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「いのりのかたち 八十一曼荼羅と仏教美術の名品」 根津美術館

nezu

明日、8月8日で終了する「いのりのかたち 八十一曼荼羅と仏教美術の名品」を観に根津美術館に行って来ました。

前回の能関連の展示には行かなかったので、約2ヶ月ぶり。如来立像をはじめとする大きな中国・北斉時代の石像が微笑みをたたえて出迎えてくれる。根津美術館1階ホールに置かれている石像が以前から好きで、訪れる度に頃の中でご挨拶。改修前に初めて根津美へ行った時も、この石像群に驚いたのだった。

さて、今回は根津嘉一郎が蒐集した仏教美術の名品が展示されている。
私の印象としては、仏像より仏画に目を見張るものが多くあったと思う。心に残った作品は次の通り。

まず、仏像。今日は今回の特別展関連イベントとして開催された清泉女子大学教授の山本勉氏の「日本の仏像-根津美術館コレクションを中心に」を聴講した。
講演内容によれば、根津美術館では、飛鳥時代前期から鎌倉時代まで、平安初期のものを除いて各時代の特徴を示す日本の仏像コレクションを形成している。
≪観音菩薩立像≫白鳳期は法隆寺宝物館に展示されている仏像に似ているが、造りがちょっと甘く地方で制作されたものと推定される。
白鳳期の仏像の素朴さ、それらの特徴を表して「童顔童形」というのだそうだが、私はその素朴な顔立ちと形がとても好きなのだった。
根津美術館改修中に、同館は山本教授に所蔵仏像の調査を依頼した。その結果、傷みの激しかった≪不動明王立像≫が平安後期に制作された仏像として新たに注目され、すぐに修繕に入り、本展で初公開となった。小像ではあるが、着衣の錐金、造形ともにしっかりしており、なかなかのもの。

他に展示室3にある人と同じくらいの高さである≪地蔵菩薩立像≫(平安時代)、≪帝釈天立像≫鎌倉時代を愛でる。後者は、講演の中で興福寺にかつてあった仏像として紹介された。定慶という恐らく慶派の仏師作で、明治39年に撮影された興福寺境内前にて、廃仏毀釈により散逸する前の仏像たちの集合写真を拝見した。短時間のスライドでの紹介だったため、正確ではないかもしれないが約20体の仏像が写真におさまっていたのにびっくり。他に、ボストン美術館が所蔵している快慶作の≪弥勒菩薩立像≫が最前列に写っていた。かつて、興福寺にあった仏像たちのその後を思うと感慨深い。

次に仏画。
タイトルにある通り≪金剛界八十一尊曼荼羅≫鎌倉時代は状態も良く、迫力があったが、私が一番感銘を受けたのは≪大日如来像≫平安時代と2つの≪愛染明王像≫いずれも鎌倉時代(3点とも重文)。
≪大日如来像≫は、少し遠目から観ても燦然と画面から光が発するようで仏の功徳を画面から一身に受けられる。平安時代の仏画は劣化がひどいものも多いが、この作品は本当に美しかった。
2点の≪愛染明王像≫のうち1点の左右上方には後醍醐天皇のしん筆も入っており珍しい。

他に、気品ある顔立ちの≪普賢十羅刹女像≫や展示室2にあった≪華厳五十五所絵≫平安時代、絵巻の≪十二因縁絵巻≫も見逃せない名品。

仏教美術を静かに観ていると、いつの間にか元気が取り戻せたような気がする。

なお、2階の展示室では魅惑の大皿と題して肥前の染付大皿や明時代の≪瑠璃地白花文大皿≫など思わず唸ってしまう美しいやきものも同時に観賞できます。

*8月8日まで。

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