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「Tsu Family Land 浅田政志写真展」 三重県立美術館

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三重県立美術館で5月30日まで開催中の「Tsu Family Land 浅田政志写真展」に行って来ました。

浅田政志は、三重県津市出身1979年生まれで昨年第34回木村伊兵衛賞を受賞した新進写真家です。
浅田政志オフィシャルサイト → http://www.asadamasashi.com/index.html

浅田は家族の思い出の再現にとどまらず、家族の絆をテーマに未来を志向した写真作品を郷里で制作。彼の写真は、消防士、ラーメン屋、ミュージシャン、極道など様々な扮装をした浅田家の家族全員をセルフタイマーを使用して撮影したもの。撮影の際、様々な人と交渉し協力を得ながら撮影するという方法と過程をも作品の一部であることにも注目すべきでしょう。

また、近年浅田は全国各地の依頼者のもとへ向かい、依頼者の家族の特色や良さを引き出した家族写真を撮影しています。

本展では、これまでに発表された作品に加え、たくさんの新作が映像やインスタレーションとともに展示されている、まれに見る写真展となっています。

浅田政志の写真集を書店で見て手に取ったが、その時には強い関心がわかなかった。
そんなこともあって、本展の開催を知ってはいたが、津までは遠いし・・・と行く予定はなかった。
ところが、連休中にtwitterのタイムラインを眺めていたら「三重県立美術館の浅田政志写真展はすっごく楽しかった。複数で行くともっと楽しめると思う。」という呟きが突然飛び込んで来た。

「写真展が面白い?良かったではなく面白い?どんな展覧会なのだろう」と興味がわく。早速、ネットで「浅田政志写真展」で検索をかけたら、関西中心の展覧会、ギャラリーのレビューを書かれている小吹隆文さんの展覧会レビュー(以下)を発見。ここでも絶賛されているではないか。
(参考)
「小吹隆文 アートのこぶ〆」http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/cat_33025.html

これは行くしかない。すぐに津に向かった。

三重県立美術館は企画展だけでなく、曽我蕭白に常設展で出会えるという嬉しいおまけもある。

美術館の中に入ると、いつもと様子が違う。
ロビーには大きな「Tsu Family Land」と書かれたゲート(下)が設置されていて遊園地のよう、だからファミリーランドなのか。受付で会場イラスト満載の両面会場案内図を渡されるが、作品リストはない。ただしこの展覧会に作品リストは不要だとこの後分かる。
GATE

会場は全部で7つのエリアにわかれている。なお、本展は写真展なのだけれど、会場内および作品の写真撮影はフラッシュをたかなければ自由となっています。
これから、行かれる方はカメラをお忘れなく!

1.NEW LIFE AREA
ここでは、浅田家(浅田政志の両親+兄夫婦+浅田政志)の5人家族に兄夫婦に子供が生まれたため6人家族になった
喜びを浅田家全員で祝福している。
展示作品は兄夫婦がハワイ(?)で挙式するところから始まり、子供が生まれた時の写真やら、浅田父が描いたコウノトリ(下)、母の押し花、兄の描いたキャラクター他、手作りインスタレーション「マンモスカメラ」で会場を構成。
「マンモスカメラ」は遊べます。
KOUNOTORI

2.Red ver.AREA
このエリアは浅田家が2001年~2008年まで三重県の様々な場所で撮影した記念写真を展示。
中央には、ボランティアの協力により制作されたMie Star Bowlがあり、こちらも玉ころがしの要領で遊べますが、転がすだけでなく穴の中からプラスチック製の排水カップを取り出すと浅田家について様々なエピソードとサービス判写真が貼られた作品を観ることができる。
このアイディア誰が考えたのだろう。面白かった。

3.Blue ver.AREA
一挙に反転して暗闇になる。三重県の夜中のヨットハーバーに会場を見立てている。壁の両面を巨大スクリーンにして、夜の三重の海の映像を流している。中央には小屋が。中に入るとそこには・・・。どうなっているかはお楽しみ!
三重を愛する浅田家もしくは浅田政志の思いが伝わる。このコーナーとっても良かった。本展で一番のお気に入り。
SEA

4.みんな家族AREA
番号では4番目になっているが、Blue AREAからは次の「ヒストリーオブ浅田家」をはさんで次にある。
自分以外の家族をこの2年間で撮影した写真が展示されている。
会場外に、直近の家族写真のコーナーと制作過程が貼られているが、面白かったのは、一番下の妹さんが当初撮影に参加するはずが「どうしても、おともだちと遊びたくなってしまったので、欠席」と書かれた撮影状況のメモに笑ってしまった。こんなアクシデントもまた思い出になるのだなぁと思った。
TREE

