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2010年4月17日 鑑賞記録

本日の鑑賞記録(訪問順)です。

早朝、広島を出発し向かうは兵庫県立美術館。

1.写真家 中山岩太「私は美しいものが好きだ。」 兵庫県立美術館 5/30日迄
第1部 甦る中山岩太 モダニズムの光と影
第2部 レトロ・モダン 神戸 中山岩太たちが遺した戦前の神戸

第1部は2008年に東京都写真美術館所蔵品展をベースにしているものの、出展作品数はぐっと増えて第1部だけで約130点。レトロプリントと「残されたガラス乾板」から新たにプリントを制作したものを比較展示する。

第2部は兵庫県美オリジナル。第2部では、中山が神戸をテーマとして撮影したヴィンテージプリントを、その撮影地を可能な限りたどりながら様々な資料とあわせて展示し、戦前のモダン都市神戸の姿を検証する。当時の神戸をテーマとしたほかの作家による作品、当時作成された資料や映像を紹介することで、懐かしき神戸風景を再構成している。

第2部の様々な資料というのは本当に様々、多種多様、何しろ第2部だけで展示作品数は259点。
中山岩太の神戸風景写真だけでなく、川西英の「神戸十二ヶ月風景」「神戸百景」に、今竹七郎の大丸関連ダイレクトメール、広告、宣伝ポスター、小磯良平の「神戸みなとの祭」ポスターに油彩、絵葉書、小松益喜。金山平三らの油彩、神戸市観光課発行のガイドブック『カウベ』、阪神電鉄のリーフレット、そして最期は岩太以外の写真家作品。田淵銀芳、川?亀太郎、椎原治、安井仲治らの「流氓ユダヤ」・・・。もう盛りだくさんで大満足です。

こうなったら、芦屋市立美術博物館で同時開催中の「モダニズムの光華 芦屋カメラクラブ」展にも行きたい(6/20まで)

2.芳木麻里絵展 サイギャラリー (肥後橋) *本日終了
京都オープンスタジオで拝見した作品が素敵で、今回の初個展を楽しみにしていたが結局最終日に駆けつけることになった。スタジオ訪問時で拝見した作品もあったが、あれから新たに作品されていたレースシリーズや染付けのお皿、板チョコ。インクで作られた立体作品もしくは絵画。
どの作品も1点ものでエディションではない。特にレース作品3点のうち1点は、レースでも極めて細い糸の部分まで正確に表現されており、とてもインクで作り上げたとは思えない。
これから、どんな方向性に進まれるのだろう?今は、元になっている物や絵の写しなのだけれど、私は芳木さんオリジナルの絵画や形も拝見してみたいと思っている。

3.「明治の万国博覧会の再現美術展」 清水三年坂美術館 5/23日迄
1873年(明治6年)明治政府として初参加したウィーン万博に工芸技術の水を結集した大型で細密な工芸作品を万博会場に並べた。特に明治20年~30年代に作られた作品を先導していたのが、白山松哉、加納夏雄、海野勝ら技芸員らの作品を一堂に並べる。

これがもう凄いのなんの。ここだけで相当時間をかけたけれど、見たこともないような金工、蒔絵、七宝、薩摩焼、刺繍絵などなど到底人間技とは思えない絶技。必見物です。
それぞれの技芸員の技量も素晴らしいですが、よくぞこれだけ集めてくださったと館長さんに感謝。さもなければ全て海外に流出しているのだから。

4.山本基 「たゆたう庭」 eN-arts 4/30迄。金・土・日のみ開廊
このeN artsの個展は2回目の訪問(1回目は内海聖史さん)だったのだけれど、今回の山本基さんの個展も素晴らしかった。
室内のライティングの良さは相変わらずだけれど、入口入ってすぐの小品ドローイング、といっても支持体はアクリルコーティングを施されていて、
表面のマチエールが素敵、小ささも程よくて素敵、そしてドローイングそのものも塩の作品にマッチしていた。

彼の塩の作品は24歳の若さで脳腫瘍により妹さんの死から始まっている。
なぜ、塩を使っているのか今まで知らなかったけれど、彼の曼荼羅のような塩の作品は文字通り曼荼羅
もしかすると亡くなった妹さんへの弔いの祈りなのかもしれない。
ちょっとセンチに過ぎるかもしれないが、いつも作品を制作した後、塩を集めて海に還す。

