スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」 国立国際美術館

kaiga

国立国際美術館で4月4日(日)まで開催中の「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」に行って来ました。
展覧会HP ⇒http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_beginning_garden.html
展示作品リストはこちら(PDF)。

本展は、万博記念公園から中之島へ移転し5周年を記念し、日本の若い世代を中心に活発な動きが見られる、この10年余りの新しい具象的な絵画に焦点を当てるものです。~展覧会HPより~

「具象的な絵画に焦点をあてる」とは一体どういうことであるか?実は展覧会を見終わっても、その疑問は解決されるどころか、より疑問となってしまった。
出展作家は新進画家から草間弥生まで、幅広い世代にわたる28名の近作、新作約200点を紹介している。

28名の作家の中で、私個人の感心を惹いた作家について感想を。

・厚地朋子
京都市芸術大学の卒展でアトリエに置かれていた≪ルーラル≫2008年の他に≪スター≫≪珈琲≫≪星と夢≫いずれも2009年の最新作が3点と≪SPAと温泉≫2007年、≪新しい部屋はシルクのガウンで≫2008年などの旧作もあり。
最新作の3点を見ていると、いよいよ厚地ならではの画風がしっかり現れて来たと思う。厚地の不思議なタッチ、キノコ雲の小さい物をいくつか横に並べているような、不思議なマチエールと絵具の乗せ方。福笑いのパーツを絵具でがさねているような感じと言えば伝わるだろうか。
特に≪珈琲≫など対象と描き方のミスマッチさも面白い。それでいて、モデルのおばあちゃんから漂うほのかな温もり、画家の温かさが感じられるから凄い。今回のマイベスト作家。

・池田光弘
やっぱり、嗜好が偏ってしまう。SHUGO ARTSの昨夏の個展の印象が忘れられない。今回は4点出展され、うち1点が最新作2009年のもの。厚地もだけれど、池田も具象と言えば具象。タイトルが全てないので、記事にはしにくいが、黒い闇の中にある白の長い階段(?)には、どこまでも落ちて行きそうな感覚がある。
池田の作品には大作が多いけれど、ヴァンジ彫刻庭園美術館所蔵作品はやや小ぶりでこれなら!というサイズのものもあり。

・栗田咲子
栗田の作品は昨年の『東京アートフェア』で初めてみた。その時は少女を描いた人物像だったが、今回はあえて、人物をクローズアップせず、むしろ背景になっている。まだまだ自身のスタイルをつかみとれてなくて、検討中という状況だろうか?勝手な思い込みだけれど、栗田咲子の作品は人物に一番魅力があるように思う。

・中山玲佳
≪Safarisn-Deer≫2008年 作家蔵
構図がまず面白い。向かって右反面には虹色の帯の背景で、左は真っ黒、見えているのは雪の結晶だけ。たしかに壮大さは出ていますが、逆に市民にはちょっと敷居が高い感じだろうか。

・花澤武夫
日本画と思いきや、油彩画でテンペラ技法を使用。金箔を画肌に使用するので、一見現代の琳派風?と思った。
幻想的な画風で、まだこれぞ!という作品には出会えなかったが、手法は面白い。
≪血、風、火の要素≫2009年、≪暁霧≫2009年など全7点があった。

・杉戸洋
本展での第2の収穫は彼の新作だった。私の勝手な推測だが、ここ数年杉戸は長いトンネルに入ったかのように感じた。それはいつだったか、名古屋のケンジタキギャラリーで、個展開催中なのに、制作が間に合わなかったのか、妙に中途半端な作品ばかりが並んでいたからだろうか。
今回出展している2つの新作を見て、漸く長いトンネルから抜け出たのかと思った。特に≪quadll≫2009年作家蔵の作品は、杉戸らしいカラフルな格子模様の作品。こういうのもありだなと感心してしまった。しかし、これが主催者側のいう具象絵画なのだろうか?私には抽象としか思えない。

他にも法貴信也、小沢さかえ、牧嶋武史らの作品が気になった。

*4月4日まで開催中

コメントの投稿

非公開コメント

なおちゃん様

コメント有難うございます。
はじめましてですね。
仰る通り、なかなか画像や作品集では実作の素晴らしさを伝えきれません。

今回、沢山お好きな作家さんを見つけられたようで何よりです。
秋吉風人さんは、先週の土曜日まで東京のTARONASUギャラリーで個展を開催されていて
そちらでは、絵画の庭展示作品とはまた違った作品があり、私も興味を惹かれました。

今後とも拙いブログですがよろしくお願いいたします。

No title

はじめまして。
私は正木隆さん、秋吉風人さんの作品が好きです。(ブースを離れがたく、暫く釘付けになりました)
あと、花澤さん、池田さん、法貴さん、村瀬さん、加藤さんの作品が良かったです。
町田さんの作品に至っては一次元高いオーラを感じて思わず敬服致しました。
草間さんの作品が見られたのが嬉しかったのと、奈良さんの実際の作品を見て良さがわかりました。
やはり美術は実物を見なければいけませんね。

遊行七恵さま

こんばんは。

好きだな、いいなと思う作品があれば、最初はそれで良いのではないでしょうか?

そこから先の世界(作者の意図等)は、知ろうとすればいくつも方法があります。
現代美術は、作家が今現在生きているのでその思いを知ることができます。
それも現代美術の魅力ではないかと思うのです。

No title

こんにちは
この展覧会はなぜか初日に行ったのですが、シロートのわたしでも好きなものは好きだと思う作品が多くありました。
ただ、わたしには「わからない」作品が多いので、作家の方の意図を知りたい、と思ったりもしました。どうも自分の努力を放棄しているようですが、知ることで意識が変わるような気がするな、と思いつつ会場を歩いてました。
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。