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「Domain of Art 5 - Antenna展 ウツ世ノ祝宴~Utsuyo no Shuen」 さいたま市プラザノース

antenna

さいたま市プラザノースで8月15日まで開催中の「Domain of Art 5 - Antenna展 ウツ世ノ祝宴~Utsuyo no Shuen」(以後、ウツ世の祝宴)に行って来ました。
展覧会詳細はこちら

Antennaはアーティストグループの名前。プロフィールは以下。
京都を拠点に活動するアーティストグループ。メンバー各々が、映像、立体、ペインティング、建築、デザイン等ジャンルを越え横断的に関わり、その可能性によって生み出される新たな表現をめざす。メンバーは写真右から田中英行、市村恵介、古川きくみの3人。
詳細はAntennaのWebサイトをご覧ください。http://www.antennakyoto.com/japanese/japanese.html

彼らを知ってまだ日が浅い。今年の京都市立芸術大学ギャラリー@CUAのオープニング展「きょうせい」ではっきりと認識したが、それ以前に名前だけは知っていたように思う。続く「らくらくフェスティバル」京都造形芸術大学 ギャラリーRAKUで再度作品を発見。この時、メンバーの一人である田中英行さんのペインティングも拝見している。

私の中でAntennaの制作活動は断片的でまとまりなく、彼らが何をやろうとしているのか掴めないでいたが、本展は過去に開催されたAntennaの個展で最大規模となっており、一連の作品、インスタレーションを拝見し、やっと彼らの目指す所が分かったような気がする。

展覧会タイトルの「ウツ世の祝宴」のウツとは、『現』(うつつ)の意で、祝宴は終焉の意味もひっかけている。現世とあの世を行ったり来たり。
本展会場に設置された「ウツ世の門」をくぐれば、まずは現世に束の間の別れを告げることになる。
その前に、忘れてならないのは黒漆パネルの≪ウツ世の祝宴≫2010年と対峙する必要がある。黒漆に映った自身の姿と背景に蜃気楼のように浮かぶあちら側の世界を見つつ何を感じるだろうか。

木製のがっしりした門をくぐれば、Antennaが2003年から展開している「YAMATOPIA PROJECT」マスコットキャラクター・ジャッピー(JAPPY)が待っている。JAPPYはJAPAN+HAPPYの造語で、アタマは太陽!ハナは梅干!オナカは富士山!というゆるキャラ。日本をHAPPYに日夜活動を続けており、その一貫としてtwiiterにアカウント
@Jappy_も持っている。

展示されているのは≪マツリヤタイ≫2006年、≪現代御札都市巡幸≫2010年、≪蓮華苑≫2007年、≪日出ズル天ノ蓋≫2009年、≪連面立札≫2010年、≪祠テレビ≫2006年(映像)、≪ジャッピー神輿≫2007年などなど。

最奥の正面にある墨絵≪日出ズル富士ノ神極楽涅槃祭絵図≫2010年(2000×1036cm)が凄かった。
仏画-涅槃図や地獄絵を全部ごっちゃにした阿鼻叫喚の様を呈している。しかし、線描は美しい。聞けば、コンセプトは全員で話し合って決めたが、実際に描いているのは絵師:コテツ(漢字不明のためカタカナ表記)さん。Antennaの活動をサポートし、保存修復の勉強を京芸在学中からされていた方だとか。本作は、墨絵だが本展終了後んは、彩色されやまと絵になる予定。
≪現代御札都市巡幸≫に使用されている御札をよく見ると、極楽遊戯の村「ヤマトビア遊戯券」、日本歴史文化保存造園発行となっている。中央にはもちろんジャッピーが、そして裏にはなぜか歌麿の浮世絵図柄があったり。細かい所も欠かさずチェックすると、遊び心満載なのが分かる。

一連の作品を観て、私たちが忘れかけている日本の風俗行事や伝統文化を現代美術に置き換えた表現をしていることに気付く。お祭りの日の高揚感、神仏の前での敬虔な気持ち、それらの記憶が少しずつ手繰り寄せられてくる。

同じく最奥の左壁には木枠の額だけの作品≪トコ世の絵画≫2010年がある。「黒漆」対「白のクロス」両者の対比で何を浮かべるのかは鑑賞者次第だろう。

彼らは今回、人の「しあわせ」とは何かを問いかける。ジャッピーしあわせぷろじぇくと「みんなのしあわせ展覧会」をプラザノース1階・ユーモアスクエア他で展開中。「しあわせひとこと」を来場者に記入してもらい、壁に展示されているが、それらを観て行くと実に様々な「しあわせ」があることに気付く。臆面もなく「しあわせ」を真っ向正面から問いかける姿勢に、ひねた大人は感心してしまう。

各人、各様のしあわせのひとこと。
中に1点ぐっと来たものがある。『好きなひとと同じ出席番号になる』。幼い子供の手によるものだ。
遠い記憶と体験が私自身の中に蘇ると同時に、そのイメージが幸せな気持ちを呼び起こしてくれた。

子供も大人もみんなで楽しめる展覧会。普通でない何か、「あなたにとってのしあわせって?」が、きっと見つかる筈。

会場はJR大宮駅から東武バス(バス停:北区役所下車)が便利です。

*8月15日まで開催中。

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