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「大名古屋城展」 徳川美術館

徳川美術館で開催中の「大名古屋城展」に行って来ました。

2010年は、名古屋築城が開始されてちょうど400年目の節目にあたります。
本展では、蓬左文庫展示室において徳川家による尾張領有・築城の過程と、城と城下との関わりを展示し、徳川美術館本館展示室では、障壁画を中心に御殿空間の彩りや、広大な庭園の様相、城内に保管された尾張徳川家伝来の名品の数々を紹介すると同時に、尾張徳川家14代慶勝によって幕末に撮影された古写真より往時の景観をしのびます。
~展覧会チラシより

私のお目当ては14尾張藩主慶勝が撮影した古写真。過去に同館の展覧会で慶勝が写真好きであったことが紹介されていて関心を持った。
幕末に写真についての研究を行っていた慶勝という人物に、興味をそそられたのだ。
今回は最終章で、過去に観た時より更に詳しく慶勝関連の史料が沢山出展されていた。
中でも彼が着用した大礼服は、リアルに慶勝の存在を私に示してくれた。洋服サイズから察するに、身長は150センチちょっとだったという。当時としても上背は小さい方だったのではないか。
しかし、日本に入って来たばかりの写真技術について研究し、現像のための薬剤の配合など事細かに書物に残しているあたり、殿様というより研究者肌の人物だったようだ。
さすがに、大藩の藩主であったため、市井に撮影に出る訳にもいかなかったのだろう、彼が撮影していたのは名古屋城の城内。
慶勝の写真のおかげで、現在に至るまで炎上前の名古屋城の様子を誰もが知ることができる。しかも、殿様でないと撮影できないような場所をあちこち撮影しているので、史料価値は極めて高い。

絵画の出展は殆どないが、旧本丸御殿黒木書院二之間東入側西側襖絵「梅花雉子小禽図」(展示替えあり・重文)は、江戸城、大阪城炎上後、日本一の面積を誇ったという名古屋城の栄華を感じさせる。
他に天井を飾っていた本丸御殿天井板絵(重文)も素晴らしい。
出展されていた4枚の中では「萩桔梗図」「桜花雉子図」が良かった。

本展で初めて知ったのだが、名古屋城でも御庭焼が行われていたという事実。
特に、「御深井焼」がもっとも出来が良いようで、手付花生や、俵形茶碗など姿の良い作品もあり驚いた。
当時使用されていた焼印も残っている。

名古屋城と言えば、やっぱろ「金のシャチホコ」。
以前、東京国立博物館でも名古屋城の金のシャチホコについて特集陳列がされていて(本館1階)その時、改めてシャチホコの歴史を学んだが、今回更に深く掘り下げてシャチホコにまつわる様々な史実を明示していた。
江戸時代に藩財政が苦しくなってきたため、シャチホコの金の純度を下げざるを得ず、それを隠すために鳥よけの金網をかけたというのは面白い。昔も今もやることは変わらない。
過去に何度かシャチホコ盗難を目論んだ人々がいたことなど、話題に事欠かない存在。
残念ながら昭和20年の米軍空襲により、名古屋城炎上の際、シャチホコも溶けて金の塊になってしまった。
空襲時の爆風で飛んだシャチホコの鱗が数枚、展示されていて思わず拝みそうになってしまった。思ったより薄く作られていて、これが身体にびっしりついていたのか~と在りし日の姿がよみがえるようだった。
また、上記米軍空襲時に名古屋城天守焼失の現場を撮影していた人物がいたとは!なお、空襲でお城が燃えている写真が残っているのも名古屋城だけなんだそうです。

愛知県に長く住んでいながら知らないことばかり。
夏休みということもあり「大名古屋城展」早わかりシートが美術館側で制作されており、これがよくまとまっていて分かりやすい。
2つのシャチホコは北側と南側にあるのとで、鱗の枚数が違う!とか名古屋城トリビアができそう。
最終面には「大名古屋城クイズ」もあり、大人も子供も楽しめます。
これは、保存決定!

なお、いつものように常設展示も盛り沢山。
今回は、「鶏卵皮研出塗の刀拵」、一休宗純筆・賛「雨中漁舟図」室町時代、唐物茶壼銘 松花(大名物・重文)南宋~元、盆石 銘 夢の浮橋、純金葵紋散蜀江文硯箱(重文)、銀檜垣に梅図香盆飾り(重文)などが心に残りました。

*9月26日まで開催中。

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