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「尾張徳川家の名宝」展 その1  徳川美術館

徳川美術館で開催中の「尾張徳川家の名宝」展に行って来ました。

現在、名古屋では「ミュージアムトライアングル」と題して、先日アップした名古屋城での「武家と玄関 虎の美術」展、名古屋市博物館では「変革のとき桃山」展と今回の徳川美術館「尾張徳川家の名宝」展、三館連携の企画を行っています。
特典として、
(1)3つの展覧会について、いずれかの展覧会入場券を呈示すると、団体料金で観覧できる(各展覧会会期中の身有効、一葉一名限りで他の割引券との併用不可)。
(2)3つの展覧会図録がどの展覧会のショップでも購入できる。
などなど。公立美術館と私立美術館の連携はとても嬉しい試みで、各館とも力の入った特別展で名古屋開府400年記念で盛り上げようという意気込みが伝わって来ます。

さて、本展は名古屋開府400年を記念し、かつて尾張徳川家に所蔵されていた作品、明治時代以後、売り立てられたり贈与された作品も併せ、尾張徳川家伝来の名品を一挙に公開するものです。
徳川美術館の至宝である国宝「源氏物語絵巻」や国宝「初音の調度」(初音の調度は次回展で全点公開予定)の出展はないものの、展示替えなしでほぼ全点の名品が見られる貴重なチャンス。これだけ出そろうのは平成15年(2005年)の開館70周年記念展以来、しかしこの時は前期・後期で大幅な入れ替えあり、ではないでしょうか。

メガトン級の展覧会であることは、国宝9件、重要文化財46件を含む約280点を展示していることでも、お分かりいただける筈。
作品リストはこちら(PDF)
本当に凄いのは、上記作品リスト以外にも特別出陳として伝牧谿≪柳燕図≫(重文)、≪寒山拾得図≫天游松谿筆(重文)などの作品が展示されていることです。
しかし、それがどこにも案内されていない、奥ゆかしいのか何なのか。。。

感想は2回か3回に分けてアップします。
今回は「伝来の名品」(徳川美術館 新館展示室)編です。

第一展示室
通常なら、常設展の展示スペースも、今回はいきなり特別展仕様。作品リストもいつもは常設展示室単位でバラバラなのに、特別展として一つにまとまっている。この方が見やすいし使いやすいので、できれば今後もそうして欲しい。
武具や刀剣類の展示室なのだが、ここで≪唐子文染付徳利≫明時代が展示されていたので驚いた。
移動用の蓋まで付いていて姿も美しくすっきりとしている。
≪火縄銃≫三種類。銃身を飾るマリア像の象嵌や人面図(アポロ)、唐草文から大陸伝来のものであることが分かる。
≪銀溜白糸威具足≫は華麗で、金でなく銀である所がカッコイイ。
また、刀剣類7点はすべて国宝。徳川美術館の刀剣は一度も研ぎに出しておらず、江戸時代の研ぎの様子が分かるのだそう。

第二展示室
このあたりから既に壊れて来る私。茶道具の名品に加え、床飾りとなる絵画も玉澗≪遠浦帰帆図≫南宋~元(重文)、伝牧谿≪洞庭秋月図≫南宋などが出てくる。
墨蹟も重文2点、与徳惟禅者偈≪虚堂智愚墨蹟≫は古銅砧形花生と合わせて展示されていて、枯具合が何とも良い感じ。わびた感じと言ってしまうと身も蓋もないが、「詫び」という言葉がピタリと来た。

茶碗では≪黄天目≫南宋(以前から、これは好き)、≪白天目≫大名物・室町などなど。唐子モチーフも2点あった。
そして、極めつけは≪竹茶杓 銘 泪≫千利休作。古田織部が利休の位牌代わりとした有名な茶杓で、もちろん織部が制作した竹筒もすぐそばにある。

第三展示室
(書院)
この部屋には、実際に書院スペースが設置されていて、棚は電動式に開閉する仕組み。
書院の設えを楽しむ趣向。よって、設え重視のため、鑑賞位置から離れた作品はとても見づらい。単眼鏡は必携。
軸物は≪布袋図≫伝胡直夫筆・名物(重文)。明時代の文房具や堆朱盆などなど。
≪盆石 銘 夢の浮橋≫は、何度か見ているがいいな。小宇宙を創っている。

(鎖の間)
書院と反対側に位置するのが鎖の間。
一休宗純墨蹟≪初祖菩提達磨太子≫室町時代は、家康所要の品。
そして、ここでもう1点素晴らしい茶杓が出ていた。≪竹茶杓 銘 虫喰≫千利休作。虫喰のような節に空いた穴があるため、虫喰の銘が付いたもの。
前室の「銘 泪」と通常同時に展示されることはない。
この他、古備前水指、灰被天目など茶道具と文房具など合わせたしつらいになっている。

第四展示室
室内に能舞台がある広い展示室。能衣装や能面など能にゆかりのある作品を展示。
ここでは、能面5種に注目。室町時代の≪黒式尉≫伝越智吉舟作が印象的だと思ったら、屈指の名品だそう。
への字の目が笑っているようで笑ってない気がして怖かった。

第五展示室
江戸時代の絵画や工芸を展示するスペース。
≪遊楽図屏風(相応寺屏風≫八曲一双(重文)。人物表現など極めて精緻で面白い。じっくり見ていると時間があっという間。
この他≪歌舞伎図巻≫(重文)、≪本多平八郎姿絵屏風≫(重文)あり。
工芸では菊折枝蒔絵茶弁当一式のお道具が素晴らしい。こんな豪華な茶弁当道具で、野点したら絶対楽しい。
炭でお湯を沸かすことができ、湯気を逃がすため煙突らしき穴も開いている。

以上、新館はここまで。
次回は、蓬左文庫展示室です。

*11月7日まで開催中。

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