スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

桑久保徹「海の話し 画家の話し」 TWS渋谷

kuwakubo

トーキョーワンダーサイト渋谷にて9月26日まで開催中の桑久保徹「海の話し 画家の話し」に行って来ました。

国立新美術館で今年開催された「アーティストファイル2010」でとても気になった作家さん。

来年10周年を迎えるトーキョーワンダーサイト。それにあたり、ワンダーサイトにゆかりがあり現在充実した活動をしている作家をもう一度展示をしたい、とのことで桑久保徹さんの個展が開催されることになったもの。
2002年にトーキョーワンダーサイト入選後、2003年「TWS Emerging038 うみべたの画家」、2年「BLOOMFIELD」(TWS渋谷)など、作家の原点ともいうべきTWSで行われる、記念に相応しい個展となっている。実際、その内容を拝見し、過去に私が観たTWS渋谷開催の展覧会で、一番良いように感じた。

1階の3つの展示室、2階1室の空間を埋め尽くす作品群。その大半が本展のために描かれた新作である。

SPACE Aには、ポートレートの小品が並ぶ。
「デュシャンの姪」、「波止場のギター弾き」、「読む女-地球の歩き方」など、ブラックユーモア、シュールな作品。ちょっと変な人たちである。
入口手前にある2003年「穴」に注目。この作品こそ、今につながる海辺のシリーズのルーツとも言える。
作家が哀しみを現実のものと実感できなかった時、海辺でひたすら穴を掘るという行為から描かれた作品である。

SPACE Cの一番広い展示室には、5点の大作が(新作)が並ぶ。
桑久保は、自らの中に仮想の画家クウォード・ボネを設定し、その対話の中から作品を海お出している。
対話の果てに生み出された水平線と海岸の背景に砂浜に広がる宴や想像世界は実に魅力的で不可思議な桑久保の世界観を鑑賞者に呈示している。

彼が描く水平線は、幾重かのカラフルな水平線が縦に連なる。そして、海の上にある空や雲も様々な色をしている。
手前の海岸では、「彫刻室」2010年、「独裁者の庭」、「共同アトリエ」など多様な世界が作られる。
「VESSEL」は窯場だろう。噴煙を上げる窯場や煙突の数々。どうして、こんな色遣いができるのか。
これは、平面による箱庭なのではないのだろうか。

小さなアイテム(玩具)を箱の中に自由に置き並べる心理療法「箱庭療法」を思い出す。
過去に黙々と穴を掘り続ける桑久保の姿を絵筆をもって、淡々と砂場にアイテムを描く行為は同じだと思う。

彼の技法にも注目すべき。
2階にある初期作品2点「THE COMPANY」2001年、「Flip」2003年は薄塗りで単一の色調で彩色されているのに対し、前述の「カーネーション」2004年あたりから、厚く絵具を重ねる画風に変化。
以後、最新作では益々厚塗り化に拍車がかかっている。
時にゴッホのタッチを感じさせる。

一番奥の部屋では、大作5点の下絵となるデッサン(素描)を合わせて観ることができるので、こちらもお見逃しなく。完成作からはなかなか伺い知ることができない、作家の線描を確認するチャンス。

9月11日(土)には作家本人によるギャラリートークが開催される。

展示の様子は、桑久保徹作品の取扱画廊である以下TOMIO KOYAMA GALLERYのブログにアップされている。
http://tkgallery.exblog.jp/13726343/


*9月26日(日)まで開催中。オススメします。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。