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岩井優 / 坂野充学「Spontaneous order」 Takuro Someya Contemporary Art

新富町のTakuro Someya Contemporary Artで6月5日まで開催中の「Masaru Iwai/Mitsunori Sakano Spontaneous Order」に行って来ました。

岩井優さん、坂野充学さんは、今回初めて拝見する作家さんです。お二人のプロフィールはそれぞれ作家さんのWebが充実しています。そちらをご参照ください。
・岩井優 ⇒ http://masaruiwai.com/cv/
・坂野充学 ⇒ http://www.mitsunorisakano.com/about/index.html

さて、ギャラリー入口を道路がら覗くと、水道からお水が流れっぱなしになっています。
「あらあら、大変!お水出しっぱなしですよ。」と中に声をかけて下さる通行人の方もいらっしゃるとか。
でも、これ作品なのです。
次に続く空間への序章、第1歩。

蛇口を後にすると、正面に何やら不穏な動きをしている映像作品が見えて来ます。
これが、岩井さんの「Galaxy wash-2008」。

ギャラリーを訪れた時、たまたまだと思いますが、岩井さんが在廊されていました。そして、なぜか個展が終了したばかりの田口行弘さんも来郎中。中で染谷氏、岩井氏、田口氏の熱いトークが交わされていました。その最中にお邪魔してしまった私です。

で、ご本人からお話を伺うことができたのですが、この作品、「岩井さんが洗うことが好きだった」に端を発します。
たまたま、深夜に観ていたTVの通信販売番組で「何でも洗える洗剤」のプレゼンをやっていた、「何でも洗える」所に、ひっかかりを覚えたそうです。
そのひっかかりから派生し、何でも洗ってみよう、そしてその行為から何が見えるのか、映像化することを思い付く。

水槽の中に入れて洗剤を使用し洗っている物体には、通常洗わないでしょ!と思うものがガンガン入っている。
ちなみに、使用している洗剤はヤシノミ洗剤で、上記通信販売購入のものではない。いろいろな洗剤を試した結果、もっとも水が白濁しなかったのが、ヤシノミだったという結果ゆえだそう。

で、通常考えられないもの-書籍、鳥のホール、赤白の錦鯉、豆腐!、豚ブロック肉塊などなど。
あまりのおぞましさに、それ以上中に進めなかったお客様もおられるとか。
いや、そこまでではないと私的には思いましたが、そこは個人差があるのでしょう。

全てのものがなくなった水槽に散らばる残滓は、キラキラと輝いているようにも見え、それゆえ「Galaxy」なのだった。銀河のキラメキ感を醸し出している秘密はスクリーンのハイテク素材にあり。
どんなに古いプロジェクターの画像もたちどころに、高画質に変化するというミラクルパワーで、岩井さん曰く、「もう他のスクリーンに戻れない・・・」そうです。
違いは、スクリーンでなく白壁に映せば一目瞭然なんだとか。
なお、ここで洗ったモノの中で食べられるモノは全て岩井さんが召しあがったのでした。再び驚き。洗剤で洗ったお肉は色が薄くなったとお聞きして、別の恐怖が湧きおこりました。
人間の価値観、常識を揺さぶられる作品です。

次に、中央受付前に置かれた椅子に座ると同時に、天井から効果音が聞こえてきます。椅子に何かが仕込んである?
正面と左右に大きなスクリーンが3面を使用しての映像で、こちらは坂野充学さんの「beep deep beep」2010年。
絵的に美しい映像で、左右、正面に流れる映像は皆違いますが、関連づけられており、一場面一場面ではっとするシーンが何度かありました。写真をつなげていった、そんな印象を持ちます。

更に左スクリーン前に床にはトランクに仕込んだ照明作品「night wallkers delight」。
坂野さんは、子どもの頃の体験を膨らませ作品化されることが多い(by染谷氏)のですが、トランク作品は小学校時代の出来事、お友達の女の子の言葉を作品にしています。

最奥には、ホルマリン漬?と思った-実は洗剤液漬-のカラフルな標本作品が。
これがすごい。3つの瓶詰で正面向かって左に青、右にオレンジ、最奥がクリア。
中に浸かっているのは、青が電球、右はビッグマック、最奥は観葉植物。
しかし、浸かって既に10日以上経過していると思われますが、ビッグマック&フライドポテトは原型を留めており、最奥の植木鉢の変化がもっとも激しいようです。
何しろ、浸けた時には緑色だった葉っぱは、脱色し白く液体を浮遊している。こわ~。
で、この怖いクリアがギャラリーオーナーの染谷氏をイメージしたもので、オレンジは坂野さん、青が制作者ご本人の岩井さん。
岩井さんがなぜ電球なのかをお尋ねしたら、「アイディアが浮かぶ時って、まさに電球がパッと点灯するような感じ」だからとお答えが返って来ました。
青とオレンジは、お二人の映像作品とシンクロしていて、映像に合わせて点滅する仕掛けです。
二つとも真っ暗な時間があったり、人物をイメージした作品が点滅する動き=拍動にも見え、いくつか解釈を楽しめる作品。

そして、受付と入口近辺のフォトペインティングにも注目。神保町の古書店で入手した古写真(明治時代とか)を、例えば「上野の西郷隆盛像」写真にいたずら書きのように線を加え、オリジナル作品に仕上げています。歴史上の偉人を線を加え色を追加することで、くすっと笑ってしまうような別キャラになっていて面白い。

特筆すべきは、ギャラリー空間の使い方。中の仕切りを上手く利用し、森を奥に奥に探検していくような印象。
また、面白い作家さんに出会えました。

*6月5日まで開催中。

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