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小林孝亘 「夏の月」 西村画廊

西村画廊で6月5日まで開催中の小林孝亘 「夏の月」に行って来ました。

小林孝亘さんは、私が初めて画廊やギャラリーに足を踏み入れるきっかけとなった記念すべき、そして大好きなアーティスト。
最初インテリア雑誌で眼に留まったのは「Small Death」シリーズだったけれど、森の木の絵に見られるような光の取り入れ方や対象のシンプルな形態が好きで長年ずっと追いかけている。
2004年の目黒美術館の個展では、小林さんと一緒に作品に描かれた風景を追うツアーにも名古屋(当時名古屋に住んでいた)から、参加して、小林さんともお話することができた。
(参考)
過去の作品は小林孝亘さんのWebでご覧いただけます。http://www.mangost.gr.jp/kobayashi/works-set-j.html

そうして、西村画廊で開催される個展にも毎回足を運んでいるけれど、今回はこれまでの作品を踏襲しつつも、更にブラッシュアップされた作品が展開されていた。
小林さんの使う色が、眼に沁みる。それほどまでに作品が輝いている。

色遣いが、これまで以上に明るく濃く強くなったように感じる。
特に、葡萄(マスカット?)を描いた作品や、森の中に鮮やかなテントを描いた作品はインパクトが強かった。

個展案内状に使用されていた「Sleeping Bag」シリーズでは、寝袋に包まれて瞳を閉じて眠っている人物は、眠りというより孵化を待つ蛹のように描かれ、背景には天からの光が降り注ぐ。その微妙なそれと分かる光のグラデーションが、あまりにも自然な感じで描かれている。長い眠りから目覚め、この世に生を受ける時に見る現世の光と見るか、はたまた死へと向かう時のご来光と見るか、それは見る人次第なのだろう。

作者の言葉によれば、本展タイトル「夏の月」はバンコクの古本屋で見つけた松尾芭蕉の本に彼が詠んだ次の句がきっかけになっている。
「蛸壺や はかなき夢を 夏の月」

本展出展作に唐突に出現する「蛸壺」は、こんな理由で描かれている。

小林さんは、この句から「存在していることのはかなさ、悲しさを感じ」、更に「わからないことがわかった気がする」として本展に寄せる言葉を締めくくっていた。

池や森を背景に浮かぶ人影のないボート「Boat」2点が、今回のお気に入り。
誰もいないボートに一抹の寂しさを覚えるのだけれど、あの水の透明感、光の存在が忘れがたい。

油彩9点、奥の応接コーナーには水彩はじめドローイングが10点ほど展示されているので、こちらもお見逃しなく!

なお、本日5月12日の日本経済新聞朝刊に宝玉正彦編集委員が本展の展評を寄せている。
そして、ブログ「フクヘン」(フクヘンさんが小林孝亘さんの作品を今一番買いたいと語っている!)に、本展出品作品の画像が多数紹介されています。
ブログ「フクヘン」→ http://fukuhen.lammfromm.jp/?p=5228

*6月5日まで開催中。

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