スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「王者の華 牡丹」 徳川美術館

tokugawa

徳川美術館で5月23日まで開催中の「王者の華 牡丹」に行って来ました。
展覧会HP → こちら

日本では、牡丹は中国への憧憬と結びつき、吉祥を表す重要な花として、あるいは、神仏を荘厳するモチーフ、伝統的な四季表現の一部として、古くは平安時代から意匠化され、各時代を通じて数多くの名品が生み出されました。
徳川美術館・蓬左文庫開館75周年と隣接する徳川園がリニューアルして5回目、更には名古屋開府400年を記念し、美術工芸品に花開いた牡丹の姿を本展で紹介します。

本展については、既に「Art&Bell by Tora」様が素晴らしい紹介記事を書かれていますので、ご紹介します。画像も沢山掲載されています。→ http://cardiac.exblog.jp/13142381/

展覧会構成とともに、印象に残った作品をあげていきます。

Ⅰ 富貴の花で飾る 東アジア美術にみる牡丹
<中国>
・絵画
中国絵画に見る牡丹図の数々。日本中にある元代、明代、清代の作家による競演。
伝銭選筆「牡丹図」高桐院(重文)同じく知恩院蔵のもの、伝王淵筆の2点の「牡丹図」。絵で見る百花繚乱の牡丹でいずれ劣らぬ大幅で中国絵画特有の緻密な描きこみが特徴。
後期(5/1~23)には滋賀県立琵琶湖文化館蔵の伝王淵「牡丹図」も出展されていたが、同一作家の牡丹図が各所に所蔵されていることだけでも、当時人気の画題で絵師への注文も多かったのだと分かる。

李一和「花鳥図」白鶴美術館蔵、仇英筆「金谷園図」知恩院蔵、後者は中央の雉に補修が入っていて右下に描かれている雉と中央に描かれている雉を比較すると中央の方が雑。別人の手によるものではないかと思った。

<陶磁器>
よくぞこれだけ集めたものだと感心する。
北宋の白地黒掻落牡丹唐草文梅瓶の数々、磁州窯のものが全5点。最初に目に入る場所に展示されている大阪市立東洋陶磁美術館蔵「白磁銹花牡丹唐草文瓶」(定窯)のものは、他を圧するような格がある。姿形と白磁のとろんとした白色がなんとも言えない。

白磁の次は青磁、龍泉窯5点と耀州窯1点の計5点と五彩など。
そして、また一際目を惹くものがあるなと思ったらまたも東洋陶磁美術館蔵「瑠璃地白花牡丹文盤」(景徳鎮窯)・重文で、瑠璃色の青色の鮮やかさ、これだけ大きな盤、これも安宅コレクションなのだ。
私の好きな粉彩の牡丹文が1点出ていて嬉しい。「粉彩牡丹文大瓶」(景徳鎮窯)東京国立博物館蔵は、国内屈指の粉彩の名品だとか。

漆工品
「牡丹と四季の花々」「牡丹と鳥」をテーマに堆朱のお盆や香箱がずらりと並ぶ。堆朱の漆工品は徳川美の得意分野。館蔵品だけで充分だと思うが、今回は個人蔵、三井記念から牡丹文の作品を借り入れし展示。壮観。

金工品、古裂も牡丹尽くし。

<朝鮮>
絵画はないのが残念だった。朝鮮絵画でも牡丹を描いた作品はあると思うが、ここではやきものだけ。
またも東洋陶磁美術館蔵作品の独壇場「青磁象嵌辰砂彩牡丹文鶴首瓶」「青磁鉄絵宝相華唐草文梅瓶」、高麗白磁は京博所蔵品が出展。

