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「タムラサトル 小山マシーン」 小山市立車屋美術館

昨日の旅の続きです。
最初に向かったのは、栃木県の小山市立車屋美術館で、目的は「タムラサトル 小山マシーン」展(9/5まで)。
チラシがカッコよくて、黒地にオレンジのサメが何とも印象的だった。

tamura


アクセスは、東北本線の間々田駅西口から徒歩5分。駅に到着したのは9時半前でしたが、たった5分で到着する筈が、道に迷って炎天下10分以上さ迷った。小山市立博物館の道案内はあちこちで見かけたのに、車屋美術館の案内板が見つからなかった。帰路に駅を出てすぐに道案内があったのですが、改札から出て来る人にとっては背後に位置する場所なので、気付かなかった。もう少し、案内板を増やして欲しいなと思う。

さて、行ってみて初めて知ったのだが、こちらの美術館は2001年4月に開館したばかり。
美術館のある敷地は、江戸時代より思川の乙女河岸で肥料問屋「車屋」を営んでいた豪商で、小川家のもの。現存する五棟の建築物は、乙女河岸の繁栄を伝える貴重な遺産であると同時に近代和風住宅としての価値も高く、平成19年8月国登録有形文化財に登録されている。

美術館は、小川家住宅が登録有形文化財に指定されたことをきっかけに、旧米蔵を改築したもの。細く長い平屋造で、確かに言われてみれば外観は米蔵っぽいかもしれない。小川家住宅と美術館の入館料は別々なのだが、小川家住宅鑑賞料はわずか100円。これは、絶対見た方が良いです。詳細は後述。

タムラサトルは、2年前の川崎市岡本太郎美術館で拝見した「 第12回 岡本太郎現代芸術賞 展 」特別賞受賞作品:“ 50の白熱灯のための接点 ”が忘れられず。他の作品を観てみたいなとかねてより思っていたので、今回行ってみることにした。
“ 50の白熱灯のための接点” 画像はこちら

受付で、手作りの作品リストや作家プロフィールを頂戴する。こういう丁寧な仕事をして下さることが、美術ファンには嬉しかった。
出迎えてくれたのは、新作≪小山マシーン≫2010年。最初、何だかよく分からなかったが、ちょっと離れてみたらしっかと分かった。チェーンとモータなどを使用して「小山」の文字を作っているのだ。文字の部分がチェーンで作られていて、それがモーターでゆっくりと回転している。
これが、一番今回好きだった。

その後、旧作が約20点、新作3点が展示されている。

中で忘れられないのは、≪catch and release≫2010年。これは釣り竿が獲物を釣り上げ、リリースするまでをゆっくりとモータを使って再現している。竿のしなり具合に作家の関心があって、制作された。
ゆるゆると竿が獲物ならぬ錘を持ちあげる様がいい。よくできているなぁと感心。
延々と繰り返される動作をなぜか見守ってしまう。

そして、最奥の展示室では本展チラシ掲載の≪モータヘッドシャーク≫2010年がお待ちかね。
まさか、本当にサメがいるとは思ってもみなかった。しかも、1720×4800×2025mmと部屋一杯の大きさは、近くで観るにつけ、なぜ、こんなでかいサメを作ってしまったのかと素朴な疑問が浮かんだり・・・。
???はまだ続く。巨大なサメは不思議なことに微振動を続けているのだった。
私は、以前スキューバをやっていて、幸いにもシュモクサメに出くわしたことはなかったように記憶しているが、別種のサメなら、何度も海中でお目にかかっている。
そう言えば、アメリカ人ダイバーはサメ大好きで、彼らのためにサメ狙いのダイビングもしたような気がする(余談)。
サメが揺れてる。。。不思議な気持ちを抱いたまま、美術館を出て、小山家住宅に向かった。

さすが、文化財に指定されただけのことはある。ここは古建築がお好きな方にはオススメしたい。私はこの明治期の建物を本業の観点から眺めてしまった。
1階和室のガラスも当時のままの古ガラス。雨戸も付いていないので、台風などの天災によくぞ持ち堪えたものだと思う。襖は沖縄の芭蕉布が使用されていたり、長い縁側の梁には、立派な一本柱が通っている。壁は珪藻土。
建築の専門家ではないため、案内して下さった監視員の方のご説明を傾聴。

和室以外に7畳の茶室も設えられていて、行った時は風炉が供えられていたし、生花もあちこちにあり、このお家を大切にしていることが実感された。床の間に活けられていたガマの穂がはるか昔を思い出させた。懐かしい気持ちでいっぱいになる。

トイレのつやつやした板は桑だったか。和室にぶら下がっているガラス照明も明治のまま。
そして、この住宅の特筆すべき点は2階にあった。
純和風の京都宮大工が手がけたという1階に対して、2階に突如、濃厚な洋風装飾を持つ洋室が現れる。ここだけ、絨毯。天井にも内壁にも装飾的彫刻が施されている。これも当時の日本人の仕事なんだそうで、明治という時代、急激な西洋化の一端をこんな所で実感できるとは!
室内にある、テーブルや椅子3脚、室内を飾る数点の洋画は、海外から明治時代に輸入したそのままが展示されている。
テーブルに置かれている煙草入れも洒落ているのでお見逃しなく。

なお、残念ながらこの洋室に入ることはできず、廊下から障子がわりのガラス窓を通して中を覗くことになっている。

住宅を出て、お庭をまわる。入口から見ていた以上に中に入ると庭が広いことが分かった。1周すると、小さな神社が2つあるし、細長い蹲やら、ハート型が彫られた石灯籠など、面白いものがいくつか見つかる。
入口近くにある巨大な土蔵には、番頭さんのための小部屋も設置されている。こちらも、外から中を覗くことは可能。

タムラサトル展を見に行ったはずが、小川家住宅にすっかり魅了されてしまったのでした。

小山家住宅詳細については同館ホームページをご覧ください。
http://www.city.oyama.tochigi.jp/contents/7d9318133038000/7d931813303800012.html

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