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2010年5月4日~5月5日 鑑賞記録

前回の続き。

<5月4日> 名古屋 → 京都 → 名古屋

・「MIHO GRANDAMA」MIHO MUSEUM 6/6まで
美術館創立者の生誕100年を記念して、同館所有の日本美術を中心に、東西の古代美術、近年新たに蒐集された作品からよりすぐりの約90点を紹介。
作品の素晴らしさ、美しさは言うに及ばず、何といっても展示方法は他では考えられないような作品そのもの、そして
展示空間の美を見事に呈示する。「美を求める、美に触れるとはこういこと」だと教えてくれた。

重要文化財に生花を活けて展示するのは、ここより他にないのではないか?以前京都の何必館でも魯山人の器に花を
活けてあったが、その域をはるかに超えている。
詳細をアップしたいが、あの美しさを私の拙い文章力では到底表現できない。

古美術好き、陶芸好きにはイチオシ。

・「木田安彦の世界 富士百観とふるさとの名山」展 思文閣美術館 8/1まで
・第一章 -四十余年の軌跡-「版画家 木田安彦」ぎゃらりぃ思文閣と思文閣本社 5/16まで 

パナソニックでミュージアムの「西国三十三箇所」展とは別に本展では「富士百観とふるさとの名山」シリーズのガラス絵と木版画を紹介。35年間の版画家としての活動に終止符を打つため、これまでの作品を美術館だけでなく「ぎゃらりー思文閣」、思文閣本社の3か所で同時開催。ぎゃらりぃ思文閣と思文閣本社での展示期間と異なるため要注意。
個人的には無料のぎゃらりぃ思文閣と思文閣本社での展示の方が楽しめた。

・「RAKURAKU FESTIVAL」展 京都造形芸術大学 GALLERY RAKU  5/8まで
会期中も作品を募り展示するというアクティブな試みと展示。他大学の学生、京都、その他の場所で精力的に活動を
行う若手アーティストの作品を展示。
展示スペースに所狭しと置かれた作品たちの数に驚くが、慣れてしまえば混沌ぶりも楽しくなってくる。
既知作家、未知の作家いずれの作品でも「これは!」と思う作品に出会えたのは良かった。
気になったのは、諌山元貴(映像、白い花瓶が崩壊する様)、田中英行、並木文音(彫刻?朽ち果てた化粧台)、西山直樹、白井賢吾、木村隆平(FRESHメンバー)、菅野紀(FRESH)、ミシシッピ、神馬啓祐。
 
・「right here,right now ARTZONE LOVES FRESH」 art project room ARTZONE *会期終了
FRESHとは、千葉県柏市にある「R2」(オルタナティブスペース)で2008年に行われた企画展「FRESH」
以後続いているアーティスト達の中心を持たない緩やかな集合であり、またその周囲に浮遊する雰囲気、感覚であるような実態のない空気であるらしい(中西祐輔氏による「本展開催にあたって」より)。

aatmのトークイベントで「FRESH」の話題が出てきたが、よく分からず、京都でそのメンバーの展覧会があるというので行ってみた。今回の出展作家は岡田洋坪、鎌田友介、小牟田悠介、佐藤悠、趙純恵、山本努ら6名の作家。
小牟田悠介、山本努の作品は好み。勢いがあって今後が楽しみな作家だと思ったのは岡田洋坪。
素人の感想なのであてにならないですが。。。
山本努の作品はどこで観たのだろうか、場所の記憶はないが作品は覚えていた。

・「きょう・せい」第2期 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 5/30まで
京都市立芸術大学の新ギャラリーオープン記念展第2期は、協同へ至る前段階としての作家個人の制作プロセスに注目し、「つくること」を通じて「わたし」が世界と関わってゆく、その実践的な可能性を探るもの。

出品作家は以下の9名。
芦田尚美、今村遼佑、岡田真希人、西上翔平、東明、藤井良子、前川紘士、水田寛、芳木麻里絵
第1期に比べるとかなり大人しい展示だった。
中で、異彩を放っていたのは、西上翔平「眠りについて」、前川紘士「階段、電気スタンド、街灯」の作品だろうか。
オブジェで作った貝から聞こえて来るのは、作家(西上)本人の鼾や寝言でかなり自虐的作品。
前川の映像と映像を立体作品として提示し、アスファルト道路を展示空間に再現する大掛かりな内容。

水田寛のペインティングのテーマ「マンション」は今年のMOTアニュアル「装飾」と同じだが、色使いが変わっていた。同じような内容の作品だが色調で色分けされていたので、「装飾」での作品と印象がかなり違う。

