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根本寛子 "音なき音" Showcase/Megumi Ogita Gallery

nemoto

今日で会期を終了してしまったが、Megumi Ogita GalleryのShowcase(銀座5丁目)で開催されていた根本寛子 "音なき音" に行って来ました。
作品画像は、ブログ:ex-chamber museumさんにアップされています。

DMをいただいた時から気になっていたのに、最近仕事が多忙な上に、体調がすぐれなかったりで結局最終日に駆け込むことになってしまった。しかし、行ってこの目で作品と対峙することができて本当に良かった。

1981年生まれの根本寛子は、武蔵野美術大学、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を経て、2008年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了。本展は、2008年12月の個展に続き2回目。

作品はペインティングが全部で5点だっただろうか。
目に入った瞬間、上手いと思った。
一番惹かれたのは、マチエール。
筆跡を残さないフラットな質感。手も器も何もかもリアルに描かれている。もしかすると、バロック絵画の影響を受けているのではないだろうか。DMに使用されている作品に描かれたカーテンの質感は、バロック絵画で見られるような技法で、布の質感までも表現されている。
ギャラリーの方によれば、フラットな質感は叩き込む技法で得られているのだとか。

モチーフには、一見メルヘンちっくなものや女の子らしいものが選ばれているが、画面から漂う気配はどこか重く、秘めやかなものを感じる。現代のシュルレアリスムと表現するのは見当違いだろうか。

いつものように、過去の作品集に手を伸ばす。
私は、2年前の横浜の住宅展示場で開催されたアートフェアで彼女の作品を見かけていることに気付いた。
しかし、その時は印象に残らなかった。
2年前の彼女の作品は、今回展示されている新作と大きく異なる。
銃口をこちらに向けた作品などおどろおどろしいテーマばかり。
私の好みとは大きくそれている。

しかし、今回の新作では過去作品で見せていた尖った部分、ダークな一面がなりをひそめ、画面がブラッシュアップし、モチーフも大人しいものに変えている。
本人の模索の結果なのか、ギャラリーからのアドバイスなのかは分からないが、私個人としてこの変化はとても嬉しい。さもなければ、この個展に足を運ぶこともなかったかもしれない。
それ程、大きな変化が作品集と眼前の作品から分かる。

作品はどれもタイトルがない。
私の一番のお気に入りは、入ってすぐの右側にかかっていた正方形の作品。
この正方形の作品が一番最後に完成した作品だと教えていただく。

蓋のあいた宝石箱が左下にあり、ネックレスが文字をかたどっているようだが、何と書いてあるのかは分からない。
宝石箱やネックレスが置かれたテーブルクロスの質感や模様の描き込みは、既に十分なレベルだと思うが、まだまだ技術的に伸びそうな勢いを感じる。
空想世界と現実のちょうど中間を描いたような世界観。

ちょっと空虚なテーブルの様子に様々な空想が膨らむ。
この絵が似合う壁は、真っ白よりもちょっと古い感じのお家かもしれない・・・。

どの作品にも共通して重い色調が使用されている。
そのせいか、間もなく梅雨に入ろうというのに、冬をイメージしてしまった。しかし、雨の日にこの作品と向かい合っているのもまた楽しいだろうと思った。

これからの成長や変化がますます楽しみな作家さんだった。

*本展は、既に終了しています。

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