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複合回路-「田口行弘展」イベント編 ギャラリーαM

ついに、明日(5/26)をもって会期終了となる複合回路-接触領域「田口行弘展」のイベントについて振り返ってみようと思う。

本展は、会期中はもちろんのこと、会期の始まる前からイベントが各種用意されていた。
そして、本展に行かれた方ならお分かりだと思うが、行くたびに会場の様子や流されている映像が増えて行くので、一度として同じ状態に遭遇することがない。更に、常に会場には田口行弘さんご本人がいらっしゃるので、お話を直接伺うこともできる。

通常のギャラリー展示で、同じ展覧会に複数回足を運ぶことはめったにないけれど、本展に限って言えば、4月に1度、5/8「映画鑑賞会」、5/15「Music Live」、5/22「クロージング・パーティ」、5/25の合計5回も行った。

私が参加しなかったイベントは他に5/1「みんなで影絵をつくろう」、開催前の「洞窟探検」の2つ。
今にして思えば、これも参加してみれば良かった。

・5/8「映画鑑賞会」
今回の個展では会場が地下階にあり、やや奥まった所に入口があるため、田口さんは「洞窟」のイメージを持った。そしてそこから、影絵を利用することを思いついたのだけれど、「映画鑑賞会」ではロッテ・ライニガーの世界初の長編アニメーション「アクメッド王子の冒険」を皆で鑑賞。
現在アニメーション修行中の身としてはぜひとも拝見したい作品で、1926年に制作され、当時は伴奏を必要とするサイレント作品だったが、上映されたのは、99年に映像部分が修復されDVD用にオーケストラによる演奏が録音された修正版だと思う。
1926年制作とは思えない技術力の切絵を使用した影絵アニメーション。
作品の中で、田口さんの今回作成中の映像冒頭で出てくる始まりのポーズとよく似た動きが出てきたりで、とても楽しめた。映画鑑賞後、わりとあっけなく解散になったので、田口さんの感想なんかをお話して下さると良かったかなと思う。

5/15 「Music Live」(by 馬喰町バンド)
これは、イベント中もっとも良かった。
まず、すごいアイディアだと思ったのが、会場を和紙で2つに仕切り、奥に馬喰町バンドの皆さんと田口さんが入り、
手前に観客が座ったり立ったりで音楽を鑑賞する。
双方、和紙で仕切られているため、互いの姿を直接確認することはできない。観客は、和紙に写った馬喰町バンドの皆さんのシルエットを眺められるが、向うから観客の様子はまるで見えなかったらしい。
このため、演奏後のトークで「紙の向うに、お客さんいないんじゃないかと不安になった」とバンドの方が語っておられたのが印象的。「いつものライブではお客さんが少しずついなくなっていくのが悲しいけれど、まるで見えないのも不安で微妙だ」とも。
最初は影がなかったので、音楽がどこから聞こえてくるのか分からなかった。紙のスクリーンが壁に見えてしまい、まさかその向うにバンドの方がおられるとは思わなかった。
和紙に写った影作りはもちろん田口さんの考案。どうすれば、あんなに美しいシルエットの数々が作られるのか不思議でならない。単純にライトで写しただけではないことを注記しておきたい。

更に、馬喰町バンドの音楽も洞窟にぴったりで、クロージングパーティではこの時演奏されていた?曲やシルエットが映像として紹介されていた。

5/22 クロージングパーティ(by南風食堂)
参加費無料のパーティなのに、南風食堂さんのお料理、唐揚げたサラダ、ピタサンドウィッチなど申し訳ない気がしてしまった。この日は、キュレーターの高橋瑞木さんや武蔵野美術大学教授の岡部あおみ氏、そして田口さんの母上も来場され賑やかな夕べ。
今回は、紙のカーテンでなく紙のテントが用意され(参加されていた方の中に、パオみたいとの声も)、中には風船が沢山浮いている趣向。
この低い天井のテントの中が妙に落ち着く。
小学校の時の野外実習を思い出した。

会場には、行くたびに受付裏のスペースの壁に2~3日に1回レイアウトの配置図が作成され最後は8枚くらいになっていたか。この手描きの配置図も魅力的で凝視してしまった。
てっきり会場の用意をする前のラフ案なのだとばかり思っていたが、実は展示後の記録なのだそう。
つまり、毎回の会場レイアウトや構成は全て即興的に行われているということだ。

これほど、観る側を楽しませて下さる展示などめったとあるものではない。
明日で終了してしまい、今日は既に片づけモードでしたが、まだご覧になっていない方はぜひ馬喰町のギャラリーαMにお運びください。馬喰町駅西口2番出口より徒歩2分です。

田口さんは、この後ベルリンに帰国され、次のベルリンでの個展に向け準備をされるそうです。次回、日本での個展は来年で、無人島プロダクションと森美術館のMAMプロジェクトが決定しています。今後の活動から目が離せません。

*5月26日(水)まで。

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