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TOKYO PHOTO 2010 六本木アカデミーヒルズ40

六本木のアカデミーヒルズ40(六本木ヒルズ森タワー40会)で9月20日(月・祝)まで開催中の東京フォト2010に行って来ました。
公式サイトはこちら

東京フォト2010は今年で2回目を迎える写真作品の国際アートイベントです。
国内外のギャラリーが一同に会し、写真作品の展示・販売を行うのと並行して、サンディエゴ写真美術館による写真展や写真関係者によるレクチャーが開催されます。

昨年の東京フォト2009にも行っていますが、その時の記事はこちら
読み返してみて驚いたが、ツァイト・フォト・サロンのブースで奈良原一高「スペイン・マドリード」に出会っているではないか。ツァイトのブースで凄く良い写真に出会ったことは覚えていたけれど、奈良原さんの写真だったのか。あの時から、奈良原さんの写真が好きだったと、やはり好きな作品は、いつ、どこでどんな出会い方をしても良いと思う。それが好きだってことなんだと今更ながら分かった。
無理をしてでも買っておけば良かったが後の祭り。その時の私は、奈良原一高という名写真家を認識してなかったのだろう。

話を戻す。
今年は、会場をアカデミーヒルズに移したことで、昨年より広々として、見やすくなったように思う。休憩には、同じ階にあるアカデミーヒルズ利用者向けのカフェを利用できる。ただ、40階からの眺望が素晴らしく、観客は時として展示されている写真ではなく、眼下に広がる風景や真っ青な空に向かっていた。写真のイベントだけあって、カメラを持参している来場者が多く、窓からファインダーを外に向けて、シャッターを切る様子を幾度も目にした。

昨年と比べ出展ギャラリーは増えているが、国内でも後藤繁雄氏のG/P Galleryなど、昨年出展していたのに、今年は不参加になっているギャラリーもあるのは残念。そして残念なことは他にもあった。昨年かなり充実していたサンディエゴ写真美術館の「PHOTO AMERICA」展の続編「PHOTO AMERICA Ⅱ」展は、ちょっと規模が縮小されたように感じた。出展数が昨年より少なかったのではないか。そして、配置ももろに通路に沿った展示だったので、落ち着いて見ることができない。
また、出版社のブースがまだまだ少ない。『NUMERO TOKYO』と雑誌『PEN』と青幻社がブースを出していたが、赤々舎は出版社ではなくギャラリーとして出展していたし、町口覚氏のマッチアンドカンパニーも出展はなし。
町口氏は、パリフォトには出展されているそうなので、東京フォトは彼にとってまだ魅力あるイベント、市場ではないのだろう。

さて、私のお目当ては本日開催されたトークイベントにあった。

・吉野弘章(東京工芸大学准教授) 「世界の写真市場の成立まで:アメリカ、ヨーロッパ、そして日本」
・菅付雅信(リバティーンズ編集長)×ジェイムズ・ダンジガ―(元マグナムフォト・アメリカディレクター)

吉野氏は写真がいかにして、芸術として認められて行ったか、また市場価値が認められてきたかを各国の例を出して解説。パリフォトの存在は認知していたが、NYには、AIPAD Photographu Showなる、マニア向け、かつ敷居の高い写真フェアがあり、こちらが、世界で初めて1979年に写真のみのアートフェアとして開催された。パリフォトは1997年開始だから、まだ歴史は浅いが、こちらの方が間口は広い。
アルフレッド・スティーグリッツ⇒アンセル・アダムスへと写真史をたどりつつ、昨今のサザビーズでの写真の落札事例などを踏まえたお話は私の知らないことばかりで興味深く拝聴した。

