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「巧術」 Spiral Garden

巧み

Spiral Gardenで4月7日まで開催中の「巧術」(KOH-JUTSU)に行って来ました。

この展示チラシに記載されている謳い文句が凄い。「ねえ、池内さん、人間の手技には限界が無いんですよ。」
出品作家から、主催者であるギャラリーレントゲンヴェルケのオーナー池内務氏へのメッセージなのだろうか。

「巧術」は日本人ならではの「技巧」を通して、これまでの美術と一線を画し、新しい価値観創造の可能性を呈示する。より日本の美術ならではの在り方をその鍛錬・修練によって、より高いところへ持っていこうとする作家たちのプレゼンテーションによって、その未来を具体的に示唆しようとするものである。 ~チラシ裏面より一部抜粋

参加作家は次の12組。
青木克世、あるがせいじ、内海聖史、カンノサカン、桑島秀樹、佐藤好彦、須田悦弘、諏訪敦、高田安規子、政子、中村哲也、満田晴穂、山本タカト

各作家さんの作品画像や詳細は、ブログ「フクヘン」さん、「弐代目青い日記帳」さん、「はろるど・わーど」さんがアップされていますので、ご紹介いたします。

拙ブログでは全く私的な観点から感想を書かせていただこうかと思います。

まず目を惹いたのは、カンノサカン≪HUNCH≫シリーズ3点。紫と赤の円形ウレタン?FRP?に白のアクリルで繊細な模様を描く。模様の細かさを「巧術」とするのかもしれないが、支持体の紫と赤の光沢と形抜きに作品は成立しないだろう。

・諏訪敦 ≪Untitled≫(きりん)
油彩とテンペラで描かれたリアルな麒麟。でも頭部は骨という怖い作品。そして、諏訪敦さんの作品は他に裸婦が出展されていたが、いずれもどこか重く沈鬱な感じを受ける。

・高田安規子、政子 ≪Mt.Fuji≫
これは実際に販売されている地図をひたすら切り抜くという信じがたい作業によって、地図の再構成をされているというべきか。工芸に近い。先日行った水戸芸術館でもお二人の地図作品が2点出展されていて、今回展示されていたものは、水戸の大きい方の作品とほぼ同じかそれより大きいかもしれない。

・あるがせいじ ≪1147≫
紙工芸作品。ビルの窓をリアルに紙で表現している。

・内海聖史 ≪色彩に入る≫
今回の出展作品の中で、内海さんの作品だけが異質な感じを受けた。巧みなのだけれど、それは手技に重きを置くというより、類まれな色彩感覚にこそ内海さんの巧みの技を感じる。
ベースとなるキャンバスも、キャンバス地そのものを残している所もあれば、微妙な配分で薄青く着色しその上から、いつもの大きめのドットを重ねて行く。
ただそれだけなのに、あの大画面が青色の粒粒で観賞者に迫り、色に包まれている錯覚を覚えるのだ。この色に包まれる感覚こそ、内海さんの作品の魅力であるような気がする。

・津田晴穂 ≪自在女郎蜘蛛≫
金工作品だけれど、モチーフは女郎蜘蛛。蜘蛛そのものより、蜘蛛の糸でできた巣の方に目が行った。しかし、これも不気味である。

・須田悦弘 ≪椿≫
私はアートフェアで拝見したバラより、こちらの椿の方が好き。須田さんの植物作品は西洋植物より、日本古来の花や植物の方がマッチするように思う。睡蓮とか木蓮とか観たい。そう言えば、タンポポって作られたことはあるのでしょうか。須田さんのタンポポも観てみたい。

巧みな技をもつ作家さんは大勢いらっしゃる。例えば先日TARO賞で拝見したサガキケイタさん、ながさわたかひろさんの版画なんかもそう。巧技だけではなく、その向うにあるものを見つめて行きたい。

レントゲンヴェルケは「G-Tokyo」にも今回の「アートフェア東京」にも出展していない。ここにも池内氏のこだわりがあるのだろう。

*4月7日(水)会期中無休 11:00~20:00

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はろるど様

こんばんは。

須田さんの東京アートフェアの作品はちょっと・・・だったので、
野の花や山の草花、和花の方が須田作品には似合うように思って
しまいました。

練馬で見た逆さのチューリップは良かったけどなぁ。
6月に小柳で個展開催されるようですね。

No title

色に包まれる感覚、久しぶりに内海さんの作品で味わったような気がします。また資生堂ギャラリーで初めて見た時、本当に度肝を抜かれたことを思い出しました。

>須田さんのタンポポも観てみたい。

あったようななかったような…。ただたしかにいわゆる雑草や日本の植物の方が似合うかもしれません。

池内さん、またスパイラルを使って何か驚きの展示を見せて欲しいですね!
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