スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」 茅野市美術館への旅

hujimori

7月24日から茅野市美術館で開催中の「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」に行って来ました。
展覧会詳細はこちら

いつもなら展覧会の概要から始めたりするのですが、せっかく茅野まで行くならばと諏訪や岡谷まで足をのばし、以前から行ってみたかった武井武雄作品が常設展示されている「イルフ童画館」とサンリツ服部美術館に行ったので、「美術館への旅」としてまとめます。

7月23日(金)
通常通り勤務して、いつもより2時間早く退社し中央本線に乗車。特急を使わなかったので、八王子あたりまで座れなかった。レール&レンタカーでこの日は甲府のドーミーイン・甲府に1泊。最近は、ドーミーインの露天風呂と部屋の広さ、夜泣きそばサービス、作務衣に惹かれてご愛用。
今回も弱炭酸水素泉だったかの天然温泉(加温だろうが詳細未確認だが、そのあたりにこだわりはない)にどっぷり浸かって、束の間の休息。そういえば、なぜか鶯の鳴き声がBGMとして使用されていた。

7月24日(土)
頑張って早起きして、朝風呂。甲府駅から茅野駅まで鈍行で向かう。朝9時から、この日開催される「路上観察学会
in 茅野」の整理券配布待ちの列に並ぶ。なぜか、路上観察学会メンバーと同じ中高年男性が多い。無事、34番の整理券を入手し茅野駅に戻る。美術館の茅野駅と反対側の芝生に本展開催に伴い造られた構築物「空飛ぶ泥舟(2010年)」(下画像)に目は釘付け。飛行船のような形状をしたこの泥舟は、後述する「高過庵」と同じく中に浮かんでいる。藤森氏の卒業設計で考えた空想的計画を実現したのだそう。
dorohune

下から入口を見上げた様子(写真見づらくてごめんなさい)。はしごを取りつけて登る。
hune2

茅野市美術館は、茅野駅直結の茅野市民館に入っているので、非常に便利。なお、茅野市民館は、2007年に日本建築学会賞はじめ数々の建築、デザイン等の賞を受賞。設計は古谷誠章(NASCA)+茅野市設計事務所協会だが、これがまた素晴らしい建築で驚いた。中でもスロープ横にある図書室は羨ましいの一言で、こんな駅近図書室があったら毎日通ってしまいそう。ただし、本が異常に日焼けしてたのは気になったけど。
tosyositu

お手洗いのマークもこんなの初めて見た。面白い。
mark

詳細はこちら

茅野駅からレンタカーで、まずは藤森氏が建築史家でなく建築家としてデビューした作品「神長官守矢史料館(1991年)」を目指す。駅から車で10分くらいだろうか。
諏訪大社の筆頭神官である守谷家の歴史的資料を展示・所蔵する施設で、近隣一帯で藤森氏は生まれ育った。以前訪れた靴を脱ぎスリッパに履き替えて展示品と建物内部を拝見する(入館料100円)。広さはないけれど、後に続く藤森氏の建築の息吹を感じる。
moriya

この史料館の裏手、徒歩5分程度に藤森氏がご自身のために設計した「高過庵(2004年)」がある。畑の中に突如、生えてきたような空中に浮かぶ茶室。
takasugian

こちらは内部を公開されていないが、明日(7/25)は、史料館と高過庵を藤森氏が案内して下さるツアーが展覧会イベントとして開催される。私は抽選でハズレたので、外から見上げるしかなかった。

「玄庵」をちらりと拝見しつつ、再び車に戻って諏訪大社本宮へ。
御柱祭で有名な日本最古の神社のひとつに挙げられる。本宮の尚旧殿の拝殿は嘉永二年(1849)に郡内の富士見町乙事の諏訪神社へ移築され、桃山時代の代表的建造物として重要文化財に指定されている。
詳細はこちら
今回の旅で、茅野市民館と諏訪大社本宮に一番感動した。御柱もすごいけれど、神社内の御神木の太さは過去観た中でも最大級かもしれない。神楽殿の巨大な2つの太鼓に、拝殿までの長く真っ直ぐな回廊、不思議な体験だった。
onhasira

