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「ハンス・コパー展 20世紀陶芸の革新」 パナソニック電工 汐留ミュージアム 

コパー

汐留ミュージアムで9月5日まで開催中の「ハンス・コパー展 20世紀陶芸の革新」に行って来ました。

先に国立新美術館での開催(既に終了)をはじめ巡回中の「ルーシー・リー展」においても、ルーシーの助手をしていたとしてハンス・コパーは紹介されていた。
ルーシーと同じくユダヤ人であり、ナチ台頭の時代であったがため、出生国ドイツより亡命、イギリスに渡るも敵国からの亡命者として収容所にて強制労働に従事。

しかし、運命の神は彼に手をさしのべた。
ルーシーとの出会い。
「ルーシー・リー」展の感想をアップしていなかったが、私は彼女の器よりボタンに惹かれた。まるで、小さな宝石のようだ。
コパーは最初、ルーシーのもとでボタン制作の助手を務め、才能をすぐに認められ、陶芸の指南をルーシーから受ける。

汐留ミュージアムは、展示方法がとても上手い。以前はそれ程でもなかったように記憶しているが、木田安彦あたりから、作品に合った背景や展示ケース、そして分かりやすい解説パネルと随所に工夫が感じられ、観ていてそれがとても心地よい。
今回も、入った時から「ハンス・コパーの世界に入った!」と感じた。壁の色がコパー作品の特徴である焦げ茶色。すんなり作品に溶け込める展示というのは、高揚感もある。
更に、ここでは作品リストにメモなど取っていると、すぐに係の方が下敷きバインダーを差し出して下さって有難いことこの上ない。

肝心のコパーの作品について。
彼は陶芸という手段を持ちつつ、当初夢見ていた彫刻を作っていたのではないか。
コパーの作品では、釉薬や紋様と言った装飾に対しての探求は、ルーシー程ではなく、むしろその関心は、形態にあったように思う。また一見すると石を思わせるような陶肌を観ていると、テクスチュアに対しても、やはり彫刻的なもの、見せ方を求めたのではなかろうか。

一番興味深かったのは、ブロンズと陶、同じ形の作品を比較したコーナー。
明らかに、エッジの切れは陶が際立っていた。
コパーは、陶でしか成し得ない形というものに、目覚めたに違いない。
そう思ってみて行くと、どの作品も特に形に注目し、彫刻作品として鑑賞して行った。

二つの異なる形・パーツをくっつけて、一つの美しい形態に仕上げるセンス。
個人的には、スコップ型<スペード・フォーム>や球形に封筒をくっつけたような作品、そして、球の膨らんだ箇所にアンモナイトの化石を思わせるニュアンスを施した作品。
そして、ダイナミックな穴を開け、陶のオブジェをはめ込んだ装飾壁≪ウォール・ディスク≫。

コパーは大英博物館で古代キクラデス彫刻に魅せられた。
ルーシーもしかり、やはり古代、古典作品には時代を問わずに通じる美があるのだろう。
その美は、いつの時代にも継承者が現れ、また違った時代に合った表現に変換され、再生され、繋がれていく。
そんな縦の美の流れを感じる内容だった。

*9月5日まで開催中。

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