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「New コレ しずおか 新収蔵品と静岡ゆかりの美術」 静岡県立美術館

前回の続きです。

静岡県立美術館の改修リニューアルオープン記念収蔵品展「New コレ しずおか 新収蔵品と静岡ゆかりの美術」を観てきました。通常は2階の常設コーナー+1階にある3箇所のショーケースで紹介されている同館のコレクションを1階の県民ギャラリーも使用しての拡大ヴァージョンで展観する特別企画。

●「日本画の名品」
「伊藤若冲アナザーワールド」の後に続く桃山から江戸絵画の名品。これが素晴らしかった。
・石田幽汀「群鶴図屏風」江戸中期
円山応挙の師である石田幽汀の屏風絵。ちょうど名古屋城三の丸でも幽汀作品を観たところ。鶴が一体何羽描かれているのか、それぞれポーズの違う鶴鶴鶴。さすが写生といえば応挙の師。鶴の羽毛の細かさ。若冲描く鶴との比較も面白い。ポーズが違うだけではない、タンチョウ、マナヅル、ナベツル、ソデグロ、アネハヅル5種類の鶴を描いているというから驚き。博物図譜で観ながら描いたのだろうか?

・長澤蘆雪「牡丹孔雀図」
蘆雪は応挙の高弟。応挙を間に師と弟子の作品が並んでいたのは意図的なのかな。本作品は、蘆雪の破天荒さはなりをひそめ、本格派で勝負している。

・久隅守景「蘭亭曲水図屏風」(新収蔵)
静岡に行ったのは、伊藤若冲だけでなく、この守景作品が出ていたことも大きい。twitterで先に行かれた方の感想呟きを拝見し、行くのを迷っていたが「行く」に決めた。昨年の石川県立美術館の「久隅守景展」には出展されていなかった大型の屏風。蘭亭から離れるほど、酔いがまわっている。人物描写の上手さが守景の特徴。やっぱり来て良かった。呟きに感謝。

・狩野永岳「四季耕作図屏風」(新収蔵)
永岳は京狩野の9代目。彼によって、京狩野は一時復興を遂げた。「四季耕作図屏風」は先に挙げた久隅守景も多数の作品を残していて、狩野派お得意の画題だったのだろう。本作は中国様式の四季耕作図屏風。当時の稲作の様子が作品から分かる。

・作者不詳「武蔵野図屏風」
富士山が大きく描かれた武蔵野図。同館は富士山を描いた作品を多くコレクションしている。本作品も無款ながら、富士山が描かれていたのが決め手になったか。

以上は江戸前期から後期までの江戸絵画。

雲谷等顔「春夏山水図屏風」重文 桃山時代も出展されている。

1階県民ギャラリー 
●「静岡ゆかりの作家たち」
・五姓田義松「富士」1905年
・川村清雄 「波」 1913-1927年
川村は幕臣の1人であった。「波」は大正2年~昭和2年にかけて描かれたという大作。それにしても、抽象絵画かと思うような「波」の表現。以前から川村清雄の個性的な作風が気になっているが、この作品など最たるもの。

曾宮一念、栗原忠二、和田栄作、北川民次、青木達弥、中村宏、柳澤紀子へと続く。栗原忠二は、イギリスのターナーに師事していたらしい。

ここで一番良かったのは、二見彰一の版画集。これは欲しい(買えませんが)。版画集『お茶のひととき』、『コーヒークインテット』いずれも詩と版画の組み合わせが良い。二見は長谷川繁の影響を受けたらしい。

●「昭和40年代生まれの作家たち」
静岡県立美術館所蔵品となった故石田徹也の作品が2点。続く正木隆も既に亡くなっている。
小西真奈さんが昭和40年代生まれとは以外。
小谷元彦の「SP1」シリーズがとても良かった。今年の小谷元彦展が楽しみ。
他に加藤泉(木彫とペインティング、嵯峨篤も出展されている。

おなじみの名作コーナー、今回はモネ「ルーアンのセーヌ側」、ゴーギャン「家畜番の少女」、シニャック「サン=トロペ、グリモーの古城」と印象派作品が並ぶ。

静岡県立美術館、床のカーペットの色を濃いものからベージュ系の明るいものに変更。同館は美術館への要望・声に対して真摯な対応を続けている。投稿された内容には必ず美術館側からの回答があって、誰もがその中身を閲覧することができる。何年か前、私が同館へ初めて行った時、企画展の前売りは静岡県内の一部店舗でしか取扱がなかった。全国どこでも購入できるようにして欲しいと要望を挙げたところ、現在では「チケットぴあ」など、県外でも前売券の購入が可能になった。
他に、屋根にソーラーシステムを付けたり、LED照明を一部使用したりと環境へ配慮した改修だったようだ。

*本展は巡回ありません。5月9日まで開催中。

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