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「東大寺大仏 天平の至宝」 【期間限定】正倉院宝物展示 東京国立博物館

toudaiji

東京国立博物館で開催中の「東大寺大仏 天平の至宝」展に行って来ました。
展覧会公式サイト⇒ http://todaiji2010.jp/なお、11月2日(火)~11月21日(日)まで期間限定で正倉院宝物が展示されています。
この展覧会「東大寺の大仏」と謳っていながら、あの巨大な仏像を東京まで運んで来れる筈もなく、バーチャルリアリティ映像で見せるという、非常にエンターテイメント性の高い内容。

ここ最近の東京国立博物館の特別展は、やたらエンターテイメント性に重点が置かれているように思えてならず、何か肝心なものが抜け落ちているように思うのは私だけでしょうか。

本展に出展作品は、展示替えもあるため約60点に過ぎません。
何度か奈良国立博物館や東大寺に足を運んでいれば、それ程見どころのある展覧会だとは思えませんでした。
何より、私を失望させたのは正倉院宝物の照明です。

今年の「第62回 正倉院展」に出陳され、胸躍らせた大きな「銀壺」の片割れである南倉の「銀壺 乙」.
(参考)第62回正倉院展:http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/c85d6d03819593a19a097767a3607f9e/a8

とにかく、これが観たいがために、朝早く開門前から並んだのですが、楽しみにしていた「銀壺 乙」で重要な鏨文が暗くて見えない部分が多過ぎです。単眼鏡をもってしても見えない位の明度の低さには呆れました。しかも、台座が黒で、これがせめて鏡か何か模様を台座でも観られるような工夫が欲しかったのですが、台座が黒いため、余計に銀壺には光が当たらず、わずかに4つのスポットが当てられた箇所しか紋様の判読ができず。
奈良博では、もっと明るかったし、作品の全体がよく見えたので1周してすべての模様の連続性や違いを細かく観察できたのに、この違いは何でしょう。
思わず、お隣にいた見知らぬ男性に、「これ見えないですよね!」とお話したら、その男性も全く同じことを考えておられたようで、しかも奈良の正倉院展にも行かれていた方だったので、「奈良の方が良かった・・・」と二人で肩を落としたのでした。
金工品なので、光による劣化も展示期間の短さを考えれば、それ程気にする必要もないように思いますが、会場の雰囲気作りに力点を置き過ぎ、肝心の作品が鑑賞しづらいようでは本末転倒ではないでしょうか。楽しみにしていた反動のせいか、おかげでテンションが下がりました。

いつものように、会場は第1会場、第2会場と分かれていますが、私のお薦めは第1会場の出口から、「大聖武」(聖武天皇真筆と言われる「賢愚強」巻十五(国宝)と光明皇后御願「大威徳陀羅尼経」「瑜伽師地論 巻第十二」「大び婆沙論 巻第二十三」(すべて重文)書です。特に、「大聖武」の意志の強さがあらわれた力強く、かつ端正な書には、感動しました。非常に美しい文字です。
なお、「大聖武」は現在、平成館の国宝室にも、1点展示されているので、こちらもお見逃しなきように。

この4点の書は、混雑すると列をなして見づらいので、先に書を観て、それから第2会場へ入ります。しかし、ここでバーチャル映像は飛ばし、次の「正倉院宝物」展示へ向かいます。
展示されているのは、わずか14点ですが、奈良博の「正倉院展」の続編のような意味合いがある展示内容でした。今回の特別展は光明皇后1250年御遠忌記念であるため、光明皇后が聖武天皇のために用意した薬(漢方)「桂心」や「人参」他には、染織製品「纈屏風 鸚烏武・象木」2扇、「斑犀如意及び素木如意箱」そして、最後に忘れてならない「墨画仏像」奈良時代の墨画で、くっきりと残る黒い墨線の仏画が忘れられません。

ここで、第1会場に戻ります。
第1会場での見どころは、「伎楽面」10点(東大寺蔵・重文)奈良時代。
正倉院展でも伎楽面は2点出ていましたが、奈良時代の伎楽面は非常に貴重で、しかもこちらも状態の良い面が多かったのが印象的です。特に「獅子児」「太狐父」「崑崙」は良かった。造形も良し、塗りも良し。

そしてもうひとつ。「西大門勅額」。こちらも聖武天皇の字と言われています。やはり、本展の鍵は聖武天皇の書ではないかとここでも感じました。

あとは、仏教彫刻の傑作。
ただし、思ったほどの数が出ていなかったのと過去に拝見したものが多かったのでやや感動は薄かった。
快慶作「僧形八幡神坐像」(東大寺・国王)、「阿弥陀如来立像」「地蔵菩薩立像」の3点は要注目。やはり、荒々しさよりも、寧ろ洗練された上品な美を感じる仏であり神の姿でした。

「五劫思惟阿弥陀如来坐像」は、三井記念美術館で今夏拝見したものより、やや大きいようにも見えたが、勘違いかも。伏せ目がちにうっすらと微笑まれた目でさえ、大らかで衆生を見守っているように思った。

本展の目玉「八角燈籠」。確かに大きいし、火袋羽目板の鉄彫は、奈良時代のものでありながら、平等院鳳凰堂や法隆寺天蓋のの飛天にどこか面差が似ているような。

再び第1会場戻るもよし、映像のタイミングがあえば映像を先に観るもよし。

なんやかんや言いつつ、1時間半の鑑賞が終了。何だかんだと書いたものの、60点でも堪能できる作品が展示されていることは確かです。また、バーチャル映像はプラネタリウムかと思うような出来栄えでした。ただ、それが私の観たいものかと言えば、何か違うような気がしたのです。

平成館でも楽しい小企画がいくつか開催されているので、ぜひに。

<展覧会構成>
第1章 東大寺のはじまり-前身寺院と東大寺創建-
第2章 大仏造立
第3章 天平の至宝。

*12月12日まで開催中。正倉院宝物展示は11月21日まで。

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