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2010年6月19日 鑑賞記録

個人的な話題で恐縮ですが、本業が大変忙しくなって参りまして、とても毎日ブログの更新をすることが難しい状況になっています。先週の木曜だけ、既に予約していたイベントに参加するため、何とかして脱出しましたがその反動が翌日および来週以後も続きそうです。

更新頻度は減ってしまうかもしれませんが、末長く見守っていただけたら幸いです。

ということで、今日の鑑賞記録です。今日は明日会期末を迎える展覧会、個展を中心に回っています。

・横山裕一 ネオ漫画の全記録:「私は時間を描いている」 川崎市民ミュージアム 6/20(日)まで
私は漫画をほとんど読まないため、横山氏のこともこの展覧会を通じて初めて知った。惹かれた理由は展覧会のチラシ(やっぱりチラシの影響力というのは大きいと思う)。「何だか面白そうだ」そんな風に思わせるチラシって凄いと思う。こんなチラシを作れる段階で、横山氏の魅力は推し量れるのではないだろうか。
そして、もうひとつ気になったのは展示デザインをトラフ建築設計事務所が手がけていたこと。トラフの展示デザインも確かめたかった。

案の定、作品の見せ方や展示室の構成は面白くて、漫画作品は何周も回っているうちに目が回りそうになったが、そこさえ気を付ければ楽しめるはず。漫画もさることながら、ボードに油性ペンキと、マーカー、ニスで描かれた1990年代の大型作品が好き。そして、彼の作品は平面でなく、Tシャツやらティッシュボックスやら、ポスターにするとより一層魅力的になっている。絵画とデザインの狭間、いやそんなジャンル分けなど無意味であって、自身の作品を活かす場所がそれだけあるというのは大変な強みの筈。そして、横山氏が海外、欧米諸国で人気が高いのも展示作品を見れば一目瞭然だった。最初に作品を見た時、アメリカのポップアートもしくは海外コミック風だなと感じたほど。

ちょっと分かりづらいが、もうひとつの展示室の方に前述のTシャツやらポスターや海外で出版された作品集が展示されているのだが、そこで見逃せないのは、漫画制作にあたって使用される大量の写真だ。「カラー土木」の資料となったと推測されるおびただしい数の写真は同じモチーフを角度を変えて何枚も撮影していたり、実際漫画に使用されている個所があったり、とても興味深い。

現在、新富町のギャラリー「ARATANIURANO(アラタニウラノ)」で7月14日(水)まで個展開催中。詳細はこちら
新作ペインティングが発表されているようなので、こちらも足を運ばねば!

・「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」東京都庭園美術館 6月20日まで
今春、岡崎市美術博物館で「ロシアの夢 1917-1037」展を見たばかり。またしても、ロシアアヴァンギャルドか、でも好きだから行ってしまう。本展は、ロシア・アヴァンギャルド作家の中からロトチェンコとステパーノワ夫妻にスポットを当てた展覧会。
彼ら二人の芸術を絵画、空間構成、建築、日用品のデザイン、舞台装置、装丁デザイン、ポスター、写真など分野別に展観している。

過去に何度か拝見している作品も多かったが、注目したのは絵画と写真。特に写真の作品数は充実しており、まとまってロトチェンコの写真を見ることができたのはとても良かった。しかも、彼のモノクロ写真はとても私の好み。まず、構図に彼の感性が表出している。写真もポスターも媒体は違うけれど、どこか共通している部分を感じた。
ロトチェンコの写真集があったら欲しい。写真のポストカードはミュージアムショップに3枚あったが、私の気に入った作品ではなかったのでパスした。

一方、ステパーノワの方では絵画、衣装デザインが良かった。
庭園美術館は、作品リストがいつも作られていないのに、今回は用意されていてとても嬉しかった。

・第1回ガロン展 白金台・瑞聖寺内 ZAPギャラリー 6月20日(日)まで
「ガロン」とは、市川裕司、大浦雅臣、金子朋樹、小金沢智、佐藤裕一郎、西川芳孝、松永龍太郎の7名からなるグループ。美術史研究者の小金沢氏を除く6名は日本画出身作家である。メンバー7名はみな、1976年~1982年と若い世代。

そんな意欲的な彼らの初グループ展を見て来た。
各作家とも本展のために制作した新作を展示。どれも力の入った作品ばかりだったが、個人的な好みは、一階の金子朋樹さんの琳派風画面と二階の西川さんの巨大水墨画。大浦さんの≪創世機≫はメタリックな表現が見事だった。あの絵肌は、実際に作品に接してみなければ、決して分からないし伝わらない。

金子朋樹さんのアーカイブ作品集をチェックしたが、本展作品はこれまでの作品と比較するとかなり実験的な試みをされているようだった。画面の下に光琳の杜若図屏風を思わせるようなモチーフがあったり、かと思えばヘリコプターがあったり、画面に不思議な透け感を感じたり、取り合わせのミスマッチな感じに惹かれたのかもしれません。対して、二階の西川芳孝氏の巨大水墨画は、正統派の山水。こういう真っ向勝負な作品が好きです。

次回開催も期待。

・八木貴史 「バーミリオン」 Showcase 銀座 6月26日まで
DMが送られてきた時から、行こうと決めていたのに早くも来週の木曜で終了であせった。

色鉛筆で作られた彫刻作品を制作する八木貴史の個展。室内には僅かに3点しか展示されていなかったが、全て完売していた。もっとも大きな作品は、シャンデリアで制作に1ヶ月半を要したとのこと。
色鉛筆を沢山繋ぎ合わせて、木材のようにする所から制作は始まる。初期の作品では、色鉛筆同士の接合部分の跡が肉眼視できるが、近作ではその痕跡が消えている。確実に技術が上がっている。

どの作品にも共通しているが、滑らかな曲線はとても美しかった。

次回は、ShowcaseではなくMEGUMI OGITA GALLERYでの個展開催が決まっているそうです。これも楽しみ。

・「中国の扇面画」&橋本コレクションの中国絵画 松涛美術館 6月27日まで
古いものでは、1563年、1655年で、残りは制作年不詳のものを除くと大半が現代中国作家の扇面画の展示。
時間が止まっているかのように、昔も今も大きく変わらない中国の扇面画作品を堪能。何点かは現代作家の息吹を感じる新しい表現があり、敢えて扇面画に取り組んでいるのはなぜなのだろう。

現代の日本画家の扇面画というものをまだ見た記憶がない。

橋本コレクションの中国絵画は、石鋭の≪探花圖≫(重文)や李士達の作品はじめ、私はこちらの方に見ごたえを感じた。なかなか中国絵画を目にする機会がないので、僅かでも拝見できる機会は非常に貴重。

ところで、松涛美術館を訪れる時の楽しみであった2階のサロン・ド・ミュゼの喫茶サービスが昨年度(今年の3月31日)で終了していてとてもびっくりした。私は、あの2階で絵画を眺めつつ革のソファにゆったり腰掛け、紅茶とクロックムッシュをいただくのが大好きだったのに・・・。何度リピートしたことか。
これは再開していただけないものだろうか。あの紅茶もクロックムッシュもそして、展示室でお茶をいただくという無上の喜びを何とか再び味わいたいのです。

Bunkamuraミュージアムの「語りかける風景」展は後日記事をアップする予定です。

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