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瀬戸内国際芸術祭への旅 1日目「岡山・美の回廊」展&犬島

朝一番の飛行機で羽田を発ち、岡山空港へ。
羽田空港行きのモノレールが混んでいてビビる。国際線ターミナルがオープンしたら、ますます混みそう。

今日から5日間瀬戸内国際芸術祭と近隣の美術館巡り。
今回の旅のテーマは「のんびりと旅する」に決めた。なるべくギチギチのスケジュールにせず、観たいものを混雑状況に注意しつつ観て行こうと思っている。

最初の目的地は岡山県立美術館「岡山 美の回廊」。CASA BRUTUSの国宝特集で、この展覧会が紹介されていたので、ここは絶対外せなかった。すぐ近くの岡山市立オリエント美術館には行ったことがあるのに、岡山県立美術館は初訪。

今回は二階と地下一階の展示室すべてを使用しての総力戦。展示作品数200点で、岡山ゆかりの美を平安から現代まで、ジャンルを問わず展観する。
噂で雪舟作品が粒そろいと耳にしていたが、確かに凄い展示であった。キーボードがないので、詳細割愛するが、美術館のサイトで作品リストをご参照ください。慧可断臂図も個人蔵の山水図も破墨山水図も天橋立図も何度観てもよいけれど石橋美術館の四季山水図は特に印象深かった。観た記憶がないので初見だと思う。雪舟16点は濃かった。

宮本武蔵や浦上玉堂の水墨画も、良寛の書も出ている第二章の墨の美と心は見応え充分で眼福の一言に尽きる。

第二章に負けず劣らずインパクトがあったのは第一章祈りのかたち。
三点除き全部重要文化財の仏像・神像で岡山県の仏教彫刻の素晴らしさが頭に焼き付いた。
とりわけ、平安時代の聖観音菩薩立像、吉祥天像、薬師如来像、二躰の随身像、五智如来座像は何度も何度も戻って眺めた。予想しない出会いに感動。随身像は他に類例がないとされる阿吽のポーズの二躰で、偏平で温和な感じとポーズに最初から注目してしまった。
ここでは、ガラスケースなしで、かつ至近距離で仏像を観ることができる。これが嬉しかった!

三章の明治の油彩画の隣に展示されている四章近代の工芸も見どころのひとつ。
ここでは、正阿弥勝義の骸骨置物(男女)個人蔵で頭が真っ白になる程の衝撃を受けた。この精緻な金工作品は現代再現しようとしてもできないのではないか。正阿弥勝義は、京都の清水三年坂美術館の館長が一番お好きだとおっしゃっていた作家だ。なるほど、こんな作品を作られたのではたまらんなと納得。いや、ホント凄い。これが今日のマイベスト作品。

また、岡山出身の作庭家、重森三玲意匠書院が再現展示されている。故郷に住む妹へ贈ったという。京都の重森邸と重なる意匠があるが、よりモダンであるように感じた。

最終章の8章多様な美の表現では、岡崎和郎や中原浩大らの作品とともに、河口龍夫の種子をエネルギーに航海する船が天井から中空に浮かぶ。発電所美術館や東近美の船とは別作品。これも初見だがロビー空間を使用したうまい展示だった。解説も丁寧で照明の配慮も行き届いていて好感をもつ。


岡山県美を後にし昼食を済ませ、岡山駅から赤穂線に乗り西大寺駅へ。ここから私の瀬戸内芸術祭が始まる。宝伝港から犬島へ渡る。
西大寺駅から港まで路線バスが接続し待ち時間は殆どなし。

港に到着してすぐに船への乗船が開始。ここは特段の混雑はなく全員無事乗船。港から犬島が見えている。

下船後、前売チケットをパスポートに交換し、まずは妹島和世設計の家プロジェクト四つを回る。歩いて回るのに適度な距離感。しかし、予想外だったのは強烈な日射し。間違いなく、無防備な私は日焼けして今はヒリヒリする。

四つの中では、中の谷東屋とS邸蜘蛛の巣の網の庭が印象深い。建築としての面白さは前者、作品としての面白さは後者。「中の谷東屋」の屋根の造り、コンクリート叩きの床面の反響音も織り込み済みか?

nakanotani1

nakanotani2

S邸「蜘蛛の網の庭」2010年。Sはspider(蜘蛛)のSなのかな、やっぱり。入口はありますが、中には入れません。

stei1

中の蜘蛛も作品の一部。蜘蛛の巣がこんなに美しいとは!

stei2

I邸 「眼のある花畑」2010年は、作品タイトルがそのまま建築と映像で再現されている。
下は、花畑のある方と逆側から撮影したもの。ガラスは鏡面になっているようだ。

menoaru

F邸は、開いて閉じての構造。アアルトの花瓶を彷彿とさせる湾曲した外との仕切り壁が美しい。作品は、「山の神と電飾ヒノマルと両翼の鏡の坪庭」2010年
これは、かなり拙い写真。写真撮影しづらい場所、内部の撮影は禁止でした。

F邸1

F邸2

そして、いよいよ精錬所へ。

seirennsyo

何度も画像や書籍類では観ていたが、百聞は一見にしかず。
近代化産業遺産をひと回りして団体客をやり過ごしてから、精錬所へ入る。からくり屋敷みたい。
アースギャラリーは、1人で夜に取り残されたらさぞかし怖いだろう。煙突を通る風音を効果音として流す演出。

エナジールームの島の御影石一枚岩に水を張った展示空間が静謐で、独り占めできたので、しばし黙考。
次のチムニーホールで観た映像は、歴史の中の人物の呪詛の文字がが血のように降り注ぐ。
急速な近代化に警鐘を鳴らしていた三島由紀夫とその残滓へのオマージュ。
果たして、それがここにあるものたちから感じられるだろうか近代化産業遺産をふらふら散歩していたら、石造りのテーブルと長椅子を見つけお昼寝。それにしても見事な廃墟跡だ。

帰りは五時十五分発の宝伝港行きの船と岡山行き直行臨時バスで岡山へ戻る。宝伝にはマイカー利用者が多いようで、岡山行き直行バスは半分程度空席。岡山に一泊で無事一日目を終了。

犬島は午後二時過ぎ以後は逆光で精錬所も煙突群をうまく撮影できない。カフェのメニューも軒並み売り切れです。

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