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「智恵子抄 高村光太郎と智恵子その愛」 菊池寛実 智美術館

菊池寛実 智美術館で開催中の「智恵子抄 高村光太郎と智恵子その愛」に行って来ました。
智恵子抄と言えば、忘れられないのは「あどけない話」の~智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ。~で始まる高村光太郎の詩作です。

中学だったかの国語の教科書に掲載されたその詩は、私の中でいつまでもくすぶり続け、それは今でも忘れられない一節。国語の授業で習った沢山の詩の中で、高村光太郎の「智恵子抄・あどけない話」と三好達治の「大阿蘇」(雨は降つてゐる 蕭蕭と降つてゐる )は、今でも空を見上げた時、静かに降る雨を見た時ふっと頭に浮かびます。


本展は、高村光太郎と妻・智恵子の「紙絵」など二人の作品を展観するものです。

展示室は光太郎の彫刻と詩の直筆原稿を集めた光太郎コーナーと智恵子の「紙絵」を展示したコーナー、2つに
分かれています。新宿の中村屋を巡る人々を明治から昭和初期まで追い続けた小説「安曇野」に高村光太郎は登場する。小説の中の光太郎は、若き頃は無頼の人であった。

光太郎の彫刻作品として有名なのは「手」や十和田湖岬に立つ「2人の少女の立像」であるが、彫刻家の光太郎より、詩人の光太郎の方が俄然魅力的に見えた。
彼が紡ぎ出す言葉のひとつひとつが、美術作品以上の力を持ってして、読む者に揺さぶりをかけるのだった。

光太郎の詩作に気持ちがすっかり傾いて、どっぷりとその世界に入ってしまう頃、智恵子のコーナーへと誘われる。

智恵子が精神を病んでしまったのは、必然であったのかもしれない。生来の気質に加えて、光太郎との生活が拍車をかけ、智恵子自身の芸術活動の行き詰りから、精神が逃げ出した。

しかし、彼女が突然折り鶴から紙絵作品を作り始めたという事実は、智恵子の精神の奥深いところで芸術家としての本能と光太郎への激しい愛を感じずにはいられない。

彼女が紙絵の制作を行っていたという事実は、本展で初めて知ることとなったが、復元されたその作品たちは、愛らしく、色彩感覚の優れた切り絵であった。
ロールシャッハテストで使用されるような左右対称の文様あり、お花のシリーズ(これが一番多かったか)、花や果物の籠など、智恵子の言葉にならない想いが一点一点に溢れ出て、観ていて何
しかし、二人の作品は展示室内でも見事に調和し、立ち入る隙のないような濃密な愛の交歓を見ているような、時に息苦しさを覚える程でした。

高村光太郎は、明治期の彫刻家・高村光雲の長男で生まれながらにして彫刻家になる道が定まっていて、本人もそれをごく自然なことと捉えていたようです。光太郎とほぼ同時代の彫刻家で早逝した荻原守衛や新宿の中村屋を巡る人々を明治から昭和初期まで追い続けた小説「安曇野」に高村光太郎は登場する。小説の中の光太郎は、若き頃、無頼の人であった。

光太郎の彫刻作品として有名なのは「手」や十和田湖岬に立つ「2人の少女の立像」であるが、彫刻家の光太郎より、詩人の光太郎の方が俄然魅力的に見えた。
彼が紡ぎ出す言葉のひとつひとつが、美術作品以上の力を持っていて、こちらに揺さぶりをかけるのだった。

光太郎の詩作に気持ちがすっかり傾いて、どっぷりとその世界に入ってしまう頃、智恵子のコーナーへと誘われる。

智恵子が精神を病んでしまったのは、必然であったのかもしれない。生来の気質に加えて、光太郎との生活が拍車をかけ、智恵子自身の芸術活動の行き詰りから、精神が逃げ出した。

しかし、彼女が突然折り鶴から紙絵作品を作り始めたという事実は、智恵子の精神の奥深いところで芸術家としての本能と光太郎への一途な愛の発露であったのだろう。智恵子は、光太郎以外に紙絵作品を見せるのを嫌がったという。少女の羞じらいのようで何ともいじらしい。
彼女が紙絵の制作を行っていたという事実は、本展で初めて知ったが、復元されたその作品たちは、愛らしく、色彩感覚の優れた切り絵であった。
ロールシャッハテストで使用されるような左右対称の模様あり、花のシリーズ(これが一番多かったか)、花や果物の籠など、智恵子の言葉にならない想いが一点一点に溢れ出て、観ていて何とも切なくなる。

最後に奥のスペースで光太郎自身による詩の朗読くと彼を紹介する映像が合計15分流れていた。光太郎の肉声は、想像していたより、やや高い声であったが、彼は生きていたのだという当たり前のことを今更実感した。
光太郎にとっての智恵子は、時に母であり娘であったのだろうか。
彼女にとっての光太郎は、どんなだったのだろう?

*7月11日まで開催中。

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菊池寛実記念智美術館で「智恵子抄 高村光太郎と智恵子 その愛」展を観た!

「智恵子抄 高村光太郎と智恵子 その愛」展チラシ:光太郎「手」、智恵子「赤のパターン」 「菊地寛実記念 智美術館」入口 菊池寛実記念智美術館で「智恵子抄 高村光太郎と智恵子 その愛」展を観てきました。彫刻家で詩人の高村光太郎とその妻智恵子の愛...

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よし様

> 優れた芸術家は、素晴らしい言葉もお持ちですよね。
> 実体験からくるのでしょうか・・・・・

こんにちは。
実体験もあるでしょうが、やはり持って生まれた才能の
発露のような気がします。
短い韻で想いを表現することは、簡単なようで実は一番難しい。
感性のなせる技なのでしょうか。

おはようございます

優れた芸術家は、素晴らしい言葉もお持ちですよね。
実体験からくるのでしょうか・・・・・
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