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「武家と玄関 虎の美術」 名古屋城天守閣

名古屋城特別展「武家と玄関 虎の美術」に行って来ました。

かつて名古屋城本丸御殿の玄関は、勇壮な虎図襖で飾られていました。開府400年を迎え、現在本丸御殿の復元工事が 着々と進められているが、10月16日(土)から10月26日(火)までの間、玄関復元過程を特別公開し、これに伴い、虎の名画を集結した展覧会を開催するものです。
本展は、多彩な虎図により、武家と玄関における虎図の意義を探ります。

いやはや、もうこれはビックリ仰天の凄い特別展です。
私の知りうる虎の名画はほぼ全て集結し、更に初公開の虎図も複数あって、よくこのスペースに収まったものだと感心しつつ、グルグル会場を回ってしまいました。
名古屋城天守閣2階は回遊型なので、好きなだけグルグル回れます。
一部作品に展示替えがあるため、一度に展示される作品数は、40点弱ですが実際拝見すると、もっと沢山あるような気がしました。屏風はニ曲一双、六曲一双と対になっていたり、12面、4面と複数面の屏風絵が中心なので、非常に見ごたえがあります。

展覧会の構成は次の通りです。
1.異国の霊獣
(1)天の龍、地の虎
(2)吉祥と虎
2.巨大な虎と龍  大画面虎図の誕生
3.入口を守るもの   玄関虎図の成立
4.さまざまな虎
5.虎図襖の帰結
(1)いのり、祀る
(2)御所、御寝の間の虎図

いつもは印象に残った作品を挙げるのですが、印象に残らなかった作品の方が少ないというか全部良かった!
仕方ないので、ここではマイベスト3を挙げてみたいと思います。

1.海北友松   「雲龍図」 建仁寺本坊方丈下間ニ之間北側・東側襖絵  
北と東を龍と虎で守ります。この襖絵の大きいことと言ったら。左右で一体何メートルあったのか。
画面が暗雲、黒雲で覆われ、そこからクローズアップした龍がどど~んと目一杯の存在感を示し、片側には虎図が。そもそも本展の主旨は虎図の検証なのに、なぜか龍に目がいってしまう。それ程までにど迫力大画面。無論、この作品は2章に展示されている好例でしょう。
長椅子が作品の前に置かれているので、暫く見惚れていました。

2.長谷川派 「竹虎図」   禅林図釈迦堂虎間南側襖絵   
永観堂禅林寺の「竹虎図」は一味も二味も違います。
これだけの虎図の中で、かなり個性的な作風で、長沢蘆雪、曽我簫白とまた違った個性。しなやかなアヴァンギャルドと名付けたい。尻尾が長くて、黒の線と躍動的な虎のポーズは他の作品では見られません。

3.土佐光文 「竹ニ虎図」 京都御所御常御殿御寝の間北側襖絵
寝室を護る代表格はこの作品。向かって右(右隻)の正面を向いた虎の福々しいこと。顔はなぜか扁平なので、扁平虎と名付けたい。
御所を飾っただけあって、金地の豪華な襖絵で、上下は白雲で覆われる。

この他ユニークな虎としては、
・単庵智伝 「竜虎図屏風」慈芳院  六曲一双  ⇒  ひょうきんな表情
・「虎図屏風」 六曲一双  今治市河野美術館 ⇒ 情けない表情
 この作品は、館外初公開作品。こんな情けない表情を浮かべていては武家を護ることはできなさそう。
もっとも、相手を威嚇するだけでなく、主君に手なずけられている様子を描くことで、逆に風格を見せる場合もありとのことなので、上記は後者の例なのかも。

久々の再会を果たした虎たち。
・長澤盧雪  無量寺 「龍虎図」
今回は龍も虎もやってきました。二つは本来向かい合わせで使用されていた。
・円山応挙  金刀比羅宮表書院襖絵  「遊虎図」
左端の白虎が何度観ても寸詰まりで愛らしい。
・狩野山楽  唐師子図屏風   本法寺
・猛虎図   正伝寺
若冲の模写のオリジナルがこちら。

・雪村 「鍾馗虎図」 個人蔵
・龍虎図屏風  七宝庵コレクション (10/24まで)
・学画巻   個人蔵
・虎縫陣羽織  犬山城白帝文庫蔵

まだまだ沢山あります。
ここでは、構成と作品を考慮せず記載しましたが、実際展示を順に観て行くと、虎図が霊獣として大陸から伝わり、吉祥モチーフとしてあるいは、武家を守護するものとして日本に古くから浸透したものだということが理解できます。

また、今回は普段レプリカ展示の名古屋城本丸御殿の襖絵「竹林豹虎図」や腰貼付の重要文化財が名古屋市博物館を出て里帰り展示されているので、この機会をお見逃しなく!
貼付は2階ではなく1階展示室に展示されているので、くれぐれもお忘れなくご鑑賞ください。と書いている自分が気付かずスルーしてしまいました。

*11月7日まで開催中。巡回はありません。
展示替え作品は名古屋城公式サイトをご確認ください。

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ベンゼン様

平日の列車の混雑状況は分かりかねます。
申し訳ございません。

No title

ありがとうございます。
となると、駅から展示場まで20分と考えた方が良さそうですね。
そうすると14:30頃到着の予定です。
2時間後の閉館まで居そうです。

実は、メインは京都市美でして。行きにここに寄るんです。
ここを後にして京都に向かいますので今回はここだけです。
名古屋は12月を予定してます。
愛知県美とメナード、マザックに行きます。
名古屋市美は余裕があれば、です。

ところで、名古屋にお住まい、ではないですよね。
名古屋から京都に向かうのに、新幹線・快速どちらがいいか、思案中です。
平日の夕方に当たるので混雑状況が不明なので。

では、また。

ベンゼン様

こんばんは。

名古屋の美術シーンは、最高に盛り上がっています。
地下鉄市役所駅から、東門まで五分足らずですが、問題はその先です。
東門から天守閣のある展示室までは早歩きでも10分は必要です。
10~15分はみた方が良いです。
名古屋城の後は、徳川美術館へ是非!
特別展二回分以上の至宝が全部出ています。
出ていないのは、国宝源氏物語絵巻だけではないかと思います。
市役所駅のバス停から徳川美術館近くまでの市バスがかなり走っていますので
ご利用ください。
バス停は道の真ん中にあるのでご注意を。

No title

こんにちは。
今月末にここに行く予定です。

名古屋は初めてなので差し支えなければ伺いたい事があります。
地下鉄の市役所駅から展示室まで何分かかりましたか。
交通手段が車でないことを祈りつつ。

では、また。
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