・小山正太郎 「濁醪療渇黄葉村店」 1899年 ポーラ美術館
他にも小山作品は1点あったが、こちらの方が気に入った。

・佐久間 文吾 「和気清麿奏神教図」 宮内庁三の丸尚三館
本展ベスト。絵に気迫がみなぎっているので、見ているこちらまで緊張が伝わって来るような作品。
絵力ってこの絵のことを言うのではないのだろうか。背景にある壁の黒さと衣装の赤との対比がうまい。

・高橋由一 「鑿道八景図」 那須塩原市那須野が原博物館
こんな8点組の油彩小作品シリーズがあったとは、驚き。由一は、当世一代の大人気だったのだろう。

・中村彜 「木立風景」 1909年
作風が1か所にとどまらない。本人が一番悩んだはず。

・岸田劉生 「銀座数寄屋橋」 1909年
初見!この作品も小作品だが、気に入った。


極めつけは、改めて鑑賞の自由が楽しめる、原田直次郎作「スサノオの尊八岐大蛇退治画稿」。
いたずら書きなのか、真面目な神話作品に突如犬のぽかんとした顔が・・・。

*9月23日まで開催中。

「源氏物語の1000年-あこがれの王朝ロマン-」 横浜美術館

源氏

鎌倉からの帰路、予定になかった横浜美術館へ向かった理由はただひとつ。岩佐又兵衛。
福井県立美術館所蔵の岩佐又兵衛筆「和漢古寺説話図-「須磨」「浮舟」はわずか1週間9/6(土)までの展示となっていることを知ったため。

オープン初日であったけれど、生憎の天候のせいか、混雑はなくスムーズに鑑賞することができた。

源氏物語展は過去何回も展覧会が開かれている。過去の展覧会との差別化を図るとすれば、まずはタイトルに注目すべきだろう。源氏物語の1000年。まさしく、源氏物語の誕生から現在に至るまでの経年変化-人々の間にどんな形で伝えられ、表現され、広まってきたかを回顧する展示となっている。
したがって、時代によって源氏物語がどんな形で人々に浸透していったかを考えつつ見て行くと面白い。

印象に残った作品は以下の通り。

・「紫式部図」 伝狩野孝信 滋賀・石山寺
冒頭に展示されている「紫式部図」のインパクトは大きい。いわゆる姫姿なのだが、着物と全体の構図とが特異。絵の具の剥落が激しく、姫のおでこと着物の白い部分は特に損傷が激しいが、それを除けば、色も残っているし、見栄えがする作品。

・「紫式部日記絵巻」 五島美術館蔵
著名な国宝。初めて見る。絵巻というからには、巻物状態なのだと思っていたが、さにあらず。
断簡のようで、絵巻の一部が額装されていたので、拍子ぬけ。良いというより、意外性で印象に残る。

・「源氏物語絵色紙帖」 土佐光吉他 詞/青蓮院尊純他
絵と端正な古筆の詞書きとの取り合わせが見事。これが、日本美術の良さではないかと今更ながら感心する。
同じように、住吉派による画帖も出展されていた。地元徳川美術館でもよく両者の源氏絵作品が展示されているが、描写の細かさでは追随するものなし。

・「和漢故事説話図 須磨」
・「和漢故事説話図 浮舟」
この作品がわずか1週間しか展示されないために、出かけたようなもの。
食い入るように眺めて来た。会場では、両作品の向かい側に見栄えのする金屏風作品が展示されているため、観客の多くは、又兵衛作品を気にせず(場合によっては一顧だにされない)、金屏風に向かっているため、ゆっくりと鑑賞できる。
須磨と浮舟、いずれも見ごたえがある作品だが、須磨は光源氏の心情を周囲の景色でも表現しており、やはり又兵衛作と言われるだけのことはあると感心しきり。他では見られないような、登場人物の心情表現が又兵衛は上手い。

・「田舎源氏」 月岡芳年
浮世絵に見る源氏物語コーナーにあった作品。時の官憲に発禁処分になったという代物だが、それだけ描写がリアルだったということか。
月岡芳年の浮世絵は、キレが良いといつも思う。

