スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あいちトリエンナーレ2010 愛知芸術文化センター8階編

記事があっちこっち飛んでしまって、恐縮です。あいちトリエンナーレの続編で、愛知芸術文化センター8階。

普段、8階はギャラリーとして活用されているが、今回はトリエンナーレで全室使用。私が行ったのは開幕2日目だったけれど、混乱があったため、現在回る方向が逆になったと聞いている。最初にあった宮永愛子さんの作品が最後になったらしい。

ということなのだが、今回は私が観た順番で印象に残った作品。多分現在とは逆だと思われます。

・宮永愛子
今回のテーマは名古屋市内を流れる堀川。堀川から製塩された塩を使い、天井から床まで糸を垂らし塩を付着させる。これが全部で6本位あったと思う。
手前には古びた郵便受け、これはパリで作家が入手したらしい、その1箇所、1箇所にナフタリン製の鍵が入っている。会期終了近くに行ったら、鍵は溶け、最初に観た状態ではなくなっているだろう。
お塩でできた糸の柱の向う側にはこれも古い小舟が一艘。
この宮永さんのコーナーは、靴を脱いでの鑑賞になる。そして、ちょっと部屋が狭い。2日目は大勢のお客さんが押し寄せ、繊細な作品を触ったりするお客さんが出て、作品の一部が破壊されてしまった。twutter情報では鍵が盗難にあったとか。
この部屋に限らず、愛知県芸術センターは監視員の数が少な過ぎて、作品を守ることに対して準備が不十分であった。その点が、名古屋市美術館とは異なっていた。

なお、この会場だけではなく、納屋橋のたもと(屋外)にもうひとつ、同じ堀川の塩シリーズの作品が展示されているので、お見逃しなく。

・タチアナ・トゥルーヴェ
突如展示空間に、室内が設置され、それがまた摩訶不思議な作品だった。コンセプチュアルな空間インスタレーション作品。空間の見え方が面白い。人がいないのに、いるかのような気配を感じる。

・ヤコブ・キルケゴール
砂漠の映像と、砂の中にマイクを入れて集音し、同時に流す。最初、バックに流れる音が何であるかが分からなかったが、ガイドを後で(名古屋市美で借りて)聞いて知った。
巨大な画面に砂が崩れ落ちて行く様子が流れるが、様々な形に変わって行く。勅使河原宏監督の映画「砂の女」からインスパイアされた作品だとのこと。私も観ていて、安部公房の小説を頭に浮かべていたので納得。いや、凄いです、この砂地獄は、ぜひ体験していただきたい作品のひとつ。
東京で、9月4日(土)Misako&Rosen(ギャラリー)で、キルケゴールの音楽パフォーマンスが開催される。これには、是非行ってみたいと思っている。

・ソニア・クーラナ
彼女は、パフォーマンスも行う。いきなり路上に横たわる。彼女自身が作品の一部。ひたすら横たわって何もしない。じ~っとじ~っと。その様子を捉えた映像や写真を展示しているが、ご本人が来名し9月4日(土)に同じ芸術文化センター8階のギャラリーGでパフォーマンスを行う。名古屋にいたら、行ってました。
鳩が猛烈な勢いで、ソニアの顔を攻撃していた。ある種哲学的作品だと思う。

・ツァン・キンワ
映像インスタレーション。これは面白かった。数種類の英単語が大きさを変化させて、文字が生きもののようにくねりながら床を這いまわる。まるで蛇か、むかでのように。スピーディーで文字を追いかけて行くのも楽しいと思う。会場にいた子供たちにとても人気のある作品だった。タイポグラフィカルな面白さもある。

・ズリカ・ブアブデラ
複数カ国にわたって、生活経験のある作家。今回はアラビア文字を使用してのインスタレーション。まるで読めないが、ガイドを聴いたら「愛」という意味なんだとか。愛知県の愛。やるな~。
小窓から覗いて鑑賞する映像も、変化があって面白い。空間全体の活かし方が上手い作家だった。」

・ツァイ・ミンリャン
こちらも映像。映画のセットに模した椅子が4客並んでいて、実際に自分が映画の一部になったかのような体験を味わえる。映像は、家族で映画を観る場面から始まる。そして過去の記憶をたどる。会話はほとんどなかったが、リンゴを齧る女とそれを後ろの席の男に食べさせる場面が妙にリアルでついつい全部観てしまった。ツァイの作品は、台詞はないが、ストーリーが感じられる。

・アマル・カンワル
これも映像。単に「映像」とある作品と「映像インスタレーション」となっている作品の違いがイマイチ分からない。これは、シンプルに映像。だけど、飛び切り美しい作品だった。あまりに美しいので、これも全部観た。風景を撮っているだけなのに、切り取り方と見せ方が上手い。私と同様に、最後までご覧になっていらっしゃる方が何人かいた。写真を連続させ、途切れなくさせたというのだろうか。これはもう1度観たい。

映像作品は、最初の数分間が勝負。私は割とすぐに出ず、最低でも30秒間は留まり、最後まで観るか否かを決める。

ミケランジェロ・コンサーニの大がかりな映像も印象的だったけど、意味する所が分からなかったのがもどかしい。

8階は映像作品が多いので、映像に関心がない方は、さっさと通り過ぎてしまえるかも。私は8階だけで約2時間(閉館時間の18時まで)いたが、大半の映像をじっくり観るとこの位はかかる。飛ばせば1時間もかからないだろう。
個人的には映像好きなので、8階も楽しめた。外国人アーティストの知名度は不明だけれど、文字が躍ったツァン・キンワは今年のシドニービエンナーレ2010の出展作家だとのこと。普段、なかなか作品を観る機会のない国外作家の作品を名古屋で観られる意義は大きい。

*月曜休館。木・金・土は20時までなので、ゆっくり落ち着いて鑑賞したい方には夜間がお薦め。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。