菅付氏とダンジガ―氏の対談は、対談というより菅付氏がインタビュアーの役割で、ダンジガ―氏が自身の推薦する世界の10名の写真家を紹介。また、2010年代の写真業界が生き残って行く上で重要なことは何かについて大いに語って下さった。
10名の写真家については、
・Ryan McGinley
・The Sartorialist
・Massimo Vitale
・Juergen Teller
・Alex Soth
・Richard Learoyd
・Idris Khan
・Tim Walker
・Sze Tsung Leong
・Susan Derges

ダンジガ―氏のブログ(↓)にも早速更新されています。数か月以内に、日本の気になる写真家10名をリストアップされるとコメントされていました。これは楽しみです。
http://pictureyear.blogspot.com/

10名の中では、Ryan McGinleyの写真が一番印象的。Susan Dergesのフォトグラムも美しかった。Susanの写真は、ダンジガ―氏のブース「DANZIGER PROJECTS」でもご覧いただけます。The Sartorialistの写真集もあって、これは都築響一の「着倒れ方丈記」のアメリカ高級版テキストなし風で面白い。

ダンジガ―氏は実に興味深いお話をされていて、日本とアメリカのギャラリーが共同で仕事をする上で困難な問題として、日本のギャラリーのフィーをディスカウントしないと挙げておられた。これに対して日本のギャラリストからの反論もなく、一方的に終わってしまったのは残念。
また、デジタル化に対しては前向きに受け止めていると、デジタルであろうとアナログであろうと、その作家のもつクォリティによって良い作品は作られるはず。
デジタルかということでは、アップル社のiPadに期待していて、画像を楽しみ、プリントが欲しければギャラリーに行き、そして写真集は、部屋のインテリアの一部に変わって行くだろうと思っている。

商業写真と芸術写真の垣根はないと思っているし、むしろ美術館側でギリギリの試みを多くされてきたのではないか。
これからの時代において生き残るには、(1)クオリティー(2)individuality(3)originality(4)be modernの4点が大切。
自分が作品を選ぶポイントは、自分の部屋に飾りたい作品かどうか。

最後に印象に残ったブース。
・ツァイト・フォト・サロン 
1点を除き完売。その1点がオノデラユキさんだったのは悲しい。ここは、欲しいと思う写真が目白押し。かなりレアな昔のプリントなどもあって眼福。

・タカイシイギャラリー
テーマは60年代闘争?安井仲治のモダンプリント3点(実はこれが一番見たかった)、北井一夫、東松照明、森山大道。今更だけど、森山大道っていいなと思った。

・ミヅマアートギャラリー 山本昌男 「川」シリーズ 
ちょっとマットが大き過ぎるようにも思ったが。

・赤々舎
澁谷征司、旗手浩、藤岡亜弥、黒田光一、山内悠、浅田政志らに注目。
特に、澁谷さん、端手さんの作品が私の好みだった。澁谷さんの写真集「BIRTH」はその後とある所で確保した。

・SCAI THE BATH HOUSE
個展を拝見できなかった長島有里枝さんの写真にようやく対面。やっぱり良いです。

・Taro Nasu
春木麻衣子さんのみ。同ギャラリーでの個展の時は、ピンと来なかったけれど、今回はおっと思った。特に奥の4点縦並びと白のシリーズがかっこいい。同展のスカイラインプロジェクトに出展されている写真も抜群だった。

・Yossi Milo Gallery
SZE TSUNG LEONG とMyoung Holee の写真が良かった。

・ROBERT MANN GALLERY
Robert Frank、Mary Mattinngly Aaron Siskind 海外ギャラリーではここが一番好み。

他にもROSE GALLERYや前述のダンジガ―・プロジェクツのブースのケイト・モス作品など、見ごたえはある。最速のオランダのギャラリーTen Haaf Projectsも良かった。

先日表参道で拝見した花代さんの作品が会場の隅にポツンとあったが、これは表参道で見た方が断然よろしい。フェア向きではない。
ギャラリー21の菅原一剛の「椿」と「白神」に目が釘付け。菅原さんも私好みの写真家なのだった。

*9月20日まで開催中。前売りはまだ購入できます。

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