5.ヒストリーオブ浅田家
ここでは、浅田政志が20歳で初めて撮影した浅田家なりきりモノクロ写真や浅田家父がずっと撮影していた家族写真付年賀状を一挙公開。更には浅田家の年表まで作られ貼り出されている。
こうまで開けっぴろげで良いのか!浅田家の皆さんはと感心する。

このコーナーは小学校の教室のように9セットの机と椅子が置かれており、三重県立美術館へのアンケートと「浅田家への手紙」が宿題として机に乗っている。
観客の大半がここに座り、みな宿題を黙々とこなす。こんな光景他ではなかなか見られない。
なんでだか、お手紙書きたくなってしまう、その気にさせられてしまうんですね。
これも浅田家の世界に入り込んだ証ではないだろうか。

6.おみやげコーナー
会場を出るとミュージアムショップならぬ「おみやげコーナー・浅田屋」がお店を大きく広げている。
浅田政志の最新刊写真集「New Life」と一緒に三重県の郷土の名物など他ではなかなか手に入らない特産品の数々が販売されていた。既に完売しているアイテムもあり、なかなかの盛況ぶり。
こんな雰囲気も通常の美術館というよりデパートの催事場で行われる物産展のようで面白い。

7.撮影コーナー
浅田家の写真はセルフタイマーで撮影されている。このコーナーでは浅田家のようになりきって自分たちの写真をセルフタイマーで撮影できるようカメラが設置されている。
こちらも人気で、皆さん思い思いの衣装を付けカメラに向かってポーズを取っていた。
ここで撮影した写真は購入もできる。

とまぁ、こんな具合に写真ありインスタレーションありの実に楽しい空間が展開している。
それにしても浅田家の皆さんがなりきり写真の撮影を実に楽しんでおられることが写真から伝わってくる。
写真集の良さもあるけれど、やっぱりプリントした写真は訴えかけるものの強さが違うと思った。1枚1枚の写真を撮影するたびに浅田家の歴史が刻まれる。その時の思い出が積み重なる。
写真撮影ってこんなに楽しいことなんだっけと誰もが懐かしく、今更に感じさせられるに違いない。
一緒になりきってくれる家族のありがたさも、普段気付かない家族の存在。それに気付かせてくれる。

もう一つ付け加えると、セルフタイマーで撮影しているとは思えない写真の美しさがある。
それはさりげない背景に映っている美しい桜の風景だったり、ここ!というポーズの決まった一瞬を上手くおさえていたり、そこかしこで感じた。

会場には地元三重県の皆さんが、ここは○○で撮影したんじゃないか?など写真を見ながら会話も弾む。
ご近所の方々がふらっと美術館に入って楽しんでいらっしゃる、そんな風景があちこちで見られた。ご家族で来場されてる方もあれば、お友達同士、年配のご夫婦、でも皆さん楽しそうに浅田家のなりきり写真を前に会話も弾む。
堅苦しくない緩さが何とも言えず良かった。美術館でこんなに楽しめる所なんだと再認識できたような気がする。

とにかく観終わった後に、じ~んと心に響く写真展です。
この展覧会はオススメできます。ぜひお近くの方は三重県立美術館にお運びください。そして、twitterの呟きと小吹きさん、本展関係者の皆さんにも感謝です。素晴らしい展覧会でした!

*5月30日(日)まで開催中です。

●三重県立図書館講座「三重を写す」
中里和人、松原豊、浅田政志の写真家三人によるトークライブ
5月22日(土)13:30~15:30 於:三重県総合文化センター生涯学習センター視聴覚室
申込制(先着順140名)
申込方法等詳細はこちら → http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2010040299.htm

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noel様

コメント有難うございます!
え~っ、家族写真は5年後か10年後って、頼んだこと忘れてしまいますね。
子供の写真を・・・何て思ってたら、もう子供ではなくなっていたって
大いにありうる話です。
それもまた思い出ですが。

東京方面でも個展開催されないでしょうか。
写真集より、やっぱり大きなプリントでぜひとも見ていただきたいです。

No title

アンテナにひっかかったらすぐに見に行かれる行動力が素晴らしい!こちら面白そうですね。津までは行けませんが、写真集見てみたいです。浅田さんのHPも拝見しましたが、家族写真の申し込みが殺到して今頼んでも5~10年後というのがすごい...(苦笑)
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