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「REFLECTION」リフレクション/映像が見せる“もうひとつの世界” 水戸芸術館現代美術ギャラリー

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水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中の「REFLECTION」リフレクション/映像が見せる“もうひとつの世界”に行って来ました。

出展作家は、宇川直宏、さわひらき、ジェレミー・デラー、Chim↑Pom、藤井光、マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ、八幡亜樹、ライアン・トゥリカーティン、ローラン・モンタロンの7名と2組。
個々の作家に関する紹介は水戸芸術館HP展覧会サイトをご覧ください。→ こちら

本展は、映像を今の社会や個人をめぐる多様な「もうひとつの世界」を反映(リフレクション)するメディアとしてとらえ、2000年以降の映像美術の中から、映像を「見えないもの/隠されたものを可視化するメディア」として用い、社会や個人の小さな物語を照らし出す国内外7名と2組の作品を紹介します。~展覧会チラシより一部引用

本展に出品されている全ての映像作品を見るのであれば220分必要です。
私はそれを140分程度で見て来たので、残念ながら見ることができなかった作家の作品もありました。
再訪しようと考えて、アップはそれからにしようと思っていましたが、どうやら再訪が難しくなって来たので、見て来た作品についての感想をアップすることにしました。

何といっても、本展で私が一番楽しみにしていたのは、さわひらきの2009年新作映像インスタレーション。
作品タイトル「0」(ゼロで良いのでしょうか)は、期待以上に素晴らしい作品で、この作品見たさに再訪しても良い程ですが、それができないのが残念。
大型スクリーン3つを部屋の奥に配置し、脇の壁にはごくごく小さなスクリーンを幾つも設置し、更に今回は音響にも凝っていました。
大型のスピーカーが2つ(?)だった大型スクリーン手前に配置してあり、他に客席後ろ側にもあったと記憶しています。視覚と聴覚がさわの新作によってフル回転させられたような感じと言えば良いのでしょうか。
映像は以下の美術館HPにある本展の展示風景を紹介する動画で少しだけ見ることができます。
http://www.reflection-alternatives.jp/view/

さわひらき特有の静謐なそしてヨーロッパ的な風景が3つのスクリーンから繰り出され、その映像だけでも十分に風景に魅了されてしまうのですが、バックに流れる効果音、こちらも自然界から取り込んだ音、波の音だったか、風の音だったか、はたまた自然の音だと感じただけで、実は人工的に作られた音だったのかもしれませんが、いずれにせよ私にはそれが波や風の音に聞こえ、自分がまさに雄大な風景の一部に座っている、その中に取り込まれた感覚を得ました。
できうるならば、このままここで作品世界に浸っていたいような、これほどまでにさわひらきの世界に誘いこまれたことはなかったかもしれません。
視覚、聴覚と揃えばあとは触覚か嗅覚が残るばかり。この残る二つの感覚まで刺激されたならば、鑑賞者たる私たちはどうなるのか、今後の作品への期待は高まります。

・CHIM↑POM “Thank You Celeb Project I'm BOKAN"
噂には聞いていたけれど、私にはこれがCHIM↑POM作品の初体験となりました。
そもそも、CHIM↑POMとはどんなアーティストなのかもよく分からなかったのだけれど、漸くここに至って理解へ至る。
詳細は水戸芸術館の出品作家紹介HPが詳しいのでご参照ください。→ こちら

途中オークションの映像作品が出てきて、そこに私の好きないとうせいこう氏が出演しているのを見て思わず座り込んで真剣に見始める。
一連の爆破作品をオークションで売り、そこでの売却資金を地雷被害者支援にあてようという試みだったと思う。
話は前後するが、そもそもカンボジアの地雷被害者とCHIM↑POMとの交流、地雷被害と各国団体の思惑、保護施設など複雑な問題が入り組んでいく。映像を見ているうちに、私はかつてのTV番組「電波少年」をなぜか思い出した。「電波少年」的な発想での活動に近い気がした。
CHIM↑POMの活動はメンバー達が意識しているかどうかは分からないが、どこか社会的で、あっけらかんと笑顔や涙を見せる紅一点メンバー・エリイがそれを中和する役割を果たしているようにも思える。
先日、清澄白川のSNACで開催されたCHIM↑POM×会田誠のトークイベントに参加したが、ここでのトークは完全に会田が主導権を握っていて、結局CHIM↑POMの発言で印象に残ったことは殆どなかった。

こんな枠にはまらないあアーティストって、これまでいなかったので、そういう意味での新鮮さとパンチ力は強烈。

・八幡亜樹 ≪circus tent Blue≫2007年
CHIM↑POMも八幡も現在、森美術館で開催されている「六本木クロッシング2010」の出品作家。森美の展覧会より先に水戸芸での展示を見たので、八幡亜樹の映像作品をじっくり見たのはこの時が初めて。
出品作家紹介によれば、「現実とも虚構とも判別がつかない世界をつくりあげ、その虚実のいかんを超えた視点から社会の周縁にある小さな物語を表現する。」
とされている。どこまでが現実で、どこからが虚構なのか、今も私には分からない。
本作品は河原の青いテントに住むピエロと周辺の人々との交流や別れまでを抒情感あふれたストーリーで見せる。ドキュメンタリータッチで自ら取材して映像化するとのことなので、全てが虚構ということでもないのだろう。

私以外に男女ひと組のお客さんが作品を見ていたが、作品終了後に女性が泣いていました。

・宇川直宏 ≪Dr.Toilet's Rapt-up Clinic≫2006年
一人ずつ個室に入って、大音響と明滅する光を見るという私にとっては拷問のような作品でした。長くいられる方もいらっしゃるそうですが、1分ともたず。
あれ以上中にいたら、おかしくなりそうでした。

・マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ ≪in between≫2007~2008年
ドイツの2人組作家。マティアスがパフォーマンス担当で、ミーシャが映像担当。3作品ほど展示されていたが、一番良かったのは≪n between≫。
てこを使用した荷台?に乗ったマティアスが地下鉄システムに入り込む様子を映像化した作品。
これが、美しくもあり、珍しくもあり、旅しているような感覚。ちょっと単調すぎるのが難点。映像としては美しいと思う。

全く作品を見られなかったのがライアン・トゥリカーティンとローラン・モンタロン。
特にモンタロンの作品が時間不足で見られなかったのが最大の心残り。映像作品は結構好きなので、長時間でも大丈夫なのに・・・。

*5月9日まで開催中です。

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