今回は地下の部屋を内海さんの個展と同様暗幕で囲い、壁に塩の模様が作成されているのも新しい試みだった。
さらに、奥の和室にあった細長いセットになった2点。これがまたとても良かった。こんな作品を床の間に飾るというのも
面白い。そして、とても床の間空間にマッチしている。向かって右はドライフラワーを使ったもの。左は一筋の滝を思わせる
シンプルな図。

お近くの方はぜひ。

4.星野画廊 京都近美至近
京都に行く際にはちょくちょく覗かせていただく。今回は春にちなんだ作品が並んでいた。野田英夫のコラージュや不染鉄の水墨画、秦テルヲの観音図、玉村方久斗の木蓮が気に入った。

5.「瓜生山 春の顔見世」美術工芸学科教員作品展 ギャルリ・オーブ(京都造形大人間館1階)4月23日まで
こちらも見ごたえのある内容だった。
やはり、あっと驚いたのは名和晃平さんの新作。1点はBEADSのBambi#6。ここまではふむふむ。
次に出てきたものに仰天。やたらモコモコした巨大な物体が横たわっていたのだ。これが「Swell-Deer」「Swell-Tiger」。
「Swell」には二つの液体を容器のなかで混合する液状のタイプの発砲ポリウレタンを使用。中には動物の剥製などが入っている。
表面はまんべんなく膨張し、鈍いテクスチャーで覆われ、だんだんと虚無のボリューム(SCUM)になっていく。以上解説の引用。
「Swell」のテクスチャーは見て面白い、まず気泡の模様や大きさが様々、たとえて言うならお饅頭の皮だろうか?
だから食べたくなったのか。もこもこしていて触りたくなる。

他に気になったのは、高木光司「間」半透明のポリエステルで4角中を縫い合わせる。布の立体。

神谷徹の油彩文様シリーズ8点。布のような油彩だった。
奥村美佳と佐々木るりこの作品は同じ日本画で華を扱っているのだが、対照的な作品。奥村の「いざない」は茫漠とした荒涼の地に
寂しそうにでも力強く咲く花を。佐々木は軽やかにやさしい花々が咲き乱れる。

清水博文の版画作品にも惹かれる。どこか写真に似ているのだった。版画と写真にも境界があるのかないのか疑問を覚える。

6.村林由貴 「溢れ出て止まない世界」 ギャラリーRAKU 4/25迄
スパイラルで開催された「混沌から躍り出る星たち2009」にも出展されていた作家さん。新作は過去の作品と大きく変化していた。
長く荒々しいストローク。以前はどちらかと言えば細密な描きこみを特徴としていたのに、この変化にはびっくり。
私個人の嗜好は今回の新作。どこまでも延びて行きそうな色鮮やかなライン、タッチ。私はろうけつ染を思い出した。
現在制作途中なので、25日にはきっと作品も完成しているだろう。最終日に行けないのは残念。

7.オープン記念展「きょう・せい」<第1期> 京都市立芸術大学ギャラリー(堀川御池)4/25迄
行く前からいろいろとこの展覧会の噂は聞いていた。曰くカオスだとか、混沌としているとか・・・。
やはり自分の目で見なければいけない。
私はとても楽しめた。そして、この制約が多い空間で各作家の新しい試みを幾つも拝見させていただいた。
ほとんどが知っている作家さんばかりだったこともあるけれど、過去に見てきた作品のイメージで今回の作品を見ていくと
良い意味で期待はどんどん裏切られていく。そして、出展作家たちで事前に企画打ち合わせを行った結果、見事に
「共生」というテーマを活かした展示がなされていた。
1階の展示も素晴らしいが、2階はもう圧巻と感動。
矢津吉隆と宮永亮、岡本高幸の3名による作品の共鳴、共生は単独展示とは別の魅力を引き出し作り出していた。

そして、MA2での個展の記憶も新しい谷澤沙和子の金箔絵画も驚く。元々油画専攻なのに、彼女のこんな絵画(大作)を拝見したのは初めて。1階の梱包材を見て思いついたというモービルも楽しかった。

明日14時から第1期出品作家のトークがあるので、予定変更で行く予定。先着40名。

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