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「アートフェア東京2010」 東京国際フォーラム

artfair

東京国際フォーラムで4月4日まで開催中の「アートフェア東京2010」に行って来ました。
http://www.artfairtokyo.com/

本年度も100件を超える国内外のギャラリー、画廊が出展ブースを構える。ブース利用料は世界一だとか、本当なのかな。

今年の感想を簡単に。

アートフェア東京の楽しさは現代美術に限らず、古美術、日本美術、中国美術、陶芸など普段は敷居が高くてなかなか入れない老舗画廊の取扱作品に接することができたり、画廊の方とお話できることだと思う。
特に今年度は普段行けない古美術、日本美術系の画廊に関心が向かった。
この日は、会社の後輩と途中で合流して、ちょっとした本業との関係で「美術品・骨董品とはどんなものなのか」、「どの程度のお値段なのか」を現物を前に学ぼうと二人で乗り込んだのである。

この観点から、見て行くと実に楽しいものを拝見できた。
一番記憶に残っているのは、北斎の美人画の肉筆。お値段は、最初一ケタ勘違いしていたが、近寄ってよくよく見たら、何と1億超で仰天。正面には屏風絵があって、こちらのお値段にもびっくりしたが、北斎肉筆はこれほどまでに高価なのかと二人で感動。後輩は、元々大学時代から歌舞伎座に通っていたという歌舞伎通で、私の影響もあり、浮世絵に関心が高い。
ここでは他に2点肉筆画があったけれど、そちらは値段が出ておらず、怖くて確認できなかった。

次に浦上蒼穹堂さんのブースへ。
ここでは、肉筆でなく北斎の浮世絵や版本の一部(?)をきれいに額装して、1点3万円で販売。あっという間に売れて行って、きっと今頃完売しているのではなかろうか。
同行の後輩は「これなら私も頑張れば買える~。でも、欲しいのは、全部売れてます(涙)」と呟く。
こちらでは、他に白磁の壺なども展示されていて、こういう古陶磁をケースなしで見られる喜びを味わう。

浮世絵巡りはまだ続く。次は三田アート。
二人で吉田博の美しい桜の大型版画に感動~。この桜の版画は、拝見したのは初めてだと思う。他にも伊東深水、春信、歌麿など有名どころが出ていて、持ち帰り自由な販売目録を嬉しそうに後輩はかき抱いていた。

画廊のお名前は失念してしまったが、鎌倉・南北朝時代の大幅な仏画と縄文式土器(中期)などを展示していたブースがあって、この仏画、状態も良く、恐らく錐金も精緻まではいかないが、金色で美しく灰っており目を惹いた。
仏画はさておき、縄文式土器のお値段は思ったほどではなかった。

他に中国の古美術を扱う画廊。ここも良かった。釣釜の美しい青磁や肉眼で判読できないような細かい細工の筆など、あってここも楽しい。
仏像やオリエンタルなガンダーラ仏像の陶片を扱うお店もあって、飾り方が大変参考になった。こんなものまで額装できてしまうのかと感心。

更に今回の驚きは加島美術さんのブース。蘆雪の龍虎図を横並びではなく対面上に展示。そして、こちらで作成している「美祭」という大判のカタログに掲載されている日本近代美術作品、古美術作品の値段が衝撃的だった。
中でも、橋本雅邦がこんなにお値段で買えてしまうのかという驚き。私は雅邦好きなのに。

そういえば、最近「日本画の値段-京都画壇の見方、買い方」川正継著が出版されたばかり。
あまりにお値段が安いと真贋が気になってくる。上記著書でのお値段より軸物が特にお安いような気がした。
お店の方にお伺いしたら、「最近は床の間があるお宅が少ないので・・・。」とのことだったが、これは事実なのだろうか?

このあたりから、作品とお値段のものさしが、完全に狂い始める。

老舗の思文閣さんでは曽我蕭白の水墨画や浦上玉堂の南画などが出展されている。

水戸忠交易では、もうすぐ国立新美術館で開催されるルーシー・リーの焼物が何点か販売されていた。ブース内に茶室が設えてあり、炉が切ってあったように記憶している。日本でのアートフェアらしい展示。
色鮮やかなレモンイエローの抹茶碗やピンクの茶入れ(?)など愛らしい。ルーシー・リーだけでなく、滋賀県陶芸の森で展覧会を開催中のハンス・コパーの作品もあった。ここは要チェックです。

さて、こうした老舗画廊とは別に、開廊5年以内の若手現代アートギャラリーを中心としたセクション「Projects」がひとつ上の階でブースを設けている。

今回は、山本現代の木彫作家:田中圭介さんの作品が印象深かった。
この方も、東京藝大彫刻科の深井隆教授の教え子さんらしい。どうも深井先生の教え子さんの作品に弱い。作品集を拝見したら、展示作品以外にも思わず欲しくなるような作品が掲載されている。同行の後輩も、「この方の作品いいですね~。面白いです。」と。特に額のような四角の枠に森を彫り、なぜか祠まで作り込んだ≪鳴景≫2010年のディテールに感動。
帰宅後、2007年11月に東京藝術大学で開催された「物語の彫刻展」図録をチェックしたら、やはり田中圭介さんの作品が掲載されている。≪天道≫という作品で、アートフェアで中央にあった大きな木彫の近い。私の好みは、≪鳴景≫。

不忍画廊の山田純詞さん、広田美術の神戸智行さん、殊に神戸さんの展示方法は凝っていて、展示風景としても楽しめる。

kanbe

それにしても現代美術のギャラリーが展示しようと決める作家はどんな意図で選ばれているのだろう。ひとつのギャラリーで作家一人の作品だけ展示されている所もあれば、グループショー的に複数の作家の作品を扱っていたり。
今回この作家を展示しようと思った理由を知りたかったです。

とても大勢のお客様がいらしゃって、19時過ぎたあたりから、受付に長い行列ができていました。
そうかと思えば、入場チェックは甘めのようで、あれなら紛れ込んでしまっても分からないのではないかとやや疑問。

あす以後も、様々なトークイベント、特に4日15時~16時の田中恒子さんによる「作品を愛でながら、創り出す暮らし」は今から楽しみにしている。
和歌山近美での昨年展覧会を見て、田中さんの作品との生活、展示方法などに興味がある。

*4月4日まで開催中です。

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21世紀のxxx者さま

こんばんは。

確かに、うっかり触ったら割ってしまいそうでカバンとかとっても
気を付けてました。
クロークなどを充実させた方が良さそうですが、その前にチケット確認の
行列を何とかしないと・・・ですね。

No title

早速行かれたのですね。私も明日行ってこようと思っております。
肉筆なら1億も致し方ないのかな? 普段は値段なんて考えないですが、ここで観ると面白いですよね。 人も多くてうっかり触ってしまわないかとちょっと怖いですがw
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