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「MAM PROJECT 012 トロマラマ」 森美術館

トロマラマ

森美術館では11月7日まで「ネイチャー・センス展」を開催中ですが、企画展の後に「MAM PROJECT」と題して、世界各国の若手アーティストを個展形式で展観するものです。
「MAM PROJECT」の詳細は、こちら
2回目にはジュン・グエン・ハツシバ、9回目には、現在あいちトリエンナーレに参加している小泉明郎等を紹介してきた。

12回目となる今期は、インドネシアのアーティストグループ「トロマラマ」を紹介していますが、これはツボでした。上記森美術館のリンク先より作品映像もご覧いただけます。

トロマラマは、フィービー・ベビーローズ(1985~)、ハーバート・ハンス(1984~)、ルディ・ハトゥメナ(1984~)の3名によりバンドゥン工科大学在学中の2004年に結成され、現在もバンドゥンを中心に活動中。
フィービーは版画科、残る2人はデザイン科を修了しているが、これらのバックボーンを活かして身近な素材とコマ撮りの技術を用いたビデオ作品を制作している。

本展ではバティック染めを用いた新作≪違和感≫2010年をひっさげ、デビュー作含む4作品を展示している。

私が一番最初に、「お~っ!凄い、これは楽しい!」と思ったのは、≪ザーザーズー≫2007年。ボタンとビーズによるコマ撮り映像作品、R.N.R.M(ロック・ン・ロール・マフィア)というミュージシャンの『ザーザーズー』というタイトル曲へのミュージックビデオとして制作された。

音楽がまたとても良くて、聴いているとノリノリになれるのも魅力だが、色鮮やかなボタンの集積が次々と動いてアーティストを形づくったり、キーボードに変換したりとめまぐるしく変わる画面が面白い。一体この4分54秒の映像を作るために、何枚のコマを使っているのだろう。
一見すると、その画像を構成しているのが、ビーズやボタンだということに鑑賞者は気付かないかもしれない。
一つの画面から次の画面への推移の仕方もコマ撮りとは思えぬスムースさ、流れの良さ。音楽と共に、映像に身を任せる。

その横にあったのは≪ティン≫2008年(3分2秒)。こちらは磁器食器(白いマグカップ)を用いたコマ撮り映像で室内の棚からカップたちが冒険へ旅立つ所から、公園?と思われる緑あふれる場所へ移動し、そこで輪になったり、列をなして移動したりと自由を謳歌している。無機質なものに命を吹き込んだ。
これもミュージックビデオとして制作されたのだろう、バグース・バンデカの音楽がBGMになっているが、これは、水を入れた磁器製のコップを叩いた音を組み合わせて作曲、演奏されていることにも着目して欲しい。
この作品は、一旦活動を休止していたメンバーが再び再会して、制作した記念すべき作品、マグカップに自身を投影しているのではないかとキュレーターの片岡真美氏の言葉にあった。

圧巻なのは、デビュー作≪戦いの狼≫2006年(4分2秒)。
こちらも、セリンガイというインドネシアのヘビ・メタバンドの依頼で制作された初のミュージックビデオクリップ。使用されているのは、木版のベニヤ版木そのものである。
その数たるや、何と402枚にのぼる。もちろん、402枚のうち1枚として同じものはなく、すべて異なり、この402枚を撮影してつないだのが≪戦いの狼≫。

彼らのグループ名「トロマラマ」は、このデビュー作での作業がトラウマを引き起こす程大変だったため、付けられたもの。

2008年の第2回シンガポールビエンナーレで片岡氏の目にとまり、今回の企画につながった作品。展示室の壁面すべてを使用して、402枚の版木を展示しているのだが、映像と版木を同時に観る楽しさもある。映像ではあっという間にながれていく一コマを壁から探し出すのも楽しい。
版木には、例えば同一ギタリストが向きを左右に変えて彫られていたり、敬礼した姿の複数名の男性、これは徴兵の場面なのか、もしくは、狼の顔のクローズアップ、3本の腕のみの場面等々。技術というより、彫られたものから溢れる力強さ、エネルギーをひたひたと感じた。

最新作は、このデビュー作と比較すると非常に大人しく上品に仕上がっている。
210枚のバティック(ろうけつ染め)を使用して、人間の顔を創り出す。インドネシア伝統産業のバティックを取り入れ、手仕事回帰を行った。

図録を見ると、映像だけでなく、インスタレーションも手がけているようだ。ぜひ、どこかで彼らのインスタレーションと映像が組み合わさった展示を拝見したい。

*11月7日まで開催中。オススメです。

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コニー様

こんばんは。

梅田さんのパフォーマンスは何時からだろう?
場所は二葉ビルではなくて、長者町の旧・モリリンビルになってるね。
中止もあり得るから、確認しなければ。

興味津津!

ミュージックビデオ的なものは大好きなので、是非「ネイチャーセンス展」と合わせて行って来たいと思います!
トリエンナーレのチケット+ネイチャーセンス展の割引券まで発送して下さったとは!
ありがたや、ありがたや!

10月9日の梅田さんパフォーマンスの詳細が分かりません。
是非、そのイベントでmemeさんにお会いしたいと思うのですが・・・。午前中はピアノのレッスンが入ってて。
あと、納屋橋会場で彼の作品を観た時に、激しい音に気分が悪くなってしまったのが少し心配。今回は大丈夫かな~?
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