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2010年5月2日~3日 鑑賞記録

5月2日から東京を出て名古屋に4日間帰っていました。
その間に観た展覧会、ギャラリーなど簡単に振り返ります。別記事をあげる展覧会もありますが、まとめておかないと忘れてしまいそうなので。

<5月2日> 東京 → 名古屋 
・「アイラン・カン展-内なる本棚」 ヴァンジ彫刻庭園美術館
アイカンランは越後妻有トリエンナーレで昨夏印象にのこった韓国人アーティスト。日本の美術館で初の展覧会となる今回は、メインになる作品は2つ。他に妻有でもなじみの本を光らせた作品が美術館の入口階段吹き抜けスペースに点在していた。
彼女の場合、作品自体を様々な色にLEDにより発光させるので、光が沢山入る場所に置くと、せっかくの発光色が見づらくなるため、点在していた作品はせっかくの良さが発揮できていなかった。
メイン作品のひとつは、鏡を使用し本棚の発光本を増幅させて見せたが、また鏡面使用かとがっかり。
かなり多くのアーティストが鏡を使用するけれど、他に方法ってないのだろうか。

もう1点の新作「Loght,The Tempest,One Touch」は良かった。こちらも鏡を使用しているが、映像と絡ませデジタル化する。鏡貼りの小部屋にアーティストの名前が書かれた発光本を胸に抱き中に入ると、体温に反応し4つの鏡面にそのアーティストの作品映像が流れてくる。本がなければ、3つの詩によるテキスト映像で文学作品の鑑賞(ただし、すべて英語・・・)。
アーティストブックを映像手段で視覚化する試み。W・デ・マリア、J・タレル、ダン・フレヴィン、バーネット・ニューマン、マーク・ロスコのアーティスト計5冊のうち1人の観客が好きな作家の本を選んで中に入る。本来は部屋のドアは閉じて鑑賞するのだが、中で本を落とす観客がいるといけないとのことで、ドアは開放したまま。これは楽しめた。

・「時の宙づり — 生と死のあわいで」 IZU PHOTO MUSEUM 8/20まで
世界各地の写真の使用例を300点の写真、資料で写真史とともに振り返る。写真においての死生観、時間軸との関係などいろいろ考えさせられる内容。ジェフリー・バッチェンがゲストキュレーター。
写真から写真彫刻の作品には驚いた。世界にはこんなものがあるのか。とにかく貴重な写真資料の数々。会期は長いので、一度は観ておいた方が良い内容。死生観と写真をからめた展覧会、資料数からいってまたとない展覧会だと思う。

・「若冲アナザーワールド」 静岡県立美術館 5/16まで
コンセプトが明確。作品1点ずつのキャプションにまず分かりやすく見出しが付けられ、後に詳細説明が入る。板橋区立美術館に似た方式だが、あそこまでくだけていない。他のお客さんも「この解説分かりやすいね」と話をしているのを聞いたので好評だったと思う。詳細は別記事にて。もちろん、所蔵品展と合わせてオススメ。

・「Newコレしずおか 新収蔵品と静岡ゆかりの美術」 静岡県立美術館 5/16まで
リニューアル記念の所蔵作品展。普段は2階の展示スペースだけで常設展示を行っているが、今回は特別に1階の県民ギャラリーを使用しての展示で得意の江戸絵画はもちろんのこと近代から現代アートまで網羅する内容。これも別記事。

<5月3日> at 愛知県
・「カレル・ゼマン展」 刈谷市美術館 5/30までチェコ・アニメのもうひとりの巨匠カレル・ゼマンの展覧会。絵コンテ、人形、スチル写真など制作過程をたどる貴重な資料とともに映像作品も紹介。展示室では小品が1階に2点、2階では長女のルドミラ・ゼマンの切絵アニメーション
を上映(リピート)。1階講堂では長編作品を1日3本上映。10時半からに「悪魔の発明」を鑑賞。
ジュール・ベルヌ原作のSF作品を原案にアニメ、実写、俳優の演技と渾然一体となったモノクロ特撮映画。ラストに出てくる巨大なタコや爆破シーンが忘れられず。
ゼマンに影響を与えたフランスのジョルジュ・メリエス(1861年~1993年)について、更に詳しく知りたい。

・「近代日本画にみる女性の美-鏑木清方と東西の美人画」 岡崎市立美術博物館 5/16まで福富太郎コレクションから鏑木清方と東西の日本画家による美人画作品を集め展観するもの。
<東の画家>
鏑木清方を除く東の美人画は、菊池容斎、小林永濯、石井鼎湖、渡辺省亭、尾形月耕、富岡永洗、水野年方、寺崎広業、梶田半古、尾竹竹坡、鰭崎英朋、池田輝方、竹久夢二、山村耕花、池田蕉園、矢沢弦月、小村雪岱、山川秀峰、伊東深水、小早川清、横尾芳月、鳥居言人 以上22人の作品31点。
<西の画家>
上村松園、伊藤小坡、北野恒富、松浦舞雪、秦テルヲ、島成園、寺島紫明、松本華羊、岡本神草、甲斐庄楠音、梶原緋佐子 以上11人の19点

特に、普段なかなか作品を観る機会のない池田蕉園、池田輝方、小林永濯、梶田半古らの作品が印象深い。
また、単に美人画というだけでなくコレクターである福富氏のフィルターを通して蒐集された作品は、特に
女の情念、怖さ、妖しさが溢れていて女ゆえの怖さを痛感。西の画家、松浦舞雪「踊り」1931年頃は、無名の画家とは
思えない力量を感じる作品。細部、色彩、艶やかさは他の著名な画家に決してひけをとらない二曲一双屏風。
作家の名前でなく、作品で集められたことがよく分かる逸品だった。
小村雪岱「河庄」は他で観たことがあっただろうか?「青柳」を思い出させる色使いと構図、これも忘れられない作品。

本展はこの後、弘前、広島に巡回するが首都圏、関西圏への巡回はない。お近くの方はぜひ。

次回に続く。

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