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「知覚の扉」 豊田市美術館

tikaku

豊田市美術館で3月28日(日)まで開催中の「知覚の扉」に行って来ました。
美術館HP → http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2010/temporary/chikakunotobira.html
本展は、豊田市美術館のコレクションから感覚器官を刺激し、身体感覚を揺さぶり、目覚めさせる作品を紹介するもの。あわせて「あいちアートの森」の出品作家の4名(市川平、中西信洋、山極満博、和田みつひと)の作品展示も行っています。

コレクション作品での出品作家は次の通り。
オラファー・エリアソン、小谷元彦、草間彌生、杉本博司、中原浩大、エルネスト・ネト、カーステン・ヘラー、三木富雄の8名。

何度も豊田市美には行っているが、今回初めて見た作品は3点あった。
中でも一番印象深いのは小谷元彦の《9th Room》2001年、壁面上下に鏡を使用した映像作品。
小谷1
小谷2

外から見ても美しいけれど、この四角の箱の中で見る小谷の映像作品は奈落の底へ向かって激流と共に落ちていくような感覚を得たり、自身の内部に入り内臓の一部と化してしまうような錯覚に陥ったり、短時間(実際は5~6分だと思う)の間に映像がどんどん流れ変化していく様はとても面白い。あれだけスピーディかつ色彩的にも青→赤→暗転の繰り返しだが、メリハリが効いて飽きさせない。
上も下も鏡なのだけれど、私は下を向いた時の感覚の方が楽しめた。
エルメスの立体作品にも感心したけれど、映像作品の力量もさすが。森美術館での個展が待ち遠しい。

次はエルネスト・ネトの《スクリーンの足頭目のアメーバ》2006年。
neto

ネトだと最近ではすぐに、大きなインスタレーション作品、例えば中にスパイスやお米が入っているモチモチしたクッション系立体空間が浮かぶけれど、本作品のようなパッチワークの延長線上にあるような平面作品もネトらしくて愛らしい。どうも、プニュプニュしてないかどうか膨らんでる部分を触りたくなる衝動が起こって困った。写真撮影はフラッシュなしならOKだけど、触るのまでは許可されてない。

最後はカーステン・ヘラー《ネオン・エレベーター》2005年。
ヘラー

これは、鑑賞者である私が失態した。この作品はネオン管スクリーンの中に入りスクリーンに囲まれることで得られる感覚-ネオン管が下から点灯していくために、床がせり上がる感覚を得られるらしいのに、中に入らず外から眺めたので面白さが分からなかった。係の方が近くにいらっしゃったので、「内側に入ってみてください」とアドバイスしていただけたら良かったのに。
冒頭の小谷作品では、係の方が積極的に箱の内側に入るように薦めてくださったので、余計に残念。

中原浩大《ビリジアン・アダプター+コウダイノモルフォⅡ》1989年は、昨年馬喰町のギャラリーαmで初めて見たが、こちらも豊田市美の中で一番天井が高い(ジャイアント・トラやんが、立ってファイアーできる高さ)展示室1に置かれると、別の作品のように見えた。水平、3階から眺める作品の展示風景はさながらトランプの国、不思議の国のアリス風にも感じた。もう1点、こちらはギャラリーαmでは展示されていなかった《回転椅子──中原浩大が浩大少年にしてあげられること》1991年、中原の2作品は直接的に感覚に訴えかけるのではなく、間接的な関係にあるため、テーマとの関係性がやや希薄、意図が分かりさえすれば逆に濃厚に感じるかもしれないが、なかなかそこまで読み解くことは難しかった。

エリアソンの《グリーンランド・ランプ》2006年(チラシ上作品)は何度見ても、ピンクと緑の光で満たされた部屋にいる喜びを味わえる。照明そのものより、光が映りこむ白い壁面への透過光線が美しいのだ。
なお、エリアソンの作品のみ3月22日までの展示とのことなので、ご注意ください。

あいちアートの森、出品作家では、中西信洋が良かった。
中西
小さなフィルムの集積層はいくつも見たが、作品を構成しているフィルムに撮影されているものの正体が本展で初めて分かった。てっきり中小もしくはごく一部の具象物の積み重ねであった。建物や何気ない町の風景が、あんなにも繊細で美しい作品になってしまうとは・・・驚き。制作過程が分かると作品の見方も変わって行きそう。

気になるのは、次に挙げる山極満博のミニチュア世界。展示室内の椅子まで超ミニサイズ(間違えて蹴飛ばしそうなところにちょんと置かれている)で作ってしまった。
山極

この作品を見て伝わる感覚、発生する感覚って何だっただろう。身体的よりも騙された!的な感じの作品だと思った記憶がある。

なお、明日も大巻伸嗣によるシャボン玉プロジェクトを14時から30分程度の時間で屋外開催されるのに加え、小島久弥、中西信洋、山極満博3名によるアーティスト・トークが15時~17時まで美術館講堂で開催される。お近くの方はぜひ。本日も開催された同プロジェクトでは、空を舞うシャボン玉の風景に懐かしい記憶が蘇りました。
syabon


*3月28日(日)まで開催中。

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KIN様

お忙しそうですね。
豊田市美は所蔵品の写真撮り放題です(ただし、NOフラッシュ)。
この映像作品、鏡を使っただけでなく映像そのもののスピードの変化
映像の画面の色などのメリハリが抜群。
鏡に映ったノーメイクの自分を見て再びビックリ!
化粧するのを忘れたようです。

No title

ううっ、9th Room見たいです!
昔、エゴフーガル展であれを見た時の衝撃を忘れられません!
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