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山川冬樹 Pneumonia. あいちトリエンナーレ2010

あいちトリエンナーレもついに明日で閉幕。
台風到来でどうなることかと思ったけれど、山川冬樹のパフォーマンス「Pneumonia」(ニューモニア)を観て来ました。

山川さんといえば、東京都現代美術館の常設展で拝見した映像作品「the voice over」。これに感動したのを契機に、今回のパフォーマンスも予約した。

パフォーマンスってどんなことをするのだろう。。。

今回の「Pneumonia」は新作で直訳すると肺炎という意味だが、閉塞する肉体及び精神の2つの意味を象徴的に表す。

差程広くない会場には、天井から13個の透明な風船と風船には人の顔写真が付いている。
パフォーマンスが始まると同時に会場の照明は真っ暗になり、山川さんの登場とともに、場内には呼吸音や鼓動の音が流れる。
上演後のアフタートークで分かったのだが、息を吸うと照明が明るくなり、吐くと暗くなるようにシステム化されている。

そして、山川さんとの共演者には、名古屋市内の病院でかつて使用されていたという人工呼吸器:ピューリタンベネット7200A、略してピューちゃんが動き始め、語り出す。
山川さんは、最初水中土木作業用のヘルメットをかぶり登場。

閉塞された日本社会の象徴とも言える放送禁止歌とヨイトマケの歌の二曲を披露。
ピューちゃんは歌を忘れたカナリアを機械音声で歌う。

山川さんはアジア中央部に伝わる伝統歌唱ホーメイの名手、そのだみ声で唸るようなコブシで朗々と歌を紡ぐ。
本人曰く、ホーメイの歌唱法はどこか懐かしいものがある、とのことだったが、私にも言わんとする所は伝わって来た。

中盤は演劇的要素が見えてくる。山川さんの実弟山川史門さんが登場。場内にはお二人の祖父の写真が左右に投影され、2人でおじい様についての思い出語りがされる。
史門さん「自分が割ってしまった風船を元に戻そうと息を吹き込もうとしていたお爺さんのことを覚えている。」

山川さんの作品ではよく家族がとりあげられるが、亡くなった家族へのオマージュという気持ちはないと言う。むしろ、「声」についての思いが強い。父や祖父から遺伝子的に受け継がれた自分の声、歌を歌うことで、精神も肉体も解放される、だからこそ歌いたい。歌う理由を探している。と語られていた。そして、ピューちゃんは、これまで多くの人々に呼吸を与え命をつないで来た。その存在にも歴史を感じると。

タイトルの肺炎によって、おじい様は亡くなられた。途中、本物の豚の肺をお肉屋さんが運んで来て、小道具として使用される。今回の舞台にあたって、この肺のホルモン:フワをどうしても事前に食しておきたかった山川さんは、名古屋市内のホルモン料理店でついにフワを料理してくれる店をキュレーターに探してもらうように依頼した。
肺と声、身体、呼吸との関係をフワの臓物を前に語る。
フワにチューブを差し込み、これも画面に投影。空気を入れてふくらませたりする様子を映し出す。呼吸のイメージ増幅。

エンディングは、13の風船に入った空気を自分の体内に入れつつ歌う。
山川さんは、ギターをかきならしつつ、シンバルは脚で蹴り上げる。

最後にピューちゃんが、ピーっという音をもっいぇ、暗転。舞台は終了した。

私の中でなんだか凄いものを観てしまったという感動がじわじわと湧き上がる。
歌いたくてたまらない山川さんのホーメイの歌声は、宗教的なものを感じた。

明日も公演があります。当日券があれば、是非ご鑑賞をオススメ致します。

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