<琉球>
中国、朝鮮と来て、琉球への流れは驚く。琉球の工芸品で見る牡丹。琉球楽器(銅鑼、鼓)が珍しい。

Ⅱ 日本で愛でられた牡丹
<神仏に捧げる花-宝相華と牡丹> 仏教美術の中での牡丹作品を紹介する。

・「大仏頂曼荼羅図」奈良国立博物館蔵(平安時代)・重文
平安時代の仏画にも既に牡丹は取り入れられている。保存状態良く見事。

ここで注目すべきは経典類。
・平家納経(法華経 勧持品)前期、(法華経、安楽行品)後期 厳島神社 平安時代
久しぶりに平家納経をじっくりと拝見。これほど美しい経典などないだろう。装飾経の白眉中の白眉。後期作品見たさに2度出かけたようなもの。
後期の安楽行品は、通常展覧会で見ることができない表面ではなく裏面を見せてくれる。こんな機会はもうないかもしれない。平家納経は裏面もやっぱり素晴らしかった。雲母で描いたのか細い線で四季おりおりの絵が入っている。

・「紺紙金銀交書慧上菩薩経」(中尊寺一切経)平安時代 白鶴美術館 (前期)
時代をさかのぼるほど経典の用紙は手がこんでいる。本作の紺紙の色つやそして金字の金の量。紺地に映える。

<百花の王・百獣の王-獅子牡丹文の系譜>
牡丹の中でも「獅子牡丹文」に焦点を絞って、作品をジャンルを問わず展示する。
目貫、芦屋釜、二十四間四方白星兜、色絵獅子牡丹文銚子(古九谷)、更に「葵紋付獅子牡丹文火事羽織」、歌川国芳「深見草獅子彩色」(前期のみ)と楽しい。

<書を彩る牡丹文>
五島美蔵「太田切」、大東急記念文庫蔵「太田切」、個人蔵「石山切」、「古今和歌集切」など古筆の雲母刷でも牡丹文がかな書に華を添える。

<牡丹を描く>
・狩野山楽筆「牡丹図襖」 大覚寺
・「牡丹に蝶図」室町時代 根津美術館蔵(4/10~5/9)
・酒井抱一筆 「牡丹に蝶図」 個人蔵(前期)
・岸駒筆 「牡丹に蝶図」 神戸市立博物館(後期)
☆山本梅逸筆「花卉草虫図」 名古屋市博物館

山本梅逸の「花卉草虫図」は花と虫のワンダーランド。って若冲じゃないですが、写生と装飾いずにも力量を発揮した華麗な画面。みっしりと花や植物、虫たちが描かれる。虫たちを探し出すのが楽しい。
☆土佐光起筆「牡丹に猫・蝶図」 相国寺蔵 (5/1~23)
・熊斐(ゆうひ)「牡丹に猫・蝶図」 徳川美術館蔵
・司馬江漢筆「牡丹に猫図」 MOA美術館蔵

土佐光起の猫がとても可愛い。丸まって目を閉じ、牡丹の下ですやすや寝ている。他に熊斐のものに惹かれた。

<牡丹で飾る>-さまざまな牡丹文
再びやきもの。
・「染付牡丹文水指」 野々村仁清 個人蔵
・「色絵花鳥紋深鉢」(柿右衛門様式)東京国立博物館蔵
・「色絵牡丹唐草文酒器」(古九谷) 徳川美術館蔵

続いて、徳川美術館得意の蒔絵硯箱、香具箱など姫君の所蔵品から牡丹を探す。

<牡丹を知る 牡丹を活ける>
本草学(薬)や博物学の資料から牡丹をたどる。最後の最後はいけばなの資料で立花の指南書「遠州流生花意匠」などが出展されていた。

常設展示室では茶道具の名品、名刀などに加え、今回は円山応挙筆「華洛四季遊戯図巻」二巻のうち上巻(重要美術品)は応挙の丁寧な仕事を間近に見ることができます。

前期展示に行った時、お庭には牡丹が咲き誇っていました。館内でもそして館館では様々な色の牡丹が出迎えてくれます。

*5月23日まで開催中。お庭の牡丹はもう散ってしまってますが、お近くの方はぜひ。  

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。