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「日本画と洋画のはざまで」 山種美術館

nihonga

山種美術館で11月7日まで開催中の「日本画と洋画のはざまで」に行って来ました。
恵比寿に移転して早1年。開館1周年記念の特別展です。

本展では、「日本画」と日本における油彩画である「洋画」という二つのジャンルにおける接点と並存、西洋画への意識、相互に与えた影響などに焦点をあて、「日本画」と「洋画」の境界線を考察するものです。
約70点の作品を以下5部構成で比較展示し、「日本画」と「洋画」のはざまで揺れ動く様子を探ります。

第1章 近代化の中の日本画
第2章 ヨーロッパからの感化
第3章 日本画vs.洋画
第4章 日本画と洋画の交錯
第5章 劉生と御舟

今回は、山種美術館所蔵品だけでなく、東京国立博物館、東京国立近代美術館から借り入れした作品も加わり、テーマに沿った展示が実現されていて、過去に山種美術館で観た中でも一番感銘を受けた。
展覧会主旨の面白さもさることながら、そのテーマに見合った作品を揃えることこそもっとも難しい所。その点、今回の展覧会は山種美術館所蔵品では不足する点を借り入れ作品で補い、キュレーターが言わんとすることが、よく伝わって来た。

また、1点1点の作品のレベルが高いことは今更申し上げるまでもないが、やはり名品揃いで作品1点1点に見ごたえがある点も素晴らしい。

以下印象に残った作品。所蔵先の記載のないものは山種美術館蔵
・渡辺省亭 ≪雪中群鶏≫、≪山翡翠に川蝉≫(迎賓館七宝下絵42面のうち)いずれも東博蔵

・山元春挙 ≪火口の水≫

・西郷狐月 ≪台湾風景≫ この作品、豊田市美術館の昨年度開催の展覧会で観た記憶がある。

・菱田春草 ≪雨後≫ 
作家の言葉が作品と合わせて添えられている。春草は既に明治にして現代の日本画のあり方を予想しており、まさに卓見の持ち主と言わざるを得ない。作品にだけでなく人となりにも脱帽する。

・小村大雪 ≪東へ≫ 文展3等の作品。彼は都路華香に師事していた。

・村上華岳 ≪椎之林≫、≪裸婦図≫

・速水御舟 ≪灰燼≫ この時御舟は、日本画の画材では光や色彩を出すのに十分ではないと認識している。

・小野竹喬 ≪沖の灯≫ 竹喬88歳の作。

・安井曾太郎 ≪薔薇とペルシャ大皿≫

・山口蓬春 ≪卓上≫ 日本画とは思えない。多分に西洋画の影響を受けている。画中画のような形式を取る。

・山本丘人 ≪青の眺望≫

・和田英作 ≪黄衣の少女≫ 和田の技術力の高さを示す逸品。少女の意思の強さが伝わる。

・小出楢重 ≪子供立像≫

・小林古径 ≪静物≫ 古径の珍しい油彩画。どこか高橋由一の油絵を思い出させる。
第二展示室にあった≪三宝柑≫も素晴らしかった。平面でありながら立体感があり、実に美味しそうだった。絵から香が漂う気がした。

・高橋由一 ≪洋人捕象≫ 東博蔵

・岸田劉生 ≪四季の花果図≫ ≪橙柿図≫ ≪道路と土手と堀≫ いずれも東近美蔵
もう文句なし。劉生の好きな作品がこれだけ見られて満足。道路と土手と堀は私の劉生作品ベスト。

・速水御舟 ≪炎舞≫、≪百舌巣≫
御舟は劉生の影響を多分に受けているのは既知の通り。

土田麦僊の≪大原女≫≪香魚≫など良い作品がいくつかあったのも忘れられない。

*11月7日(日)まで開催中。お薦めです。

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山種美術館で「日本画と洋画のはざまで」展を観た!

山種美術館「日本画と洋画のはざまで」展、チラシ  山種美術館、入口 山種美術館で開館1周年記念特別展「日本画と洋画のはざまで」を観てきました。「開館1周年」とは九段から現在の地、広尾に移ってから1年、ということです。山種美術館のホームページを開け

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