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「変革のとき 桃山」 名古屋市博物館

momoyama

名古屋市博物館で11月7日まで開催中の名古屋開府400年記念特別展「変革のとき桃山」に行って来ました。
詳細は名古屋市博物館公式サイトをご参照ください。⇒ こちら

名古屋城の「武家と玄関 虎の美術」、徳川美術館「尾張徳川家の名宝」展とミュージアムトライアングル企画は名古屋市始まって以来の企画だと思う。
既に先の二つは記事をアップしていたが、名古屋市博物館のこの企画展のアップが遅れたのには、ちょっと訳がある。
はっきり言ってしまえば、他の2つの展覧会に比べると私個人の感動度合いが少なかった。桃山時代全体を取り上げる展覧会も無論過去に開催されている上に、今回展示されている蒔絵や南蛮文化、やきもの、屏風絵の分野に的を絞った展覧会も多く開催されている。
したがって、どこかで観たよなぁという作品が多く、新鮮味にやや欠けた。が、これはあくまで個人的な感想であって、九州国立博物館に行かれたことのない方などは、ぜひ、第2章の輸出漆器の和洋折衷入り混じった聖櫃をご覧いただきたい。

見ごたえがないということでは断じてないので、そこは強調しておきたい。
むしろ、十分過ぎるほど作品の展示はされている。何しろ、若干の展示替えがあるものの約150点の桃山時代を代表する絵画、陶芸、工芸作品がずらりと並んでいるのだ。

本展は、尾張名古屋誕生の礎となった桃山時代に焦点をあて、激動の時代に生まれた「もの」たち―天下人の空間である城郭御殿、漆器や茶陶―が変貌をとげていく様相を、それらに多大な影響を与えた南蛮文化もあわせながら、国宝1件・重要文化財26件を含む多彩な逸品でたどるものです。
なお、本展の巡回はありません!名古屋市博の単独企画です。

展覧会構成は次の通り。
第1章 天下人の空間
(1)天下布武 信長と安土城
(2)天下人 秀吉と大坂城・聚楽第・伏見城
(3)天下泰平 家康の政治空間と立役者・中井家
第2章 南蛮の刺激
(1)南蛮趣味
(2)輸出漆器
第3章 変貌する桃山のわざ
(1)工芸の変貌-蒔絵
(2)工芸の変貌-やきもの

さて、私が感じた本展の見どころを簡単に。。

・御所参内・聚楽行幸図屏風 六曲一双 個人蔵 前期のみ展示
昨年の秋新発見された屏風。胡粉の盛り付け具合もたっぷりでかなり位の高い方からの発注だったと想定されている。

・聚楽第図屏風 六曲一双 三井記念美術館
現存最古の聚楽第図屏風。
これらに加えて、後期は国立歴史民俗博物館蔵「醍醐花見図屏風」や「大阪城冬の陣図屏風」東京国立博物館、
「大阪城夏の陣図屏風」出光美術館蔵など、これでもかと言わんばかりに沢山の屏風絵が出展されている。
また、桃山時代はゼネコン強化時代だった証として、築城に使用した大阪城指図や金箔瓦など各種資料も見どころのひとつだろう。

・探幽縮図 東京藝術大学 前期のみ
蘇鉄など熱帯植物が描かれていたり、子どもや馬、探幽の縮図は沢山残されているがこれは観ていて楽しい。

・妙法院玄関三の間障壁画 松図 重要文化財 10/24迄の展示
11月7日までは西教寺の障壁画「花鳥図」(重文)が展示されている。永徳の影響が感じられる。

・名古屋城本丸御殿表書院障壁画 前期は二の間、後期は三の間 重要文化財
二の間の障壁画は、秋から初冬にかけての風景を狩野派が描く。

・二条城二の丸御殿 大広間三の間障壁画 松に孔雀図 重要文化財
まさかこんなに巨大なものを運んでくるとは。あっと驚く趣向だった。これは目玉作品のひとつ。天井から床までみっしり松図が伸びているのは壮観な光景。

第二章は前述の通り、花鳥蒔絵螺鈿聖龕(せいがん)や洋櫃の素晴らしい工芸品に目がくらむ。
中に描かれたマリア様やキリストだけが洋風で「IHS」イエズス会のマークが多くの作品に残されている。しかし、これだけ集めることが凄い。展示ケースに一杯てんこ盛りに蒔絵や螺鈿細工の華麗な工芸品が詰まっていた。
目がくらむ。
これが、本展の最大の見所です。全部素晴らしかった。
個人的には「夕顔蒔絵天目碗」などやや渋めで小ぶりの作品が気に入った。
他に国宝「蔦蒔絵唐櫃」厳島神社(前期展示)もあり。後期は伝本阿弥光悦「芦舟蒔絵硯箱」(重文)東博蔵が出ている。

そして、最後の最後に陶芸の逸品たちが。
織部向付をはじめとする、香合、振出、茶碗に、重要文化財の黒楽茶碗銘「大黒」長次郎作・個人蔵、これは初見で今回のマイベスト。
赤楽茶碗銘「無一物」同じく長次郎作、志野茶碗銘「広沢」、黒織部菊文茶碗、いずれも初見。
光悦の銘「雨雲」と銘「時雨」の揃い踏みも必見です。

*11月7日まで開催中。

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ヨッコ様

お返事遅くなりました。
今は名古屋在住とは言えませんが、長いこと愛知県人です。
明治の陶芸はあまり詳しくなく、波山、香山以外も素晴らしい作家が
いそうです。

No title

memeさんは名古屋にお住まいでいらっしゃるのですね。
陶芸資料館へは名古屋駅から東山線・リニモで行きました。駅から本館までちょっとお散歩ですね。でも行ったかいがありました。私は波山目当てでしたが、清風與平の「旭彩山桜花瓶」や、諏訪蘇山の美しい青磁も見られて嬉しかったです。香山と言えば蟹などの高浮彫ですが、単色や釉下彩の美しい作品に心ひかれました。また是非再訪したいと思います。正倉院展の前に私も「花鳥画」展に行きました。とてもすいていて同じ奈良での展覧会とは思えなかったです。

ヨッコ様

お返事が遅くなり申し訳ございません。
愛知県陶磁資料館まで、どういった手段で行かれましたか?
あそこは、最寄駅からかなり歩くので車でないと地元の私でも
ひるんでしまいます。
しかし、陶芸に関しては良い展覧会を行っているので
香山や波山など満足されたようで、行ってない私がなぜか
嬉しくなってしまいました。

No title

正倉院展を見て高速バスで名古屋に向かい宿泊。愛知県陶芸資料館の「明治の人間国宝」展のあと、「桃山」を見て帰京しました。徳川美術館か名古屋城か迷ったのですが・・・。やっぱり徳川美術館に行けば良かったかなぁ~とちょっと後悔してます。私もどかで見たようなものが多く、あまり感動やインパクトがなかったです。「明治の人間国宝」展は素晴らしい作品の数々に心満たされました。本当に良かったです!!
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