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宮永亮 「making」 児玉画廊/京都

makingmini

児玉画廊/京都で8月14日まで開催中の宮永亮「making」に行って来ました。

今回の京都・児玉画廊での個展は、今春(4/3~5/8)東京・白金の児玉画廊での個展で披露された新作「地の灯について」をフルヴァージョンで公開。
東京では場所の制約上、フルヴァージョンでの公開ができず、その後、京都市立芸術大学ギャラリー(@cua)で開催された「きょうせい展」においても、同作品は公開されていたが、こちらはグループ展であったこともあり、作品を一部解体して展示されていた。

本展では個展タイトルも「making」とし、東京での個展名「地の灯について」を変更ている。
まずこの個展タイトルが気になった。
なぜ、「making」で「地の灯について」ではないのか?
答えは行ってみて納得。

完成映像をフルヴァージョンで公開するだけでなく、その制作過程をも見てもらおうという企図。
空間全体のインスタレーションとして考えた時、明らかに東京展よりステップアップしている。

会場の様子は下記にて画像をご覧いただけます。85もの画像あり、京都まで行けない方はぜひ。
http://gallery.me.com/kodamagallery#100537

最初に目に入ったのは車。ローバーのミニである。
この車、実際に「地の灯について」で必要な映像を撮影するのに使用した。車の屋根の上には撮影用カメラなどの機材が当時のままに設置されている。
車の中を覗いてみると、灰皿に溢れ出んばかりの煙草の吸殻がぎっしり。それはそれで、造形的に妙に美しかった。後部座席の後ろ、リヤウィンドウとの間にはなぜかニット製のお茶目なぬいぐるみが置いてあったり。
実際に使用していた状態そのままとのこと。
本展終了後廃車される予定だが、登録ナンバーは付いた状態で展示され、宮永さんのご出身である札幌ナンバー。画廊の方のお話では、元々宮永さんのご両親の愛車だった。

ミニとはいえ、車一台を楽に収容できる広~いスペースが京都の児玉画廊にはある。横に広いだけではなく、ここは1階2階が中央で吹き抜けになっていて、天井も高い。
これだけ広大なスペースだと、作品に力が無い場合、場所に負けてしまう。
その点、宮永さんは見事にこのスペースを活かしきった展示を行っていた。逆に言えば、ここでしかできない展示を行っていた。

映像のフルヴァージョン上映とは、特大・大・中・小と異なるサイズのスクリーンを8面使用。
1階で5面、2階で3面。ちなみに、東京では6面スクリーンの展示だったが、スクリーンサイズも今回変更されていた筈(サイズは未確認)。東京の個展でも感じたのだが、作品映像が正面から見るだけでなく、後ろから回り込んで壁やスクリーン自体に光が透過して、裏からもスクリーン映像を鑑賞できる。映り込んだ映像もまた美しい。

スクリーンに使用しているのは、トレーシングペーパーの一種であるディフュージョンペーパーと撮影用に使用されるバック紙の2種類を使い分け。後ろに光が透過していたのは、ディフュージョンペーパーを使用したスクリーンだったのかも。
京都の街を車で走って道路沿いの風景を撮影して加工。8面のスクリーンのうち特大サイズのものに、完成作品が、他の7つはその映像パーツ、すなわち7つのスクリーンに映し出されたものを重ねていって、最終的に完成作品ができあがる。
私たちは、映像ができる制作過程を目の当たりにしていたのだ。

だから「making」なのかなと思っている。

宮永さんの作品を最初に拝見した時の感想を過去記事をたどって読んでみた。最後に、「どんな風に作っているのか知りたい」などと書いている。この時拝見したのは「wondjina」なので、今回とは趣向も作風も全く異なっているが、制作過程への興味は少なからずあったのだ。技術的なことは抜きにして、その制作過程の一端を知ることができたのはとても嬉しかった。

そして、東京での展示とのもう一つの大きな違い、これはとても重要なのだが「音」だった。
白金という場所柄、大音量を流すことにも制約があったが、今回はその制約がないためサラウンド効果満点の重厚な背景音を聞くことができる。作曲した訳でもない、実際に撮影した際に拾って来た音であるにも関わらず、その音だけ聞いていても、街の様子、灯が目に浮かんでくるようだった。

1階だけでなく、2階に上って映像と重厚なサウンドをぜひ満喫して欲しい。2階の吹き抜け部分から見る1階スクリーン・2階スクリーンの縦に連なる映像空間というのは、めったと味わえるものではない。児玉画廊・京都だからこそ可能な展示であり、その空間を見事に活かしきった宮永さんは、未知数の力を持つ映像アーティストだと改めて感じた。

なお、本展は月中心に京都の大学ギャラリー、画廊、オルタナティブスペースや作家・大学の制作スタジオ等が京都の芸術の形を発信してゆく『京都藝術』関連の最初の展覧会にもなっている。
そして、宮永さんは今日7月13日に京都・三条のカフェアンデパンダンでのnight cruising presents『radiosonde release "monsoon" tour』(下チラシ)にも参加されている。ギターサウンドと宮永さんの映像とのコラボライブってどんなのだろう。。。こちらは残念ながら行けず。さぞかし!と想像するしかできないのが残念でならない。

miyanagalive

*8月14日まで開催中。

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