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「生誕110周年記念 山本丘人展 魂の抒情詩」 日本橋高島屋

yamamoto

日本橋高島屋で6月21日(月)まで開催中の「生誕110周年記念 山本丘人展 魂の抒情詩」に行って来ました。

山本丘人(1900~1986年)は、東京に生まれ、1924年に東京美術学校を卒業し、松岡映丘に師事。以後、帝展や新文展などに出品を重ね、1948年には、それまでの日本画壇の弊週を打ち破り新風を起こすべく、上村松篁、秋野不矩らと創造美術を結成。戦後の日本画の改革に力を尽くし1977年に文化勲章を受章。
本展では、山本丘人作品の根底に流れる抒情性に焦点をあて、約60点の代表作をを3章に分けて展示するとともに、実際に使ったイーゼル、火鉢などでアトリエを再現します。

第1期 1921~1950年
師であった松岡映丘の丘の字を名前にいただいたのだろう。山本丘人の丘人は本名ではなく、本名は正義。
初期の作品は東京美術学校の教えを守った忠実な日本画が目立つ。特徴的なのは「婦女坐像」1922年で見られるような柔らかさ。
第1期では、この「婦人坐像」をはじめ「不忍池」「青い海」1932年の3点が大下図と並べて展示されていたのは珍しい。大下図は東京藝術大学所蔵の貴重なもの。かなり細かく下図でも仕上げていたことが分かる。

第1期時代の丘人作品が一番好き。柔らかく、素朴で、静かで、それでいて丘人の生きていた時代を上手く画面に取り入れている。「公園の風景」1928年、「河岸風景」「空」1941年と徐々に作品は洗練されてくる。1936年に小金井に
転居して後、第一期様式が確立した。

第2期 1951~1966年
第2期は1期の甘さや柔らかさから一変して作風が変わる。
むしろ、峻烈な印象と硬い線が目立ち荒々しい雰囲気の作品へ移行。「満月夜」1963年、「海巌」1965年など、なぜ、こうまで作風が変化したのかが気になった。図録に掲載されていたのかもしれないが、時間がなかったので、今回図録の中身はチェックしなかった。そして、この、時代丘人は小金井から大磯へ引っ越し、以後大磯のアトリエで画業に励む。

第3期 1967~1984年
いよいよ、山本丘人の集大成である。意外にも過去第1期の作品は目にしたことがあるけれど。3期の作品はほとんど見ていないのではないか。記憶に残っている作品がなかった。
しかし、「残春」1971年、「夕陽」1068年、「濤と華」1970年、「葉かげの陽」1972年とどちらかと言えば第1期に近いのだけれど、幼い部分がなくなり、洗練された、師の永丘とよく似た優雅さがあった。
・「季節風」1977年
春夏秋冬を描く4幅対。丘人は冬の風景が好きだったという。「冬の風景の方が簡素化され、それ自体の色彩が現れているので、冬に惹かれる」という言葉を残す。
・「夏渡る時」1979年
私に好きだった第1期の作品にプラスアルファでミステリアスな雰囲気が出ている。
・「天上月華」1974年
満月や月は描かれていないのに、土や周囲の風景はほんのり明るい。
・「地上風韻」1975年
満開の咲き誇る藤。一方で地面には逞しくタンポポが何本も女性を護衛するかのように取り囲んでいた。

これまで、一度もまとめて見たことのない作家を制作年代順に一度に拝見できたことは、私にとってプラスだった。

*6月21日まで開催中。本展が巡回先最後です。*6月21日(月)まで開催中。

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oki様

高島屋は高島屋クレジットカードの会員になり、そのカードで多少なりとも
お買い物をすれば、請求明細に無料チケットが付いています。
カード会費は無料なので、そちらを検討されても良いかもしれません。
(私は既にクレジットカード所有者です。)

展覧会ガイドは仰る通りの現象。
大丈夫なのか心配になります。
でも、あれがないと非常に困るのです。

No title

こんばんは、お久しぶり。
この展覧会チケット新宿のチケット屋で90円で販売していたので衝動買い、明日最終日に行きます。僕もこの画家まとめてみたことないので楽しみ。
高島屋さんは夜6時以降の半額割り引やめたそうですね。
ところでmemeさんも定期購読されてる月刊展覧会ガイド来るのがどんどん遅くなってますね、月末に届くぞ。招待券も先月目黒の請求したけど当たらないし、うーん。
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