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塩田千春 「WALL」 ケンジタキギャラリー名古屋

ケンジタキギャラリー(名古屋)で9月22日まで開催中の塩田千春新作展「WALL」に行って来ました。

名古屋の同ギャラリーの1階・2階をフルに使用した塩田の新作展。
すぐ近くにある(徒歩で数分)名古屋市美術館でもあいちトリエンナーレ2010の出品作品が展示されているので、できれば併せて観るのが吉。
名古屋市美での作品とギャラリーでの作品、両者に関連性があるので、一連の展示として観ても楽しめると思う。

1階では、昨年の発電所美術館での個展で見せたような古いトランクを使用し、更にあの時の作品から一歩進めたようなトランクの使い方をしている。
古びたそれらのトランクはベルリンで集めたもの、大小大きさは様々。トランクを開けて、その上部分の内側をキャンバスに見たててドローイングが描かれている。
それぞれに描かれているものは異なるが、ほぼ共通しているのは人の体があって、そこから赤だったり黒だったりの糸や線が伸びている。
体が2つ描かれている場合、それは母子像のように私には見えたが、切っても切り離せない臍の緒のようであり、同じく切っても切れない血縁関係の象徴のようだった。

2階の最奥には、例の集めた古トランクが壁のように積まれていて、まさにベルリンの壁を彷彿とさせる。
手前には壁を象徴するようなコラージュ作品や写真(塩田が撮影)が展示され、特に写真の美しさには感じ入った。

中央には、塩田本人が裸で身体中に赤い液体の入ったビニール管を幾重にも巻き付け、横たわっている映像がある。
赤い液体のビニール管は、名古屋市美術館の巨大インスタレーション作品にも使用されている。あちらでは、塩田本人ではなく、真っ白な巨大なドレスが天井からぶら下がり、そこに赤い管が巻かれ、拍動しているのだった。

展覧会タイトル「WALL」には様々な意味がある。
物理的な壁、例えばベルリンの壁といったものと、もう一つ精神的な壁、性的なもの、血縁、親子、社会、国、生きて行く上で、人は幾つもの壁を迎える。

今回の作品を観ていると、作者が足掻いても足掻いても乗り越えられない壁の前で乗り越えようとしているのか、諦めようとしているのか逡巡し、がんじがらめになっているように感じた。

古いトランクの中に、生きて行く上でのしがらみをすべて閉じ込め、封印できてしまえば、自由になれるのだろうか。
そんなことをトランクの壁を前に考えたのだった。

*9月22日まで開催中。オススメです。
ケンジタキギャラリー(名古屋)
日・月・祝休廊  11:00~13:00  14:00~18:00
東京より1時間クローズが早いのでご注意を!
名古屋市中区栄3ー20ー25
TEL:052ー264ー7747

10月31日~11月9日まで京都精華大学(塩田千春が卒業)主催で京都・建仁寺でも個展が開催されます。こちらも楽しみです。

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