スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「貴志真生也 - バクロニム - 」 児玉画廊 東京

白金アートコンプレックスの児玉画廊で10月30日まで開催中の「貴志真生也 - バクロニム - 」に行って来ました。

貴志真生也は、京都市立芸術大学彫刻科卒業。
詳細なプロフィールは児玉画廊のサイトをご覧ください。↓
http://www.kodamagallery.com/kishi201009/index.html

貴志さんを知ったのは、今年の京都市立芸術大学ギャラリー@KUAのこけらおとし展覧会「きょう・せい展」第1期。
しかし、第1期の展示はカオス状態で誰がどの作品を出展しているのかが分かりづらく、結局私は彼の作品が一体どれだったのかよく分からないまま、ご本人とお話をした。
あちらは私のことなど覚えていなかっただろうが、私は名前と共に人物が記憶が残った。

京芸の彫刻科の作家さんは、東京藝大の彫刻科の方と明らかに作風が異なると最近つとに感じるようになった。
先日、小谷元彦さんと名和晃平さんの対談を聴講したが、その際にもこの話題がお二人の間で交わされていたが、各大学の教授陣および教育方法による違いが大きな理由として考えられる。

どちらかというとスタンダードで基本に忠実なのが東京藝大、その反対を行くのが京芸というのが私の印象。

貴志さんの作品を拝見した第一印象は、やっぱり京芸彫刻科らしいと思った。
日常どこにでもありそうなものを組み合わせて形作られたオブジェの数々。
「作品を観たいように観てもらえればそれでよい。」と語る。

学生時代ことあるごとに、作品のコンセプトを問われ続けたので、それへのアンチテーゼの意味もあって「バクロニム」と名付けた。。「バクロニム」とは「V.I.P」のような単なる頭字語(アクロニム)とは逆に、まず省略形らしき文字列を用意して、それに単語を当てはめて意味を後付けする事なのだが、要は作品からコンセプトやテーマを解放したかったということなのだ。

何ものでもない、意味など考えなくても良い自由を与えられて私は嬉しくなった。
最近、すっかり作品コンセプトや文脈を読み取ることに疲れていたのだ。
ただただ、作品を観て感動し、考えたい。
そんな気持ちに応えてくれる作品。

大ざっぱに塗られた色彩も、彼にとってはそうする意味があったが、それは作品表現の手段の選択であり、コンセプトとは異なる。
作家の感性に基づいてのみ創られた。

大型のオブジェの数々は単独でなく連鎖しているように見える。
一つの鍵となる作品を創り、後はそこから派生させてイメージを膨らませて行く。
作品ドローイングや下絵はほとんど作成しないのだそう。
頭の中だけで形作られるというより、手のおもむくまま材料を積み上げていく感じ。

そうして出来上がったオブジェに意味はなくとも、強い存在感がある。
それが何より、作品の魅力だと思った。
ライトを使用している作品だったので、昼間より夜間の方がより映えるだろう。

*10月30日まで開催中。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「貴志真生也 - バクロニム - 」 児玉画廊 東京

児玉画廊 東京(港区白金3-1-15 白金アートコンプレックス1階) 「貴志真生也 - バクロニム - 」  9/25-10/30 児玉画廊東京で開催中の貴志真生也個展、「バクロニム」へ行って来ました。 作家貴志真生也のプロフィールについては同画廊WEBサイトをご参照下さい。

コメントの投稿

非公開コメント

はろるど様

こんばんは。
あの手の作品の場合、買い手に困るのではないかと
一抹の危惧を抱きつつ、今後も注目したいと思います。
あの存在感と形体の面白さ、大胆さは魅力です。

No title

こんばんは。確かに存在感のある展示でしたね。色々考えないで見ても楽しめる内容だと思いました。これでコンセプト云々となると逆に疲れてしまいそうですし…。

ちょっと追っかけたい作家さんです!
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。