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「panorama すべてを見ながら見えていない私たちへ」 京都芸術センター

京都芸術センターで10月24日本日まで開催中の「panorama すべてを見ながら見えていない私たちへ」に行って来ました。

内海聖史、押江千衣子、木藤純子、水野勝規の4名の作家によって「見ること」をめぐるそれぞれのアプローチを紹介するものです。

会場となる京都芸術センターの南北にあるギャラリーだけでなく、元々小学校であった建物を活かし、様々な空間に作品が点在する展示となっています。
ここでは、私が観て行った順番に作品と感想を書いて行きます。

・ギャラリー南 押絵千衣子
ここは押絵のペインティング7点を展示。対象をクローズアップして見せる。油彩とパステルを並行して使用することで柔らかな画面の印象を醸し出している。押絵の作品はもう何年も前から西村画廊で拝見してきているが、2008年に大原美術館・ARKOで滞在制作した≪シャワー≫がとても良かった。どの作品も緑が目に染みる。
しばらく室内に留まり、光と緑のシャワー、ふうわりした空気感を味わう。

・ギャラリー北 内海聖史
≪眼前の黒≫2003年と大小90の作品からなる≪十方視野≫2007-2010年による展示。ペインティングであるが、これはインスタレーションと言っても良いのではないだろうか。天井の高さを活かし、大作≪眼前の黒≫が左から迫り、他の画面は色彩の微妙なグラデーションとバランスで構成されるドット作品≪十方視野≫に囲まれる。
色の渦に巻き込まれたような、それでいて混沌としている訳ではなく、自分の気持ちに沿う色面の方向を見つめる。黒を中心とした大きめのドットの中にも茶系や緑っぽい色があり、色が意思を持って飛び火していくような印象がある。

・木藤純子
階段下にあるスペースを使用してガラスコップの半分や文庫本が置かれている。私が行った時間帯が遅かったので、作品自体がよく見えなかったが、敢えてこの場所を選んだということを考えると、作品が見えにくいことも作家の意図であるのだろう。
作品タイトル≪第七幕 第十三場≫2010年。ものの気配だけが感じられた。

・水野勝規
水野の作品は、少し前にアップしたあいちトリエンナーレの現代美術展企画コンペ≪中川運河-忘れ去られた都市の風景-≫で拝見している。
今回、4名の作家全員の作品が揃う4階和室へ観客を導く役割も果たしている。
1階では、階段を降り切った所の床面に≪drops≫2010年、花火をドロップに見立てたような映像作品で、これが夜にピッタリの映像になっていた。とにかく可愛いしきれい。単純なのだけれどこの場所にあった映像だった。

芸術センター入口正面の壁面にも大きな映像作品≪telescope≫があり、こちらは最もストレートに景色-panorama-を見せている。私たちが普段美しいと思うような光景が何シーンも連続する。
2階の段和室には≪monotone≫水に関しての様々な映像。これも私の好みだった。波紋、滴。静かな気持ちになれる。
3階の階段踊り場を使用して≪shine≫、こちらは木漏れ日の映像。

最後に4階の和室「明倫」には4名の作家全員の作品が揃っている。
内海は球形の≪コロナ≫2009年が12点、入口から斜めに窓下の方に向かって続いている。
床の間の床飾りとしての役割は水野の映像が。
那智の瀧だろうか、滝図のように滝の映像が縦長の黒枠スクリーンで写される様は和室にマッチし、見せ方も上手い。
水野はあいちトリエンナーレより、今回の方が作品そのもの、見せ方共に素晴らしかった。
押江の水彩は天井の片隅にそっと隠されるように置かれていて、でも彼女の作品はこの場所がやっぱり相応しいようにも思った。額装されていないそのままなのもこの空間には合っている。

木藤純子の作品は漸くここで、目に見えて来た。
1階にあったのと同じようにガラスコップの作品。和室の障子の桟にあるガラスコップに要注目。
≪skypot≫で小さな青空が見えた。

テーマは「見ること」という特段珍しくもないものだが、ホワイトキューブ+αの展示空間を各作家が活かし、見ごたえのある展示となっている。

*10月24日まで。オススメします。

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