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ロンドンギャラリー 「根来展示」

白金アートコンプレックス4階にあるロンドンギャラリーに行って来ました。
ロンドンギャラリーHPはこちら

ロンドンギャラリーについては、ogawamaさんのブログで拝見し、いつか行ってみたいと思っていました。

今回、同じビル内の児玉画廊:宮永亮個展や山本現代の松井えり菜個展のオープニングに合わせて、出掛けることにしました。ただし、行った時間が18時半を過ぎていたため、ロンドンギャラリーに入ることは考えていなかったのです。
ところが、19時を過ぎても4階に明かりが付いていることに気付いて、行ってみることに。

すると、中には既に先客がお二人いて、男性(ロンドンギャラリーオーナーのご子息)が展示作品について語っておられる所でした。
入口はオープンになっているので、至極入りやすい雰囲気。

そして、左側にはずらりとどこかで見たようなものが並んでいます。
そう、根来の器たちでした。
対面にはガンダーラ仏の立像が。
まさか、ここに来て根来の器に出会えるとは!
1点、1点丹念に眺めていきます。どうも、私の記憶に間違いがなければこれらは昨年大倉集古館で開催された「根来展」に展示されていたものではなかろうか・・・。
<参考過去ログ>大倉集古館「根来」展 http://memeyogini.blog51.fc2.com/blog-entry-877.html

時代も室町時代のものがほとんど。素人目に見ても、美術館にあるような根来作品ばかりです。

すると、接客の終わったオーナーご子息が私のそばにやって来られて、奥の檜?の大きな1枚板に乗っている根来のお椀や杓子を触っても構いませんよと仰るではないですか。
「えっ、触ってもよろしいのでしょうか?」。
おずおずと私が最初に手に取ったのは「漆絵秀衡碗鶴文」室町時代(雑誌「目の眼」2009年11月号の38ページ上段掲載)でした。
漆の器は思った以上に軽かった。でも、形や大きさがしっくり手になじみます。漆絵の部分を間近で見ると、よく絵が残っていて、やはり美しいなぁと。こんなお椀でお料理をいただいていたのかと思いをはせる。

次に杓子(恐らく「目の眼」表紙掲載)を持ってみると、持ち手の部分の持ちやすさを実感。

根来の器は用の美。

奥の窓辺には長方形の硯箱(「目の眼」2009年11月号31ページに掲載)が。
梅原龍三郎旧蔵です。
中をあけてみると(中を開けて良いなど信じられない!)箱は入れ子式の二重になっていて黒で統一。もともと外観は黒がメインで蓋部分と底の部分だけが朱の漆で塗られているもの。
台についている4つ足がかわいい。

最奥には床の間があり、この床の間、左側の床柱も古材、下枠の床材も古材を上手く利用して、根来だけでなく古美術を飾るに相応しい雰囲気を出しています。
大倉では、床の間の材が真新しい木材だったのが気になったのですが、やはり古材を用いるとしっくりきます。
正面に飾られているのは平安時代の古写経。表具がまた素晴らしい。
ご子息によれば、平安時代以後、時代を下ると紙の質が悪くなってここまで状態が良くないものが多いそうです。平安時代の写経用の紙は幾手間もかけて作られている。とすれば更に時代をさかのぼる奈良時代のものなど、もっと素晴らしい、そう言えば「紺紙金字経」「紫紙金字経」と重要文化財、国宝級の経文は奈良時代、平安時代のものがほとんど。

向かって右にかけられた花入れは一見何の素材でできているのか分かりませんでしたが、これが古木でできているとか。う~ん、これは欲しい!いや、これも欲しい。

内装は杉本博司さんが手がけられたとのことで、「歴史の歴史」で見たような雰囲気ある展示空間が完成していました。

それにしても、ガラスケースなしで見られる根来の器はまた一段と美しく、デザインの斬新なものもあり、ぐぐっと惹かれたことは申し上げるまでもないでしょう。
帰り際に、出口右側に大倉集古館での展示作品図録が置かれ、販売されていました。
当然、図版は美しかったです。

根来作品の展示は3週間ほど続くとのことです(私が訪問したのは4月3日)。

お好きな方はぜひ、白金まで足を運ばれてはいかがでしょう。

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ogawama様

こんばんは。

やっぱり見るだけでなく触る行為というのは重要ですね。
あの手に取った時の軽さやちょうど手におさまる大きさ、塗りの凹凸は
当分忘れられそうにありません。

体感記憶って重要ですね。
ジュニアもダンディで、古美術全般に大変お詳しいのでお話を伺って
いるだけで勉強になります。

No title

いいなー♪
ロンドンギャラリーってもんのすごいお宝を持っていて、オーナーさんはとてもハイソな方と聞きましたが、息子さんは気さくなのですね。
あ、memeさんの上品さとアートに対する熱心さに、気持ちを許したのかな。
とにかく用の美の美術品を実際に手に取れるなんて、夢のようですね!
感触を想像しちゃいます。
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