・「いま断てへんやつは立たれへん」建仁寺・禅居庵 *会期終了
FOIL GALLERY×禅居庵による企画で現代アート展をお寺の庵で開催する試み。
中で印象に残った作家は市川孝典。VOCA展、FOIL GALLERYで見せてきた作品と今回は大きく様変わり。
線香を用いて描く手法は同じだが、今回は曽我蕭白「寒山捨得図」を範にとり、その一部を線香で描いてみせた。
更に額装ではなく表層の掛け軸仕立てとなっていて、床の間に飾られていたが空間にもマッチしている。お寺という場に線香という材料もマッチするが作品のモチーフ、見せ方全て展示場所を意識した作品でとても良かった。

同じく空間と共生していたのは、奈良美智の新作、信楽焼のオブジェ2体。3段の瓢箪型にいつもの奈良さんドローイングが絵付けされている。信楽焼きだからなのか畳敷の部屋になぜか合っていた。さとうりさの大きなおたまじゃくしのぬいぐるみ(?)は外国人観光客に受けていたが、これも畳にあっても違和感がなかったのは不思議だった。
ただし、奈良さん、さとうさんは特にお寺という空間を意識してはいないはず。この点が市川作品との大きな違い。

<5月5日>
・「Tsu Family Land 浅田政志写真展」 三重県立美術館 5/30まで
今回の予定に入っていなかった展覧会。開催されていることは知っていたけれど、パスしようかと思っていたら、twitter上の呟きで「とても楽しかった」とか
ブログで絶賛されていたため、急遽予定に組み込んだ。
そして、結果は行って大正解。口コミは重要。詳細は別記事にアップするが、写真展をインスタレーションとともに楽しめる画期的な展示。
さらに本展は写真撮影可能。写真展を写真に撮る不思議。

観ている最中より、後からじわじわ考えさせられる内容。観客の大半が浅田家の皆さんに手紙を書く宿題をやっているのも珍しい光景だと思う。
なお、5月9日には浅田家全員のトークイベントがあるので、ご都合の良い方は参加されてはいかがでしょう。私も行けるものなら行きたかった。これは、オススメ。

・「明末の浪漫派」 澄懐堂美術館 6/6まで
近鉄四日市駅西口から南へ徒歩1分の美術館。ここは知る人ぞ知る中国美術のコレクションを保有する美術館。
5月5日まで北宋山水画の名品、伝李成「喬松平遠図」が特別展示されていることを知り、絶対行こうと決めていた。
2008年秋に大和文華館で開催された「崇高なる山水」展で出展されたにも関わらず、行ったのが最終日でこの北宋山水の貴重な名品を見逃した。
四日市にあると知り、ずっと展示される機会を待っていた。恐らく2年に1回程度で短期間(今年は4/24~5/5)展示されるのだろう。
やっと実際に作品を拝見したが、思ったよりも状態は良かった。松や岩の筆法をじっくり観た。後で要復習と自分に言い聞かせる。
この他、呂紀の花鳥画など明末の書画が約20点ほど展示されている。

・「王者の華 牡丹」 徳川美術館 展示替えのため再訪 5/23まで
2回目となる今回は、平家納経の展示替え作品が一番のお目当て。普段はまず展示されない裏側(牡丹が描かれた)を見せてくれる貴重な機会。
絵画より陶磁器の方に関心が行ってしまった。やはり大阪市立東洋陶磁美術館のコレクションは本当に美しい。
思わず、ガラスケースに擦り寄りたくなる。掻き落しが良かった。
これも別記事にする大型企画展なのだけれど、果たしてまとまるだろうか。

・「tour nomad 2010.5.5 雲隠れ、急カーブで目を見開く contact Gonzo×梅田哲也」+植田隆司 カフェ・パルル *終了
名古屋の新栄にあるカフェ・パルルで急遽twitter上で本イベントの告知がTLに流れた。
梅田哲也さん目当てで参加することに。
いやはや、面白かったです。contact Gonzoさんの男くさいパフォーマンス(プロレスもどきの身体をはった展開に植田さんのギターがBGM)には驚いた。
何しろ、観客の男性(1人)まで引きずり倒していた。過激です。パフォーマンスしながらインスタントカメラでフォトショットするのも彼ら流。また、写した写真を販売している。
梅田哲也さんは、「あいちアートの森」喜楽亭での展示に感動して、以来追っかけ中。川崎市岡本太郎美術館の太郎賞出展作品、現在開催中のサントリーミュージアム天保山の「レゾナンス」にも出展されているが、喜楽亭での作品を超えてはいなかった。

が、今回のライブ作品では制作過程とともに(あれは即興なのだろうか?)、普段美術館での展示にはない音を使用した展開が素晴らしかった。
また、美術館と違って、細かな制約がないので作家として自由に空間全体を掌握していたことも特筆すべき。
つくづく参加して良かったとともに、やっぱり追っかけ続けることに決めた。
「あいちトリエンナーレ2010」への出展作品にも期待したい。両アーティストともに「あいちトリエンナーレ2010」に参加します。

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