・「待月」 伊藤小坡 石山寺
・「紫式部図」 上村松園 石山寺
・「焔」(大下図) 上村松園 松伯美術館
これら3点が近代以後の源氏物語を題材にした日本画コーナーでの印象に残った作品。
最後の「焔」は、六条御息所が嫉妬のあまり生き霊となった姿を描いた作品。完成作品は東京国立博物館が所蔵しているが、大下絵は、松伯美術館蔵で初見。下絵の方が、霊の恐ろしさが際立っているような気がする。


作品は期間中、展示替えがあります。HPで展示作品を確認されてから、行かれることをおすすめします。まずは、9月6日土曜日までに鑑賞可能な方はお運びください。

*11月3日まで開催中。

「ジュリアン・オピー」 水戸芸術館現代美術センター

オピー

昨日、ブロガー仲間の皆様8名で「青春18きっぷの旅in水戸」に行って参りました。
本企画に際し、チケットプレゼントを企画された「UK-JAPAN2008」事務局、「美術館.com」様にこの場を借りて感謝を申し上げます。プレゼントに応募し、チケット当たりました!

さて、「ジュリアン・オピー」展は冒頭のUK-JAPAN2008のイベントに登録されています。
開催を心待ちにしており、漸く水戸芸術館にたどり着いた時には、気分は最高潮。何しろ本展は、オピーのアジア初大型個展と聞けば、気持ちも高まるというものです。

緑濃い芝生の向こうには、いきなりオピーのデジタル作品が見えて来ました。
「スカートとトップスで歩くスザンヌ」(2005年)。
モデル歩きで身体のラインも美しく、こちらも一緒に歩きたくなる感じ。芝の緑とオレンジの電光色
の対比もお見事。
こちらの芝生には、「5体のいろいろな動物」もありますので、お忘れなく。

さて、芸術館の中に入って屋内展示です。
水戸芸術館はこれで2度目ですが、前回体験した空間とは思えない会場の広さを感じます。展示の仕方が上手い。
平面作品、立体作品、映像にシルクスクリーンと様々な手段を使用して、彼の世界を作り出す様は圧巻です。

入口入ってすぐの展示室には、近美でお馴染みの映像作品「「日本八景」シリーズが4作品。隣のギャラリー7では、同じく映像「ホテルの窓からの眺め」(2007年)と対になっている「寝室の窓からの眺め」(2007年)絵画とがセットで展示。

そんないつのも展示風景以外に、オピーの新たな一面を見たのは、水戸のために作成した「石でできたシャノーザ」(2008年)。黒御影石は高級な墓石として有名ですが、墓碑ならぬポーズを決めるシャノーザが3体も。
御影石の彫りこみとオピーの絵が不思議とマッチしています。

もうひとつ、私のお気に入りは野外にもあったオピーの動く映像作品。
映し出される人物が勝手に動く作品もあれば、鑑賞者自らが作品の前で左右に動くことで、描かれている人物が様々な動きをする作品が面白い。何度も何度も行ったり来たりしてしまいました。

勝手に動く作品に見る人物の動きは、とても滑らかで違和感を感じない。それも、これもモデルを見るオピーの観察眼の鋭さ故かもしれません。

壁一面を使用したカッティングシートを使った作品もオピーらしい。黒い太い線は、町田久美も多用していますが、やはりオピーのそれとは異なります。オピーの黒太い輪郭線は浮世絵の影響によるものです。前述の「日本八景」シリーズなど見ていたら言わずもがな。

動いていないと物足りなく感じてしまうようになったら、あなたは相当のオピー好きです。

アメリカポップアートとも違う新たな表現方法をぜひ、ご自身で体験されてはいかがでしょうか。

9月6日、13日、20日、27日の毎週土曜日に会場で「ジュリアンオピーをもっとよく分かるための現代美術連続講座が開催されます。近くに住んでいれば、毎週通っていたはず。
定員80名 14時~15:30 講師は水戸芸術館の学芸員さんの交代です。

*10月5日まで開催中です。800ページもの驚きボリューム図録(電話帳と呼んでいます)も、購入可能な方はぜひ。

おまけ
同行されたブロガーの皆様の感想記事はこちら。9月1日現在。

・「あお!ひー」
http://blog.goo.ne.jp/aohie/e/9551f4779d3f8e0e1a6e4b494de5d00c

・「弐代目・青い日記帳」
http://bluediary2.jugem.jp/?day=20080831

・「confidential memorandum of ogawama」
http://ogawama.jp/blog/2008/09/post_605.html

・「mit MUSEUM」
http://d.hatena.ne.jp/jfo1501/20080831
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