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「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」 東京藝術大学美術館

シャガール

東京藝術大学美術館で10月11日まで開催中の「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」に行って来ました。

7月3日から開催され早3ヶ月が経過しようとしている。ロングランと思っていたが、いよいよ会期末が近づいている。
私が訪れたのは始まってすぐの7月。その感想を今から書こうというのだから、何とも怠慢なことでお恥ずかしい限り。

本展は、ポンピドー・センター所蔵のシャガール作品約70点とシャガールと同時代に活躍したロシア前衛芸術家(ロシアアヴァンギャルド)の作品約40点とを対比して紹介するものです。シャガールによる歌劇「魔笛」舞台美術シリーズ約50点をまとめて初公開するのも大きな見どころの一つとなっている。

展覧会構成は次の通り。
Ⅰ.ロシアのネオ・プリミティビスム
Ⅱ.形と光-ロシアの芸術家たちとキュビスム
Ⅲ.ロシアへの帰郷
Ⅳ.シャガール独自の世界へ
Ⅴ.歌劇「魔笛」の舞台美術

私が思う今回のシャガール展の見どころは次の3点

(1)ロシアの前衛芸術家による作品とシャガール作品を同じ室内に展示

シャガールはフランスで活躍したが、実は旧ロシア帝国のヴィテブスク(現ベラルーシ共和国)の生まれ。生涯、故郷への愛情は失われることがなく、同郷で同時代の作家たちの作品と並んで自分の作品が展示されることを望んでいたという。シャガールのためのシャガールによる展覧会のように感じた。

特に、ミハイル・ラリオーノフ≪女性の肖像≫、≪タトリンの肖像≫や初期のキュビスム作品であるジャック・リブシッツ≪ギターを持つ船乗り≫、ナタリーヤ・ゴンチャローワ≪帽子をかぶった婦人≫など無骨な力強さがある。

ただ、シャガール本人の希望とはいえ、両者の作品の横並び効果は?だった。むしろ、シャガール作品の方が特異に見え、浮いてしまっていた。シャガールはそれを承知で一緒に並べたかったのか、観る側のことなど関係なく、故郷に自分の作品はあるべきだ、帰るべきだという望郷の念、一心であったか。

(2)歌劇「魔笛」の舞台美術シリーズ

舞台美術用のデッサン(水彩・鉛筆など)など約50点。作品そのものが展示されていた訳ではないため、迫力には欠けるが、デッサンの美しさだけでも堪能できる。歌劇は苦手だが、舞台美術目当てに観劇するのも良いかもしれない。舞台美術にフリーメーソンの思想が入り込んでいたのに注目した。舞台美術だけにもっと焦点をあてて、実際に舞台再現したり、大画面の映像が欲しかった。既に終了しているが、シャガールの舞台美術の講演(島津京氏による)もあったので、参加すれば理解も深まり、展覧会を楽しめただろう。

(3)カンディンスキーの6点

シャガール展でカンディンスキーが良かったとは、些か的外れかもしれないが、今回展示されているカンディンスキーは良かった。特に気に入ったのは≪アフティルカ 池端の隣の別荘≫≪アフティルカ 別荘の入口≫≪アフティルカ 公園の池≫そして≪アフティルカ ベランダのニーナとタチアナ≫。数あるカンディンスキー作品の中でも今回来日している作品は、見ごたえがあった。

シャガール作品は、最初期の≪自画像≫1908年から最晩年90歳の≪イカルスの墜落≫1974年~77年まで幅広く網羅されている。大作は展覧会の最後に集中するので、最後までエネルギーを保持しておくことが肝要です。

でも、シャガールの展覧会だと2008年に静岡県立美術館で観た「シャガール展-色彩の詩人」とどうしても比較してしまう。あの展覧会は、シャガールってこんなに凄いのかとパンチを食らったのでどうしても忘れ難い。

*10月11日まで開催中。

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東京芸大大学美術館で「シャガール」展を観た!

先日、と言ってももう2カ月も前ですが、宇都宮美術館で「没後10年 小倉遊亀展」を観たときに、「常設展」を観ましたが、その最後にシャガールの作品が数点出ていました。奥会津の諸橋近代美術館でも、ダリの作品の他に、シャガールの作品を所蔵していまし

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