太鼓の側面には絵が描かれている。
taiko


諏訪大社を後に、岡谷市のイルフ童画館へ向かう。茅野から約30分。
3階が童画家として有名な武井武雄の作品を3つの展示室で紹介している。現在は「武井武雄~夏の風景」と題した作品を展示。ここでの一番のオススメは武井の刊本作品の数々。自らのライフワークとして生涯をかけて制作し、
「本の宝石」 とも呼ばれているが、これらを通常他館では、なかなか目にすることがない。しかも、1階の受付に申し出れば、5冊の刊本を実際に手にして頁を繰りつつ楽しむこともできる。
2階は他の童画家たちの作品展示をしており、今回は馬場のぼるとアメリカのモーリス・センダックの作品展示が行われていた。

次に向かったのは、サンリツ服部美術館。こちらは、本阿弥光悦の国宝・白楽茶碗(銘不二山)(江戸時代)を所蔵していることで有名。他館に貸し出すことはめったにないようで、まだ一度も拝見したことがない。
銘不二山は、8月5日~12月23日に出展されるようだが、展示替えの有無などはお出かけ前に美術館に確認した方が良いと思う。今回は、「屏風-絵のなかに遊ぶ-」と服部一郎コレクション「パリに集まった画家たち」を鑑賞。久しぶりにキース・ヴァン・ドンゲンやキスリングの作品を観たような気がする。作品リストも用意され、丁寧な展示をされていた。

再び、茅野に戻る。サンリツ服部美術館から茅野駅は15分程度。車を返して、近くのお店でお蕎麦をいただき市民館へ。
路上観察学会の現メンバーである赤瀬川原平氏、藤森照信氏、南伸坊氏、松田哲夫氏、林丈二氏のお話を間近で聴きたい一心で茅野まで来てしまった。赤瀬川さんは、私が日本美術に関心を持つきっかけを作って下さった方なのでかねてより、講演会が開催される機会をチェックしていたが、漸くこの日を迎えることができた。

14時から過去の路上観察の映像(恐らくオペラシティの2007年開催の展覧会で観たのと同じ)を30分流れて後、いよいよ5名の皆さんが登場。
各メンバーが茅野市で路上観察を行った成果発表を2時間。10分休憩をはさみ、一般の方からの公募発見作品(50点)の発表と展評を行い、メンバーそれぞれの名前を付けた賞の受賞者を決定した。

終了したのは17時過ぎ。17時50分の特急で帰るため、急いで「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」を観てまわる。図録1800円の出来映えが素晴らしいので購入。オペラシティーの時は購入しなかったしと自分に言い訳。

予定通りの列車に乗って帰路へ着いた。
展覧会は、美術館だけでなく茅野市の全部が展示作品だと思ってあちこち歩いたり、建築や諏訪大社などを見学すると、藤森建築のルーツを感じ取れることと思う。

久しぶりに見た山々の緑が目に染みた。

*「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」は、8月29日まで。巡回はありません。
まだまだイベントは沢山あるので、行かれる方は何かのイベントと絡めると良いと思います。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

藤森照信の高過庵に上る

長野県の茅野市は、建築史家・路上観察学会員・建築家としてユニークな活動を続ける藤森照信の郷里である。茅野市美術館で始まった「藤森照信展―諏訪の記憶とフジモリ建築」。関連イベントとして企画された、ツリーハウスの茶室「高過庵」(たかすぎあん)と藤森の建築家...

コメントの投稿

非公開コメント

KINさま

こんばんは。
イルフ童画館を目ざとく見つけるあたりが流石ですね。

藤森さんの建築とワクワク感についての言及はなるほど~と思いました。
そういう意味では、茅野市美術館に建てられた舟はまさにワクワクかも。
展示自体は、オペラシティと比較すると・・・ですが、茅野には模型など
太刀打ちできない本物があります。

行かれたら、ぜひともブログにアップを。楽しみにしています。

No title

うー、藤森さんのやつ行きたいです・・・。
もちろんイルフも絡めて!

高過庵は見に行きましたがその近くに神長官守矢史料館
と言う藤森さん設計の建物があったとは知らず・・・。

高過庵、私ももちろん外から見ただけですがそれだけでも
ワクワク感ありました。
藤森さんの建物はワクワク感で出来ている、と言っても
過言ではない!と思いました。
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。