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「狩野派と名古屋城四百年」 名古屋城天守閣二階展示室

nagoya

名古屋城天守閣二階展示室で5月5日まで開催中の「狩野派と名古屋城四百年」に行って来ました。
展覧会サイト → こちら

本展は開府400年を記念し、江戸時代初期から近代まで築いた狩野派に焦点をあて、未紹介の秘蔵品を一挙に初公開するものです。

名古屋城天守閣の二階が博物館・美術館のような機能を果たしていると知ったのは数年前。最初に行った時は、桜の画家:三熊派の展覧会でした。
今回は開府400年記念の特別展示、しかも狩野派。昨年から、小さなマイブームが起きている分野です。

出展作品は約50点。前期(4/15まで)、後期(5/5まで)で5点程入れ替えあり。
狩野派といっても、江戸時代の最高派閥絵師集団なので、京狩野から江戸狩野、名古屋で活躍した狩野派絵師、狩野派を学習しつつ円山派の系譜につながる鶴澤派など出展作家の面々は多彩。
今回初めて名前を知り、作品を拝見した絵師も多い。展示は絵の画題、「吉祥」「花鳥図」「山水」などで展示分けされていた。

以下、印象に残った作品。

・≪花木渓流図屏風≫ 山本素軒 六曲一双
初夏から初秋を描く。枯葉の表現が秀逸、葉脈は金線(金泥)で描かれた華麗な屏風。

・≪孔雀図屏風≫ 森周峯 六曲一双
森周峯は大阪で活躍した狩野派絵師。京狩野でなく、大阪狩野。もちろん、初めて知った。

・≪円窓牡丹図≫ 狩野探水 一幅
名前からして、探幽の系譜につらなる画家だと思われる。江戸後期の絵師で、作品に使用されている絵具(顔料)が派手派手しいので、すぐにそれと分かる。

・≪老松双鶴図≫ 小柴守直 一幅
小柴探春斎ともいう。鶴澤探山に学んだ、江戸中期の大阪絵師。本展では鶴澤派の絵師作品がかなり出ているので要チェック。

・≪蓬莱山飛鶴図≫ 狩野永暉 1907年(明治40年) 一幅
いわゆる吉祥の画題。明治40年といえば、江戸幕府が瓦解し狩野派も失職するなど氷河期を迎えた筈。永暉は、狩野山楽につながる京狩野13代目。当時どんな暮らしぶりをしていたのだろう。これだけの筆力があるのに。。。気になる。

・≪雲龍・昇鯉図≫ 鶴澤探鯨 双幅
こちらも鶴澤派の絵師。同じく鶴澤派の鶴澤探索≪虎渓三笑図≫、鶴澤探旭≪十雪図屏風≫六曲一双が鶴澤派の絵師による印象深い作品。師である探山は≪日付寿老双鶴図≫、≪人物図巻≫が出展されていたが、器用な人だなという印象。

・≪美人琴棋書画図屏風≫ 葆光斎 六曲一双
葆光斎は大阪狩野派の画人で吉村周山の門人と解説にあり。葆光斎の名前、どこかで聞いたことがあるような気がするし作品を見たような。吉村周山は初めて聞いた名前。根付など彫刻を得意とした画家らしい。

・≪蘭亭曲水図屏風≫ 中島安泰 六曲一双
彦根藩の御用絵師。同タイトル、同画題で石田友汀(鶴澤派)の作品も出ていたが、こちらの方が良かったと思う。

・≪富士観瀑・瀧琴訪友図屏風≫ 山本探淵 六曲一双
こちらも幕末絵師。重厚かつ色彩はド派手。でも、この作品がマイベスト。

・≪雑画巻≫ 吉田元陳他 一巻
京阪神で活躍した画家たちによって共作した絵巻。

それにしても、まだまだここに挙げていない画家も沢山いて、京狩野、大阪狩野、鶴澤派、山本派と画家の系統がぐちゃぐちゃになったまま。
すっきりと画家の系統で本展をまとめていらっしゃる「Art & Bell by Tora」様のブログをご紹介します。
なお、鶴澤派の画家に焦点を絞った展覧会を兵庫県立歴史博物館で「彩 -鶴澤派から応挙まで-」を開催中。兵庫県立歴史博物館はごく最近行ったばかりですが、面白い展示をしていたので、今回も期待できそう。う~ん、行くか行けるか迷います。

さて、1階の展示室では特別出品として狩野探幽≪雪中梅竹鳥図襖≫1634年と作者不明の≪桜花雉子図襖≫1614年(いずれも重文で名古屋城本丸襖絵)が特別出品されていました。後者はいたみが激しく、胡粉の大半が取れていますが探幽作品は構図の面白い花鳥画。中央に修復の後があり、恐らく鳥でも描かれていたのではないでしょうか。鳥の尻尾だけ見えていますが、胴体・顔は消されて塗りつぶされています。
他に清野一幸≪紅白梅図屏風≫六曲一双もあり。

名古屋城は、藤の花も見ごろです(いや、もしかすると既に散ってしまった?)。

*5月5日(水)まで開催中です。エコきっぷを持参すると入館料が100円引きとなります。

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狩野派と名古屋城400年 @名古屋城天守閣

 仕事で名古屋に4日間滞在した。泊ったホテルの部屋からお城の金の鯱や桜が良く見える。ということで、まずは名古屋城へ。 展覧会の副題は「開府400年記念 名古屋城特別展」となっている。あちこちで工事が行われており、有名な障壁画のパネルも石垣の上に展示されて

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とら様

本当に、ちょうど良いタイミングでお仕事があって良かったですね。
朝日新聞の記事、読んでみたかったです。

次回のご来名時にはぜひ、ヤマザキマザック美術館でお散歩を!

No title

こんにちは、
4月28日(水)の朝日新聞夕刊に「開府400年」、名古屋で二つの展覧会ー狩野派展では50件以上ーとして名古屋城と徳川美術館の展覧会を紹介していました。
同じ紙面の「水曜アート」は小川芋銭の「若葉に蒸さるる木精」で、愛知県美の展覧会も紹介していました。
いずれも西岡一正氏の署名記事でした。

良い時期に名古屋に滞在できたとミューズに感謝しています。
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